JPH069741U - 連続鋳造設備用中空型分割ロール - Google Patents
連続鋳造設備用中空型分割ロールInfo
- Publication number
- JPH069741U JPH069741U JP4771792U JP4771792U JPH069741U JP H069741 U JPH069741 U JP H069741U JP 4771792 U JP4771792 U JP 4771792U JP 4771792 U JP4771792 U JP 4771792U JP H069741 U JPH069741 U JP H069741U
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- roll
- bearing
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- rolls
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 連続鋳造設備の鋳片案内用分割ロールにおい
て、異なるロール径の使用をシムにより可能とすると共
に、ころがり軸受けへの給脂及びロール冷却水の給水、
排水が前記シム厚みが相違しても問題のない技術を提供
するものである。 【構成】 中空ロールの両端中空にころがり軸受を取付
け、ロールを支軸に回転自在とし、支軸端部を軸受台に
支持せしめ、支軸軸受と軸受台の間にシムを設け、ロー
ルの芯出し調整可能とすると共に、軸受台にシール付ス
リーブを設け、ころがり軸受への給脂、ロールへの給排
水ができるようにした。 【効果】 中空ロールの芯出しが個々に行うことが可能
となり、径の異なるロールの組合わせ使用が可能となっ
た。これにより同じ径のロールを選別し組合わせるなど
の整備の煩雑さが解消されると共に、ロール寿命の延長
により整備費が低減できる。
て、異なるロール径の使用をシムにより可能とすると共
に、ころがり軸受けへの給脂及びロール冷却水の給水、
排水が前記シム厚みが相違しても問題のない技術を提供
するものである。 【構成】 中空ロールの両端中空にころがり軸受を取付
け、ロールを支軸に回転自在とし、支軸端部を軸受台に
支持せしめ、支軸軸受と軸受台の間にシムを設け、ロー
ルの芯出し調整可能とすると共に、軸受台にシール付ス
リーブを設け、ころがり軸受への給脂、ロールへの給排
水ができるようにした。 【効果】 中空ロールの芯出しが個々に行うことが可能
となり、径の異なるロールの組合わせ使用が可能となっ
た。これにより同じ径のロールを選別し組合わせるなど
の整備の煩雑さが解消されると共に、ロール寿命の延長
により整備費が低減できる。
Description
【0001】
本考案は、鋼の連続鋳造設備用鋳片案内ロールの中空型分割ロールに関するも のである。
【0002】
連続鋳造設備では鋳型からピンチロールに至る区域において鋳片のバルジング を抑制するため、及び鋳片の案内のためにローラエプロンを配置している。この ローラエプロンは数個の案内ロールからなるもので、これらは幅広い鋳片の支持 が可能なようにパスラインに対して精度良く配列されている。
【0003】 また個々の案内ロールは撓みが小さく、且つ鋳片からの熱や、鋳片冷却用スプ レー水の飛散する悪条件下でのスムーズな回転を確保するために、軸受け部への 給脂および冷却水を給排水する構造となっている。 この種の案内ロールで両端支持のものはロール強度を高めるためにロール径を 大きくする必要がある。そのためロール間隔が広くなり鋳片のバルジング防止に たいして不利である。
【0004】 これに対してロール中間部でも支持する分割ロールは、ロール径を小さくする 事ができるためロール間隔の細密化が容易にでき、鋳片のバルジング防止上極め て有利となり最近の鋳造速度の高速化と共に広く採用されてきている。この分割 ロールの一種である、連続鋳造設備用中空型分割ロールの先行技術としては、特 公昭51−43020号公報がある。
【0005】 これは、図3に示されているように、一本の共通軸にサポートロール24を、 それぞれ、コロガリ軸受25にて支承する構造となっている。このような構造の 場合、3本のロールを精度良くパスライン上に配列するためにはロール径が常に 同一である必要がある。
【0006】 また異なる例としては、図4に示すような特公昭52−20006号公報があ る。これは、各分割ローラシェル30を両端の外側ハブ33と内部ハブ34を介 して外側軸31と中間軸32の分割ローラー軸により支持させている。つまり、 共通軸で中空ロールを支持し該共通軸を軸受台とその中に嵌着されたコロガリ軸 受で支承する構造となっている。この場合も隣合うロールの径は常に同一である 事を要求されている。
【0007】
上記2件の公報記載の従来技術において、使用中の摩耗を修正加工して再使用 する場合において、各々のロールの摩耗量の違いにより加工後のロール径は異な るものとなるのが一般的である。
【0008】 この結果再び組立時ロール径の同じものを選別するとか、或いは小さいロール 径に合わせて摩耗の小さいロールも加工する事が必要となる。これらの事はロー ル整備作業を頻繁にすると共に整備コストの上昇等の問題を引き起こす欠点を有 する。
【0009】 本考案は上記問題点にかんがみ案出されたもので、連続鋳造設備の鋳片案内用 分割ロールにおいて、異なるロール径の使用をシムにより可能とすると共に、こ ろがり軸受けへの給脂及びロール冷却水の給水、排水が前記シム厚みが相違して も問題のない技術を提供するものである。
【0010】
本考案は、連続鋳造設備用鋳片案内ロールを鋳片幅方向に分割してロール支持 フレームに設けると共に該支持フレームをセグメントフレームに取り付ける分割 ロール構造において、中空ロールの両端中空部にころがり軸受を嵌着し、中空ロ ールを支軸に回転自在となるように、支軸端部を軸受け台に支持せしめ、該支軸 端部と該軸受け台の間にシムを設けると共に、前記軸受け台に前記ころがり軸受 け用の給脂及び前記ロール冷却水の給水、排水のためのシール付スリーブを設け たことを特徴とする連続鋳造設備用中空型分割ロールである。
【0011】
本考案は、中空ロールを該ロールの両端部にてころがり軸受を介して支軸にて 支承し、支軸の両端部にて軸受台に支持せしめ、ころがり軸受への給脂及び中空 ロールの冷却水の給、排水を軸受台に設けた貫通孔と、同様に支軸内に設けた貫 通孔により行い、支軸と軸受け台に設けたシム部での漏れ防止のため位置調整可 能なシール付きスリーブを軸受け台の前記貫通孔に設けた事により、隣合う中空 ロールの中間軸受部からの給脂及び給、排水が可能となり個々のロールの支軸を 独立に設ける事ができた。
【0012】 この結果、中空ロールの芯だし調整が各々のロール1本毎に独立に行う事が可 能となった事から相互に径の異なる中空ロールを組み合わせ、使用する事が可能 となり、各中空ロールの摩耗量に合わせて最小の修正加工により中空ロールの再 生使用が可能となった。
【0013】
本考案について、図面を参照して説明する。 図1,図2に示すように、全体構成としては、支軸1とローラ3からなる中空 ロールAと軸分割部Dをはさんで、支軸2、ローラ4からなる中空ロールBに分 割されたロール構成において、支軸1,2の両側にころがり軸受5を嵌着し、中 空ロールA,Bを支軸1,2に回転自在となるように軸受台6,7に取付け、軸 取付ボルト22にて、軸受取付座8に取付け、そして、軸受取付座8がセグメン トフレーム10、ロール支持フレーム9に取付けられている。
【0014】 次に、各部分の構成を説明する。 中空ロールA,Bの構造について説明すると、中空ローラA,Bの支軸1,2 内には給脂用貫通孔Eと給水用貫通孔Hを設け、支軸1,2の両端には、ピスト ンリング18を有したスペーサ2をはめ込み、つぎに、ころがり軸受5を嵌着し 、その後にピストンリング17を有したカラー19を取付けている。これにより 中空ロールA,Bを支軸1,2に対し回転自在となるようにしている。
【0015】 つぎに、中空ロールA,Bの支持、取付けについて説明すると、支軸1,2の 支持端部Cと軸分割部Dで、軸取付ボルト22を、軸受台6,7を貫通して軸受 取付座8に対し水漏れ、油漏れがしないように締結している。
【0016】 次に軸受台6,7の部分について説明すると軸受台6,7には給水用貫通孔F と給水口20及び給脂用貫通孔Iと給脂口21が設けられており、その軸受台6 ,7の上部に、それぞれの貫通孔につながるように給水用貫通孔G、給脂用貫通 孔Jをもうけたスリーブ13に、上部Oリング15と側面部Oリング14を取り 付けたところのOリング付スリーブ16が組込まれている。 さらに、支軸端部C、軸分割部Dにおいて、Oリング付スリーブ16と軸受台 6,7との間に中空ロールA,Bの高さレベルを個々に調整出来るようにシム1 1,12を挿入し取り付けられている。
【0017】 なお、前記スリーブは、シムの上に載せられるようにフランジ部38を有し、 そのフランジの上部は支軸の軸端部を支持できるようにしている。スリーブのフ ランジ以外の細径39の部分は軸受台に設けたスリーブ用穴40に上下移動自在 に嵌合されている。そして、スリーブ用穴の深さは、スリーブの下部がシム調整 により移動できるような深さを有している。そのため、ローラ表面の高さはスリ ーブフランジの厚み、シムの厚み、及び軸受台の高さにより決定される。そして 、スリーブフランジ厚みと軸受台の高さは一定であるので、シムの厚み調整によ り、ローラ高さが調整されることになる。
【0018】 本考案のシムとは、一般的に言われている数枚の薄板を重ねる方式のものに限 定する必要がなく、厚みのことなる一枚のライナーや一対のテーパーライナー等 の高さを調整できるものであればよい。 そして、前述したように、スリーブの細径が上下に移動できるので、スリーブ フランジ上部のOリング15は常に支軸下部に密着されるので、冷却水および給 脂用グリースの漏洩はなくなる。
【0019】 給脂構造について説明すると、給脂口21より給脂用貫通孔Iを通りOリング 付スリーブ16内の給脂用貫通孔Jを通り支軸内の給脂用貫通孔Eを通りころが り軸受5に給脂を行う構造になっている。 一方給水構造について説明すると、給水は給水口20より給水用貫通孔Fを通 り、Oリング付スリーブ16内の給水用貫通孔Gを通りさらに支軸内1,2の給 水用貫通孔Hを通じて支軸全面に給水を行いローラ3,4を冷却させ排水してい く構造になっている。
【0020】 以上の取付構造により、中空ロールA,Bの高さレベルは、シム11,12の 取付により個々に調整でき、Oリング付スリーブ16により、シム調整時の油漏 れ、水漏れが防止できる。 図1,図2の実施例では、2種の分割ロールとした、中空ロールA,Bからな る左右対称構造となっているが、本考案は2個以上に分割した中空ロールにより 構成したものにも、同様に適用できることは勿論である。
【0021】
本考案によりロール支持フレーム上での中空ロールの芯だし調整が、個々に行 うことが可能となり径の異なる中空ロールの使用が可能となった。これにより、 同径の中空ロールを選択し組み合わせるなどの、メンテの煩雑さが解消されると 共にロール寿命の延長により整備コストも低減できる。
【図1】本考案における分割ロールの正面の断面図であ
る。
る。
【図2】図1の拡大図である。
【図3】従来法の、分割式サポートロール法・軸受部の
切断正面図である。
切断正面図である。
【図4】従来法であるところの案内ローラーの縦断面図
である。
である。
A,B 中空ロール C 支軸端部 D 軸分割部 E,I,J 給脂用貫通孔 F,G,H 給水用貫通孔 1,2 支軸 3,4 ローラ 5 ころがり軸受 6,7 軸受台 8 軸受取付座 9 ロール支持フレーム 10 セグメントフレーム 11,12 シム 13 スリーブ 14,15 Oリング 16 Oリング付スリーブ 17,18 ピストンリング 19 カラー 20 給水口 21 給脂口 22 軸取付ボルト 23 スペーサ 24 サポートロール 38 スリーブフランジ部 39 スリーブ細径部 40 スリーブ用穴
Claims (1)
- 【請求項1】 連続鋳造設備用鋳片案内ロールを鋳片幅
方向に分割してロール支持フレームに設けると共に該支
持フレームをセグメントフレームに取り付ける分割ロー
ル構造において、中空ロールの両端中空部にころがり軸
受を嵌着し、中空ロールを支軸に回転自在となるよう
に、支軸端部を軸受け台に支持せしめ、該支軸端部と該
軸受け台の間にシムを設けると共に、前記軸受け台に前
記ころがり軸受け用の給脂及び前記ロール冷却水の給
水、排水のためのシール付スリーブを設けたことを特徴
とする連続鋳造設備用中空型分割ロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4771792U JP2535310Y2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 連続鋳造設備用中空型分割ロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4771792U JP2535310Y2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 連続鋳造設備用中空型分割ロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH069741U true JPH069741U (ja) | 1994-02-08 |
JP2535310Y2 JP2535310Y2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=12783069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4771792U Expired - Lifetime JP2535310Y2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 連続鋳造設備用中空型分割ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2535310Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006035236A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Kobe Steel Ltd | 連続鋳造設備における鋳片案内装置 |
JP2013526413A (ja) * | 2010-05-19 | 2013-06-24 | エス・エム・エス・ジーマーク・アクチエンゲゼルシャフト | ローラ装置 |
CN114871399A (zh) * | 2022-04-26 | 2022-08-09 | 武汉钢铁有限公司 | 一种螺旋式扇形段足辊及其安装方法 |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP4771792U patent/JP2535310Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006035236A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Kobe Steel Ltd | 連続鋳造設備における鋳片案内装置 |
JP4593992B2 (ja) * | 2004-07-22 | 2010-12-08 | 株式会社神戸製鋼所 | 連続鋳造設備における鋳片案内装置 |
JP2013526413A (ja) * | 2010-05-19 | 2013-06-24 | エス・エム・エス・ジーマーク・アクチエンゲゼルシャフト | ローラ装置 |
CN114871399A (zh) * | 2022-04-26 | 2022-08-09 | 武汉钢铁有限公司 | 一种螺旋式扇形段足辊及其安装方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2535310Y2 (ja) | 1997-05-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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