JP2534814B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JP2534814B2
JP2534814B2 JP4028635A JP2863592A JP2534814B2 JP 2534814 B2 JP2534814 B2 JP 2534814B2 JP 4028635 A JP4028635 A JP 4028635A JP 2863592 A JP2863592 A JP 2863592A JP 2534814 B2 JP2534814 B2 JP 2534814B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用ガソリ
ンエンジンなどの内燃機関における制御装置に係り、特
に正確な空燃比制御を得るのに適したエンジン制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンエンジンなどの内燃機関の運転
に際しては、吸入混合気の空気と燃料の比である空燃比
(以下、A/Fという)を所定値に正確に保つのが望まし
い。ところで、自動車用ガソリンエンジンなどにおいて
は、アクセルペダルと機械的に連動した絞り弁(スロッ
トバルブ)の操作により吸入空気量を制御し、この空気
量に見合った燃料量を、気化器を用いた場合には機械的
に、電子制御燃料噴射装置を用いた場合には電気機的
に、それぞれ決定し、これにより必要なA/Fを得るよ
うにした方法が従来から用いられていた。
【0003】しかしながら、空気とガソリンなどの燃料
とでは比重が大きく異なり、供給動作に伴なう慣性の違
いから過渡的な動作時には吸入空気量の変化に燃料量の
変化が追従できず、従って、上記した従来の方法では、
過渡状態でのA/F制御が充分に得られないという問題
点があり、このため、例えば加速時には一旦A/Fがリ
ーン(希薄状態)となり、反対に減速時には一旦A/Fが
リッチ(濃厚状態)になって、常に正しいA/Fを保つこ
とができないという欠点があった。
【0004】そこで、上記した従来の方法の欠点を除く
ため、このような、いわば吸入空気量先行制御、燃料量
追従制御方式とでもいうべき混合気供給システムに対し
て、燃料量先行制御、吸入空気量追従制御方式の混合気
供給システムが特開昭53−40131号公報、特開昭
57−91345号公報などにより提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、A/
F制御の精度と応答性の更なる向上について配慮がされ
ておらず、制御性能の点で物足りなさを有するという問
題があった。本発明の目的は、従来の燃料量先行制御、
空気量追従制御方式の混合気供給システムの制御精度と
応答特性をさらに高め、常に良好なA/F制御が得られ
るようにしたエンジン制御装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、複数の異な
った制御モードでエンジンを制御する制御回路と、エン
ジンスタータスイッチがオンに操作されたとき、アクセ
ルペダルの操作位置に関係無く始動モードを選択する第
1の判定手段と、エンジンスタータスイッチが不操作状
態でエンジン温度が所定値以下のとき暖気モードを選択
する第2の判定手段と、エンジン温度が上記所定値を越
えた状態で上記アクセルペダルの操作状態を判定し、加
速操作状態のとき加速モードを選択し、減速操作状態の
とき減速モードを選択する第3の判定手段とを設け、上
記制御回路は、上記第1と第2及び第3の判定手段の何
れかにより選択された制御モードに基づいてエンジンの
制御を逐次実行して行くようにして達成される。
【0007】
【作用】第1ないし第3の判定手段は、それぞれエンジ
ン始動時と暖気運転時、それに加速時と減速時の何れか
に応じて最適な制御モードを選択するように働く。この
結果、制御回路は、エンジンの運転状態に合致した制御
モードによりエンジンを制御して行くことが出来る。
料量先行制御、空気量追従制御方式では、アクセルペダ
ルの操作により直接絞り弁が動かされるのではなく、絞
り弁の開度は別に制御しなければならないので、制御項
目が多くなっている。 そこで制御モードを独立させるこ
とにより、共通の制御の中で全てのモードの制御を実行
させるよりは、各モードでの制御内容が明確になり、従
って、制御制度と応答特性をさらに向上させ、常に良好
なA/F制御を得ることができる。 また、エンジン始動
時に、アクセルペダルにより絞り弁が動かされると、か
えって適切な始動が得られなくなるが、このとき、始動
モードが独立していることにより、絞り弁の開度制御を
アクセルペダルの操作と無関係にすることができること
になり、良好なエンジンの始動を得ることができると共
に、排気ガスの悪化を充分に抑えることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明によるエンジン制御装置を、図
示の実施例によって詳細に説明する。図1は、本発明に
よるエンジン制御装置の一実施例が適用されたエンジン
システムのブロック図で、1はエンジン、2は吸気管、
3は絞り弁、4はスロットルアクチュエータ、5はイン
ジェクタ(燃料噴射弁)、6は絞り弁開度センサ、7はス
ロットルチエンバ、8はアクセルペダル、9はアクセル
位置センサ、10は制御回路、11は冷却水の温度セン
サ、12はA/Fセンサ、13はディストリビュータに
内蔵された回転数センサ、14は排気管、15はフュエ
ルタンク、16はフュエルポンプ、17は燃圧レギュレ
ータである。
【0009】エンジン1に対する吸入空気の量は、絞り
弁3の開度をスロットルアクチュエータ4で変化させる
ことによって制御される。インジェクタ5にはフュエル
ポンプ16でタンク15からくみ取られた上で加圧され
た燃料が導かれ、このときの燃料の圧力はレギュレータ
17によって一定に保たれている。そして、駆動信号T
i によりインジェクタ5が電磁的に動作されると、この
駆動信号Ti が供給されている時間に応じた量の燃料が
スロットルチエンバ7の中に噴射される。
【0010】絞り弁3の実際の開度は絞り弁開度センサ
6によって検出され、開度信号θTSとして制御回路10
に入力される。アクセルペダル8が踏み込まれると、そ
の踏み込み位置がアクセル位置センサ9によって検出さ
れ、アクセル位置信号θA が制御回路10に入力され
る。
【0011】エンジン1が回転すると、その回転速度が
回転数センサ13で検出され、回転速度信号Nが制御回
路10に入力され、さらに冷却水の温度が温度センサ1
1で検出され、エンジン温度信号TW が制御回路10に
入力される。
【0012】エンジン1が回転し、排気管14の中に排
気ガスが流れると、A/Fセンサ12によって出力A/
Fを表わす信号(A/F)S が検出され、制御回路10に
入力される。
【0013】制御回路10はアクセル位置センサ9から
アクセルペダル8の踏み込み操作位置を表わす位置信号
θA を取り込み、この信号θAと回転速度信号N、それ
に温度信号TW とを用いて燃料量の計算を行ない、これ
に対応したパルス幅の駆動信号Ti をインジェクタ5に
出力して所定量の燃料をスロットルチエンバ7内に供給
すると共に、計算した燃料量を基にして吸入空気量の計
算を行ない、これに対応した駆動信号θTOをスロットル
アクチュエータ4に出力し、絞り弁3の開度を所定値に
制御して吸入空気量を所定値に制御し、従来技術と同様
に、燃料量先行制御、吸入空気量追従制御方式による混
合気供給制御を遂行するが、さらに、この実施例におい
ては、絞り弁開度センサ6から取り込んだ開度信号θTS
と、A/Fセンサ12から取り込んだA/F信号(A/
F)S とに基づいて2系統のフィードバック制御を行な
い、スロットルアクチュエータ4を介して絞り弁3の開
度に対して第1と第2の2重の閉ループ制御を適用する
ようになっているが、この詳細については後述する。
【0014】図2は、制御回路10の一実施例で、RO
MとRAMを内蔵してマイクロコンピュータを構成して
いるCPUと、データの入出力処理を行なうI/O、そ
れに波形整形機能などをはたすそれぞれの入力回路IN
A〜INCと、出力回路DRなどで構成されており、入
力ポートSens1〜6を介して信号θTS、θA、N、
W、(A/F)S などを取り込み、出力回路DRから駆
動信号Ti、θTO などを出力する。なお、燃料ポンプ1
6にはエンジン始動時とエンジンが回転しているときだ
けオンになる信号が供給されるようになっている。
【0015】図3は、A/Fセンサ12の一例を示した
もので、固体電解質37に電極38a、38b、拡散抵
抗体39、それに図示してないが加熱用のヒータを設け
てセンサ部43を構成する。このセンサ部43はセラミ
ック製のホルダ44の中心に設けてある貫通孔46に挿
入し、キャツプ45とストッパ47で保持される。キャ
ップ45には通気孔45aが設けてあり、貫通孔46を
大気中に連通させている。
【0016】ストッパ47は、図には表れていないがセ
ンサ部43に設けてある孔に挿入されており、その上で
ホルダ44、48の間に固定する働きをしている。セン
サ部43の下端(第3図における下端)は保護用のカバ
ー49で形成される排気ガス室51の中に位置するよう
にされ、この排気ガス室51はカバー49に設けられて
いる通気孔50で外部と連通されるようになっている。
このセンサ全体はブラケット52によって組立られ、最
終的にはかしめ部53でホルダ44に固定されて組立が
完了する。
【0017】図4は、この図3に示したA/Fセンサ1
2によって得られる出力特性の一例で、このA/Fセン
サ12を、図1に示すようにエンジン1の排気管14に
取り付け、通気孔50から排気ガス室51の中にエンジ
ンの排気ガスを導入してやれば、このガス中の酸素濃度
にほぼ比例したリニヤな出力信号が得られ、結局、理論
A/F以上のリーン領域でリニヤな出力特性が得られ、
A/F制御に利用することができる。なお、このような
A/Fセンサは、特公昭57−49860号公報、特開
昭57−146036号公報などで周知したものであ
る。
【0018】次に、スロットルアクチュエータ4として
は、ソレノイドコイルや電磁石を用いた電磁ロータリー
アクチュエータや電磁リニヤアクチュエータ、或いは直
流モータやパルスモータを用いたアクチュエータ、さら
には吸気負圧を利用したバキュームアクチュエータな
ど、電気信号で駆動制御が可能なものなら周知のどのよ
うなアクチュエータでもよい。
【0019】また、絞り弁開度センサ6やアクセル位置
センサ9は、回転角位置を電気的なデータに変換する一
種のエンコーダであるから、例えばポテンショメータ型
ロータリエンコーダなど周知のものを用いればよい。
【0020】次に、この実施例が適用されているエンジ
ンシステムについて、まず基本的な動作から説明する。
図5は、本発明の一実施例による動作を説明するための
制御ブロック図で、制御回路10のマイクロコンピュー
タ(以下、マイコンという)にアクセル位置信号θA と回
転速度信号N、それに温度信号TW が入力され、マイコ
ンはこれらの信号に見合った量の燃料を供給するための
計算を行なって必要な燃料量Qfoを決定し、これに対応
した駆動信号Ti をインジェクタ(以下、INJという)
5に供給する。
【0021】一方、これと並行して、この燃料量Qfo
見合った吸気空気量が供給されるようにするため、これ
に必要なスロットルアクチュエータ(以下、THACとい
う)4の駆動信号、即ち目標絞り弁開度信号θTOを決定
し、これをTHAC4に出力する。以上により、既に説明
した燃料量先行制御、吸入空気量追従制御方式の動作が
遂行される。
【0022】次に、こうしてTHAC4が動作され、絞り
弁3の開度が制御されると、このTHAC4による絞り弁
3の開度θTSが開度センサ6で検出される。そこで、制
御回路10のマイコンは、これらの信号θTOとθTSとを
取り込み、これらの偏差を求め、この偏差が零になるよ
うな補正係数KT1を計算し、信号θTOを補正する。そし
て、この補正した信号θTO’によりTHAC4を駆動す
る。従って、この動作の繰り返しにより信号θTOとθTS
との偏差が零に収斂するようなフィードバック動作が得
られ、このフィードバック動作のための構成を第1の閉
ループ系という。
【0023】この第1の閉ループ系の働きにより絞り弁
3の開度は目標値に正確に制御されるが、しかし、これ
だけでは所定の燃料量Qf と所定の吸入空気量Qa とが
エンジン1に供給されたというにすぎず、これで燃料量
f と吸入空気量Qa との重量流量比、即ち出力A/F
が適正に制御されるとは必ずしもいえない。
【0024】そこで、この実施例では、A/Fセンサ1
2による以下の制御が働くようになっている。即ち、制
御回路10のマイコンは、A/Fセンサ12によってエ
ンジン1の排気管14内の排気ガスから検出された信号
信号(A/F)S を取り込み、これを目標とするA/Fデ
ータ(A/F)O と比較し、これらの偏差を零にするのに
必要な補正係数KT2を計算し、これにより信号θTOを補
正する。そして、この補正した信号θTOを新たな目標値
としてTHAC4の制御を行なわせ、絞り弁3の開度を変
えて吸入空気量を制御し、この動作が繰り返されること
により信号(A/F)O と(A/F)S との偏差を零に収斂
させるためのフィードバック制御が得られるようにする
のである。なお、このときに得られるフィードバック動
作のための構成を第2の閉ループ系という。
【0025】次に、この図5に示した制御ブロックによ
る動作を、図6のフローチャートによりさらに詳細に説
明する。この図6にしたがった処理は、THAC4やIN
J5の制御がアクセルペダル8の操作に充分に追従で
き、エンジンの運転制御を滑らかに行なうのに必要なひ
ん度で繰り返えし実行されるもので、このフローによる
処理に入ると、ブロック200でアクセル位置θA、エ
ンジン回転速度N、エンジン冷却水温度TW を読み込
む。
【0026】ブロック201では、これらの信号θA
N、TWに基づいて、INJ5駆動用の燃料量信号QfO
とTHAC4駆動用の絞り弁開度信号θTOとが計算され
る。ここで、信号QfOは、QfO=f(θA、TW)で示すよ
うに、信号θA とTW の所定の関数として決定し、信号
θTOは、θTO=KTW・f(N、QfO/N)で示すように、
信号QfOとNの所定の関数として求め、係数KTWで決定
する。そして、このときの係数KTWは、図7に示すよう
に、エンジン冷却水温度TW に対して適当な特性を予じ
めテーブルなどに設定し、これから読み出して使用すれ
ばよい。
【0027】ブロック202では信号QfOとθTOを出力
し、信号QfOによりブロック203でINJ5を動作さ
せ、信号θTOによりブロック204でTHACを動作させ
る。ブロック205ではTHAC4で開閉制御された絞り
弁3の開度を表わす信号θTSを開度センサ6から読み込
み、次のブロック206で信号θTOとの偏差ΔθTを求
め、続くブロック207でこの偏差ΔθTが所定の許容
値ε1 より大きいか小さいかを判別する。
【0028】ブロック207での結果がNO、つまり偏
差ΔθT が許容値ε1 より大きいときには、ブロック2
08に行き、ここで、θTO’=KT1・θTOの計算を行な
って新たなTHACの動作信号θTO’を求める。ここで、
係数KT1は、信号θTOと偏差ΔθT の関数として予じめ
定められ、図8に示すようなマップ又はテーブルとして
用意してあるものから読み出して使用する。
【0029】そして、この新たに求めた信号θTO’によ
ってブロック204のTHACを動作させ、ブロック20
7での判別結果がYESになるまで、つまり偏差ΔθT
が許容値ε1 以下になるまでこの処理を繰り返えす。従
って、これにより上記の第1の閉ループ系による動作が
得られることになる。
【0030】こうして第1の閉ループ系の動作の結果、
偏差ΔθT が零に収斂してゆき、許容値ε1 以下になる
と、ブロック207での結果がYESになるので、この
ときにはブロック209の処理に進み、A/Fセンサ1
2からの信号(A/F)S を読み込み、続くブロック21
0で目標とするA/Fを表わす信号(A/F)O と、この
(A/F)S との偏差ΔA/Fが所定の許容値ε2 以下に
なっているか否かを判別する。
【0031】そして、このブロック211での結果がN
O、すなわち偏差ΔA/Fが許容値ε2 より大きな値と
なっていたときにはブロック212に移り、次の計算式
θTO=KT2・θTOによって次の信号θTOを求め、これを
ブロック202に戻し、偏差ΔA/Fが減少する方向に
THAC4を動作させる。このときの係数KT2は、信号θ
TOと偏差ΔA/Fの関数として予じめ計算しておき、図
9に示すようなマップあるいはテーブルとして用意した
ものから読み出すようにする。従って、ここでの動作
は、ブロック211での結果がYES、つまり偏差ΔA
/Fが許容値ε2以下になるまで繰り返えされ、結局、
上記した第2の閉ループ系の動作が得られることにな
る。
【0032】最後にブロック211での結果がYESに
なれば、このフローに従った処理は終了する。
【0033】従って、以上の基本的な動作の結果、この
実施例によれば、燃料量先行制御、吸入空気量追従制御
方式の動作において、第1の閉ループ系により高精度
で、しかも充分な応答性を保って混合気のA/Fを制御
できる上、第2の閉ループ系により出力A/Fが適正な
状態に制御されるため、エンジンの運転フィーリングを
良好に保ちながら排気ガスを常に適正な状態に保つこと
ができる。
【0034】次に、この実施例が特徴とする動作につい
て、図面の図10以下を参照して説明する。周知のよう
に、自動車用のエンジンでは、その運転状態が大きく変
化する。そこで、この実施例では、上記した基本的な動
作に加えて、エンジンの運転状態に応じて常に最適な制
御モードが適用されるようにし、これによりさらに優れ
た運転フィーリングと排気ガス浄化特性とが得られるよ
うにしたもので、図10はその制御フローの概略を示し
たものである。 この図10のフローに入ると、まず、ブ
ロック220によりエンジンが始動状態にあるか否かを
判別する。なお、このためには、イグニッションキーが
スタート位置にあるか否かを調べればよい。
【0035】ブロック220での結果がYESになった
らブロック221を通って始動モードによる制御を完行
し、そのあとブロック229の基本モードによる制御を
実行する。次に、ブロック220での結果がNO、つま
りエンジンが始動中でなかったときにはブロック222
に進み、ここでエンジンが暖機中か否かを判別する。こ
のためには、温度センサ11からの信号TW を調べ、冷
却水の温度が所定値以下、例えば60℃以下を示してい
る間はエンジンが暖機中であるとすればよい。
【0036】ブロック222での結果がYESとなった
らブロック223の暖機モードによる制御を実行し、そ
のあとブロック229に向う。ブロック222での結果
がNO、つまりエンジンは始動中でも暖機中でなかった
と判断されたらブロック224に進み、エンジンは定常
運転状態にあるか否かの判別を行なう。なお、このため
には、アクセル位置センサ9の出力信号θA を調べ、そ
のレベルの時間に対する変化量、つまり微分値が所定値
以下にあるか否かを判断してやればよい。
【0037】このブロック224での結果がYESにな
ったらブロック226を通り、定常モードによる制御を
実行したあとブロック229に向う。一方、ブロック2
24での結果がNO、つまりエンジンは始動中でも暖機
中でもなく、さらに定常運転中でもないと判断されたら
ブロック225に進み、エンジンが加速中か否かを判別
する。なお、このためには、アクセル位置センサ9の出
力信号θA を調べ、その微分値の符号が正になっている
か否かを判断してやればよい。
【0038】ブロック225での結果がYESになった
らブロック227を通り、加速モードでの処理を実行し
てからブロック229の実行に向う。また、ブロック2
25での結果がNO、つまりエンジンは始動中でも暖機
中でも定常運転中でもなく、さらに加速運転中でもない
ので減速運転中にあるものとし、ブロック228を通っ
て減速モードでの制御を実行し、そのあとブロック22
9の基本モードでの制御の実行に向う。
【0039】次に、これらの各制御モードの処理内容に
ついて説明する。まず、全ての場合に共通に実行される
基本モード229の処理内容は図11のフローチャート
に示すようになっている。
【0040】この図11から明らかなように、この基本
モード229の処理内容は、図6で説明した基本的な動
作におけるブロック202からブロック212までの処
理内容と全く同じである そして、この図11におい
て、図6のフローチャートにおけるブロック200とブ
ロック201が省略されているのは、次の理由による。
すなわち、これら図6のフローチャートにおけるブロッ
ク200とブロック201に相当する処理内容は、図1
0のブロック221、ブロック223、ブロック22
6、ブロック227、それにブロック228のそれぞれ
の処理内容に含まれており、それらによる処理を前提と
しているからである。 従って、この図11の処理内容
も、基本的には、図6と同じなので、その動作について
の説明は省略する。
【0041】次に、定常モード226の処理内容は図1
2のフローチャートに示すようになっている。 そして、
この定常モード226も、図6のブロック200、ブロ
ック201と全く同じであり、従って、この図12につ
いての説明も省略する。なお、これら図11、図12か
ら明らかなように、この実施例で定常モードとなったと
きの動作は、図6で説明した基本的な動作と全く同じに
なる。
【0042】図13は始動モード221の処理内容を示
すフローチャートで、この処理に入ると、まずブロック
200で各信号の読み込みを行ない、続くブロック24
0と241で係数KTW、K1、K2を用い、それぞれ順
次、信号QfOとθTOとを計算する。ここで、係数K
TWは、図7に示すようにエンジン温度の関数として予じ
め定めてあるものをテーブルなどから読み出して使用
し、係数K1、K2は14図に示すように時間tの関数と
して減少方向に変化するものを使用する。
【0043】この結果、始動時には、最初のうち余分に
燃料が供給され、いわゆる始動増量が行なわれ、かつ、
絞り弁開度が大きくされるので始動性が良好になり、エ
ンジン完爆後は所定値に戻って排気ガスの悪化を最小限
にする制御が得られることになる。そして、この始動モ
ード221では、図13から明らかなように、アクセル
位置センサ9の出力信号θAによる信号Qf0、θT0の演
算は行なわれないようになっているので、エンジン始動
時、アクセルペダルを操作したことによる悪影響を受け
る心配が無く、排気ガスの悪化を充分に抑えることがで
きる。
【0044】次に図15は暖機モード223での処理内
容を示すフローチャートで、ブロック200で信号を読
み込んだあとブロック245と246で順次、信号QfO
とθTOの計算を行なう。このとき、信号QfOを温度TW
の関数とすることにより暖機中の燃料量の増量を行なわ
せることができ、暖機運転を安定に行なわせ、かつ、暖
機終了を早めることができる。なお、このときの信号θ
TOは、単に燃料量に比例させるだけでよいから、ブロッ
ク246で示すように、所定の係数K3 を設定し、これ
を比例定数として信号QfOから計算するようになってい
る。
【0045】次に、加速モード227と減速モード22
8についての説明であるが、まず、このときの制御に必
要な要件について図16によって説明すると、運転者が
アクセルペダル8を踏み込んで信号θA を図16(a)の
ように変化させた場合、INJ5から噴射される燃料の
1回当りの量Qfは、上述したように信号θA とTW
関係などで定まり、これにΔT1 の演算時間の遅れが加
わるため、図16(b)のように変化する。
【0046】しかしながら、図1のエンジンの構成から
明らかなように、INJ5から供給されたQfの燃料が
実際にシリンダに供給されるまでには、吸気管を通って
運ばれる時間πaが必要で、その上、吸気管内に噴射さ
れたことにより吸気管内壁に付着する燃料が生じ、これ
による時定数変化が伴なうため、実際にエンジンのシリ
ンダに吸い込まれる燃料量QfEは図16(c)のように変
化する。
【0047】従って、エンジンのシリンダに吸入される
空気量をQaとすれば、この空気量Qaは上記の燃料量
fEに比例して変化し、両者の比がいつも一定となるよ
うに制御してやるのが望ましい。ところで、空気の場合
には、その慣性による遅れ、即ち吸気管内での輸送遅れ
はほとんど無視し得る程度にすぎない。そこで、図16
(c)の燃料量QfEの変化に正しく追従させて吸入空気量
Qaを変化させるためには、同図(d)に示すように絞り
弁開度θTOを制御してやればよい。
【0048】ここで、吸気管内壁付着による燃料量QfE
の時定数変化は、吸気管内管壁の温度、つまりエンジン
冷却水温度TW に応じて図16(c)の特性I、II、III
で示すように変化する。即ち、温度TW が高いほど付着
による影響が少なくなり、温度TW が比較的低いときに
は特性III のようになるが、温度TW が高くなるにつれ
て特性II、Iに移ってくることになる。
【0049】従って、図16(d)の絞り弁開度θTOも温
度TWに応じて特性I、II、IIIと変化させてやる必要が
ある。一方、上記した遅れ時間τaは空気量Qaの関数
でほぼ決められることが知られている。
【0050】以上の結果、加速モード227に必要な制
御は、以下のようになる。即ち、信号QfOは定常モード
226の場合と同様にして決定する。また、信号θTO
ついては、 dθTO/dt=f(dθA/dt,Tw) ……(1) τa=f(θTO、N) ……(2) の関数から決定する。
【0051】従って、上記の加速モード227の処理内
容は、図17のフローチャートに示すようにしてやれば
よい。即ち、この処理に入ると、まず、ブロック200
と249で必要な信号の取り込みと信号QfOの計算を行
なったあと、ブロック250で加速の早さ、つまりアク
セルペダル8の踏み込み速度を信号θA の微分値によっ
て判別し、それが所定値ε3 以下のときにはブロック2
51に進み、信号QAとNから信号θTOを決定する。従
って、このときには、定常モード226と同じになる。
【0052】一方、ブロック250での結果がNO、つ
まり加速の早さが所定値ε3 で決まる値よりも大きいと
判断されたときには、ブロック252、253、254
を通り、ブロック252では上記の(1)式の計算を、そ
してブロック253では上記の(2)式の計算をそれぞれ
行ない、絞り弁を開く速度dθTO/dtを決定して図1
6(d)の特性I、II、III のいずれによって制御するか
を決め、遅れ時間τaを決定し、最後にブロック254
では、これらによって信号θTOを計算し、図16(d)に
示すような制御が行なわれるようにする。
【0053】次に、減速モード228についてである
が、この場合に上述の加速モードの場合と異なる点は、
図16で説明した吸気管内での移送遅れ時間τaの絶対
値と、特性I、II、III で示した時定数変化量の絶対値
が変ってくることと、減速状態であるため信号dθA
dt の符号が加速のときと反対になる点だけであり、
従って、そのための処理内容は図17に示した加速モー
ドの場合とほとんど同じになるので、その詳しい説明は
省略する。
【0054】従って、以上の実施例によれば、燃料量先
行制御、吸入空気量追従制御方式の動作において、第1
の閉ループ系により高精度で、しかも充分な応答性を保
って混合気のA/Fを制御できる上、第2の閉ループ系
により出力A/Fが適正な状態に制御されるため、エン
ジンの運転フィーリングを良好に保ちながら排気ガスを
常に適正な状態に保つことができると共に、制御モード
を独立させることにより、共通の制御の中で全てのモー
ドの制御を実行させるよりは、各モードでの制御内容が
明確になり、従って、制御制度と応答特性をさらに向上
させ、常に良好なA/F制御を得ることができる。
た、エンジン始動時に、アクセルペダルにより絞り弁が
動かされると、かえって適切な始動が得られなくなる
が、このとき、始動モードが独立していることにより、
絞り弁の開度制御をアクセルペダルの操作と無関係にす
ることができることになり、良好なエンジンの始動を得
ることができると共に、排気ガスの悪化を充分に抑える
ことができる。
【0055】なお、以上の実施例では、INJ5を絞り
弁3の上流に設けた場合について示したが、INJを絞
り弁の下流に設けたエンジンについても同様に実施可能
なことはいうまでもなく、さらに多気筒エンジンで、そ
れぞれのシリンダの吸入口近傍に、それぞれ独立してI
NJを設けたエンジンについても適用可能なことはいう
までもない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エンジンのA/Fを高い精度で、しかも応答性よく制御
することができる燃料量先行制御、空気量追従制御方式
のエンジン制御装置を容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用されたエンジンシステ
ムの一例を示すブロック図である。
【図2】制御回路の一実施例を示すブロック図である。
【図3】空燃比センサの一例を示す断面図である。
【図4】空燃比センサの特性の一例を示す特性曲線図で
ある。
【図5】本発明の一実施例の動作を説明するための制御
ブロック図である。
【図6】本発明の一実施例における基本的な動作を示す
フローチャートである。
【図7】係数設定に必要な特性の説明図である。
【図8】係数設定用マップの説明図である。
【図9】係数設定用マップの説明図である。
【図10】本発明の一実施例における特徴的な動作を示
すフローチャートである。
【図11】基本モードでの動作を示すフローチャートで
ある。
【図12】定常モードでの動作を示すフローチャートで
ある。
【図13】始動モードでの動作を示すフローチャートで
ある。
【図14】係数設定に必要な特性曲線図である。
【図15】暖機モードでの動作を示すフローチャートで
ある。
【図16】加速モードでの動作に必要な制御を示す特性
曲線図である。
【図17】加速モードでの動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 エンジン 2 吸気管 3 絞り弁 4 スロットルアクチュエータ(THAC) 5 インジェクタ(INJ) 6 絞り弁開度センサ 7 スロットルチエンバ 8 アクセルペダル 9 アクセル位置センサ 10 制御回路 11 冷却水温センサ 12 空燃比センサ(A/Fセンサ) 13 回転数センサ 14 排気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 宜茂 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 昭56−107925(JP,A) 特開 昭57−91343(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダルの操作位置に応じて燃料
    供給量を制御し、この燃料供給量によって与えられる絞
    り弁開度の目標値に絞り弁の開度を制御するようにした
    燃料供給量先行制御方式のエンジン制御装置において、 少なくとも始動モードと暖気モード、加速モード、それ
    に減速モードの4種の制御モードを含む複数の異なった
    制御モードでエンジンを制御する制御回路と、 エンジンスタータスイッチがオンに操作されたき、アク
    セルペダルの操作位置に関係無く上記始動モードを選択
    する第1の判定手段と、 エンジンスタータスイッチが不操作状態でエンジン温度
    が所定値以下のとき上記暖気モードを選択する第2の判
    定手段と、 エンジン温度が上記所定値を越えた状態で上記アクセル
    ペダルの操作状態を判定し、加速操作状態のとき上記加
    速モードを選択し、減速操作状態のとき上記減速モード
    を選択する第3の判定手段とを設け、 上記制御回路は、少なくとも上記第1と第2及び第3の
    判定手段の何れかにより選択された制御モードに基づい
    て、エンジンの制御を逐次実行して行くように構成され
    ていることを特徴とするエンジン制御装置。
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