JP2534795B2 - エンジン制御装置 - Google Patents
エンジン制御装置Info
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- JP2534795B2 JP2534795B2 JP2203871A JP20387190A JP2534795B2 JP 2534795 B2 JP2534795 B2 JP 2534795B2 JP 2203871 A JP2203871 A JP 2203871A JP 20387190 A JP20387190 A JP 20387190A JP 2534795 B2 JP2534795 B2 JP 2534795B2
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- Japan
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- processing means
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内燃機関のスタータモータの制御方式に係
り、特に自動車用ガソリンエンジンに好適なエンジン制
御装置に関する。
り、特に自動車用ガソリンエンジンに好適なエンジン制
御装置に関する。
一般的に内燃機関は自己始動が困難で、何らかの手段
により、その回転軸を、或る回転速度まで回転駆動して
やる必要があり、このため、例えば自動車用エンジンで
は、バッテリを電源とするスタータモータの装備が通例
である。
により、その回転軸を、或る回転速度まで回転駆動して
やる必要があり、このため、例えば自動車用エンジンで
は、バッテリを電源とするスタータモータの装備が通例
である。
ところで、このスタータモータの制御に関しては、以
前は、人間によるイグニッションスイッチ(キースイッ
チ)の操作だけに依存し、それにより一義的に制御され
るようになっていたが、近年、これ以外の要素をも加味
した制御についての各種の提案が見られるようになり、
その例を、特開昭53−139030号、特開昭61−98964号、
特開昭61−142363号、特開昭62−48961号の各公報に見
ることができる。
前は、人間によるイグニッションスイッチ(キースイッ
チ)の操作だけに依存し、それにより一義的に制御され
るようになっていたが、近年、これ以外の要素をも加味
した制御についての各種の提案が見られるようになり、
その例を、特開昭53−139030号、特開昭61−98964号、
特開昭61−142363号、特開昭62−48961号の各公報に見
ることができる。
上記従来技術は、スタータモータを作動させてもよい
条件についての配慮がされておらず、イグニッションス
イッチを操作すれば、必ずスタータモータが作動されて
しまい、スタータモータを含めた始動トルク伝達系の破
損や異常発生、それに、このスタータモータを駆動する
エネルギー源となるバッテリの過放電、いわゆるバッテ
リ上がりの発生などの問題があった。
条件についての配慮がされておらず、イグニッションス
イッチを操作すれば、必ずスタータモータが作動されて
しまい、スタータモータを含めた始動トルク伝達系の破
損や異常発生、それに、このスタータモータを駆動する
エネルギー源となるバッテリの過放電、いわゆるバッテ
リ上がりの発生などの問題があった。
本発明は、スタータモータの回転開始が、そのための
条件が満足されているときだけに確実に限定され、スタ
ータモータや始動トルク伝達系の破損、異常やバッテリ
上がりの虞れが充分に抑えられるようにしたエンジン制
御装置の提供を目的とする。
条件が満足されているときだけに確実に限定され、スタ
ータモータや始動トルク伝達系の破損、異常やバッテリ
上がりの虞れが充分に抑えられるようにしたエンジン制
御装置の提供を目的とする。
上記目的は、エンジンの回転速度が所定値以上か否か
を判定する第1の判断処理手段と、スタータモータの電
源の電圧が所定値以下か否かを判定する第2の判断処理
手段と、エンジンの温度が所定値以上か否かを判定する
第3の判断処理手段とを備え、これら第1の判断処理手
段と第2の判断処理手段及び第3の判断処理手段による
判定結果の少なくとも1が肯定となったときには、イグ
ニッションスイッチによるエンジンの始動操作を無効化
すると共に、イグニッションスイッチによるエンジンの
始動操作が有効化されたときから所定の時間が経過した
ら、その後、再び上記の第1の判断処理手段と第2の判
断処理手段及び第3の判断処理手段による判定処理を実
行させるようにして達成される。
を判定する第1の判断処理手段と、スタータモータの電
源の電圧が所定値以下か否かを判定する第2の判断処理
手段と、エンジンの温度が所定値以上か否かを判定する
第3の判断処理手段とを備え、これら第1の判断処理手
段と第2の判断処理手段及び第3の判断処理手段による
判定結果の少なくとも1が肯定となったときには、イグ
ニッションスイッチによるエンジンの始動操作を無効化
すると共に、イグニッションスイッチによるエンジンの
始動操作が有効化されたときから所定の時間が経過した
ら、その後、再び上記の第1の判断処理手段と第2の判
断処理手段及び第3の判断処理手段による判定処理を実
行させるようにして達成される。
エンジンの回転速度が所定値以上のときはエンジン自
体がトルクを発生しているときであり、エンジンの温度
が所定値以上のときにはスタータモータが高温状態にあ
ることを表わし、そしてスタータモータの電源の電圧が
所定値以下のときは、バッテリが放電の終期にさしかか
っていることを表わすが、これらのときには、イグニッ
ションスイッチによる始動操作が無効化されると共に、
始動操作が有効化された後でも、イグニッションスイッ
チを切らなくても、エンジンの状態に応じて自動的にス
タータモータの電源が切られるので、スタータモータの
焼損や、それを含む始動トルク伝達系の破損、異常やバ
ッテリ上がりなどは発生すべくもない。
体がトルクを発生しているときであり、エンジンの温度
が所定値以上のときにはスタータモータが高温状態にあ
ることを表わし、そしてスタータモータの電源の電圧が
所定値以下のときは、バッテリが放電の終期にさしかか
っていることを表わすが、これらのときには、イグニッ
ションスイッチによる始動操作が無効化されると共に、
始動操作が有効化された後でも、イグニッションスイッ
チを切らなくても、エンジンの状態に応じて自動的にス
タータモータの電源が切られるので、スタータモータの
焼損や、それを含む始動トルク伝達系の破損、異常やバ
ッテリ上がりなどは発生すべくもない。
以下、本発明によるエンジン制御装置について、図示
の実施例により詳細に説明する。
の実施例により詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例で、図において、10はエン
ジン制御用のコントロール回路で、CPU12、ROM14、RAM1
6、バックアップRAM17、それに入出力インターフェイス
回路18などで構成されている。
ジン制御用のコントロール回路で、CPU12、ROM14、RAM1
6、バックアップRAM17、それに入出力インターフェイス
回路18などで構成されている。
CPU12は、入出力インターフェイス回路18を介して、
イグニッションスイッチ50のスタータ接点50Aからの信
号や、各種のセンサ、例えば、冷却水温センサ60、クラ
ンク角センサ70、O2センサ80、負荷センサ90、負荷スイ
ッチ100などからの信号を取り込み、ROM14に格納してあ
る、エンジン制御に必要な各種のデータ、例えば点火時
期、燃料噴射制御プログラムなどの固定データにより演
算処理を実行して所定の制御信号を作成し、これを、同
じく入出力インターフェイス回路18を介して、図示して
ない点火コイルや燃料噴射弁などに供給し、要求されて
いるエンジンの運転状態が得られように制御する。この
とき、RAM16は演算結果や制御データの一時保存に使用
され、バックアップRAM17はエンジン停止時にも保持す
る必要があるデータの格納に使用される。
イグニッションスイッチ50のスタータ接点50Aからの信
号や、各種のセンサ、例えば、冷却水温センサ60、クラ
ンク角センサ70、O2センサ80、負荷センサ90、負荷スイ
ッチ100などからの信号を取り込み、ROM14に格納してあ
る、エンジン制御に必要な各種のデータ、例えば点火時
期、燃料噴射制御プログラムなどの固定データにより演
算処理を実行して所定の制御信号を作成し、これを、同
じく入出力インターフェイス回路18を介して、図示して
ない点火コイルや燃料噴射弁などに供給し、要求されて
いるエンジンの運転状態が得られように制御する。この
とき、RAM16は演算結果や制御データの一時保存に使用
され、バックアップRAM17はエンジン停止時にも保持す
る必要があるデータの格納に使用される。
なお、このようなエンジン制御用のCPUを備えたコン
トロール回路は、よく知られているので、詳しい説明は
省略する。
トロール回路は、よく知られているので、詳しい説明は
省略する。
次に、20はスタータモータで、第2図に示すように、
電機子20A、シャフト20B、それに、このシャフト20B上
を破線で示すように移動可能に保持されているピニオン
20Cなどから成り、さらにソレノイド・リレー30を備え
ている。
電機子20A、シャフト20B、それに、このシャフト20B上
を破線で示すように移動可能に保持されているピニオン
20Cなどから成り、さらにソレノイド・リレー30を備え
ている。
そして、このリレー30に電流が供給されると、そのプ
ランジャ30Aが、トーションスプリング30Bによる変位力
に抗して吸引され、この結果、シフトレバー30Cを介し
てピニオンCが破線の位置に押し出され、エンジンのリ
ングギヤに噛み合って、このスタータモータ20による始
動トルクの伝達が可能にされるようになっている。
ランジャ30Aが、トーションスプリング30Bによる変位力
に抗して吸引され、この結果、シフトレバー30Cを介し
てピニオンCが破線の位置に押し出され、エンジンのリ
ングギヤに噛み合って、このスタータモータ20による始
動トルクの伝達が可能にされるようになっている。
また、このソレノイド・リレー30には、さらに、プラ
ンジャ30Aの吸引移動により閉成される接点30Dが設けら
れており、この接点30Dが閉じることにより、第1図か
ら明らかなように、電圧VBを有する電源(バッテリ)か
らスタータモータ20に電流が供給されるように構成され
ている。
ンジャ30Aの吸引移動により閉成される接点30Dが設けら
れており、この接点30Dが閉じることにより、第1図か
ら明らかなように、電圧VBを有する電源(バッテリ)か
らスタータモータ20に電流が供給されるように構成され
ている。
第1図に戻り、25は補助リレーで、コイル25Aと常開
(NC)接点25Bとを備えており、コイル25Aはインヒビッ
ト信号I/Hが供給される線路とトランジスタ19のコレク
タ間に接続され、接点25Bはイグニッションスイッチ50
のスタータ接点50Aとソレノイド・リレー30の電磁コイ
ル30Eとの間に接続されている。そして、トランジスタ1
9のベースには、入出力インターフェイス回路18から制
御信号Sが供給されるようになっており、従って、補助
リレー25はインヒビット信号I/Hと制御信号Sの双方
が、共に“H"レベルになったときだけ動作し、接点25B
を閉じるように構成されている。
(NC)接点25Bとを備えており、コイル25Aはインヒビッ
ト信号I/Hが供給される線路とトランジスタ19のコレク
タ間に接続され、接点25Bはイグニッションスイッチ50
のスタータ接点50Aとソレノイド・リレー30の電磁コイ
ル30Eとの間に接続されている。そして、トランジスタ1
9のベースには、入出力インターフェイス回路18から制
御信号Sが供給されるようになっており、従って、補助
リレー25はインヒビット信号I/Hと制御信号Sの双方
が、共に“H"レベルになったときだけ動作し、接点25B
を閉じるように構成されている。
ここで、まず、インヒビット信号I/Hについて説明す
ると、この信号I/Hは、自動変速機のセレクタ・レバー
がP(パーキング)位置にあるときだけ“H"レベルにな
る信号である。なお、このようなインヒビット信号I/H
と補助リレー25とを備えた、第7図に示すようなエンジ
ン制御装置は公知であり、このような従来例では、自動
変速機のセレクタ・レバーがP(パーキング)位置に操
作されていないときには、たとえイグニッションスイッ
チ50をスタータ位置に操作したとしても、それによるス
タータモータ20の駆動制御は無効化され、安全性が確保
されるようになっているものである。
ると、この信号I/Hは、自動変速機のセレクタ・レバー
がP(パーキング)位置にあるときだけ“H"レベルにな
る信号である。なお、このようなインヒビット信号I/H
と補助リレー25とを備えた、第7図に示すようなエンジ
ン制御装置は公知であり、このような従来例では、自動
変速機のセレクタ・レバーがP(パーキング)位置に操
作されていないときには、たとえイグニッションスイッ
チ50をスタータ位置に操作したとしても、それによるス
タータモータ20の駆動制御は無効化され、安全性が確保
されるようになっているものである。
しかして、この実施例では、上記したように、トラン
ジスタ19が設けられ、これに入出力インターフェイス回
路18から制御信号Sが供給されるようになっており、こ
の結果、上記したように、補助リレー25はインヒビット
信号I/Hと制御信号Sの双方が、共に“H"レベルになっ
たときだけ動作し、接点25Bを閉じるように構成され、
これにより本発明の目的が達成されるものであり、従っ
て、次に、この制御信号Sの発生条件も含めて、この実
施例の動作について説明する。
ジスタ19が設けられ、これに入出力インターフェイス回
路18から制御信号Sが供給されるようになっており、こ
の結果、上記したように、補助リレー25はインヒビット
信号I/Hと制御信号Sの双方が、共に“H"レベルになっ
たときだけ動作し、接点25Bを閉じるように構成され、
これにより本発明の目的が達成されるものであり、従っ
て、次に、この制御信号Sの発生条件も含めて、この実
施例の動作について説明する。
第1図から明らかなように、コントロール回路10内の
CPU12はイグニッションスイッチ50からの信号を取り込
んで監視しており、それがスタート位置に操作されたこ
とにより、第3図の処理を開始する。
CPU12はイグニッションスイッチ50からの信号を取り込
んで監視しており、それがスタート位置に操作されたこ
とにより、第3図の処理を開始する。
すなわち、イグニッションスイッチ50のスタータ接点
50Aが閉じられると、CPU12による処理は第3図のステッ
プ200に飛び、まずステップ201の処理で、とりあえず入
出力インターフェイス回路18の信号Sを“L"レベルにし
たあと、順次、ステップ202(第1の判断処理)、ステ
ップ203(第2の判断処理)、ステップ204(第3の判断
処理)による各判断処理に移行してゆく。
50Aが閉じられると、CPU12による処理は第3図のステッ
プ200に飛び、まずステップ201の処理で、とりあえず入
出力インターフェイス回路18の信号Sを“L"レベルにし
たあと、順次、ステップ202(第1の判断処理)、ステ
ップ203(第2の判断処理)、ステップ204(第3の判断
処理)による各判断処理に移行してゆく。
そして、これらの各判断処理ステップ202、203、204
の全ての結果がN(否定)になったときだけステップ20
5の処理に進み、ここで始めて信号Sを“H"レベルにす
る。
の全ての結果がN(否定)になったときだけステップ20
5の処理に進み、ここで始めて信号Sを“H"レベルにす
る。
この後、処理ステップ206で所定のタイマーをセット
し、続く処理ステップ207(第4の判断処理)で所定時
間の経過を待ち、時間経過後、処理ステップ202に戻
る。
し、続く処理ステップ207(第4の判断処理)で所定時
間の経過を待ち、時間経過後、処理ステップ202に戻
る。
しかして、判断処理ステップ202、ステップ203、ステ
ップ204の何れかで、判断結果がY(肯定)になったと
きには、ステップ208の処理に進み、入出力インターフ
ェイス回路18の信号Sを“L"レベルにしてから、この第
3図の処理を終了するのである。
ップ204の何れかで、判断結果がY(肯定)になったと
きには、ステップ208の処理に進み、入出力インターフ
ェイス回路18の信号Sを“L"レベルにしてから、この第
3図の処理を終了するのである。
ここで、まず、ステップ202では、エンジンの回転速
度Nが、第4図に示す基準回転速度No以上有るか否かを
判断し、次のステップ203では、バッテリの電圧VBが、
第5図に示す基準電圧VBo以上有るか否かを判断し、続
くステップ204では、エンジンの冷却水温TWが、第6図
の基準温度TWo有るか否かを判断するのである。
度Nが、第4図に示す基準回転速度No以上有るか否かを
判断し、次のステップ203では、バッテリの電圧VBが、
第5図に示す基準電圧VBo以上有るか否かを判断し、続
くステップ204では、エンジンの冷却水温TWが、第6図
の基準温度TWo有るか否かを判断するのである。
次に、この第3図の処理が実行されたことにより得ら
れる動作について、説明する。
れる動作について、説明する。
いま、エンジン始動に際して、自動変速機のセレクタ
・レバーがP(パーキング)位置に正しく操作されてい
たとし、且つ、エンジンは停止しており、しかもバッテ
リの電圧も正常な値にあり、さらにエンジンの冷却水温
も特に高温にはなっていなかったとする。
・レバーがP(パーキング)位置に正しく操作されてい
たとし、且つ、エンジンは停止しており、しかもバッテ
リの電圧も正常な値にあり、さらにエンジンの冷却水温
も特に高温にはなっていなかったとする。
そうすると、補助リレー25の動作条件の内、まず、イ
ンヒビット信号I/Hが“H"レベルにあるという条件は満
足されていることになる。
ンヒビット信号I/Hが“H"レベルにあるという条件は満
足されていることになる。
しかしながら、ここで、イグニッションスイッチ50が
スタート位置に操作されたとしても、第3図の処理ステ
ップ201で信号Sが“L"レベルにされるので、補助リレ
ー25は動作せず、従って、スタータモータ20は、とりあ
えずは回転を始めない。
スタート位置に操作されたとしても、第3図の処理ステ
ップ201で信号Sが“L"レベルにされるので、補助リレ
ー25は動作せず、従って、スタータモータ20は、とりあ
えずは回転を始めない。
しかして、上記したように、このときにはエンジンは
停止しており、しかもバッテリの電圧も正常な値にあ
り、さらにエンジンの冷却水温も特に高温にはなってい
ないのであるから、ステップ202、203、204の全てで判
断結果がNになるため、処理ステップ201で一旦、“L"
レベルにされた信号Sは、この後、ステップ205で“H"
レベルにされることになり、ここでトランジスタ19が導
通し、補助リレー25が動作してスタータモータ20が回転
を開始することになる。
停止しており、しかもバッテリの電圧も正常な値にあ
り、さらにエンジンの冷却水温も特に高温にはなってい
ないのであるから、ステップ202、203、204の全てで判
断結果がNになるため、処理ステップ201で一旦、“L"
レベルにされた信号Sは、この後、ステップ205で“H"
レベルにされることになり、ここでトランジスタ19が導
通し、補助リレー25が動作してスタータモータ20が回転
を開始することになる。
そして、所定時間経過後、ステップ202に戻るが、こ
のときエンジンが完爆(始動完了)していれば、その回
転速度Nは、当然のこととして、基準回転速度Noに達し
ている筈であるから、ここで判断結果がNになり、この
結果、処理ステップ208に移行してスタータモータ20へ
の電流供給は遮断され、自動的に始動操作は停止される
ことになる。
のときエンジンが完爆(始動完了)していれば、その回
転速度Nは、当然のこととして、基準回転速度Noに達し
ている筈であるから、ここで判断結果がNになり、この
結果、処理ステップ208に移行してスタータモータ20へ
の電流供給は遮断され、自動的に始動操作は停止される
ことになる。
しかして、いま、エンジンが回転していることに気付
かずに、イグニッションスイッチ50をスタート位置に操
作してしまったとすると、このときには、エンジンの回
転速度Nが、第4図に示す基準回転速度Noを越えている
から、処理ステップ202での結果がYになり、この結
果、イグニッションスイッチ50によるスタート操作は無
効化され、エンジン回転中にスタータモータ20を動作さ
せたことにより発生するであろう、ギヤの歯欠けなど、
始動トルク伝達系での故障や異常を未然に防止すること
ができる。
かずに、イグニッションスイッチ50をスタート位置に操
作してしまったとすると、このときには、エンジンの回
転速度Nが、第4図に示す基準回転速度Noを越えている
から、処理ステップ202での結果がYになり、この結
果、イグニッションスイッチ50によるスタート操作は無
効化され、エンジン回転中にスタータモータ20を動作さ
せたことにより発生するであろう、ギヤの歯欠けなど、
始動トルク伝達系での故障や異常を未然に防止すること
ができる。
次に、バッテリの電圧VBが、基準電圧VBoに達してい
ないのに気付かずに、やはりイグニッションスイッチ50
をスタート位置に操作してしまったとすると、このとき
には、第5図に示すように、たとえスタータモータ20に
通電したとしても、第5図に示すように、エンジンを回
転させるのに必要なトルクは得られないので、いたずら
にバッテリの容量を消耗させるだけとなるが、しかし
て、この実施例では、このときには、ステップ203の判
断結果がYになるので、スタータモータ20の動作条件は
満足されず、スタート操作は無効化され、バッテリ上が
りを未然に防ぐことができる。
ないのに気付かずに、やはりイグニッションスイッチ50
をスタート位置に操作してしまったとすると、このとき
には、第5図に示すように、たとえスタータモータ20に
通電したとしても、第5図に示すように、エンジンを回
転させるのに必要なトルクは得られないので、いたずら
にバッテリの容量を消耗させるだけとなるが、しかし
て、この実施例では、このときには、ステップ203の判
断結果がYになるので、スタータモータ20の動作条件は
満足されず、スタート操作は無効化され、バッテリ上が
りを未然に防ぐことができる。
さらに、エンジンの冷却水温TWが、基準温度TWoを越
えているのに気付かずに、同じくイグニッションスイッ
チ50をスタート位置に操作してしまったとすると、この
ときには、スタータモータ20の温度も高くなっているた
め、このままスタータモータ20に通電して動作させる
と、動作温度が定格値を越え、トルクダウンや焼付き発
生の虞れを生じるので、第6図に示すように、動作時間
を短縮せざるを得ず、エンジン始動は無理になる。
えているのに気付かずに、同じくイグニッションスイッ
チ50をスタート位置に操作してしまったとすると、この
ときには、スタータモータ20の温度も高くなっているた
め、このままスタータモータ20に通電して動作させる
と、動作温度が定格値を越え、トルクダウンや焼付き発
生の虞れを生じるので、第6図に示すように、動作時間
を短縮せざるを得ず、エンジン始動は無理になる。
しかしながら、この実施例では、このときには、ステ
ップ204での判断結果がYになるので、スタータモータ2
0の動作条件は満足されず、スタート操作は無効化さ
れ、異常発生を未然に防ぐことができる。
ップ204での判断結果がYになるので、スタータモータ2
0の動作条件は満足されず、スタート操作は無効化さ
れ、異常発生を未然に防ぐことができる。
従って、この実施例によれば、エンジン回転速度N、
バッテリ電圧VB、それに冷却水温TWと、スタータモータ
20の特性との関係から、エンジンの完爆判定に充分な回
転数である基準回転速度Noと、スタータモータの駆動に
最低限必要なバッテリ電圧である基準電圧VBo、それに
スタータモータを安全に使用することができる温度であ
る基準水温TWoとを、それぞれ適切な値に選定すること
により、エンジン完爆後にスタータモータを回転させて
しまったことにより発生するギヤの歯欠けや異常音の発
生が抑えられると共に、低温時などでのバッテリ上がり
も充分に抑えられ、さらには、高温時でのスタータモー
タの温度上昇が抑えられるので、その熱負荷が軽減さ
れ、モータの小型化、軽量化を充分に図ることができ
る。
バッテリ電圧VB、それに冷却水温TWと、スタータモータ
20の特性との関係から、エンジンの完爆判定に充分な回
転数である基準回転速度Noと、スタータモータの駆動に
最低限必要なバッテリ電圧である基準電圧VBo、それに
スタータモータを安全に使用することができる温度であ
る基準水温TWoとを、それぞれ適切な値に選定すること
により、エンジン完爆後にスタータモータを回転させて
しまったことにより発生するギヤの歯欠けや異常音の発
生が抑えられると共に、低温時などでのバッテリ上がり
も充分に抑えられ、さらには、高温時でのスタータモー
タの温度上昇が抑えられるので、その熱負荷が軽減さ
れ、モータの小型化、軽量化を充分に図ることができ
る。
なお、以上の実施例では、本発明をオートマチックト
ランスミッション装備車に適用した場合について説明
し、この結果、補助リレー25として、このような自動車
に備えられているインヒビットリレーを共用している
が、独立したリレーを使用するようにしてもよいことは
言うまでもない。
ランスミッション装備車に適用した場合について説明
し、この結果、補助リレー25として、このような自動車
に備えられているインヒビットリレーを共用している
が、独立したリレーを使用するようにしてもよいことは
言うまでもない。
また、上記実施例では、そこにおける基準回転速度
No、基準電圧VBo、それに基準水温TWoについては、全て
固定値としているが、これらの値は、エンジン温度やバ
ッテリ電圧などの各種の条件により変化するパラメータ
になっているので、マップ検索により変数として設定す
るようにしてもよい。
No、基準電圧VBo、それに基準水温TWoについては、全て
固定値としているが、これらの値は、エンジン温度やバ
ッテリ電圧などの各種の条件により変化するパラメータ
になっているので、マップ検索により変数として設定す
るようにしてもよい。
さらに、上記実施例では、エンジンの冷却水温により
スタータモータの温度を代表させており、これにより特
別なセンサの設置を不要にしているが、冷却水温センサ
とは別に、スタータモータに温度センサを取付けるよう
にしてもよいことは言うまでもない。
スタータモータの温度を代表させており、これにより特
別なセンサの設置を不要にしているが、冷却水温センサ
とは別に、スタータモータに温度センサを取付けるよう
にしてもよいことは言うまでもない。
本発明によれば、エンジン回転中にスタータモータを
動作させて、スタータモータを破壊したり、ギヤの歯欠
け、エンジンのタイミングベルトのずれ、不快音の発生
などが防止できるので、信頼性や安全性の向上を充分に
得ることができる。
動作させて、スタータモータを破壊したり、ギヤの歯欠
け、エンジンのタイミングベルトのずれ、不快音の発生
などが防止できるので、信頼性や安全性の向上を充分に
得ることができる。
また、本発明によれば、スタータモータの温度上昇を
抑えることができるので、その小型化、軽量化を図るこ
とができる。
抑えることができるので、その小型化、軽量化を図るこ
とができる。
第1図は本発明によるエンジン制御装置の一実施例を示
すブロック構成図、第2図はスタータモータの一例を示
す一部断面図、第3図は本発明の一実施例の動作説明用
のフローチャート、第4図、第5図、第6図はそれぞれ
動作説明用の特性図である。 10……コントロール回路、12……CPU、20……スタータ
モータ、25……補助リレー、30……ソレノイド・リレ
ー、50……イグニッションスイッチ。
すブロック構成図、第2図はスタータモータの一例を示
す一部断面図、第3図は本発明の一実施例の動作説明用
のフローチャート、第4図、第5図、第6図はそれぞれ
動作説明用の特性図である。 10……コントロール回路、12……CPU、20……スタータ
モータ、25……補助リレー、30……ソレノイド・リレ
ー、50……イグニッションスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02N 11/10 F02N 11/10 Z (72)発明者 田渕 憲司 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社日立製作所佐和工場内 (72)発明者 飯野 尚郎 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社日立製作所佐和工場内 (56)参考文献 実開 昭62−176482(JP,U) 実開 昭58−175170(JP,U) 実開 平1−108364(JP,U) 実開 昭58−42366(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】エンジンの回転速度が所定値以上か否かを
判定する第1の判断処理手段と、スタータモータの電源
の電圧が所定値以下か否かを判定する第2の判断処理手
段と、エンジンの温度が所定値以上か否かを判定する第
3の判断処理手段とを備え、これら第1の判断処理手段
と第2の判断処理手段及び第3の判断処理手段による判
定結果の少なくとも1が肯定となったときには、イグニ
ッションスイッチによるエンジンの始動操作を無効化す
る方式のエンジン制御装置において、 上記第1の判断処理手段と第2の判断処理手段及び第3
の判断処理手段による判定結果の全てが否定になって、
上記イグニッションスイッチによるエンジンの始動操作
が有効化されたときからの経過時間が所定時間に達した
か否かを判定する第4の判断処理手段を設け、 該第4の判断処理手段の判定結果が肯定になった後、再
び上記第1の判断処理手段と第2の判断処理手段及び第
3の判断処理手段による判定処理を実行させるように構
成したことを特徴とするエンジン制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2203871A JP2534795B2 (ja) | 1990-08-02 | 1990-08-02 | エンジン制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2203871A JP2534795B2 (ja) | 1990-08-02 | 1990-08-02 | エンジン制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0491369A JPH0491369A (ja) | 1992-03-24 |
JP2534795B2 true JP2534795B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=16481096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2203871A Expired - Lifetime JP2534795B2 (ja) | 1990-08-02 | 1990-08-02 | エンジン制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534795B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4322245B2 (ja) | 2004-12-06 | 2009-08-26 | 富士通テン株式会社 | 車両遠隔始動装置、車両遠隔始動システム、および車両の遠隔始動方法 |
JP2011157840A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Nissan Motor Light Truck Co Ltd | 車両用始動装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5842366U (ja) * | 1981-09-16 | 1983-03-22 | 株式会社日立製作所 | スタ−タ保護回路 |
JPS58175170U (ja) * | 1982-05-19 | 1983-11-22 | 日産ディーゼル工業株式会社 | エンジンの間欠始動装置 |
JPS62176482U (ja) * | 1986-04-30 | 1987-11-09 | ||
JPH01108364U (ja) * | 1988-01-18 | 1989-07-21 |
-
1990
- 1990-08-02 JP JP2203871A patent/JP2534795B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0491369A (ja) | 1992-03-24 |
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