JP2534602Y2 - プールの排水溝 - Google Patents

プールの排水溝

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JP2534602Y2
JP2534602Y2 JP1993058412U JP5841293U JP2534602Y2 JP 2534602 Y2 JP2534602 Y2 JP 2534602Y2 JP 1993058412 U JP1993058412 U JP 1993058412U JP 5841293 U JP5841293 U JP 5841293U JP 2534602 Y2 JP2534602 Y2 JP 2534602Y2
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芳春 中野
美信 下川
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株式会社日本アルミ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、プールの側壁からオ
ーバーフローする水を集め、それを循環して、浄化する
ためにタンク等へ導くプールの排水溝に関する。
【0002】
【従来の技術】循環浄化のためのプールの排水構造とし
ては、プールの底壁面あるいは側壁面に排水口を形成
し、該排水口からプール内の水を抜くようにした構造の
ものと、図6に示すように、プール側壁2の上端部に沿
って排水溝5を形成し、プール側壁2からオーバーフロ
ーする水を排水溝5に集めて、循環するようにした構造
のものがある。
【0003】前者の排水構造に比べ、後者のように、排
水溝5内にプールの水面近傍の水をオーバーフローさせ
る構造は、浮遊塵埃などを効率良く排出でき、プール内
の水質を長期間、高く保てる。また、断面コの字形等に
形成された上面開口状の金属板製溝形成部材16を利用
し、これをプール側壁2等に溶着し、プールサイドの表
面に埋設するので、施工の作業能率も向上する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが排水溝式にお
いては、水がオーバーフローする際に、図6に示すよう
に溢れる水自体の勢い並びに蓋用支持部23の存在によ
り、大半の水が矢印A1のように支持部23の先端から
溝底面16cに直接落下し、また一部は、矢印A2 のよ
うに蓋25を伝わって溝幅中央部付近まで至り、該近辺
で溝底面16cまで直接に落下する。
【0005】このように大きな落差をもって勢い良く溝
底面16cまで直接に落下すると、溝形成部材16で
は、落下音が大きく響き、騒音の原因となる。特に室内
プールでは、その騒音は増幅される。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願請求項1記載の考案は、プール側壁の上端部に沿
って配置された上面開口状の溝形成部材16と、該溝形
成部材16の両内側面16a,16bの上端部に設けら
れた蓋用支持部23に載置された簀の子状あるいは網目
状の蓋25を備え、プール側壁から溢れる水を受け入れ
てタンク等へと導くプールの排水溝において、溝形成部
材16のプール寄りの内側面16aに、該内側面16a
の途中から、溝幅中央側へと張り出すように傾斜状に上
方に延びて、上記プール寄り側の支持部23の先端近傍
に至る水ガイド板26を設けている。
【0007】請求項2記載の考案は、プール側壁の上端
部に沿って配置された上開コの字形の溝形成部材16
と、該溝形成部材16の両内側面16a,16bの上端
部に設けられた蓋用支持部23に載置された簀の子状あ
るいは網目状の蓋25を備え、プール側壁から溢れる水
を受け入れてタンク等へと導くプールの排水溝におい
て、蓋25には、溝底面近くまで垂れ下がるチェーン3
0を吊り下げ、溝形成部材16のプール寄りの内側面1
6aに、該内側面16aの途中から溝底面に至る平面状
の傾斜ガイド面31を形成していることを特徴とするプ
ールの排水溝。
【0008】
【作用】請求項1記載の考案のように、溝形成部材の内
側面に、該内側面から、溝幅中央側へと張り出すように
傾斜状に上方へ延び、支持部の近傍に至る水ガイド板を
設けていると、プール側壁から溝内へオーバーフローし
てくる水の大半は、蓋用支持部先端から水ガイド板の表
面を伝わって溝形成部材の内側面に導かれ、内側面に沿
って流れて溝底面へと至る。すなわち、直接に溝底面に
落下する水の量を少なくすることができ、それにより、
水落下による騒音を低減することができる。
【0009】請求項2記載の考案のように、溝形成部材
の内側面に、該内側面の途中から底面に至る傾斜ガイド
面を形成していると、支持部等から落下する水の大半
は、傾斜ガイド面に落下し、ガイド面の表面に沿って流
れて溝底面へと導かれる。すなわち、水の落下距離が短
くなることによる落下音の抑制と共に、傾斜ガイド面に
よる衝撃緩和作用により、騒音は低減される。
【0010】
【実施例】図1は、本願考案が採用されるプールの循環
浄化装置の配管図であり、まずこの図1により、循環浄
化装置全体の構造を簡単に説明する。プール1には、側
壁2の下部に水供給口3が設けられると共に、側壁2の
上端部に沿って排水溝5が設けられている。排水溝5は
戻り管7を介してタンク8に至っている。水供給口3
は、配管10を介して前記タンク8の水取出口11に接
続しており、配管10には、タンク8側から順にストレ
ーナ(集毛器)12、ポンプ13及びろ過器14が設け
られている。
【0011】すなわち、プール側壁2からオーバーフロ
ーする水は、排水溝5内に入り、配管7を介してタンク
8内に入る。タンク8内の水は、ポンプ13によりスト
レーナ12を介して吸い出され、ろ過器14でろ過さ
れ、配管10を通り、水供給口3からプール内へと供給
される。
【0012】図2は、請求項1記載の考案を適用した排
水溝5の断面拡大図であり、この図2において、プール
側壁2の上端には、コンクリート下地15の上面にタイ
ル16が設けられており、該タイル16は、排水溝5側
に行くに従い高くなるように傾斜している。
【0013】排水溝5は、断面形状が上開き「コ」の字
形に形成された溝形成部材16と、該溝形成部材16の
上に被せられる蓋25よりなり、側壁2の上端部に沿っ
て配置されている。
【0014】溝形成部材16は、ステンレス板、アルミ
板等の金属板又は樹脂あるいはFRP等で製作されてお
り、側壁2のL形端縁2a及びプールサイド用躯体17
等に溶着されている。躯体17と溝形成部材16の外周
面とで形成されるプールサイド空間には、コンクリート
下地20及びタイル21等が充填されている。
【0015】溝形成部材16の両内側面16a,16b
の上端部には、横向き「T」字形の蓋用支持部23が固
着されており、該支持部23に、蓋25が載置されてい
る。蓋用支持部23は、垂直な立て板23aと、これに
溶着されたL形部材(アングル部材)23bとから構成
されている。
【0016】溝形成部材16の内側面16a,16bの
うち、プール寄りの内側面16aに、本願考案の要部で
ある水ガイド板26が設けられている。該水ガイド板2
6は、下端縁が、内側面16aの上部寄りの部分に固定
され、上方へ行くに従い溝幅中央側へと張り出すような
傾斜状、いわゆるオーバーハング状に形成されており、
上端縁は、支持部23のL形部材23bの先端に近接し
た位置まで延びている。
【0017】図3は、図2のIII−III断面図であり、蓋
25は、互いに間隔を置いて配置された多数の角棒部材
25bを、連結機構25aで屈曲自在に連結することに
より、簀の子状に構成されており、角棒部材25bの両
端部が支持部23のL字形部材23b上に載せられてい
る。水ガイド板26の下部には、適宜間隔をおいて水排
出用の切欠き26bが形成されている。
【0018】また、適宜の角棒部材25bには、溝底面
16c近くまで垂れ下がるガイドチェーン30が吊り下
げられている。
【0019】本実施例の作用を説明する。図2におい
て、プール側壁2を越えて排水溝5側に溢れる水は、そ
の大半は、プール寄りの支持部23の先端から、矢印の
ように水ガイド板26の表面(図の左下方に向いた面)
に沿って流れることにより、プール寄りの内側面16a
に導かれ、該内側面16aから溝底面16cへと導かれ
る。
【0020】L形部材23bの先端と水ガイド板26の
上端との隙間から断面三角形状の空間部に入った水は、
水ガイド板26の裏面を流れ、図3の切欠き26bから
内側面16aへと導かれる。
【0021】また、図2の矢印のように、蓋25の角棒
部材25bの表面に沿って溝幅中央側まで伝わってくる
水は、そのまま落下することはなく、ガイドチェーン3
0の表面に沿って溝底面16cの近くまで導かれ、そこ
から溝底面16cへと落下する。
【0022】したがって、排水溝5の上端付近の高い位
置から、溝底面16cに直接落下する水は殆どなくな
り、落下音による騒音は減少する。
【0023】
【第2の実施例】図4は、本願請求項2記載の考案を適
用した排水溝の断面拡大図を示しており、図2のような
水ガイド板を設ける代わりに、上開き「コ」の字形の溝
形成部材16のプール寄りの内側面16a自体に、傾斜
ガイド面31を形成している。該傾斜ガイド面31は、
内側面16aの途中から、下方へ行くに従い溝幅中央側
にくるように傾斜し、溝底面16cに至っている。な
お、その他の構造は、図2の構造と同様であり、図2と
同名称の部材には、同じ符号を付している。
【0024】この構造によると、プール側壁2を越えて
排水溝5側に溢れる水は、その大半は、プール寄りの支
持部23の先端から、矢印のように落下するが、その落
下水は、傾斜ガイド面31に当接し、該ガイド面31に
沿って溝底面16cまで至る。
【0025】すなわち、溝底面16cに直接落下する場
合に比べて、落下距離が短くなると共に、溝底面16c
のような水平な面に落下する場合に比べて、傾斜により
落下の衝撃が和らげられる。したがって、落下音は抑制
され、騒音は減少する。
【0026】
【第3の実施例】図5は、本願請求項2記載の考案を適
用した排水溝5の別の実施例を示しており、図4のよう
に平面状の傾斜ガイド面31を形成する代わりに、溝形
成部材16の下半部分が、断面半円形状に形成されてい
る。すなわち、両内側面16a,16bから溝底面16
cに至るように、円弧形の傾斜ガイド面31を形成して
いることになる。なお、その他の構造は、図4の構造と
同様であり、図4と同名称の部材には、同じ符号を付し
ている。
【0027】この構造によると、図4の構造と同様な騒
音減少効果を得ることができるのは勿論のこと、溝形成
部材16の強度向上並びに製造の容易化も達成できる。
【0028】
【別の実施例】(1)図5で仮想線で示すように、傾斜
ガイド面31を有する構造に、図2の構造と同様の水ガ
イド板26を付加することもできる。 (2)蓋25は、簀の子状のものに限らず、網目板状の
ものなど、水通過用の間隙を有する各種部材が利用され
る。
【0029】
【考案の効果】以上説明したように、本願考案による
と、プールの側壁2を越えて排水溝5内に入る水の落下
音を抑制し、騒音を減少させることができる。特に、音
がよく響く室内プールにおいては、その騒音減少効果は
大である。
【0030】すなわち、請求項1記載のように、溝形成
部材16の内側面16aに、該内側面16aから、溝幅
中央側へと張り出すように傾斜状に上方へ延び、支持部
23の近傍にいたる水ガイド板26を設けている場合に
は、プール側壁2を越えて排水溝5に溢れる水を、支持
部23の先端から、水ガイド板26の表面に沿って流
し、内側面16aから溝底面16cへと導くので、溝底
面16cに直接落下する水量を抑制でき、落下音を減少
させることができる。
【0031】また、請求項2記載のように、溝形成部材
16の内側面16aに、該内側面16aの途中から溝底
面16cに至る傾斜ガイド面31を形成する場合には、
溝底面16cに直接水が落下する場合に比べて、落下距
離が短くなるとともに、溝底面16cのような水平な面
に落下する場合に比べて、落下の衝撃が和らげられ、こ
れにより、落下音は抑制され、騒音は減少する。しか
も、傾斜ガイド面31を有する構成に加えて、蓋25に
チェーン30を吊り下げる構成を採用すると、蓋25か
ら溝内に落ちようとする水も、チェーン30に沿わせて
静かに溝底面まで導くことができ、騒音低減効果を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願考案が適用される循環浄化式プールの配
管図である。
【図2】 本願請求項1記載の考案を適用した排水溝の
実施例を示す縦断面図である。
【図3】 図2のIII−III断面図である。
【図4】 本願請求項2記載の考案を適用した排水溝の
実施例を示す縦断面図である。
【図5】 本願請求項2記載の考案を適用した排水溝の
別の実施例を示す縦断面図である。
【図6】 従来例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 プール 2 側壁 5 排水溝 16 溝形成部材 16a 内側面 16c 溝底面 23 支持部 25 蓋 26 水ガイド板 31 傾斜ガイド面

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プール側壁の上端部に沿って配置された
    上面開口状の溝形成部材(16)と、該溝形成部材(16)の両
    内側面(16a,16b)の上端部に設けられた蓋用支持部(23)
    に載置された簀の子状あるいは網目状の蓋(25)を備え、
    プール側壁から溢れる水を受け入れてタンク等へと導く
    プールの排水溝において、溝形成部材(16)のプール寄り
    の内側面(16a)に、該内側面(16a)の途中から、溝幅中央
    側へと張り出すように傾斜状に上方に延びて、上記プー
    ル寄り側の支持部(23)の先端近傍に至る水ガイド板(26)
    を設けていることを特徴とするプールの排水溝。
  2. 【請求項2】 プール側壁の上端部に沿って配置された
    上開コの字形の溝形成部材(16)と、該溝形成部材(16)の
    両内側面(16a,16b)の上端部に設けられた蓋用支持部(2
    3)に載置された簀の子状あるいは網目状の蓋(25)を備
    え、プール側壁から溢れる水を受け入れてタンク等へと
    導くプールの排水溝において、蓋(25)には、溝底面近く
    まで垂れ下がるチェーン(30)を吊り下げ、溝形成部材(1
    6)のプール寄りの内側面(16a)に、該内側面(16a)の途中
    から溝底面に至る平面状の傾斜ガイド面(31)を形成して
    いることを特徴とするプールの排水溝。
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JP2711694B2 (ja) * 1988-10-20 1998-02-10 株式会社石井鐵工所 組立てプールのデッキパネルとその成形方法

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