JP2534109Y2 - 空調用可変容量コンプレッサ - Google Patents

空調用可変容量コンプレッサ

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JP2534109Y2
JP2534109Y2 JP6787191U JP6787191U JP2534109Y2 JP 2534109 Y2 JP2534109 Y2 JP 2534109Y2 JP 6787191 U JP6787191 U JP 6787191U JP 6787191 U JP6787191 U JP 6787191U JP 2534109 Y2 JP2534109 Y2 JP 2534109Y2
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crank chamber
valve device
variable displacement
communication passage
displacement compressor
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一博 入江
知史 古川
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は空調用可変容量コンプレ
ッサに係り、特にクランク室の潤滑機構を改良した空調
用可変容量コンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の空調用の可変容量形コンプ
レッサの一例を示す。この可変容量形コンプレッサ10
は、ケーシング11内に画成されたクランク室20にコ
ントロールバルブ21を介して吸入圧力または吐出圧力
を導いて吐出容量を制御し、冷媒の吸入吐出を行うもの
である。同図において、コンプレッサ10のケ−シング
11内には、エンジンにより駆動される回転軸12が設
けられ、この回転軸12には、これと一体に回転するド
ライブハブ13と、球軸受14により軸方向移動可能に
かつ揺動運動可能にロ−タリ−ドライブプレ−ト(斜
板)15が装着されている。これにより、ロ−タリ−ド
ライブプレ−ト15は回転軸12上を摺動しつつ傾動す
る。ロ−タリ−ドライブプレート15のジャ−ナル15
aには、ノンロ−タリ−ワップル16が装着され、この
ノンロ−タリ−ワップル16には、シリンダブロック1
7内を摺動するピストン18がロッド18aを介して連
結される。そして、ロ−タリ−ドライブプレ−ト15が
回転するとピストン18が往復動し、吸入側室19sか
らシリンダ室へ吸い込まれた冷媒を吐出側室19dへ送
り出す。
【0003】ところで、一般に、コンプレッサ10を高
負荷状態で運転すると、クランク室20内の各摺動部に
おける潤滑状態が悪くなり、クランク室内の温度が上昇
する。そこで従来から、図6に示されているように吐出
側室19dとクランク室20とを連通通路22で連絡
し、吐出側室19dから冷媒(圧縮性流体)と潤滑油が
混合された吐出流体をクランク室20内に導くようにな
っている(特開平1−142277号公報等)。なお、
図6中、矢印は潤滑油の流れを示す。図7はクランク室
内に導入される吐出流体が増すとクランク室内の温度が
低下することを示すグラフである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
コンプレッサ10においては、その運転状態にかかわり
なく、クランク室20内に冷媒と混合された一定量の潤
滑油が導入される構造になっており、クランク室20内
の各摺動部の潤滑状態が良好な場合にも、一定量の潤滑
油はクランク室20内に強制的に導入されている。
【0005】図8のグラフは、図6に示したコンプレッ
サ10の回転数に対する体積効率の関係を表したグラフ
であり、実線Lは連通通路22を設けない場合の体積効
率を表し、一点鎖線L’は連通通路22を設けた場合の
体積効率を示している。このグラフによると、コンプレ
ッサ10の回転軸12の回転数が低いほど体積効率は良
好で、回転数が高くなると体積効率が低下することがわ
かる。またこのグラフは、連通通路22を設けるとコン
プレッサ10の全回転数領域で体積効率が低下すること
も示している。
【0006】すなわち、図6に示すコンプレッサ10に
あっては、回転数が低く低負荷状態で運転している場
合、換言すると潤滑油の供給の必要性が低い場合にも、
連通通路22を通って冷媒と潤滑油の混合流体が一定量
供給されており、低負荷時の体積効率が悪いという欠点
があった。
【0007】本考案の目的は、クランク室の潤滑状態を
良好に保ちながら、低負荷状態で運転している際の体積
効率を向上させた空調用可変容量コンプレッサを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1によ
り本考案を説明すると、本考案は、潤滑油を混入した吐
出冷媒を吐出室側19dから連通通路22を介してクラ
ンク室20へ導くことにより潤滑を行う可変容量コンプ
レッサに適用される。そして、連通通路25にクランク
室20の温度変化を検出して開閉する弁装置40を設け
ることにより、上述の目的が達成される。
【0009】
【作用】コンプレッサ10は、圧縮冷媒を吐出室19d
を経て外部へ吐出するが、この吐出冷媒の一部は吐出室
から連通通路22を通ってクランク室20に導かれる。
この吐出冷媒には潤滑油が混入されており、この潤滑油
はクランク室20内の各摺動部の潤滑を行うが、この連
通通路22にはクランク室20内の温度を検出して開閉
する弁装置40が配設されている。したがって、クラン
ク室20内の潤滑状態が悪くなって温度が上昇すると、
弁装置40が開いて連通通路22が開き、潤滑油を含ん
だ吐出冷媒がクランク室20内に導かれる。一方、クラ
ンク室20内の潤滑状態が良好で温度が低い場合には、
弁装置40は閉じ側に駆動され、潤滑油を含む吐出冷媒
のクランク室20への流入量が低減されもしくはゼロと
なり、コンプレッサ10の体積効率が向上する。
【0010】なお、本考案の構成を説明する手段及び作
用の項では、本考案を分かり易くするために実施例の図
を用いたが、これにより本考案が実施例に限定されるも
のではない。
【0011】
【実施例】以下、本考案の好適な一実施例を図1〜図4
を参照しながら詳細に説明する。図6の従来例と同様な
箇所には同一の符号を付して相違点を主に説明する。図
1は本考案を適用した空調用の斜板式可変容量形コンプ
レッサの実施例を示す縦断面図であり、図1のコンプレ
ッサが従来例と異なるのは、連通通路22の出口に弁装
置40が配設されている点である。。この弁装置40
は、図2に拡大して示されているように、連通通路22
の開口部22aに配設された作動部であるベース板40
aと、このベース板40aの内側でこれと別体に配置さ
れる弁本体40bとからなっている。
【0012】具体的には、弁本体40bは連通通路22
の内側へ向かって延びており、先端部が徐々に縮幅した
円錐形を呈するように形成されている。一方、ベース板
40aは本実施例にあっては、例えば熱膨張率の異なる
2枚の金属板を接合して形成したいわゆるバイメタルが
用いられている。このバイメタルを構成する2枚の金属
板のうち、図において右側の板は左側の金属板と比較し
て熱膨張率が大きいものが使用されている。また、連通
通路の開口部22aには段部22bが形成されていて、
この段部22bと、弁本体40bの基部に設けられたフ
ランジ40cとの間にはコイルスプリング40dが介設
されている。このコイルスプリング40dにより、弁本
体40bは図において右方向(弁装置40の開く方向)
に向かって付勢されている。
【0013】本実施例は以上のように構成されており、
クランク室20内の潤滑状態が不良で室内温度が上昇す
ると、弁装置40のバイメタル製ベース板40aは、そ
の外側(図において右側)に向かって突出するように湾
曲する。これに伴い、弁本体40bは、コイルスプリン
グ40dの付勢力により図において右方向に移動するか
ら、弁装置40は開くことになり、連通通路22からク
ランク室20内に導入される潤滑油を含んだ吐出冷媒の
流量が、クランク室20の温度が上昇するにしたがって
増加し、これにより各摺動部の潤滑状態が改善されると
ともに、クランク室内の温度が低下する。
【0014】一方、クランク室20内の各摺動部の潤滑
状態が良好な場合、すなわちコンプレッサ10が低負荷
状態で運転していてクランク室20内の温度が低い場合
には、弁装置40のベース板40aは平板状態となる。
このため、弁本体40bはベース板40aにより、コイ
ルスプリング40dの付勢力に抗して内側(図において
左側)に移動せしめられるから、その先端部が連通通路
22を塞ぎ、弁装置40は閉成される。これにより、ク
ランク室20内に吐出冷媒が流入しなくなるので、コン
プレッサ10の体積効率は良好となる。
【0015】なお、図5のグラフにおいて、実線Aはク
ランク室20内の温度と弁装置40の開度との関係を示
しており、クランク室20内の温度の温度が上昇する
と、弁装置40のベース板40aが次第に湾曲する。こ
れに伴い弁本体40bの円錐形先端部が連通通路22か
ら徐々に離間し、クランク室20内へ導入される潤滑油
を次第に増加させるようになっている。
【0016】図3は、弁装置を電磁弁140で構成した
変形例を示す拡大図である。この電磁弁140は、コイ
ル140aと、このコイル140a内に図において上下
方向に進退可能に挿入された導体板140bとからなっ
ており、導体板140bには連通通路22とほぼ同径の
開口140cが形成されている。
【0017】さらに、クランク室20内には図示しない
温度センサが配設されていて、このセンサがクランク室
20内が所定の温度以上であることを検出すると、セン
サは例えばHレベルの信号を生成し、この信号は適宜の
処理回路を経て、コイル140aに通電される。このた
め、図示するように弁装置140の導体板140aは、
電磁力で下方に引張られて開口140cが連通通路22
と一致する位置で保持され、この連通通路22を介して
クランク室20内に潤滑油を含んだ冷媒が導入される。
【0018】クランク室20内の温度が下降し、これを
センサが検出した場合には、このセンサが例えばLレベ
ルの信号を生成し、この信号は適宜の処理回路を経て、
コイル140aへの通電が断たれる。これにより、導体
板140cは図において上方へ摺動し、その開口140
cと連通通路22の位置がずれるので、図5のグラフの
鎖線Bに示すように、弁装置140は閉成される。した
がって、吐出冷媒は、連通通路22の開口部で止めら
れ、クランク室20内に導入されなくなる。すなわち、
クランク室20内の温度が所定値以下のときには潤滑油
を含んだ冷媒がクランク室20へ導入されず体積効率が
向上する。
【0019】図4は、さらに他の弁装置の構成例を示し
ている。この弁装置240は、図において下端側を自由
端とした金属製弁本体240aにより構成されている。
この弁本体240aは、本実施例にあっては、二方向性
の形状記憶合金で形成されており、クランク室20内が
所定の変態点温度以上に上昇すると、下端側がクランク
室20内に向かって矢印方向へ湾曲するようになってい
る。これにより、連通通路22から吐出冷媒がクランク
室20内へ導入さる。また、クランク室20内の温度が
所定温度以下に下降すると、弁本体240aの下端側は
矢印と反対の方向にもどり、図示するように連通通路2
2を塞ぎ、弁装置240は閉成される。かくして、この
弁装置240にあっても、図5のグラフにて実線Aで示
すようにクランク室20内の温度変化に応じて弁の開度
が調節されることになる。
【0020】尚、上述の実施例にあっては、斜板形の可
変容量コンプレッサについて説明したが、本考案が斜軸
形の可変容量コンプレッサにも適用できる。また弁装置
は、図2〜図4にて説明した構成のものに限られるわけ
ではなく、クランク室20内の温度変化に応じて開閉で
きる種々の構造のものを採用できる。
【0021】
【考案の効果】本考案によれば、潤滑油を含んだ吐出冷
媒をクランク室内に導く連通通路に弁装置を配設し、こ
の弁装置をクランク室内の温度変化に応じて開閉するよ
うにしたので、コンプレッサが高負荷状態で運転されて
いるときには潤滑油の導入によってクランク室の潤滑状
態を良好に保ちながら、低負荷状態で運転している際に
は潤滑油の導入量が低減もしくは導入が停止されて体積
効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る可変容量コンプレッサを
示す縦断面。
【図2】図1の実施例の弁装置を示す拡大図。
【図3】図2の弁装置の変形例を示す拡大図。
【図4】図2の弁装置の他の変形例を示す拡大図。
【図5】クランク室内温度と弁装置の弁の開度との関係
を示すグラフ。
【図6】従来の可変容量コンプレッサの一例を示す縦断
面図。
【図7】図6のコンプレッサにおけるクランク室内温度
と冷媒の導入,吐出量との関係を示すグラフ。
【図8】コンプレッサの回転軸の回転数と、冷媒の導
入,吐出の体積効率との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
10 可変容量コンプレッサ 19d 吐出室 20 クランク室 22 連通通路 40,140,240 弁装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油が混入された吐出冷媒を吐出室側
    から連通通路を介してクランク室へ導くことにより潤滑
    を行う可変容量コンプレッサにおいて、 前記連通通路にクランク室の温度変化を検出して開閉す
    る弁装置を配設したことを特徴とする空調用可変容量コ
    ンプレッサ。
JP6787191U 1991-07-31 1991-07-31 空調用可変容量コンプレッサ Expired - Lifetime JP2534109Y2 (ja)

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JPH0514570U JPH0514570U (ja) 1993-02-26
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JP4345807B2 (ja) 2006-12-13 2009-10-14 株式会社豊田自動織機 可変容量型圧縮機における容量制御構造

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JPH0514570U (ja) 1993-02-26

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