JP2567549Y2 - 容量可変斜板式コンプレッサ - Google Patents

容量可変斜板式コンプレッサ

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JP2567549Y2
JP2567549Y2 JP1991057013U JP5701391U JP2567549Y2 JP 2567549 Y2 JP2567549 Y2 JP 2567549Y2 JP 1991057013 U JP1991057013 U JP 1991057013U JP 5701391 U JP5701391 U JP 5701391U JP 2567549 Y2 JP2567549 Y2 JP 2567549Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高速回転時等の制御性
を向上させた容量可変斜板式コンプレッサの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車用空気調和装置に使用され
るコンプレッサには、第2図に示すような、容量可変斜
板式コンプレッサが提案されている(例えば、実開昭6
4−56,577号公報、実開平1−160,179号
公報等参照)。容量可変斜板式コンプレッサ3は、シリ
ンダ25における圧縮室内容積を、このコンプレッサ3
に帰還する冷媒の吸込圧に応じて変化させて、該コンプ
レッサ3の吐出冷媒量を調節し、このコンプレッサ3の
吸入圧が一定になるようにしたものである。
【0003】このように吸入圧を一定にすると、ある程
度エバポレータの出口における冷媒圧力(すなわち、エ
バポレータにおける冷媒の蒸発圧力)が一定になり、い
わゆる低負荷時のエバポレータ凍結を避けることがで
き、また、コンプレッサが熱負荷に応じた吐出量とな
り、従来から行なわれていたマグネットクラッチによる
コンプレッサのオン、オフを可及的に減少することがで
き、このコンプレッサのオン、オフによる吹き出し空気
の急激な温度変化及びエンジン回転の急激なトルク変化
がなくなり、運転時の快適性を向上させることもでき
る。容量可変斜板式コンプレッサ3は、エンジンにより
ベルト、プーリ2及びマグネットクラッチ2a を介して
回転駆動される駆動軸11を有している。駆動軸11に
は、駆動棒11a が駆動軸11と直角方向に突設され、
クランク室12内で駆動軸11と共に回転するようなっ
ている。駆動棒11a にはピン11b を支点として駆動
斜板13が駆動軸11に対して傾斜して揺動し得るよう
に連結され、駆動軸11の回転力が駆動棒11a 及びピ
ン11b を介して駆動斜板13に伝達するようになって
いる。この駆動斜板13には、スラスト軸受14及びラ
ジアル軸受15を介して、非回転のソケットプレート1
6を摺動自在に取付けてある。ソケットプレート16
は、クランク室12の胴部ケーシング17に固定された
案内ピン18に対して滑動自在に連結されたシュー19
を有し、このシュー19により回転が防止され、軸線方
向の往復動が許容されている。ソケットプレート16に
は、複数のピストンロッド22が円周方向等間隔に取付
けられており、このピストンロッド22の他端にはピス
トン23が連結されている。
【0004】そして駆動斜板13の回転により、ソケッ
トプレート16がいわゆるみそすり的動作をして軸線方
向に往復動することになり、これによりピストンロッド
22を介してピストン23往復動される。ここに、ピ
ストン23が嵌挿されたシリンダ25のピストン23の
前面側部分は圧縮室となり、背面側部分は前記クランク
室12と連通している。シリンダヘッド30には吸入ポ
ート29及び吐出ポート33が設けられ、この吸入ポー
ト29には、エバポレータからの帰環冷媒が流入し、こ
の冷媒はバルブプレート20に開設された吸入口27を
閉鎖する吸入弁34の閉鎖弾発力に抗してシリンダボア
26内に形成される圧縮室に流入するようになってい
る。また、この冷媒はシリンダヘッド30に形成された
前記吸入ポート29と連通状態の吸入側圧力室32を経
た後、第1連通路R1 を通って前記ベローズ室64内に
導かれるようになっている。一方、吐出ポート33に
は、圧縮された冷媒が流出し、バルブプレート20に開
設された吐出口28から吐出された冷媒をコンデンサに
送り込む配管(いずれも図示せず)が連通されている
が、この吐出ポート33から流出した冷媒の一部はさら
に後述のバルブ室V内に形成された吐出側圧力室35に
も流入するようになっている。
【0005】吸入側圧力室32と吐出側圧力室35との
間には、前記シリンダヘッド30に開設されたバルブ室
Vが設けられ、このバルブ室V内にコントロールバルブ
Cvのバルブケースhが設けられている。このコントロ
ールバルブCv は、シリンダ25の吸入ポート29に帰
還する冷媒の圧力に応じて作動するものである。つま
り、該コントロールバルブCv は、帰還する冷媒の圧力
が低圧ならば第1弁口40を閉止し、第2弁口47を開
放する方向に移動し、高圧ならば第1弁口40を開放
し、第2弁口47を閉止する方向に移動するもので、下
部に第1制御弁36を、頂部に第2制御弁39を有し、
第1制御弁36は、吸入側圧力室32の内部圧力に応じ
て伸縮するベローズ37と、このベローズ37内に設け
られたばね38との力の均衡により第1弁口40の開度
を調整する。
【0006】また、第1制御弁36には作動ロッド46
が設けられ、作動ロッド46により両制御弁36,39
は連動し、前述のように第1制御弁36が第1弁口40
の開度を大きくする場合には、この第2制御弁39は、
第2弁口47の開度を小さくするように作動する。した
がって、冷房サイクルにおける熱負荷が小さい場合に
は、帰環冷媒の圧力は、十分なスーパーヒート量が得ら
れず、低圧で帰還するため、吸入側圧力室32内の圧力
(以下吸入圧Ps )が低くなり、ベローズ37は上方に
伸び、第2弁口47を大きく開き、吐出口28から圧縮
工程にあるピストン23によって圧縮された圧縮冷媒
(以下吐出圧Pd )の一部を、この第2弁口47より第
2連通路R2 (通路62,通路63,通路48,中心孔
44,中心通路45等の総称)、つまり通路62→通路
63→通路48→中心孔44→中心通路45を通ってク
ランク室12に導入し、このクランク室12の内部圧力
(以下クランク室圧Pc )を高めることになる。
【0007】これにより、ソケットプレート16の傾斜
角は複数のピストン23に対して加わる前後の圧力バラ
ンスによってコントロールされる。つまり、クランク室
12内の圧力Pc が吸入側の圧力より大きくなると、複
数のピストン23の背面に加わる力の合成力は、ソケッ
トプレート16にピン11b を中心とするモーメントと
して働き、ソケットプレート16の傾斜角度を減少させ
るにように作用する。このため、吸入工程にあるピスト
ン23は、充分に大きなストロークとなるように後退で
きず、次に圧縮工程に入るときに僅かな圧縮ストローク
しかとることができない。これにより冷媒の圧縮量は少
なくなり、冷房サイクル内を循環する冷媒流量が減少
し、低い熱負荷に応じた適正な冷媒量となる。冷媒量の
減少により、コンプレッサ3の吸入圧Ps が次第に上昇
し、結果的に一定な吸入圧Ps に保たれる。また、クラ
ンク室12に流入する前記圧縮冷媒中には潤滑油が含有
されており、この潤滑油は、駆動軸11に穿設された中
心通路45の開口部45bから駆動斜板13とソケット
プレートの摺動面15aであるラジアル軸受15に供給
される。
【0008】冷房サイクルにおける熱負荷が大きい場合
には、吸入圧Ps が高くなり、ベローズ37が縮少して
第1制御弁36が下方に移動し、第1弁口40の開度を
大きくし、第2弁口47の開度を小さくする。したがっ
て、高圧の吐出圧Pd はクランク室12内に導入され
ず、吸入圧Ps がクランク室12内の圧力Pc より小さ
いと、クランク室12内の冷媒が、第3連通路R3 (シ
リンダ通路61,通路41等の総称)、つまりシリンダ
通路61→通路41→第1弁口40→ベローズ室64を
通って吸入ポート29中に流れ、これによりクランク室
圧Pc と吸入圧力Ps がほぼ等しくなる。
【0009】このため、前述したモーメントの作用によ
りソケットプレート16及び駆動傾斜板13が駆動軸1
1に対して最大に傾斜することになり、ピストン23の
往復動ストロークが長くなる。この状態で圧縮を行なう
と、吐出冷媒量は増大し、高い熱負荷に応じた適正な冷
媒流量となり、コンプレッサ3の吸入圧力Ps が次第に
下降し、その結果一定の吸入圧力Ps に保たれることに
なる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の容量可
変斜板式コンプレッサ3では、コントロールバルブCv
のベローズ37の周囲が感圧領域となるとともに冷媒流
通通路の一部ともなっている。したがって、例えば、前
述した冷房サイクルにおける熱負荷が大きい場合のよう
に、クランク室12内の冷媒が、前記第3連通路R3 を
通って流れると、ベローズ37に対し冷媒の動圧が作用
し、実際の吸入圧Ps とベローズ37が感知する吸入圧
Ps ´の間に圧力差を生じ、Ps ´>Ps という状態が
生じる。このような状態となると、ベローズ37は、熱
負荷が大きい場合と同様に、前述したモーメントの作用
によりソケットプレート16及び駆動傾斜板13の駆動
軸11に対する傾斜状態を変化させることになり、ピス
トン23の往復動ストロークは長くなり、結果的にコン
プレッサ3の吸入圧力Ps はさらに下降することにな
る。また、容量可変斜板式コンプレッサが高速回転して
いるときほど、クランク室12内のクランク室圧Pc は
高くし、ピストン23の往復動ストロークを短くする必
要があるが、この場合には、ベローズ37の周囲を流れ
る冷媒量も増大し、さらに前述した圧力差が大きくな
り、吸入圧Ps ´の低下が損なわれ、容量制御性が低下
することになる。
【0011】本考案は、上記従来技術の欠点乃至問題点
に鑑みてなされたものであり、容量可変斜板式コンプレ
ッサにおけるベローズの周囲を冷媒が流れないように
し、ベローズが真の冷媒圧力を感知し、容量可変斜板式
コンプレッサの容量制御性を高めることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案は、帰還冷媒の圧力を感知し、この圧力ケ
ーシング内のバルブ室に取付けられたバルブケースと、
該バルブケース内に形成したベローズ室と、このベロー
ズ室と吸入ポートとを連通する第1連通路と、第1連通
路を介して導入された前記帰還冷媒の圧力により伸縮す
るベローズと、ベローズの伸縮により弁口の開度を制御
する制御弁と、前記弁口を介してピストンにより圧縮さ
れた冷媒が導入される吐出ポートと前記クランク室内と
を連通する第2連通路と、帰還冷媒の圧力を前記クラン
ク室内に導く第3連通路とを有するコントロールバルブ
を備え、該コントロールバルブのベローズにより帰還冷
媒の圧力を感知し、この圧力に応じてクランク室内の圧
力を変化させてピストンのストロークを調整し、吐出さ
れる冷媒量を調節するようにしてなる容量可変斜板式コ
ンプレッサにおいて、前記第3連通路を流れる冷媒が前
記ベローズの周辺を流通しないようにしたことを特徴と
する容量可変斜板式コンプレッサである。前記第3連通
路は、クランク室を貫通して伸延された取付けボルトの
ボルト挿通孔と前記吸入ポートとを連通するように構成
したものであってもよい。
【0013】
【作用】本考案にあっては、冷房サイクルにおける熱負
荷が小さい場合には、吸入圧Ps の低い帰環冷媒が、吸
入ポートよりベローズ室に入り、ベローズは上方に伸び
制御弁を開き、ピストンによって圧縮された高い吐出圧
Pd の冷媒の一部を、第2連通路よりクランク室12に
導入し、クランク室圧Pc を高くする。これにより吸入
工程にあるピストン23は、充分に大きなストロークと
なるように後退できず、圧縮ストロークが小さくなり、
冷媒の圧縮量は少なく、低い熱負荷に応じた適正な冷媒
量となる。次に、冷房サイクルにおける熱負荷が大きい
場合には、吸入圧Ps の高い帰環冷媒が、吸入ポートよ
りベローズ室に入り、ベローズは縮少し、制御弁の開度
を閉じる。これにより、ピストンによって圧縮された高
い吐出圧Pd の冷媒は、クランク室に導入されることは
ない。この場合、比較的高圧の吸入圧Ps はサブ連通路
を通ってクランク室内に導入されることになるので、ベ
ローズの周囲には冷媒は流れず、ベローズは正確に冷媒
の圧力によって作動し、クランク室内の圧力Pc との差
圧がなくなる。これにより、モーメントの作用により駆
動傾斜板等が駆動軸に対して傾斜し、ピストンの往復動
ストロークが長くなる。この状態で圧縮すれば、吐出冷
媒量は増大し、高い熱負荷に応じた適正な冷媒流量とな
り、コンプレッサ3の吸入圧Ps が次第に下降し、その
結果一定の吸入圧Ps に保たれることになる。特に、容
量可変斜板式コンプレッサが高速回転しているときほ
ど、クランク室圧Pc を高くし、ピストンの往復動スト
ロークを短くする必要があるが、この場合にベローズの
周囲を流れる冷媒の動圧によりベローズが変位し、吸入
圧が必要以上に低下するという事態はなくなり、容量制
御性が向上することになる。
【0014】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。第1図は、本考案の実施例に係る容量可変斜板
式コンプレッサを示す断面図であり、第2図に示すもの
と共通する部材には同一の符号を付し、その説明は省略
する。本実施例の容量可変斜板式コンプレッサの、帰還
冷媒の吸入圧Ps を感知するコントロールバルブCv
は、ケーシング17の一部であるシリンダヘッド30に
開設されたバルブ室V内に設けられている。このコント
ロールバルブCvは、バルブ室V内に螺着されたバルブ
ケースhを有し、バルブケースh内に形成されたベロー
ズ室64の下部には、第1連通路R1 が開設され、この
第1連通路R1 を介して吸入側圧力室32、即ち吸入ポ
ート29と連通されている。ベローズ室64内には、吸
入側圧力室32の内部圧力に応じて伸縮するベローズ3
7と、このベローズ37内に設けられたばね38とが設
けられている。
【0015】バルブケースの上部には、圧縮された冷媒
が導入される吐出圧力室35と連通された第2連通路R
2 の一端が連通され、第2連通路R2 の他端側は、前記
クランク室12内と連通されている。この第2連通路R
2 の流路途上には、弁口47が設けられ、該弁口47
は、前記ベローズ37の伸縮により作動棒46を介して
作動される制御弁39により弁口47の開度が制御され
るようになっている。なお、作動棒46は、バルブケー
スh内の中心孔71により軸方向摺動可能に保持されて
いる。
【0016】本実施例では、帰還冷媒の圧力Ps を前記
クランク室12内に導く第3連通路R3 を形成するに当
り、図2に示す容量可変式コンプレッサのようにシリン
ダ通路61等を用いて形成せず、前記ベローズ37の周
辺を冷媒が流通しないような位置に設けている。この第
3連通路R3 は、冷媒がベローズ37の周辺を流れず帰
還冷媒の圧力Ps を前記クランク室12内に導くことが
できる通路であれば、どのような位置に形成してもよ
く、従来の容量可変式コンプレッサを流用する場合に
は、クランク室12内とベローズ室64とを連通するシ
リンダ通路61等を適当な手段により閉塞し、冷媒がベ
ローズ室64に流入しないようにする一方、帰還冷媒が
導入される吸入ポート29とクランク室12内とを適当
なサブ連通路Rs により連通してもよい。容量可変式コ
ンプレッサの構成を簡素化する上から好ましものとして
は、クランク室12を貫通して伸延された取付けボルト
72のボルト挿通孔73を利用し、このボルト挿通孔7
3と前記吸入ポート29とを連通するようにサブ連通路
Rs を開設することが望ましい。ここに、取付けボルト
72は、複数本設けられ、胴体ケーシング17、シリン
ダ25、シリンダヘット30等を相互に連結するための
ものであり、これらシリンダ25等を貫通して設けられ
たボルト挿通孔73内にある程度の隙間をもって挿通さ
れている。この隙間が帰還冷媒の圧力Ps をクランク室
12内に導く第3連通路R3 の一部となる
【0017】次に、実施例の作用を説明する。冷房サイ
クルにおける熱負荷が小さい場合には、吸入圧Ps の低
い帰環冷媒が吸入ポート29よりベローズ室64に入
り、ベローズ37はばね38の力により上方に伸び、制
御弁39が弁口47を開く。これにより、ピストン23
によって圧縮された高い吐出圧Pd の冷媒の一部が、吐
出ポート33、弁口47等を経て、第2連通路R2 より
クランク室12に導入され、クランク室圧Pc を高め
る。この結果、吸入工程にあるピストン23は、充分に
大きなストロークとなるように後退できず、圧縮ストロ
ークが小さくなり、冷媒の圧縮量は少なくなり、低い熱
負荷に応じた適正な冷媒量となる。この場合、図面から
も明らかなように、ベローズ室64の容積は、小さく
(実際上、1cm3 程度)、これに対して吸入ポート2
9の容積は、極めて大きい(実際上、100cm3 程
度)ので、従来のようにクランク室12からベローズ室
64を通って吸入ポート29へと冷媒が流れる場合と、
直接吸入ポート29に流入する場合とでは、冷媒がベロ
ーズ37に与える影響は、明らかに後者の方が少ない。
また、クランク室12に導入された高い吐出圧Pd の冷
媒が、ボルト挿通孔73やサブ連通路Rs を通って吸入
ポート29に漏れるが、この高い吐出圧Pd の冷媒は、
狭小なサブ連通路Rs を通って大きな吸入ポート29に
流入することになり、このサブ連通路Rs から流出する
ときに、ある程度減圧される点、あるいは冷房サイクル
中を流れ吸入ポート29に帰環してくる冷媒量に比しサ
ブ連通路Rs から流出する冷媒量は極めて少ない点から
しても、この吸入ポート29に漏れ出た高い吐出圧Pd
の冷媒がベローズ室64に入っても制御弁39の作動に
影響することはない。
【0018】冷房サイクルにおける熱負荷が大きい場合
には、吸入圧Ps の高い帰環冷媒が吸入ポート29より
ベローズ室64に入り、ベローズ37はばね38の力に
抗して縮少し、制御弁39の開度を閉じる。これによ
り、ピストン23によって圧縮された高い吐出圧Pd の
冷媒は、クランク室12に導入されることはない。この
場合、高圧の吸入圧Ps はサブ連通路Rs を通ってクラ
ンク室12内に導入されることになるので、ベローズ3
7の周囲には冷媒は流れず、ベローズ37は正確に冷媒
の圧力によって作動することになり、クランク室12内
の圧力Pcとの差圧がなくなる。これにより、モーメン
トの作用により駆動傾斜板13等が駆動軸1に対して傾
斜し、ピストン23の往復動ストロークが長くなる。こ
の状態で圧縮すれば、吐出冷媒量は増大し、高い熱負荷
に応じた適正な冷媒流量となり、コンプレッサ3の吸入
圧力Ps が次第に下降し、その結果一定の吸入圧力Ps
に保たれることになる。 特に、容量可変斜板式コンプ
レッサが高速回転しているときほど、クランク室内のク
ランク室圧Pc は高くし、ピストンの往復動ストローク
を短くする必要があるが、この場合にベローズ37の周
囲を流れる冷媒の動圧によりベローズ37が変位し、吸
入圧が低下するという事態はなくなり、容量制御性が向
上することになる。
【0019】本考案は、上述した実施例のみに限定され
るものではなく、実用新案登録請求の範囲の範囲内にお
いて種々改変することができる。例えば、第3連通路
は、流れる冷媒がベローズの周辺を流通せず、帰還冷媒
の圧力をクランク室内に導くようにしたものであれば、
どのような通路であってもよく、シリンダ通路を閉塞し
たり、ボルト挿通孔と前記吸入ポートとを連通するサブ
連通路のみに限定されるものではない。
【0020】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、冷房サ
イクルにおける熱負荷が大きい場合のように容量可変式
コンプレッサを作動し、多量の冷媒を流通させなければ
ならないときに、ベローズの周囲に冷媒を流さないよう
にしているので、ベローズは正確に冷媒の圧力によって
作動し、熱負荷に応じた適正な冷媒流量となる。特に、
容量可変斜板式コンプレッサが高速回転しているときで
も、適正な冷媒流量となり、容量制御性が向上すること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】は、従来の容量可変斜板式コンプレッサであ
る。
【符号の説明】
3…容量可変斜板式コンプレッサ、 11…駆動
軸、 12…クランク室、 13…駆動
斜板、 17…ケーシング、 23…ピス
トン、 29…吸入ポート、 33…吐出
ポート、 37…ベローズ、 39…制御
弁、 47…弁口、 61…シリ
ンダ通路、 64…ベローズ室、 72…取付
けボルト、 73…ボルト挿通孔、 Cv …コン
トロールバルブ、 Ps…帰還冷媒の圧力、 Pc…クラ
ンク室内の圧力、 R1 …第1連通路、 R2 …第2
連通路、 R3 …第3連通路、 Rs …サブ
連通路。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(17)内のバルブ室(V) に取付
    けられたバルブケース(h) と、該バルブケース(h) 内に
    形成したベローズ室(64)と、このベローズ室(64)と吸入
    ポート(29)とを連通する第1連通路(R1)と、第1連通路
    (R1)を介して導入された前記帰還冷媒の圧力(Ps)により
    伸縮するベローズ(37)と、ベローズ(37)の伸縮により弁
    口(47)の開度を制御する制御弁(39)と、前記弁口(47)を
    介してピストン(23)により圧縮された冷媒が導入される
    吐出ポート(33)と前記クランク室(12)内とを連通する第
    2連通路(R2)と、帰還冷媒の圧力(Ps)を前記クランク室
    (12)内に導く第3連通路(R3)とを有するコントロールバ
    ルブ(Cv)を備え、該コントロールバルブ(Cv)のベローズ
    (37)により帰還冷媒の圧力(Ps)を感知し、この圧力(Ps)
    に応じてクランク室(12)内の圧力(Pc)を変化させてピス
    トン(23)のストロークを調整し、吐出される冷媒量を調
    節するようにしてなる容量可変斜板式コンプレッサにお
    いて、前記第3連通路(R3)を流れる冷媒が前記ベローズ
    (37)の周辺を流通しないようにしたことを特徴とする容
    量可変斜板式コンプレッサ。
  2. 【請求項2】 前記第3連通路(R3)は、クランク室(12)
    を貫通して伸延された取付けボルト(72)のボルト挿通孔
    (73)と前記吸入ポート(29)とを連通するように構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の容量可変式コンプレ
    ッサ。
JP1991057013U 1991-07-23 1991-07-23 容量可変斜板式コンプレッサ Expired - Lifetime JP2567549Y2 (ja)

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