JP2534026B2 - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP2534026B2
JP2534026B2 JP6080479A JP8047994A JP2534026B2 JP 2534026 B2 JP2534026 B2 JP 2534026B2 JP 6080479 A JP6080479 A JP 6080479A JP 8047994 A JP8047994 A JP 8047994A JP 2534026 B2 JP2534026 B2 JP 2534026B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送装置に係り、特に
積載物の方向が常に一定の方向を向き続けることを可能
とする搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図11に示すように垂直面
内に敷設されたレール1を走行する運搬車2の積載物3
は、レール1の向きによってA→B→C→DあるいはA
→B→C→Eとその方向が変化する。したがって、垂直
面内に敷設されたレール1を走行させる場合には、図1
2に示すように運搬車2の台車枠4から荷台5をピン6
で懸垂し荷台5の上下方向をほぼ水平に保つことが行わ
れている。
【0003】また、図13に示すようにレール1を水平
に敷設してループを形成すると積載物3の向きはレール
1の方向によってA→B→C→Dと変化する。そして、
通常運搬車2は、例えば特公平3−78300号公報に
記載されているように2条のレールを左右から挾持した
状態で転動する走行車輪を有するものが使用されている
ので、レール1の方向が変化すると運搬車2上の積載物
3の方向も変化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記の搬送装
置のうち、図11に示すものでは、積載物3の方向を一
方向とすることはできず、図12に示す荷台5をピン6
で懸垂するものは運搬車2の加減速時及び曲線部を走行
するときに振子振動を起し、摩擦抵抗を与えるなどで振
動の抑制をはかっても、重量変化、速度変化に完全に対
応させることはできず、積載物3を安定した状態で運ぶ
ことはできない。また、図13に示すもの及び特公平3
−78300号公報に示すものでは積載物3の方向が常
に変化し、工場内で積載物3の方向性を統一しようとす
る場合には使用することができない等の問題があった。
【0005】本発明はこれに鑑み、レールの方向がどの
ように変化しても積載物の方向が一定で変化することの
ない搬送装置を提供することを目的としてなされたもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するため本発明の搬送装置は、運搬車の台車枠に設け
られレールを走行方向に直交する方向から水平に挾持す
る複数の走行車輪と、これらの走行車輪の所定の走行車
輪を走行方向に直交する方向にスライド自在とするスラ
イド装置と、レールに沿って設けられる複数の歯列機構
と、これらの歯列機構の一方と噛合う内側歯車と、他方
と噛合う外側歯車と、前記内側歯車とこの外側歯車のそ
れぞれに軸を介して設けられ所定の間隔を形成し歯面を
対向させて平行に設けられる内側傘歯車、外側傘歯車、
この内側傘歯車、外側傘歯車に噛合う複数の小傘歯車を
備えた差動装置と、この差動装置のケーシングに装着さ
れる荷台とを有している。
【0007】なお、前記レールの直線部と曲線部との間
に緩和曲線部を設けると好適である。
【0008】
【作用】上記搬送装置は、走行車輪を駆動すると歯列機
構と噛合う内側歯車及び外側歯車がそれぞれ反対方向へ
回転する。すると、差動装置の内側傘歯車、外側傘歯車
が反対方向へ回転する。そして、この内側傘歯車と外側
傘歯車に噛合う小傘歯車は自転はするが公転はしないの
で、差動装置のケーシングに装着される荷台の方向は走
行方向に対して常に一定で変化することはない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の搬送装置の一実施例を図1〜
図10を参照して説明する。
【0010】搬送装置11は、運搬車12と、レール1
3と、内側歯車14及び外側歯車15と噛合う歯列機構
とを有している。
【0011】運搬車12は、台車枠16と、走行車輪1
7と、スライド装置18と、差動装置19と、荷台20
とを備えている。
【0012】台車枠16は、長方形形状に形成されてお
り、図2に示すように下面の隅部近傍には走行車輪17
が軸支されている。
【0013】走行車輪17は、2個1組としてレール1
3を水平に挾持するように4組設けられておりレール1
3との当接面21は凹形のV字形状に形成されている。
【0014】そして、台車枠16へは軸受22を介して
旋回可能に装着されている。
【0015】スライド装置18は、台車枠16の中心点
を点対称とした2組に設けられており、走行車輪17を
レール13に直交する方向にスライドさせ走行車輪17
がレール13に対して追従できるようにするための装置
であって、台車枠16の平面中心に対する点対称の位置
の走行車輪17に設けられ凹部23と凸部24とが嵌合
されスライドするようになっている。
【0016】差動装置19は、運搬車12が曲線部を走
行すると曲率半径と走行距離にしたがって向きをかえる
ときの歯車の自転した角度を検出して運搬車12の荷台
20が検出した角度だけ打消し、荷台20の方向が常に
一定で変わらないようにするための装置であって、内側
傘歯車25と、外側傘歯車26と、この内側傘歯車25
と外側傘歯車26に噛合う2つの小傘歯車27と、内側
軸28と、外側軸29と、ケーシング30とを備えてい
る。
【0017】内側軸28は、上下方向に設けられ下部に
は歯列機構としてのチェーン31と噛合う内側歯車14
が固着されており、上部には内側傘歯車25が固着され
ている。また、外側軸29は、円筒形形状で上下方向に
設けられ内側には内側軸28が挿入されており、下部に
は内側歯車14との間に所定の間隔を形成し平行とされ
内側歯車14の上方に設けられる外側歯車15が固着さ
れており、上部には外側傘歯車26が固着されている。
そして、内側軸28は、軸受32を介して外側軸29の
内周面と外側傘歯車26の内周面に軸支されている。ま
た、外側軸29は、軸受33を介して台車枠16に軸支
されている。
【0018】小傘歯車27は、内側傘歯車25及び外側
傘歯車26に噛合い、その軸部34は内側軸28に直角
に設けられ、軸受35を介してケーシング30に軸支さ
れている。また、内側傘歯車25は軸受36を介してケ
ーシング30に軸支され、外側傘歯車26は、軸受37
を介して台車枠16に軸支されている。また、台車枠1
6とケーシング30との間には軸受38が水平に設けら
れており、台車枠16及びケーシング30はそれぞれに
対し旋回できるようになっている。そして、ケーシング
30には荷台20が固着されている。なお、駆動装置と
しては図示しないリニアモータがレール13に平行に設
けられている。
【0019】レール13は2条とされ、レール基部39
に対して水平方向両側に突出する山形部40が形成され
ている。そして、この山形部40に走行車輪17の凹形
V字形状の当接面21が当接するようになっている。
【0020】歯列機構としてのチェーン31は、内側歯
車14に噛合う内側チェーン41と、外側歯車15に噛
合う外側チェーン42とで構成されており、図1に示す
ように内側チェーン41は、外側チェーン42に対して
所定間隔を形成して下方に位置し、それぞれ腕部材43
を介して水平に張設されている。
【0021】次に、差動装置19を使用した荷台20の
静止について説明する。
【0022】図3において、レール13の曲線部44の
半径Rである中心軌道45を通る内側歯車14と外側歯
車15がそれぞれ内側チェーン41、外側チェーン42
に噛合い乍ら矢印方向に進行する。このとき内側歯車1
4は右回転、外側歯車15は左回転するがこの回転数は
直線部46でも曲線部44でも等しい。即ち、図4及び
図5において、基礎半径rの内側歯車14あるいは基礎
円半径rの外側歯車15が半径Rの円弧上を角度θだけ
移動するとき、Ri=R−r及びRo=R+rの円周上
をすべりなく転るとしてそれぞれの回転角、換言すれば
角度ωtで移動するときの角度ωtが等しければ曲線部
44における内側歯車14と外側歯車15の回転数が等
しいことになるのでこれを証明する。
【0023】図4及び図5において、 O:曲線部の曲率中心 R:曲線部の曲率半径 r:内側歯車の基礎円半径 r:外側歯車の基礎円半径 弧A,B:曲線部の中心線 弧P,Pi:曲線部内側の摩擦円(例えば内側チェー
ン)の軌跡の長さ 弧P,Po:曲線部外側の摩擦円(例えば外側チェー
ン)の軌跡の長さ θ:弧A,Bの中心角 弧Pi,Qi:内側歯車の軌跡の長さ 弧Po,Qo:外側歯車の軌跡の長さ φi:内側歯車の旋回角 φo:外側歯車の旋回角 ψi:弧PiQiの中心角 ψo:弧PoQoの中心角 Ni:速度Vで走行する内側歯車の回転数 No:速度Vで走行する外側歯車の回転数 N:内側歯車あるいは外側歯車の中心Bの曲線部の曲率
中心Oに対する旋回回転数 V:弧A,Bを走行する内側歯車あるいは外側歯車の接
線速度 T:弧A,Bの中心角に対する内側歯車の最上点 S:弧A,Bの中心角に対する外側歯車の最下点
【0024】
【数1】 内側歯車(外側歯車)は、Pと接していた点Qi(Q
o)から最上点(T)、最下点(S)まで回転したこと
になるのでφiはφi+θ、φoはφo−θである。
【0025】即ち、
【0026】
【数2】 又、旋回角と回転角(弧A,Bの中心角)の比は γi:内側歯車の回転角度と旋回角度の比 γo:外側歯車の回転角度と旋回角度の比
【0027】
【数3】 即ち、内側歯車と外側歯車の旋回角(即ち角速度=回転
数)は等しい。従って内側歯車14に連結された内側傘
歯車25と、外側歯車15に連結された外側傘歯車26
とは、回転数は等しく反対方向へ回転し、小傘歯車27
は自転はするが公転はしないので、荷台20が旋回する
ことはない。
【0028】図6は、電気的方法による荷台20の静止
機構を示している。
【0029】即ち、運搬車12自体に電源を備えている
場合には、電気的に例えば、パルスジェネレータ47,
48で旋回角度を検出してその時点で荷台20を逆方向
に旋回させればよい。したがって、例えばレール13の
外方の両側にラック49を設置し、これらのラック49
に同一直径の歯車50をそれぞれ噛合させる。この場
合、歯車50で計算したパルス数Niと歯車50で計算
したパルス数Noは等しくならない。
【0030】したがって、R:レール中心の曲率半径、
r:歯車の半径、b:ラックとレール中心との距離とす
ると、
【0031】
【数4】 であるからθを求めこの角度だけ荷台を旋回させればよ
い。
【0032】以上のように運搬車12の台車枠16の自
転角度だけ、荷台20を逆回転させて正しく方向を維持
するためには、台車枠16の方向が正しくレール上の旋
回角を保持しなければならない。
【0033】即ち、図7のように、例えば、半径Rのレ
ール中心をP→Qまで走行した時点での台車枠16の方
向は、Pから角度θだけ自転していなければならない。
ということは、台車枠16の中心Qは正しく半径Rのレ
ールの中心を通らなければならない。ところが実際は図
8に示すように2軸の運搬車12の台車枠16の中心X
は半径Rの中心軌道45上から外れてしまう。これを防
ぐために本発明の搬送装置11では、レール13の直線
部46と曲線部44との間に緩和曲線部51を挿入して
いる。
【0034】次に、直線部46と曲線部44との間に設
けられる緩和曲線部51について説明する。
【0035】図9において、 A:レールの直線部から曲率半径Rの曲線部への変位点 Pa,Qa:固定走行車輪の中心位置に相当するレール
上の点 Ja,Ka:スライド装置付走行車輪の中心位置に相当
するレール上の点 Sa:曲率半径Rの曲線部上にある運搬車の中心 Pb,Qb:固定走行車輪の中心位置のレール上の点 Jb,Kb:スライド装置付走行車輪の中心位置のレー
ル上の点 2Lo:運搬車の長手方向のPaQa間の距離 2g:レールの直線部におけるレールの中心間の距離 R:曲線部の曲率半径 Ri:内側レールの中心の半径 Ro:外側レールの中心の半径 レール中心の軌跡は、直線部と曲線部の単純な接続で構
成されている。そして、運搬車の中心が常にレールの中
心と合致しているためには、 (1) 直線部から曲線部への変位点A上の運搬車の固
定走行車輪Pa,Qaは直線部の終点でなければならな
い。 (2) 弧A,Bの終点部B上の運搬車のPa,Qaに
対応する点はBr,Blであって、したがって、レール
はPa,Br間及びQa,Bl間は円弧でなければなら
ない。 (3) 直線部と曲線部の接続点は、レールの中心線に
おいてはA,B,C,Dであり、右側レールは、Pa,
Br,Cr,Drであり、左側レールは、Qa,Bl,
Cl,Dlとなる。 (4) したがって、右側レール、左側レールの接続点
において曲率半径は不連続となり、この点でレールには
突部が生じる。そして、この突部を運搬車が走行すると
振動を生ずることとなりこの部分に緩和曲線を挿入する
必要がある。
【0036】図10において、右側レールのAr〜B
r、Cr〜Dr、Er〜Fr、Gr〜Hr及び左側レー
ルのAl〜Bl、Cl〜Dl、El〜Fl、Gl〜Hl
は緩和曲線部51を示している。この緩和曲線を挿入し
たことによりレールの不連続は解消し、運搬車の走行方
向は、常にレールの中心線における運搬車の走行方向と
一致する。
【0037】本発明の搬送装置11はこのように構成さ
れているので、レール13上を走行車輪17が走行する
と内側歯車14は内側チェーン41と噛合い、外側歯車
15は外側チェーン42と噛合ってそれぞれ反対方向へ
同じ回転数で回転する。すると、内側傘歯車25及び外
側傘歯車26はそれぞれ反対方向へ同一回転数で回転す
るので、内側傘歯車25及び外側傘歯車26と噛合う小
傘歯車27は自転はするが、公転することはない。した
がって、小傘歯車27の軸部34が旋回することはない
ので荷台20も動くことはない。
【0038】なお、本実施例では歯列機構はチェーン3
1によるものとしたが、歯車ラックでもよくこれらに限
定されるものではない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明による搬送装
置は、運搬車の台車枠に設けられレールを走行方向に直
交する方向から水平に挾持する複数の走行車輪と、これ
らの走行車輪の所定の走行車輪を走行方向に直交する方
向にスライド自在とするスライド装置と、レールに沿っ
て設けられる複数の歯列機構と、これらの歯列機構の一
方と噛合う内側歯車と、他方と噛合う外側歯車と、前記
内側歯車とこの外側歯車のそれぞれに軸を介して設けら
れ所定の間隔を形成し歯面を対向させて平行に設けられ
る内側傘歯車、外側傘歯車、この内側傘歯車、外側傘歯
車に噛合う複数の小傘歯車を備えた差動装置と、この差
動装置のケーシングに装着される荷台とを有しているの
で、内側歯車と外側歯車の回転による差動装置により荷
台は常に一定の方向を向きつづけレールをどのように敷
設しても荷台上の積載物の方向が変わることはない。ま
た、レールの直線部と曲線部との間に緩和曲線部を設け
ているので運搬車の走行は極めてスムーズとなるるそし
て、これらは極めて簡単で安価な装置でその目的が達せ
られ、垂直搬送装置、立体自動倉庫の入出庫で方向変換
が許されない場合の入出庫ループ台車等に使用すること
ができるなどの優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の運搬車の走行部分の一実施例を示す正
面図断面。
【図2】走行車輪の配列を示す概略図。
【図3】歯列機構の説明図。
【図4】内側歯車とは列機構との関係を示す説明図。
【図5】外側歯車と歯列機構との関係を示す説明図。
【図6】歯列機構の他の実施例の説明図。
【図7】運搬車と荷台の関係を示す説明図。
【図8】運搬車の中心と曲線部の曲率半径との関係を示
す説明図。
【図9】走行車輪と従来のレールとの位置関係を示す説
明図。
【図10】走行車輪と本発明のレールとの位置関係を示
す説明図。
【図11】従来の垂直面内を走行する搬送装置の説明
図。
【図12】従来の懸垂式搬送装置の説明図。
【図13】従来の平面内を走行する搬送装置の説明図。
【符号の説明】
3 積載物 11 搬送装置 12 運搬車 13 レール 14 内側歯車 15 外側歯車 16 台車枠 17 走行車輪 18 スライド装置 19 差動装置 20 荷台 25 内側傘歯車 26 外側傘歯車 27 小傘歯車 30 ケーシング 41 内側チェーン 42 外側チェーン 51 緩和曲線部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運搬車の台車枠に設けられレールを走行方
    向に直交する方向から水平に挾持する複数の走行車輪
    と、これらの走行車輪の所定の走行車輪を走行方向に直
    交する方向にスライド自在とするスライド装置と、レー
    ルに沿って設けられる複数の歯列機構と、これらの歯列
    機構の一方と噛合う内側歯車と、他方と噛合う外側歯車
    と、前記内側歯車とこの外側歯車のそれぞれに軸を介し
    て設けられ所定の間隔を形成し歯面を対向させて平行に
    設けられる内側傘歯車、外側傘歯車、この内側傘歯車、
    外側傘歯車に噛合う複数の小傘歯車を備えた差動装置
    と、この差動装置のケーシングに装着される荷台とを有
    することを特徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】前記レールの直線部と曲線部との間に緩和
    曲線部を設けたことを特徴とする請求項1記載の搬送装
    置。
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