JP2533863B2 - 粉末プレス成形用ダイス - Google Patents
粉末プレス成形用ダイスInfo
- Publication number
- JP2533863B2 JP2533863B2 JP61240016A JP24001686A JP2533863B2 JP 2533863 B2 JP2533863 B2 JP 2533863B2 JP 61240016 A JP61240016 A JP 61240016A JP 24001686 A JP24001686 A JP 24001686A JP 2533863 B2 JP2533863 B2 JP 2533863B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- die
- powder
- zro
- press molding
- powder press
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、粉末冶金の分野において金属その他の粉末
を種々形状に成形する粉末プレス成形用ダイスに関する
ものである。
を種々形状に成形する粉末プレス成形用ダイスに関する
ものである。
〔従来の技術〕 従来金属粉末等のプレス成形用ダイスには超硬合金が
用いられていた。
用いられていた。
しかしながら従来の超硬ダイスではプレス成形時にダ
イス内周面に被成形物である金属粉末等が付着し、ここ
を起点として剥離が進行しダイス摩耗に到ってしまうと
いう問題点を有していた。ここで、粉末がダイスに付着
する原因は、超硬には一般的に10%前後のCoが含有され
ており、これが粉末の金属と成形時に凝着をおこすため
と考えられる。
イス内周面に被成形物である金属粉末等が付着し、ここ
を起点として剥離が進行しダイス摩耗に到ってしまうと
いう問題点を有していた。ここで、粉末がダイスに付着
する原因は、超硬には一般的に10%前後のCoが含有され
ており、これが粉末の金属と成形時に凝着をおこすため
と考えられる。
本発明は以上の問題点に対し、被成形粉末と凝着を生
ずることがなく長寿命を有する粉末プレス成形用ダイス
の提供を目的とする。
ずることがなく長寿命を有する粉末プレス成形用ダイス
の提供を目的とする。
本発明は、ZrO2系セラミックスからなることを特徴と
する粉末プレス成形用ダイスである。
する粉末プレス成形用ダイスである。
本発明ダイスを構成するZrO2系セラミックスは金属と
の化学的結合が起こりにくいため、従来の超硬ダイスの
ように被成形粉末との凝着を防止することができる。
の化学的結合が起こりにくいため、従来の超硬ダイスの
ように被成形粉末との凝着を防止することができる。
本発明にかかるZrO2系セラミックスとしては、Y2O3を
1〜5mol%含有するZrO2セラミックス、又はY2O3を1〜
5mol%含有するZrO240〜90wt%、残部Al2O3からなるZrO
2系セラミックスが望ましい。特に強度、硬度の点からA
l2O320〜40wt%、残部Y2O3を約3mol含有するZrO2からな
るZrO2系セラミックスであって、原料粉としてZrO2−Y2
O3−Al2O3の三元共沈粉を用い、熱間静水圧プラス処理
を施したものが望ましい。ここで、ZrO2に含有されるY2
O3の量は、1mol%未満では単斜晶、また5mol%を越える
と立方晶が増加するため強靭化に必要な正方晶の割合が
低下する。またAl2O3量は10wt%未満では強度の向上に
十分な効果がなく、また60wt%を越えると硬度は向上す
るが、逆に抗折強度が上昇する。
1〜5mol%含有するZrO2セラミックス、又はY2O3を1〜
5mol%含有するZrO240〜90wt%、残部Al2O3からなるZrO
2系セラミックスが望ましい。特に強度、硬度の点からA
l2O320〜40wt%、残部Y2O3を約3mol含有するZrO2からな
るZrO2系セラミックスであって、原料粉としてZrO2−Y2
O3−Al2O3の三元共沈粉を用い、熱間静水圧プラス処理
を施したものが望ましい。ここで、ZrO2に含有されるY2
O3の量は、1mol%未満では単斜晶、また5mol%を越える
と立方晶が増加するため強靭化に必要な正方晶の割合が
低下する。またAl2O3量は10wt%未満では強度の向上に
十分な効果がなく、また60wt%を越えると硬度は向上す
るが、逆に抗折強度が上昇する。
以下本発明を実施例に基づき説明する。
Al2O3を20wt%含有する市販のZrO2粉末(Y2O3は、ZrO
2に対し3mol%含有)を、ラバープレスで3ton/cm2の圧
力で圧粉した後、所定の形状に加工し、1400℃で大気中
で焼結した。さらに、この焼結体に、1450℃,1000atmの
条件でHIPを適用し緻密化した。そして、第1図の様に
仕上げ加工し、ダイスとした。また、従来から用いられ
てきた超硬(材質:K−30)を比較材とした。テスト方法
は、Niの粉末(粒径約5μm)をダイスに充填した後、
3ton/cm2の圧力になるようにプレス成形した。1万個成
形した後、ダイス側面で最も深く摩耗した箇所の深さで
評価を行った。その結果、本試作品の場合13μmである
のに対し、超硬の場合32μmであった。そして、超硬の
方が明らかに粉末の凝着が多く、これが摩耗を促進させ
るものと思われる。
2に対し3mol%含有)を、ラバープレスで3ton/cm2の圧
力で圧粉した後、所定の形状に加工し、1400℃で大気中
で焼結した。さらに、この焼結体に、1450℃,1000atmの
条件でHIPを適用し緻密化した。そして、第1図の様に
仕上げ加工し、ダイスとした。また、従来から用いられ
てきた超硬(材質:K−30)を比較材とした。テスト方法
は、Niの粉末(粒径約5μm)をダイスに充填した後、
3ton/cm2の圧力になるようにプレス成形した。1万個成
形した後、ダイス側面で最も深く摩耗した箇所の深さで
評価を行った。その結果、本試作品の場合13μmである
のに対し、超硬の場合32μmであった。そして、超硬の
方が明らかに粉末の凝着が多く、これが摩耗を促進させ
るものと思われる。
以上説明のように、本発明粉末プレス成形用ダイスは
従来の超硬製ダイスのように被成形粉末の付着、これに
起因するダイス摩耗が生ずることがなく、工業上有益で
ある。また、金属粉末のみならずセラミックス等の硬質
な粉末を成形する場合にも有効である。
従来の超硬製ダイスのように被成形粉末の付着、これに
起因するダイス摩耗が生ずることがなく、工業上有益で
ある。また、金属粉末のみならずセラミックス等の硬質
な粉末を成形する場合にも有効である。
第1図は本発明粉末成形用ダイスの一実施例を示す断面
図である。 1……ダイス、2……ダイスケース
図である。 1……ダイス、2……ダイスケース
Claims (3)
- 【請求項1】ZrO2系セラミックスからなることを特徴と
する粉末プレス成形用ダイス。 - 【請求項2】ZrO2系セラミックスが、Y2O3を2〜4mol%
含有するZrO2セラミックスである特許請求の範囲第1項
記載の粉末プレス成形用ダイス。 - 【請求項3】ZrO2系セラミックスが、Y2O3を2〜4mol%
含有するZrO240〜90wt%、残部Al2O3である特許請求の
範囲第1項記載の粉末プレス成形用ダイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61240016A JP2533863B2 (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | 粉末プレス成形用ダイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61240016A JP2533863B2 (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | 粉末プレス成形用ダイス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6395153A JPS6395153A (ja) | 1988-04-26 |
JP2533863B2 true JP2533863B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=17053208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61240016A Expired - Lifetime JP2533863B2 (ja) | 1986-10-08 | 1986-10-08 | 粉末プレス成形用ダイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533863B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1045946C (zh) * | 1991-01-24 | 1999-10-27 | 合肥工业大学 | 精密结构陶瓷拉丝模及其制造方法 |
JP2593280B2 (ja) * | 1993-03-29 | 1997-03-26 | 日本碍子株式会社 | セラミック製プレス金型 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55130726A (en) * | 1979-03-30 | 1980-10-09 | Ngk Spark Plug Co | Hot press mold |
JPS60235762A (ja) * | 1984-05-07 | 1985-11-22 | 東ソー株式会社 | 高強度ジルコニア系焼結体 |
JPS60215570A (ja) * | 1984-04-06 | 1985-10-28 | 東ソー株式会社 | 高強度ジルコニア系焼結体ダイス |
JPS6135808A (ja) * | 1984-07-26 | 1986-02-20 | Chiyoda Chem Eng & Constr Co Ltd | ガス拡散分離用多孔質膜の製造方法 |
-
1986
- 1986-10-08 JP JP61240016A patent/JP2533863B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6395153A (ja) | 1988-04-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |