JP2533526B2 - 超音波探傷器による魚類の品質評価法 - Google Patents

超音波探傷器による魚類の品質評価法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、超音波探傷器により欝血の有無を判定して
魚類の品質を評価する方法に関するものである。
〔従来の技術及びその問題点〕
サケ、マグロ等の大型魚は漁獲時等に受ける衝撃によ
り魚体内に欝血を生じ易く、この欝血は魚体を切り身に
加工した場合に商品価値を落とす要因となる。
この欝血は外観上からは、その有無を判定することが
困難な場合が多く、現在は熟練者が魚体の体表面より触
診して判定している。即ち、熟練者に頼らなければ、魚
体内の欝血の有無を判定することは困難である。又、熟
練者と雖も、凍結魚を触診して欝血の有無を判定するこ
とは不可能である。
また、超音波探傷器は一般に金属材料等の傷の位置、
性質を知ることを目的として使用されている。そして、
この超音波探傷器により、魚体を探傷した場合、魚の種
類や魚体の大きさにより探傷図形が区々となるため、超
音波探傷器により魚体の欝血の有無を判定することは極
めて困難であると考えられていた。
従って、本発明の目的は、熟練者に頼っている魚体内
の欝血の有無の判定法を簡易化すると共に、従来触診に
より魚体の欝血の有無を判定することが不可能であった
凍結魚についての欝血の有無の判定をも可能にすること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は、上記の目的を達成すべく種々検討し、超
音波探傷器により種々の魚体について超音波探傷器によ
る探傷を行った結果、意外にも、魚体内に欝血のない正
常な魚体の探傷図形では送信パルスと中骨によるエコー
が生じ、一方、魚体内に欝血部を有する魚体の探傷図形
では送信パルスと中骨によるエコーとの間に特異なエコ
ーが生じ且つ中骨によるエコーのレベル(音圧)が低く
なることを知見した。
また、更に検討した結果、上述の如き探傷図形の差異
を比較することによって、欝血部を有する魚体と欝血部
を有しない魚体とを明確に区別できることを知見した。
本発明は、上記の知見に基づきなされたもので、品質
評価対象の魚体をその表面から超音波探傷器により探傷
してその探傷図形を作成し、該探傷図形を、予め作成し
ておいた正常な魚体の探傷図形と比較することにより、
品質評価対象の魚体の欝血の有無を判定することを特徴
とする超音波探傷器による魚類の品質評価法を提供する
ことによって、前記の目的を達成したものである。
本発明の方法は、魚体内の欝血による肉質の変化を、
超音波の音響学的な変化として検出するものであり、本
発明の方法には、透過法、インパルス反射法等の超音波
探傷技術が利用できる。又、金属材料等の傷の位置、性
質を調べるために使用されている通常の超音波探傷器
は、その探傷図形として、超音波探傷器を固体表面に固
定した状態で探傷を行ってブラウン管上に探傷図形を作
成するAスコープ法(輝度変調図形法)、超音波探傷器
を固体表面上において一方向に移動させて探傷を行いブ
ラウン管上に探傷図形を作成するBスコープ法(断面図
形法)、及び超音波探傷器を固体全表面に亘って掃過さ
せて探傷を行いブラウン管上に探傷図形を作成するCス
コープ法法(平面図形法)等によるものが使用されてい
るが、本発明の方法においては、これらの何れの様式の
探傷図形も用いることができる。
以下、上述の様式の中でも現在比較的汎用されている
反射型超音波探傷器を用いたAスコープ法による場合に
ついて、本発明の超音波探傷器による魚類の品質評価法
を詳述する。
本発明の方法において、超音波探傷器により探傷する
魚類は、通常、サケ、マグロ等の大型魚であるが、小型
魚であっても良い。又、探傷の対象となる魚体の形態
は、通常、ラウンドであるが、それに制限されず、ドレ
ス、セミドレスであっても良い。
また、探傷に使用する超音波の波長は、0.1MHz〜20MH
z、好ましくは0.5MHz〜5MHz、更に好ましくは1MHz〜2.5
MHzである。実用上は、探傷する魚体の大きさ、凍結状
態等に応じて上記波長内に中心周波数を持つ探触子を選
定する。通常、未凍結品には広帯域が適し、凍結品には
狭帯域が適するが水浸法等の利用により広帯域の利用も
可能である。
また、探傷にあたっては、探触子(超音波探傷器)を
魚体表面に直に密着させる直接探傷法が通常用いられる
が、探触子と表面の間に水等の媒質を用いる水浸法も有
効である。
而して、本発明の方法を実施するには、品質評価対象
の魚体をその表面から超音波探傷器により探傷してその
探傷図形を作成し、該探傷図形を、予め作成しておいた
正常な魚体の探傷図形と比較すれば良い。この場合、正
常な魚体の探傷図形は、魚の種類、大きさ等に応じて種
々作成しておき、品質比較対象の魚体の探傷図形と、品
質比較対象の魚体と種類、大きさ等が同一又は類似した
正常な魚体の探傷図形とを比較するのが良い。
Aスコープ表示による探傷図形の例を第1図〜第4図
に示す。第1図は欝血していない正常な魚体の探傷図
形、第2図は第1図の魚体に対して評価対象となる欝血
した魚体の探傷図形、第3図は欝血していない正常な魚
体の探傷図形、第4図は第3図の魚体に対して評価対象
となる欝血した魚体の探傷図形である。
第1図及び第3図からは、欝血部のないサケ等の大型
魚表面より探傷した場合、送信パルス1と中骨によるエ
コー2とが表れることが判る。そして、魚体表面と中骨
の間に肉質の変化した欝血部があれば、送信パルス1と
中骨によるエコー2との間に1個(第2図参照)又は複
数個(第4図参照)の欝血部によるエコー3が生じ、し
かも、中骨によるエコー2のレベル(音圧)が正常な魚
体のそれよりも低くなることが判る。
従って、本発明の方法によれば、欝血部によるエコー
の存在を確認することにより、欝血部を有する魚体と欝
血部を有しない魚体とを明確に区別することができ、そ
れによって魚体の品質評価を行うことができる。
尚、Aスコープ法による探傷の精度を高くするために
は、探傷箇所を多くすれば良い。
〔実施例〕
次に、本発明の超音波探傷器による魚類の品質評価法
の実施例を挙げる。
実施例1 反射型超音波探傷器を用いたAスコープ法により、サ
ケのラウンド(未凍結品)を直接探傷法で探傷して探傷
図形を作成した後、切り身にしたところ、探傷図形で欝
血部によるエコーの存在が確認できた魚体の切り身には
欝血部があり、探傷で欝血部によるエコーの存在が確認
できなかった魚体の切り身には欝血部がなかった。尚、
使用した超音波の中心波長は2.25MHzであった。
実施例2 反射型超音波探傷器を用いたAスコープ法により、サ
ケのラウンド(凍結品)を直接探傷法で探傷して探傷図
形を作成した後、切り身にしたところ、探傷図形で欝血
部によるエコーの存在が確認できた魚体の切り身には欝
血部があり、探傷で欝血部によるエコーの存在が確認で
きなかった魚体の切り身には欝血部がなかった。尚、使
用した超音波の中心波長は2.25MHzであった。
〔発明の効果〕
本発明の超音波探傷器による魚類の品質評価法によれ
ば、従来熟練者に頼っていた魚体内の欝血部の有無の判
定法を機械化且つ簡易化できると共に、従来触診により
魚体の欝血の有無を判定することが不可能であった凍結
魚についての欝血の有無の判定をも行うことができる効
果が奏される。
【図面の簡単な説明】
図面は魚体の探傷図形を例示するもので、第1図は欝血
していない正常な魚体の探傷図形、第2図は第1図の魚
体に対して評価対象となる欝血した魚体の探傷図形、第
3図は欝血していない正常な魚体の探傷図形、第4図は
第3図の魚体に対して評価対象となる欝血した魚体の探
傷図形である。 1……送信パルス 2……中骨によるエコー 3……欝血部によるエコー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】品質評価対象の魚体をその表面から超音波
    探傷器により探傷してその探傷図形を作成し、該探傷図
    形を、予め作成しておいた正常な魚体の探傷図形と比較
    することにより、品質評価対象の魚体の欝血の有無を判
    定することを特徴とする超音波探傷器による魚類の品質
    評価法。
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CN103439471A (zh) * 2013-08-19 2013-12-11 华南理工大学 一种基于冷冻-解冻循环的淡水鱼片新鲜度检测方法
CN103868821B (zh) * 2014-03-25 2016-01-06 常州大学 采用基于超声波的便携式鱼肉质新鲜度检测装置的评价方法

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