JP2533454B2 - 乾式施工用のタイル製造方法 - Google Patents
乾式施工用のタイル製造方法Info
- Publication number
- JP2533454B2 JP2533454B2 JP5136894A JP13689493A JP2533454B2 JP 2533454 B2 JP2533454 B2 JP 2533454B2 JP 5136894 A JP5136894 A JP 5136894A JP 13689493 A JP13689493 A JP 13689493A JP 2533454 B2 JP2533454 B2 JP 2533454B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tile
- groove
- construction
- dry construction
- tiles
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
- Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は軽量化を図ると共に、歩
留りを向上させ簡易なる製造を可能にした乾式施工用の
タイル製造方法に関するものである。
留りを向上させ簡易なる製造を可能にした乾式施工用の
タイル製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、タイル施工法は大きく分けて湿式
施工法と乾式施工とがあり、前者においては普通一般の
施工法で下地上にモルタルを塗布した後に、タイルを規
則的に配列貼着しており、かかる施工法では高度技術を
有する左官、タイル工等の熟練工を必要とすると共に、
施工に長時間を要するため、施工コスト高を招来し、而
も作業環境が悪く、モルタル等で着衣等が汚れる欠点を
有している。
施工法と乾式施工とがあり、前者においては普通一般の
施工法で下地上にモルタルを塗布した後に、タイルを規
則的に配列貼着しており、かかる施工法では高度技術を
有する左官、タイル工等の熟練工を必要とすると共に、
施工に長時間を要するため、施工コスト高を招来し、而
も作業環境が悪く、モルタル等で着衣等が汚れる欠点を
有している。
【０００３】又、後者においては、第10図に示した様に
タイルａの裏面に蟻溝が形成される様に一対のタイルａ
を一体的に押出成形したものを焼成後、各タイルａに分
割して使用するものにして、表面に掛止突起を規則的に
設けたサイディング材を下地上に固着すると共に、蟻溝
と掛止突起を係合させてタイルａを配列固定するもので
あり、かかる施工法においては前者の湿式施工法の欠点
を解消しているも、しかしながらタイルａは押出成形に
よって製造されているため、肉厚が通常１５mm程度必要
とされて自重が重くなることにより、建築の構造体への
負担が増大すると共に、施工時に重労働が強いられ、又
製品の寸法誤差が大きく、而も焼成後に分割するため、
蟻溝を構成する裏足が破損したり、粗面となったりして
歩留りが悪い欠点を有していた。
タイルａの裏面に蟻溝が形成される様に一対のタイルａ
を一体的に押出成形したものを焼成後、各タイルａに分
割して使用するものにして、表面に掛止突起を規則的に
設けたサイディング材を下地上に固着すると共に、蟻溝
と掛止突起を係合させてタイルａを配列固定するもので
あり、かかる施工法においては前者の湿式施工法の欠点
を解消しているも、しかしながらタイルａは押出成形に
よって製造されているため、肉厚が通常１５mm程度必要
とされて自重が重くなることにより、建築の構造体への
負担が増大すると共に、施工時に重労働が強いられ、又
製品の寸法誤差が大きく、而も焼成後に分割するため、
蟻溝を構成する裏足が破損したり、粗面となったりして
歩留りが悪い欠点を有していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は焼成前でもタ
イルを全く破損させることなく切削加工を可能とし、自
重、寸法精度、歩留り等の種々の面において著しく優れ
ている乾式圧縮成形及び既存の圧縮装置を使用して簡易
なる方法にてタイルを製造し、乾式施工時における作業
者の労働条件及び建物の構造体の負担を軽減する乾式施
工用のタイル製造方法を提供せんとするものである。
イルを全く破損させることなく切削加工を可能とし、自
重、寸法精度、歩留り等の種々の面において著しく優れ
ている乾式圧縮成形及び既存の圧縮装置を使用して簡易
なる方法にてタイルを製造し、乾式施工時における作業
者の労働条件及び建物の構造体の負担を軽減する乾式施
工用のタイル製造方法を提供せんとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
基づくタイルの自重、歩留り等の課題に鑑み、粉体原料
を圧縮成形したタイル素地の裏面に溝を形成し、回転切
削工具により切削時に溝端部の切削抵抗をゆるやかに変
化させてタイル素地の破損を防止することを要旨とする
乾式施工用のタイル製造方法を提供して上記欠点を解消
せんとしたものである。
基づくタイルの自重、歩留り等の課題に鑑み、粉体原料
を圧縮成形したタイル素地の裏面に溝を形成し、回転切
削工具により切削時に溝端部の切削抵抗をゆるやかに変
化させてタイル素地の破損を防止することを要旨とする
乾式施工用のタイル製造方法を提供して上記欠点を解消
せんとしたものである。
【０００６】そして、乾式施工用のタイルの製造方法と
しては、粉体原料を圧縮成形することによりタイル素地
裏面の両端間にわたって所定幅の溝を形成し、しかる後
回転切削工具により溝の対向する側面を切削して蟻溝状
と成すものである。
しては、粉体原料を圧縮成形することによりタイル素地
裏面の両端間にわたって所定幅の溝を形成し、しかる後
回転切削工具により溝の対向する側面を切削して蟻溝状
と成すものである。
【０００７】
【作用】本発明にあっては、タイル素地の裏面に形成す
る溝の両端側での切削初期、回転切削工具による切削抵
抗がゆるやかに一定値まで上昇、又切削終了時は切削抵
抗が零になるまでゆるやかに下降して切削作用が行われ
るのである。
る溝の両端側での切削初期、回転切削工具による切削抵
抗がゆるやかに一定値まで上昇、又切削終了時は切削抵
抗が零になるまでゆるやかに下降して切削作用が行われ
るのである。
【０００８】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、１は本発明に係る乾式施工用のタイルであり、
該タイル１は上型２、下型３および型枠４から構成され
る粉体圧縮成形装置５のキャビィティ６内に粉体原料７
を充填し、上型２、下型３の圧縮作用により矩形板状の
タイル素地８を成形している。
すると、１は本発明に係る乾式施工用のタイルであり、
該タイル１は上型２、下型３および型枠４から構成され
る粉体圧縮成形装置５のキャビィティ６内に粉体原料７
を充填し、上型２、下型３の圧縮作用により矩形板状の
タイル素地８を成形している。
【０００９】この時、タイル素地８の裏面９には上型２
の成形面10に形成した突起11により所定幅の溝12を形成
している。
の成形面10に形成した突起11により所定幅の溝12を形成
している。
【００１０】そして溝12の形状としては、図３、４に示
す様にタイル素地８の長手方向両端間にわたって所定の
抜き勾配を有すると共に、所定長さを有する中間部13よ
り連続してタイル素地８の両端へ移行するに従って幅広
となす曲線形態あるいは直線形態の誘導部14を形成した
り、又図８に示す様に両端に誘導部14を形成しなくても
良い。
す様にタイル素地８の長手方向両端間にわたって所定の
抜き勾配を有すると共に、所定長さを有する中間部13よ
り連続してタイル素地８の両端へ移行するに従って幅広
となす曲線形態あるいは直線形態の誘導部14を形成した
り、又図８に示す様に両端に誘導部14を形成しなくても
良い。
【００１１】次に圧縮工程あるいは乾燥工程終了後に適
宜な形状、例えば略円錐台状の適宜なる回転切削工具15
を溝12の一方の端部から他方の端部へ向かって適宜速度
にて移動させ、溝12の対向する側面16を傾斜状に切削
し、かかる溝12の側面16と底部17により蟻溝状としてタ
イル１と成すものである。
宜な形状、例えば略円錐台状の適宜なる回転切削工具15
を溝12の一方の端部から他方の端部へ向かって適宜速度
にて移動させ、溝12の対向する側面16を傾斜状に切削
し、かかる溝12の側面16と底部17により蟻溝状としてタ
イル１と成すものである。
【００１２】又、他の方法としては、回転切削工具15を
溝12の一方の誘導部14の中間部位から他方の誘導部14の
中間部位をむすぶ軌道Ｚ上をタイル素地８の一端側から
他端側へ向かって適宜速度にて移動させ、溝12の対向す
る側面16を傾斜状に切削し、かかる溝12の側面16と底部
17により蟻溝状としてタイル１と成すものである。
溝12の一方の誘導部14の中間部位から他方の誘導部14の
中間部位をむすぶ軌道Ｚ上をタイル素地８の一端側から
他端側へ向かって適宜速度にて移動させ、溝12の対向す
る側面16を傾斜状に切削し、かかる溝12の側面16と底部
17により蟻溝状としてタイル１と成すものである。
【００１３】かかる切削状態の切削初期時又は切削終了
時にあっては、回転切削工具15が略円錐台状に形成さ
れ、又誘導部14がタイル素地８の両端側へ順次幅広に形
成されていることにより、回転切削工具15による切削抵
抗が第９図に示す様にゆるやかに一定値まで上昇して切
削作用が行われるのである。
時にあっては、回転切削工具15が略円錐台状に形成さ
れ、又誘導部14がタイル素地８の両端側へ順次幅広に形
成されていることにより、回転切削工具15による切削抵
抗が第９図に示す様にゆるやかに一定値まで上昇して切
削作用が行われるのである。
【００１４】尚、本実施例においてはタイル１を矩形板
状のもので説明しているも、かかる形状に何ら限定され
ず、例えば第８図に示す様に曲がり形状の役物であって
も可能である。
状のもので説明しているも、かかる形状に何ら限定され
ず、例えば第８図に示す様に曲がり形状の役物であって
も可能である。
【００１５】次に本発明に係るタイルにおける乾式施工
方法について説明すると、表面に上向き鉤状に形成する
掛止突起18、18a …を規則的に設けるサイディング材19
を下地20上に固着し、しかる後サイディング材19に接着
剤21を塗布し、次いでタイル１の溝12内に掛止突起18、
18a …を嵌合させ、更に溝12の上側の側面16と掛止突起
18、18a …の上側面22を係合させて整列固定し、そして
必要に応じてタイル１間の隙間に目地剤23を充填して作
業を完了する。
方法について説明すると、表面に上向き鉤状に形成する
掛止突起18、18a …を規則的に設けるサイディング材19
を下地20上に固着し、しかる後サイディング材19に接着
剤21を塗布し、次いでタイル１の溝12内に掛止突起18、
18a …を嵌合させ、更に溝12の上側の側面16と掛止突起
18、18a …の上側面22を係合させて整列固定し、そして
必要に応じてタイル１間の隙間に目地剤23を充填して作
業を完了する。
【００１６】
【発明の効果】要するに本発明は、粉体原料７を圧縮成
形することによりタイル素地８裏面９の両端間にわたっ
て所定幅の溝12を形成し、しかる後回転切削工具15によ
り溝12の対向する側面16を切削して蟻溝状と成したの
で、タイル素地８が非常に焼成前による脆弱ではある
も、回転切削工具15による切削時の初期及び終了時の近
傍の切削抵抗は溝12の両端側にてゆるやかに変化させる
ことができるため、溝12の両端側を全く破損させること
なくスムーズに切削加工することが出来、又従来の押出
成形に比し肉厚を５mm以下での製造が可能であると共
に、自重、寸法精度、歩留り等の種々の面において著し
く優れている乾式圧縮成形を採用することが出来、而も
既存の圧縮装置に何ら改良を加えなくても使用出来、従
って簡易なる方法によって歩留り等の高い品質の良いタ
イル１を製造することが出来、更に乾式施工時における
タイル１の自重を軽減させることにより、作業者の重労
働をなくすと共に建物の構造体への負担を軽減出来る等
その実用的効果甚だ大なるものである。
形することによりタイル素地８裏面９の両端間にわたっ
て所定幅の溝12を形成し、しかる後回転切削工具15によ
り溝12の対向する側面16を切削して蟻溝状と成したの
で、タイル素地８が非常に焼成前による脆弱ではある
も、回転切削工具15による切削時の初期及び終了時の近
傍の切削抵抗は溝12の両端側にてゆるやかに変化させる
ことができるため、溝12の両端側を全く破損させること
なくスムーズに切削加工することが出来、又従来の押出
成形に比し肉厚を５mm以下での製造が可能であると共
に、自重、寸法精度、歩留り等の種々の面において著し
く優れている乾式圧縮成形を採用することが出来、而も
既存の圧縮装置に何ら改良を加えなくても使用出来、従
って簡易なる方法によって歩留り等の高い品質の良いタ
イル１を製造することが出来、更に乾式施工時における
タイル１の自重を軽減させることにより、作業者の重労
働をなくすと共に建物の構造体への負担を軽減出来る等
その実用的効果甚だ大なるものである。
【図１】本発明に係るタイル素地の圧縮成形前の概略断
面図である。
面図である。
【図２】同上圧縮成形時の概略断面図である。
【図３】タイル素地の斜視図である。
【図４】タイル素地の溝の切削状態を示す斜視図であ
る。
る。
【図５】タイルの斜視図である。
【図６】同上断面図である。
【図７】本発明に係るタイルを使用した施工状態の概略
断面図である。
断面図である。
【図８】タイルの他の実施例である役物の斜視図であ
る。
る。
【図９】切削抵抗の変化を示すグラフである。
【図１０】従来の押出成形によるタイルの斜視図であ
る。
る。
７ 粉体原料 ８ タイル素地 ９ 裏面 12 溝 15 回転切削工具 16 側面
Claims (1)
- 【請求項１】 粉体原料を圧縮成形することによりタイ
ル素地裏面の両端間にわたって所定幅の溝を形成し、し
かる後回転切削工具により溝の対向する側面を切削して
蟻溝状と成したことを特徴とする乾式施工用のタイル製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5136894A JP2533454B2 (ja) | 1993-05-15 | 1993-05-15 | 乾式施工用のタイル製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5136894A JP2533454B2 (ja) | 1993-05-15 | 1993-05-15 | 乾式施工用のタイル製造方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31006590A Division JPH0735048B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 乾式施工用のタイル製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0623731A JPH0623731A (ja) | 1994-02-01 |
| JP2533454B2 true JP2533454B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=15186046
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5136894A Expired - Lifetime JP2533454B2 (ja) | 1993-05-15 | 1993-05-15 | 乾式施工用のタイル製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2533454B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ITRE20090065A1 (it) * | 2009-06-24 | 2010-12-25 | Techlever Egineering S R L | Metodo ed apparato per realizzare incavi su superfici di manufatti ceramici |
-
1993
- 1993-05-15 JP JP5136894A patent/JP2533454B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0623731A (ja) | 1994-02-01 |
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