JP2533444Y2 - Yig球素子 - Google Patents

Yig球素子

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JP2533444Y2
JP2533444Y2 JP2586891U JP2586891U JP2533444Y2 JP 2533444 Y2 JP2533444 Y2 JP 2533444Y2 JP 2586891 U JP2586891 U JP 2586891U JP 2586891 U JP2586891 U JP 2586891U JP 2533444 Y2 JP2533444 Y2 JP 2533444Y2
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cylinder
yig
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driver groove
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俊行 荒木
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Advantest Corp
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  • Support Of The Bearing (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はYIG(イットリウム
・アイアン・ガーネットの単結晶)を利用した発振器及
び共振器に使用されるYIG球素子に関し、特にYIG
球の位置を調整できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来のYIG球素子1は図5に示すよう
にYIG球2を一端に取付けた支持棒3を支持金具4の
中心孔4aに嵌合保持したものである。支持棒3は中心
孔4aと嵌合する円柱部3a、その前端側のテーパ部3
b(3a、3bはサファイヤで一体に作られる)及び円
柱部3aの後端面に接着された端片3c(黄銅などの金
属製)とより成る。
【0003】テーパ部3bの前端面に球面状の凹部が作
られ、その凹部にYIG球2が接着により固定される。
端片3cは円柱部3aと直径がほぼ等しく、後端にドラ
イバ用溝3dが形成され、円柱部3aと同軸心に取付け
られる。支持棒3は中心孔4aより突出された端片3c
の外周面と支持金具4の端面とで作る角部に接着剤5が
塗布され、互いに固定される。
【0004】YIG発振器等では、YIG球素子1は図
6に示すように支持金具4の左右の側面にベークライト
などで作られる支持ベース6,7が例えば接着により取
付けられ、それら支持ベースの小孔に挿通されたねじ8
により図7に示すように壺形コア9の蓋コア9aの内面
に取付けられる。蓋コア9aの内面にプリント基板10
が取付けられており、プリント基板10の金製のリボン
11の作る円弧状部にYIG球2が同軸心となるよう
に、YIG球素子1は蓋コア9aの内面に取付けられ
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来のYIG球素子1
では工作機械のもつ精度上の限界によって、支持金具の
中心孔4aは理想的な(設計上の)軸線から僅かに偏心
している。このため中心孔4aに支持棒3を嵌合させる
と、YIG球2の中心が理想的軸線から例えば10ミク
ロンの範囲でばらつくことになる。その結果、YIG発
振器のパワーレベルや信号純度にばらつきが生ずる問題
がある。この考案の目的は、YIG球素子のYIG球の
中心が理想軸線上からばらつきが生じても、それを補正
できるようにしようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案はYIG球と、
支持棒と、第1円筒と、第2円筒と、支持金具とを具備
するYIG球素子である。前記YIG球は、イットリウ
ム・アイアン・ガーネットの単結晶より成る球体であ
り、前記支持棒は、サファイヤより成る円柱体で、軸方
向の一端にドライバ用溝を有し、他端に前記YIG球を
同軸心に支持するものである。
【0007】前記第1円筒は、金属より成り、前記支持
棒の直径より僅かに大きい偏心された中心孔と、軸方向
の一端のドライバ用溝とを有するものであり、前記第2
円筒は、金属より成り、前記第1円筒の外径より僅かに
大きい偏心された中心孔と、軸方向の一端のドライバ用
溝とを有するものであり、前記支持金具は、直方体状の
外形をもつ筒体で、前記第2円筒の外径より僅かに大き
い中心孔を有するものである。
【0008】前記支持棒は、そのドライバ用溝が前記第
1円筒のドライバ用溝側になるように、その一半部が前
記第1円筒の中心孔に嵌合保持されると共に前記YIG
球を支持した他半部がその中心孔より外部に突出され、
前記第1円筒は、前記支持棒を保持した状態で、第1円
筒のドライバ用溝が前記第2円筒のドライバ用溝側にな
るように、前記第2円筒の中心孔に嵌合保持され、前記
第2円筒は、前記第1円筒を保持した状態で、前記支持
金具の中心孔に混合保持される。
【0009】
【実施例】この考案の実施例を図1に、図5と対応する
部分に同じ符号を付し、重複説明を省略する。この考案
では支持棒3と支持金具4との間に第1円筒21及び第
2円筒22が介在される。支持棒3は第1円筒21の中
心孔21aに、第1円筒21は第2円筒22の中心孔2
2aに、第2円筒22は支持金具4の中心孔4aにそれ
ぞれ嵌合保持される。第1,第2円筒21,22の端部
にはドライバ用溝21d,22dが形成される。
【0010】第1円筒21は、その中心孔21aの軸線
が僅かに△1 だけ偏心して形成される(図2A)。同様
に第2円筒22は、その中心孔22aの軸線が△2 だけ
偏心して形成される(図2B)。偏心量△1 と△2 とは
同程度とされている。支持棒3、第1円筒21、第2円
筒22及び支持金具4とを図1のように一体に組立てた
場合、支持棒3の外周面と第1円筒21の内周面、第1
円筒21の外周面と第2円筒22の内周面及び第2円筒
22の外周面と支持金具4の内周面は、いずれも両者の
間の空隙が無視できる程度に小さく形成されているので
互いに同軸心と見なし、図2cに示すようにそれぞれの
軸線をO1 ,O2 ,O3 で表わす。
【0011】支持金具4に形成すべき中心孔の理想軸線
Pに対して、実際に加工された中心孔の軸線は機械的精
度のため偏心している。そこで理想軸線P上にYIG球
2の中心が来るように支持棒3、第1円筒21、第2円
筒22がドライバを用いて回転調整される。先ず簡単な
例として、YIG球2の中心が支持棒3の軸線O1 上に
あった場合を説明する。第1円筒21を回転させること
により、YIG球2の中心は、図3Aに示すように第1
円筒の外周面(第2円筒の内周面22a)の軸線O2
中心とした半径△の円L2 上の任意の位置に調整でき
る。なお図3では△1 =△2 =△としている。
【0012】次に第2円筒22を回転させることによ
り、YIG球2の中心は、第2円筒の外周面(支持金具
の内周面4a)の軸線O3 を中心とした円上を回転され
る。従って第1円筒21による調整と、第2円筒22に
よる調整とを組合わせると、YIG球2の中心は、軸線
3 を中心とした半径2△の円L3 内の任意の点に移動
させることができる。
【0013】前記ではYIG球2の中心が支持棒3の軸
線O1 上にあるものとしたが、もし軸線O1 より距離r
だけずれていたとすれば、図3Bに示すように支持棒3
を回転させることにより、YIG球2の中心は中心
1 、半径rの円L1 上の任意点に移動できる。次に第
1円筒21を1回転させると、YIG球2の中心は、軸
線O2 を中心に回転されるので、支持棒3の回転調整と
合せれば、YIG球2の中心は、O2 を中心とし、半径
△−rの円L2aと、半径△+rの円L2bで囲まれたドー
ナツ状の面内の任意の点に移動できる。次に第2円筒2
2を回転させることにより、YIG球2の中心は、O3
を中心とする円上を回転されるから、前記支持棒3と第
1円筒21とによる回転調整と組合せれば、YIG球2
の中心は、O3 を中心とする半径2△+rの円L3b内の
任意の位置に移動できる。
【0014】以上の説明から明らかなようにYIG球2
は、理想軸線Pが円L3 又はL3b内に存在すれば、必ら
ずそれに合せることができるのである。このようにして
YIG球2の位置を調整した後、支持棒3、第1円筒2
1、及び第2円筒22は従来と同様に接着剤で固定され
る。図4に示すように、支持棒3の端片3cの直径を円
柱部3aのそれより多少大きくしてもよい。それに合せ
て、第1円筒21の内周面は端片3cと対接する一端部
の径が大きくされる。
【0015】なお、第1,第2円筒21,22は支持金
具4と同様に黄銅などの金属で作られる。
【0016】
【考案の効果】以上述べたように、この考案によれば、
YIG球2の中心が理想軸線P上からばらつきが生じて
も、支持棒3、第1円筒21及び第2円筒22を回転さ
せて、ばらつきを補正することができる。これによって
従来YIG発振器においてYIG球2の位置ずれによっ
て生じたパワーレベルや信号純度のばらつきを極めて小
さく抑えることができ、実用上の効果が頗る大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す図で、Aは正面図、B
は右側面図、CはB図のA−A断面図、
【図2】A及びBはそれぞれ図1の第1円筒21及び第
2円筒22の側面図、Cは図1Bを拡大して示した側面
図で、ドライバ用溝3d,21d,22dは省略してあ
る。
【図3】図1において、支持棒3、第1円筒21及び第
2円筒22をそれぞれ回転調整することによって、YI
G球2の中心を移動できる範囲を示す図。
【図4】この考案の変形実施例を示す断面図。
【図5】従来のYIG球素子を示す図で、Aは平面図、
Bは正面図、Cは右側面図、DはCのA−A断面図。
【図6】図5のYIG球素子1の両側面に支持ベース6
を取付けた状態を示す側面図。
【図7】YIG球素子を使用したYIG発振器の要部を
示す図で、Aは斜視図、Bは縦断面図、CはAの蓋コア
9aの内面を見た平面図。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 YIG球と、支持棒と、第1円筒と、第
    2円筒と、支持金具とを具備するYIG球素子であっ
    て、前記YIG球は、イットリウム・アイアン・ガーネ
    ットの単結晶より成る球体であり、前記支持棒は、サフ
    ァイヤより成る円柱体で、軸方向の一端にドライバ用溝
    を有し、他端に前記YIG球を同軸心に支持するもので
    あり、前記第1円筒は、金属より成り、前記支持棒の直
    径より僅かに大きい偏心された中心孔と、軸方向の一端
    のドライバ用溝とを有するものであり、前記第2円筒
    は、金属より成り、前記第1円筒の外径より僅かに大き
    い偏心された中心孔と、軸方向の一端のドライバ用溝と
    を有するものであり、前記支持金具は、直方体状の外形
    をもつ筒体で、前記第2円筒の外径より僅かに大きい中
    心孔を有するものであり、前記支持棒は、そのドライバ
    用溝が前記第1円筒のドライバ用溝側になるように、そ
    の一半部が前記第1円筒の中心孔に嵌合保持されると共
    に前記YIG球を支持した他半部がその中心孔より外部
    に突出され、前記第1円筒は、前記支持棒を保持した状
    態で、第1円筒のドライバ用溝が前記第2円筒のドライ
    バ用溝側になるように、前記第2円筒の中心孔に嵌合保
    持され、前記第2円筒は、前記第1円筒を保持した状態
    で、前記支持金具の中心孔に嵌合保持されることを特徴
    とする、YIG球素子。
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