JP2533326B2

JP2533326B2 - シ―ト材収納トレイ

Info

Publication number: JP2533326B2
Application number: JP62171193A
Authority: JP
Inventors: 吉一中台; 大哉寺西; 浩一廣川; 信毅松本
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1987-07-10
Filing date: 1987-07-10
Publication date: 1996-09-11
Anticipated expiration: 2011-09-11
Also published as: US4995602A; JPS6417751A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、原稿およびコピーの排紙方向が操作部の前
面側であるようなファクシミリ装置に装着するシート材
収納トレイに関する。

（従来の技術）従来、操作部の前面側に原稿およびコピーの排紙方向
があるファクシミリ装置に於いて、その装置本体（Ｉ）
を例えばテーブル（II）に載置し、その排出側に第４図
のように水平トレイ40や第５図のように籠形の落し込み
トレイ50を装着していた。

第４図の場合、ストックされている前ページのコピー
41がカールぐせで丸まっていると、次の後ページのコピ
ー41′の先端がそこにつっかかりそのままスタックされ
ているコピーをトレイ上から押出してしまい、正常にス
トックされない。また、第５図の場合、籠形の落し込み
トレイ50はコピーのカールを矯正するものが何もないた
め、コピーはそのままトレイに入ると同時に丸まってし
まい、容積がかさばり多くをストックできない。またコ
ピーと原稿の両方を同じトレイでストックする場合は、
ストック数が制限され、コピーと原稿との種分けが面倒
であった。

次に前記第４図および第５図に示すファクシミリ装置
の排紙機構を詳述すると第６図および第７図に示す構造
のものがある。図に示すように操作部１の後端に原稿台
２を有し、操作部側に原稿排出口３とその下段にコピー
排出口４を配置する。なお原稿台２には原稿幅ガイド５
が配置されている。

このような排出口を有するファクシミリ装置に於い
て、原稿やコピーの長さ（Ａサイズ、Ｂサイズ）に合わ
せた水平トレイを装着した場合、操作部の前面側に突出
し操作性を悪くしていた。また、原稿とコピー兼用トレ
イを使用する場合も紙サイズの長さに合わせたものを使
用するので操作性を悪くする点では同じであり、そのう
え原稿とコピーが混在してしまいその整理に手間をとる
などの欠点があった。

なお、ファクシミリ装置の動作機能を簡単に説明する
と、送信すべき原稿は原稿台２にセットされ原稿幅ガイ
ド５によって幅方向が規制される。操作部１の操作によ
りセットされた原稿は、分離部６で分離され原稿送りロ
ーラ７で搬送され、原稿は光学系（光源8,ミラー９）に
より読取部10で読取られ送信されるとともに、読取られ
た原稿は原稿排出口３から装置の前面に排出される。

また、受信記録の場合は、記録紙であるロールペーパ
11がサーマルヘッド12とプラテンローラ13とからなる記
録部で記録され、カッターユニット14で切断され排出ロ
ーラ15によってコピー排出口４から原稿と同じく装置の
前面側に排出される構成となっている。

（発明が解決しようとする問題点）上述したように操作部の前面側に原稿、コピーの排出
口があるファクシミリ装置に於いては、これに水平トレ
イを装着するとその前面側に突出して操作性が著しく悪
くなり、改善が望まれていた。

また、ロールペーパーをカッターユニットで切断しコ
ピー排出口へ排出する場合、ロールペーパー自体にカー
ルぐせがあり、これを除かない（カールぐせと逆向きに
腰をつける）と丸まって円滑にスタックしにくいという
問題点があった。

（発明の目的）本発明は上記操作性の改善とともにロールペーパー
（一般の記録紙を含む）の排出とスタックが円滑に行え
るシート材収納トレイを得ることを目的とするものであ
る。

（構成および作用）本発明は上述した目的を達成するため、頂部から底部
の傾斜面に沿ってコピーのカール防止のための腰をつけ
る凹部と凸部を排紙方向に形成したコピートレイと、コ
ピーガイド面の近傍に支軸を有し前後方向にフリコ動作
するコピー押え部材を有し、かつ前記コピートレイの底
部外端に有するヒンジにより前面側へ回動可能に取付け
られたコピー原稿トレイ仕切り部材と、前記コピー原稿
トレイ仕切り部材に取付けられた原稿トレイとからな
り、原稿およびコピーの排紙方向が操作部の前面側であ
るようなファクシミリ装置の前記排紙方向に対し略鉛直
方向に傾斜して前記ファクシミリ装置本体に装着しうる
ように構成したことを特徴とする。

本発明によれば、ファクシミリ装置から操作部の前面
側に排出される原稿やコピーは略鉛直方向に傾斜して装
着された各トレイに排出されるようになっている。した
がって、操作部の前面側に突出されず操作性を損うこと
なく操作することができる。また、コピートレイにはロ
ールペーパーのカールぐせによる丸まりや、ジャムを防
止する傾斜面の凹凸部と押え部材によって円滑に排紙す
ることができる。

（実施例）第１図は本発明の一実施例を示し、同図の（１）は一
体化させた原稿トレイおよびコピートレイからなるシー
ト材収納トレイをファクシミリ装置に装着した斜視図、
同図（２）は（１）の（Ａ）−（Ａ）一部断面図、同図
（３）は同図（１）の原稿トレイとコピートレイとの仕
切り部材を外した時の斜視図を示す。

図に於いて16はコピートレイで図（３）に示すように
頂部16aから底部16bの傾斜面16cに沿ってロールペーパ
ーのカール防止のための腰をつける凹部16dと凸部16eを
排紙方向に設ける。図例では左右凸部16eを頂部16aから
底部16bにわたり次第にコピー受面を広くした扇形状と
してある。また、左右の凸部16eの配置幅はロールペー
パーの幅より内側に設定された場合を示すが、ロールペ
ーパーの幅によりその配置幅を変更しうるようにしても
よい。なお、16fはコピースタック部である。17はコピ
ー原稿トレイ仕切り部材（以下、仕切り部材17という）
であると共に、コピートレイの外側板を形成し、装着用
の係合窓17aを左右に備える。18は原稿トレイで係合部1
8aを備え、前記仕切り部材17の係合窓17aと係合し一体
に取付ける。なお、18bは断面が扇形状の原稿スタック
部である。図（３）の19はコピー押え部材で、後述する
コピーガイド面22の近傍（図（２）参照）に基点19aを
支軸に前後方向（Ｂ）−（Ｂ）にフリーに動作しうるよ
う配設されている。20はヒンジで、前記コピートレイ16
の底部16bの外端と前記仕切り部材17の底部端との間に
設けられ、仕切り部材と一体に原稿トレイ18が（矢印
（Ｃ））方向に開閉しうるようになっている。これは原
稿トレイの奥に位置するコピートレイからコピー取出し
を容易とする。21はロックで、前記仕切り部材17をコピ
ートレイ16にロックするため左右端に設けてある。22は
コピーガイド面であり、仕切り部材17のコピートレイ16
へのコピースタック部16f側にひさし状の突出部材を設
け、排出方向の延長線上にあってコピートレイ16のガイ
ドを行う。23はオーバーフロー開口部で本体側排出ロー
ラ15からのコピーが丸まった状態で排出された時や長尺
のコピーが排出された時等にコピーがオーバーフローし
てジャムを引き起こすことのないように、本体側排出ロ
ーラ15からコピー排出方向の延長線より上部にわたり開
口してある。24はひさしでコピートレイ16の上端にコピ
ースタック部側に設け、カットされたロールペーパーの
後端がこのひさし内に入り、後続のロールペーパーの排
出に支障のないようにしてある。また仕切り部材17のひ
さし17bも原稿トレイ18に対して上記と同様の機能を備
える。

以上のように構成された実施例の動作について説明す
る。コピーの排紙は本体の排出ローラ15でコピー排出口
４に排出されコピートレイ16側に送り出される。コピー
トレイ16はその設置角度θがコピー落下可能な角度を有
しているので落下する。この場合、コピーは排出ローラ
によって腰がつけられて出て来るが、その腰のついたコ
ピー先端がコピーガイド面22に当たった時、コピーの腰
を無くしカールぐせがあるため丸くなった状態でコピー
スタック部16fに導かれる。コピーガイド面22の近傍に
取付けられたコピー押え部材19と傾斜面16cの凹凸部16
d,16eによって腰をつけられコピースタック部16fにスタ
ックされる。コピーがスタックされる時、ひさし24によ
ってスタックされたコピーの後端がひさしの内側に隠れ
るため、次に新しく排出されたコピーの先端は、スタッ
ク済のコピーの後端につっかからずにトレイに円滑に搬
送される。また、コピーの取出しは、原稿トレイ18が仕
切り部材17に装着されていれば、ヒンジ20によって原稿
トレイを前面側に倒してから（（Ｃ）方向）奥にあるコ
ピートレイのコピーを容易に取出すことができる。

次に原稿の排紙は、本体の原稿送りローラ７により原
稿排出口３に排出され、排出方向の角度に合わせた設置
角度θ（図（２）参照）によって、原稿トレイ18の原稿
スタック部18bにスタックされる。なお原稿の紙質によ
ってはロールペーパーと同様にカールぐせのあるもの
は、コピートレイに設置したようなカール防止機構を付
設してもよい。

本実施例の構成に於いて、前記コピー押え部材19は前
後方向（Ｂ）−（Ｂ）に基点19aを支点にフリーであれ
ばよく、コピーに腰をつけるための部材としては実施例
図のような棒形状や幅の狭い板状であるいは柔軟性で表
面が平滑な部材でよい。また、コピー押え部材はロール
ペーパーの幅より狭い位置に実施例図のように中央に１
個もしくは、コピーの幅により複数個設けることによっ
て更にコピーに腰をつける効果がある。また、コピート
レイ16の取付傾斜が急角度となり略鉛直に近い状態にな
るに従いコピー押え部材の効果は高まる。これと反対に
取付傾斜が緩くなれば、傾斜面の凹凸部だけでコピーに
腰をつけることができ、押え部材を省略することもでき
る。

また、コピーガイド面22はコピーの排出方向が略鉛直
方向に近い場合は、これを省略しコピー排出方向の延長
線上付近にコピー押え部材19を取付け、これによってコ
ピーガイド面の作用をさせることも可能である。またコ
ピートレイ16が満杯になった時、このコピー押え部材に
より原稿トレイ18に第２図（１）のようにストックでき
る。

次にコピーの長さが異なるスタック方法についてのべ
る。排出されるコピー長の一例を表に示す。一般に主と
して使用される原稿に対するＡロール,Bロールのコピー
長をみると、A4サイズ（296mm）付近のものと、B4サイ
ズ（365mm）の付近のものに大別（＊印）できる。本実
施例のように傾斜をつけた落し込みトレイの場合、コピ
ーは先端がコピートレイ最下部で揃うため、コピー後端
は不揃いとなる。したがって、落し込みだけでB4サイズ
付近のコピーをスタックしようとすると、A4サイズ付近
のコピーをスタックする時、次ページのコピー先端が前
ページコピーの後端に干渉して丸まり易い方向に送られ
るので第２図（２）に示すようにスタック性が良くな
い。また、従来原稿トレイ等ではサイズによって切替を
行っていたが、コピーの場合、いつどの長さのコピーが
受信されるのか判断できないため、人為操作による切替
は無意味である。

上述した事情に鑑み、A4サイズ（296mm）付近のコピ
ーは落し込み部でスタックさせ、B4サイズ（365mm）付
近のコピーは落し込み部から本体コピー排出口の排出ロ
ーラ側に水平もしくは水平に近い水平部材16g（第２図
（３）と（４）を参照）を設け、ロールペーパーの自重
とカールぐせを利用してそこにスタックさせる。例えば
B4サイズ付近のコピーの場合、第２図（３）に示すよう
に前ページの後端はカールしているが、次ページコピー
先端には腰がついて排出されて来るので、前ページコピ
ー後端と次ページコピー先端の干渉はなくスタックさせ
ることができる。またA4サイズ付近のコピーの場合も第
２図（４）に示すように次ページコピー先端は、前ペー
ジコピー後端と干渉しない方向に送られるので円滑にス
タックできる。

第２図（５）および（６）は第２図（３）および
（４）に示す水平部材16gを有するコピートレイ16を、
紙サイズ表に示すＡロール、Ｂロールに合わせ兼用させ
た水平部材16g（第２図（５））とＡロール専用の水平
部材16g（第２図（６））とを有するコピートレイを示
し、水平部材16gの長さをＡロール専用の場合は短縮で
き、その分だけ前面側の操作性が良くなる。

第３図は本発明の他の実施例を示し、（１）は斜視
図、（２）はその（Ａ）−（Ａ）一部断面図を示す。第
１図と同一数字記号は同じものを示す。本実施例は仕切
り部材17と原稿トレイ18の結合を両部材の下端部に設け
られたヒンジ20で行い矢印（Ｃ）方向に開閉動作するよ
うにしたものである。したがって、仕切り部材17の係合
窓17aと原稿トレイ18の係合部18aが省略された構造であ
る。その他の動作機構は第１図と同様であるので、説明
を省略する。

（発明の効果）以上説明したように、本発明は、コピートレイおよび
原稿トレイを本体からの排出方向に対し略鉛直方向に落
し込み可能な設置角度で傾斜させることにより、前面側
への突出を少なくして操作部の操作性を良くした。また
コピートレイにはその傾斜面に凹凸と仕切り部材側にコ
ピー押え部材を設けて、コピーのカールぐせを除去し腰
をつけスタックがし易いようにした。またコピーガイド
面、ひさし、および水平部材等をコピートレイに設ける
ことによって、ロールサイズの違いにもとづく前，後ペ
ージのコピー間の干渉を除去しスタックが円滑に行える
ようになっている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示し、（１）は斜視図、
（２）はその（Ａ）−（Ａ）一部断面図、（３）は
（１）の仕切り部材を外した時の斜視図、第２図は第１
図の動作機構とその説明図、第３図は本発明の他の実施
例を示し、（１）は斜視図、（２）はその（Ａ）−
（Ａ）一部断面図、第４図および第５図はそれぞれ従来
のファクシミリ装置の排紙トレイの各例図、第６図およ
び第７図は従来のファクシミリ装置の各例で（１）は斜
視図、（２）はその（Ａ）−（Ａ）一部断面図である。１……操作部、２……原稿台、３……原稿排出口、４…
…コピー排出口、５……原稿幅ガイド、７……原稿送り
ローラ、15……排出ローラ、16……コピートレイ、16a
……頂部、16b……底部、16c……傾斜面、16d……凹
部、16e……凸部、16f……コピースタック部、16g……
水平部材、17……コピー原稿トレイ仕切り部材、17a…
…係合窓、17b……ひさし、18……原稿トレイ、18a……
係合部、18b……原稿スタック部、19……コピー押え部
材、20……ヒンジ、21……ロック、22……コピーガイド
面、23……オーバーフロー開口部、24……ひさし。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者松本信毅東京都大田区中馬込１丁目３番６号株式会社リコー内 (56)参考文献特開昭61−178366（ＪＰ，Ａ)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】頂部から底部の傾斜面に沿ってコピーのカ
ール防止のための腰をつける凹部と凸部を排紙方向に形
成したコピートレイと、コピーガイド面の近傍に支軸を
有し前後方向にフリコ動作するコピー押え部材を有し、
かつ前記コピートレイの底部の底部外端に有するヒンジ
により前面側へ回動可能に取付けられたコピー原稿トレ
イ仕切り部材と、前記コピー原稿トレイ仕切り部材に取
付けられた原稿トレイとからなり、原稿およびコピーの
排紙方向が操作部の前面側であるようなファクシミリ装
置の前記排紙方向に対し略鉛直方向に傾斜して前記ファ
クシミリ装置本体に装着しうるように構成したことを特
徴とするシート材収納トレイ。
【請求項２】コピー排紙方向の延長線上の位置に、コピ
ーガイド面をコピー原稿トレイ仕切り部材のコピースタ
ック部側に設けたことを特徴とする特許請求の範囲第
（１）項記載のシート材収納トレイ。
【請求項３】コピートレイの設置角度がコピー落下可能
な角度を有し、かつコピートレイ上端にひさしを設けた
ことを特徴とする特許請求の範囲第（１）項記載のシー
ト材収納トレイ。
【請求項４】コピートレイの落し込み部からファクシミ
リ装置本体のコピー排出口との間に水平またはこれに近
い水平部材を設けたことを特徴とする特許請求の範囲第
（１）項記載のシート材収納トレイ。
【請求項５】本体側コピー排出ローラ端からコピー排出
方向の延長線より上部にわたりオーバーフロー開口部を
設けたことを特徴とする特許請求の範囲第（１）項記載
のシート材収納トレイ。