JP2533042Y2 - 蒸し菓子製造装置 - Google Patents

蒸し菓子製造装置

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JP2533042Y2
JP2533042Y2 JP1299791U JP1299791U JP2533042Y2 JP 2533042 Y2 JP2533042 Y2 JP 2533042Y2 JP 1299791 U JP1299791 U JP 1299791U JP 1299791 U JP1299791 U JP 1299791U JP 2533042 Y2 JP2533042 Y2 JP 2533042Y2
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士郎 品川
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株式会社品川工業所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、蒸し菓子の製造装置に
関し、特に、菓子生地から個別に蒸し上げられた複数の
筒状製品層が同心状態に積層された蒸し菓子を製造する
ために使用される蒸し菓子製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】我国の蒸し菓子は、古くは平安時代から
あったと記録されている。以後、時代の流れと共に改良
が加えられ、現在、多種多用の蒸し菓子が製造されてい
る。しかし、多種多様の蒸し菓子も、大きく分ければ、
菓子生地で餡を包んで蒸したものと、菓子に合った形の
木枠等に菓子生地を直接流し込んで蒸した枠ものの2種
類しかない。更に言えば、菓子生地自体は、白砂糖等に
よって味付けされ、その主原料によっては膨張剤が添加
されることもあるが、蒸し菓子の種類に関係なく、ほぼ
同じものと見ることができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の蒸し
菓子に共通する問題は、日持ちが良くないということで
ある。また、菓子生地で餡を包んだ菓子では、日持ちが
悪いことに加え、賞味期間も短いという問題がある。こ
れは、日持ちや賞味期間が、菓子生地における糖分、水
分および粉類の配合割合による制限を受けるためであ
る。
【0004】即ち、蒸し菓子の日持ちを良くするために
は、菓子生地中の糖分を、水分および粉類に比して多く
する必要がある。しかし、糖分を多くした菓子生地は、
菓子として蒸し上がらない。そのため、菓子生地が糖分
を控えた低糖度の配合とされ、その結果、日持ちの悪化
を余儀なくされている。そして、この日持ちの悪さは、
菓子生地が厚く、火の通りが悪い枠者の蒸し菓子で、特
に問題になる。一方、賞味期間については、水分を多く
したほうが、製品の柔軟さが長期間保たれ、好ましいと
されている。しかし、菓子生地で餡を包んで蒸し上げる
蒸し菓子では、菓子生地中の水分が多いと、菓子生地が
蒸し上がるまで形崩れをおこす。そのため、菓子生地は
硬めに練られ、でん粉質およびグルテンの比率が高まる
ために、製品は早期に硬くなり、賞味期間が短くなるこ
とを避けることができない。
【0005】このような蒸し菓子は、通常、バッチ式あ
るいは連続式の製造装置により、製造されるが、いずれ
の場合も菓子生地は静置状態とされているために、蒸し
菓子の形状も、前述のような形状に限定されている。
【0006】本考案は上記従来の問題を解決するもので
あり、その目的は、日持ちが良く、且つ賞味期間が長い
蒸し菓子を、高効率で製造し得る蒸し菓子製造装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の蒸し菓子製造装
置は、菓子生地から個別に蒸し上げられた複数の筒状製
品層が同心状態に積層された蒸し菓子を製造する装置で
あって、水平状態に架設された複数の蒸し上げ用ロール
を上下方向に周回移動させるようになっており、その周
回移動域の所定領域において各蒸し上げロールが自転さ
れる周回移動手段と、該周回移動手段における蒸し上げ
用ロールの周回移動域の下部へ、菓子生地が収容された
容器を移動させて、その周回移動域の下部に位置する蒸
し上げロールに該容器内の菓子生地を付着させる生地付
着手段と、前記周回移動手段の蒸し上げ用ロールの周回
移動域の上部を取り囲むチャンバー、および該チャンバ
ー内に蒸気を供給して加熱する蒸気管を有する蒸気加熱
手段と、を具備してなり、そのことにより上記目的が達
成される。
【0008】
【作用】本考案の蒸し菓子製造装置では、周回移動手段
における各蒸し上げ用ロールが回転しつつ上下方向に周
回移動する。各蒸し上げ用ロールが所定位置に達する
と、生地付着手段の菓子生地が収容された容器が蒸し上
げ用ロールの周回移動域の下部内へと移動されて、蒸し
上げ用ロールに菓子生地が付着される。菓子生地が付着
された蒸し上げ用ロールは、蒸気加熱手段のチャンバー
内へと移動されて、該チャンバー内にて蒸気管から供給
される蒸気により加熱される。そして、チャンバー内を
通過した蒸し上げ用ロールの菓子生地は、蒸し上がった
状態で、再度、生地付着手段により菓子生地が付着さ
れ、同様にして、菓子生地が蒸し上げられる。このよう
な工程を繰り返すことにより、筒状製品層が同心状に積
層された蒸し菓子が製造される。
【0009】
【実施例】以下に本考案の実施例について説明する。
【0010】本考案の蒸し菓子製造装置は、図1に示す
蒸し菓子10を製造するために使用される。該蒸し菓子10
は、断面円形状をした2種類の筒状製品層11および12
が、中心側から交互に積層された積層ロール状になって
いる。蒸し菓子製造装置は、図2および図3に示すよう
に、ロール輪転機構でなる周回移動手段20と、該周回移
動手段20の下側に設けられた生地付着手段30と、周回移
動手段20の上側に設けられた蒸気加熱手段40とを備えて
いる。
【0011】周回移動手段20は、複数の水平な蒸し上げ
用ロール21、21、…を有する。各蒸し上げ用ロール21
は、水平方向に間隔をあけて鉛直方向に周回移動するよ
うに設けられた一対の周回移動用エンドレスチェーン22
および22の間に架設されている。各蒸し上げ用ロール21
は、該周回移動用エンドレスチェーン22および22の周回
移動方向に一定の間隔をあけて配置されている。各周回
移動用エンドレスチェーン22は、3個のスプロケット23
a〜23cにそれぞれ巻掛けられて三角形状になっている。
下側の一方の側部に位置するスプロケット23aおよび23a
は、伝動軸24により相互に連結されており、一方のスプ
ロケット23aは減速機付きモータ25aによりチェーン25b
を介して駆動される。そして、各周回移動用エンドレス
チェーン22および22は、各スプロケット23aおよび23aに
より駆動されて周回移動し、両周回移動用エンドレスチ
ェーン22間に架設された各蒸し上げ用ロール21は、各
回移動用エンドレスチェーン22の周回移動に伴って、水
平状態で周回移動する。各周回移動用エンドレスチェー
ン22は、下側の一方のスプロケット23aから他方のスプ
ロケット23bまでは水平方向へ移動し、スプロケット23b
から上側のスプロケット23cまでは鉛直方向へと移動す
る。そして、上側のスプロケット23cから下側の一方の
スプロケット23cまでは斜め下方へと移動される。
【0012】周回移動手段20における各蒸し上げ用ロー
ル21は、図4に示すように、軸心部21bに外嵌状態にな
ったロール部21aを有しており、各軸心部21bの端部が、
一対の周回移動用エンドレスチェーン22および22に、そ
れぞれ自転機構26および26'を介して支持されている。
一方の自転機構26は、周回移動用エンドレスチェーン22
に2本のピン26aおよび26aにより連結された支持部26b
と、該支持部26bに一対の軸受け26cおよび26cを介して
回転自在に外嵌されたスプロケット26dと、該スプロケ
ット26dに結合された連結部26eとを有する。連結部26e
には、蒸し上げ用ロール21の軸心部21bがピン26fによ
り、相互に回転しない状態で連結されている。他方の自
転機構26'は、一方の自動機構26とは、スプロケット26d
がスリーブ26gに変更されている点を除いて、同じ構成
になっている。
【0013】一方の自転機構26におけるスプロケット26
dは、該スプロケット26dに支持された蒸し上げ用ロール
21が、スプロケット23aからスプロケット23bの直前に達
するまでの水平方向への移動する間を除いて、周回移動
用エンドレスチェーン22とは平行に配置された自転用エ
ンドレスチェーン27に噛み合う。該自転用エンドレスチ
ェーン27は、周回移動用エンドレスチェーン22を駆動す
るモータ25aとは異なる減速機付のモータ28により駆動
される。従って、下側のスプロケット23bから上側のス
プロケット23cを経て下側のスプロケット23aの手前に至
るまでの間を、蒸し上げ用ロール21が移動するときは、
自転用エンドレスチェーン27によりスプロケット26dが
回転駆動されて、該蒸し上げ用ロール21がその軸心回り
に自転する。なお、相互に隣接する自転機構26および26
間には、自転用エンドレスチェーン27がたるむことを防
止するために、テンションスプロケット29aが設けられ
ている。該スプロケット29aは、周回移動用エンドレス
チェーン22および22間に架装された支持軸29bに、メタ
ル軸受29cにて回転可能に取付けられている。
【0014】周回移動手段20の下部に組み合わされた生
地付着手段30は、図5に示すように、水平な基台33に並
列に載置された2個の容器31および32を有する。いずれ
の容器31および32も、蒸し上げ用ロール21が上方から挿
入され得るように、上面全体が開放されている。一方の
容器31には、製造すべき蒸し菓子10の筒状製品層11とな
る菓子生地51が収容されている。該菓子生地51は、蒸し
上がり時の外観性を確保するために低糖度の配合とさ
れ、且つ、柔軟性を保ために高水分配合とされて、流
動性の高い粘液となっている。同様に、他方の容器32に
は、蒸し菓子10の筒状製品層12となる低糖度、高水分の
菓子生地52が収容されている。
【0015】容器31および32を載置する基台33は、スプ
ロケット23bからスプロケット23cへ蒸し上げ用ロール21
が鉛直方向に上昇する領域の下方に、容器31および32が
選択的に誘導されるように、水平方向に往復駆動され
る。この駆動機構は、水平なシリンダー34と、該シリン
ダー34により両方向へ同期駆動される一対のエンドレス
チェーン35および35とを有している。該基台33の下方に
は、図2に示すように、円弧状の押し上げ板37が水平状
態で配置されている。該押し上げ板37は、その下方に鉛
直状態で配設されたシリンダー38により下面の中心部を
支持されており、該シリンダー38により押し上げ板37
は、昇降駆動される。該押し上げ板37の各側部は、鉛直
状態で伸縮可能になった一対のガイド機構36および36に
より、それぞれ支持されており、押し上げ板37はシリン
ダー38が駆動されることによりガイド機構にて水平状態
を保持して昇降する。該押し上げ板37は、その上昇によ
り、該押し上げ板37の上方へ誘導されたいずれかの容器
31または32の下部に嵌合して、その容器を基台33の上方
へ押し上げる。そして、該押し上げ板37による容器31ま
たは32の上昇に伴い、下側のスプロケット26b近傍に移
動した蒸し上げ用ロール21のロール部21a下部が、容器3
1または32内の菓子生地51または52内に浸漬される。
【0016】周回移動手段20の上部に組み合わされた蒸
気加熱手段40は、底面全体が開放されたチャンバー41を
有する。該チャンバー41は、内壁42と外壁43とが間隙を
あけて組み合わされた2重壁構造になっており、各蒸し
上げ用ロール21が周回移動される領域を下端部を除いて
上方から覆っている。チャンバー41の内壁42下部内に
は、図6に示すように、その壁面に沿って四角形状に配
管された蒸気管44が配置されている。該蒸気管44は、内
方へ向かって開口する多数の吐出口44aを有しており、
蒸気導入管45から導入される蒸気を各吐出口44aから内
壁42内へ吐出する。内壁42内は、蒸気管44の各吐出口44
aから吐出される蒸気吐出量により、内部空間の温度が
調整されて、菓子生地51および52の蒸し上がる温度とさ
れる。内壁42内の内面に付着した凝集水は、内壁42の下
端縁に沿って配設された樋46により集められて排水口47
から排出される。内壁42の下方へ流出する余剰の蒸気
は、内壁42と外壁43との間の上部空間に配列されたファ
ン48により、内壁42と外壁43との間を経由して外壁43の
外へ排出される。
【0017】このような構成の本考案の蒸し菓子製造装
置では、図1に示す積層ロール状の蒸し菓子10が次のよ
うにして製造される。
【0018】自転用エンドレスチェーン27を駆動した状
態で、各周回移動用エンドレスチェーン22間に架設され
た全ての蒸し上げ用ロール21を周回移動させるべく、
回移動用エンドレスチェーン22を駆動する。下側の一方
のスプロケット23aから他方のスプロケット23bへ水平方
向に移動する各蒸し上げ用ロール21は、各蒸し上げ用ロ
ール21に連結されたスプロケット26dが自転用エンドレ
スチェーン27に噛み合わないために、自転しない状態で
水平方向へ移動する。そして、蒸し上げ用ロール21の水
平方向への移動に伴って、蒸し上げ用ロール21に連結さ
れたスプロケット26dが自転用エンドレスチェーン27に
噛み合うと、その蒸し上げ用ロール21は自転し始める。
各蒸し上げ用ロール21が自転し始める位置は、下側のス
プロケット23bから上側のスプロケット23cへ向かって蒸
し上げ用ロール21が鉛直方向に上昇を開始する最下端位
置である。
【0019】蒸し上げ用ロール21が自転を始める位置に
ロール21が達すると、該ロール21の移動を停止させる
べく、各周回移動用エンドレスチェーン22の周回移動が
停止される。このとき、自転用エンドレスチェーン27は
駆動され続けているために、蒸し上げ用ロール21は自転
し続ける。このとき、基台33における押し上げ板37の上
方には、所定の菓子生地が収容された容器31が位置され
ている。そして、図7に示すように、基台33の上方へ容
器31を押し上げるべく、シリンダー38により押し上げ板
37が上昇される。これにより、蒸し上げ用ロール21のロ
ール部21a下部が容器31内の菓子生地51内に浸漬され、
この状態で蒸し上げ用ロール21が自転し続けることによ
り、蒸し上げ用ロール21のロール部21a外周面に菓子生
地51が全周に付着する。
【0020】蒸し上げ用ロール21のロール部21a外周面
に菓子生地51が付着すると、容器31を基台33に載置する
べく、シリンダー38により押し上げ板37を下降させる。
容器31が基台33に載置されると、各周回移動用エンドレ
スチェーン22が再び周回移動されて、菓子生地51が付着
された蒸し上げ用ロール21が自転しつつ上昇を開始す
る。蒸し上げ用ロール21に余剰に付着した菓子生地51
は、蒸し上げ用ロール21から落下して下方の容器31内に
回収される。蒸し上げ用ロール21に残った菓子生地51
は、蒸し上げ用ロール21の自転により周方向に均一な厚
さとされる。
【0021】以下、同様にして、各蒸し上げ用ロール21
が間欠的に周回移動され、各蒸し上げ用ロール21のロー
ル部21a外周面に菓子生地51が順次付着される。
【0022】菓子生地51の付着を終えた蒸し上げ用ロー
ル21は、上側のスプロケット23cに向かって順次上昇さ
れ、チャンバー41内に菓子生地51が付着された蒸し上げ
用ロール21が進入することにより、該蒸し上げ用ロール
21のロール部21a外周面に付着した菓子生地51が加熱さ
れる。この加熱は、蒸し上げ用ロール21が上側のスプロ
ケット23cにより下方に向きを変え、下側のスプロケッ
ト23a近傍部にてチャンバー41外へ排出されるまで続
く。これにより、蒸し上げ用ロール21に付着した菓子生
地51が蒸し上げられて、製造すべき蒸し菓子10の最内層
の筒状製品層11が形成される。この加熱の間も、蒸し上
げ用ロール21は自転を続けているので、蒸し上げ用ロー
ル21に付着した菓子生地51は、筒状製品層11に蒸し上が
るまで均一な厚みを保つ。従って、筒状製品層11が均一
な厚さに蒸し上がる。
【0023】このようにして、全ての蒸し上げ用ロール
21に菓子生地51が付着され、余剰の菓子生地51が容器31
に回収されると、押し上げ板37の上方に容器32を位置さ
せるべく、シリンダー34により基台33が水平方向に駆動
される。そして、蒸し上げ用ロール21のロール部21a外
周面に菓子生地51を付着させる場合と同様に、押し上げ
板37によって容器32を上昇させて、蒸し上げ用ロール21
のロール部21a外周側に形成された筒状製品層11の外周
面に菓子生地52を付着させる。筒状製品層11に付着され
た菓子生地52は、蒸し上げ用ロール21がチャンバー41内
を移動する間に、筒状製品層12に蒸し上げられる。
【0024】以下同様に、菓子生地51の付着および蒸し
上げと、菓子生地52の付着および蒸し上げとを交互に繰
り返し、その後、周回移動用エンドレスチェーン22およ
び22から、両者の間に架設された各蒸し上げ用ロール21
を順次取り外し、最内層の筒状製品層11内から蒸し上げ
用ロール21を抜き取る。これにより、筒状製品層11およ
び12が同心状に積層された蒸し菓子10が大量に製造され
る。
【0025】製造された蒸し菓子10は、筒状製品層11お
よび12が薄いので、これらに火が良く通り、充分な加熱
殺菌が行われる。そのため、菓子生地51および52が低糖
度の配合であるにもかかわらず、日持ちが良い。その
上、菓子生地51および52に水分が多く含まれているの
で、柔軟性が長期間にわたって保たれ、しかも、賞味期
間も長くなる。また、菓子生地51および52が高水分の配
合であるにもかかわらず、蒸し上げ用ロール21の自転に
より、菓子生地51および52の偏るおそれがなく、従っ
て、筒状製品層11および12が周方向に均一な厚さとな
り、外観も美しく仕上がる。
【0026】なお、上記実施例では、2種類の菓子生地
を交互に付着させる構成としたが、1種類あるいは3種
類以上の菓子生地を付着させる構成としてもよく、蒸し
菓子10における筒状製品層の積層形態は、全層が同一種
類であっても、また全層が異なった種類であってもよ
い。
【0027】
【考案の効果】本考案の蒸し菓子製造装置は、このよう
に、菓子生地の付着と蒸し上げとを交互に繰り返して蒸
し菓子を製造するので、製造される蒸し菓子の筒状製品
層が薄く形成され、従って、各筒状製品層は十分な加熱
殺菌が行われる。従って、菓子生地が低糖度の配合であ
る場合にも、その流動による筒状製品層の変形を抑制で
きる。その結果、良好な外観の蒸し菓子が得られると共
に、菓子生地が高水分化にすることにより製造される蒸
し菓子の柔軟性が長期間にわたって保たれ、賞味期間が
延長される。そして、外観性に優れた独特な形状の蒸し
菓子が、能率良く製造される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の蒸し菓子製造装置にて製造される蒸し
菓子の斜視図である。
【図2】本考案の蒸し菓子製造装置の全体構造を示す側
面図である。
【図3】図2の装置の全体構造を示す正面図である。
【図4】図2の装置における周回移動手段の細部構造を
示す正面図である。
【図5】図2の装置における生地付着手段の細部構造を
示す平面図である。
【図6】図2の装置における蒸気管の構成を示す平面図
である。
【図7】図2の装置の動作を説明するための側面図であ
る。
【符号の説明】
10 蒸し菓子 11、12 筒状製品層 20 周回移動手段 21 蒸し上げ用ロール 22 周回移動用エンドレスチェーン 26 自転機構 27 自転用エンドレスチェーン 30 生地付着手段 31、32 容器 33 基台 37 押し上げ板 40 蒸気加熱手段 41 チャンバー 44 蒸気管

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 菓子生地から個別に蒸し上げられた複数
    の筒状製品層が同心状態に積層された蒸し菓子を製造す
    る装置であって、水平状態に架設された複数の蒸し上げ
    用ロールを上下方向に周回移動させるようになってお
    り、その周回移動域の所定領域において各蒸し上げロー
    ルが自転される周回移動手段と、該周回移動手段におけ
    る蒸し上げ用ロールの周回移動域の下部へ、菓子生地が
    収容された容器を移動させて、その周回移動域の下部に
    位置する蒸し上げロールに該容器内の菓子生地を付着さ
    せる生地付着手段と、前記周回移動手段の蒸し上げ用ロ
    ールの周回移動域の上部を取り囲むチャンバー、および
    該チャンバー内に蒸気を供給して加熱する蒸気管を有す
    る蒸気加熱手段と、を具備する蒸し菓子製造装置。
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