JP2532672Y2 - 車両の駆動軸軸受構造 - Google Patents
車両の駆動軸軸受構造Info
- Publication number
- JP2532672Y2 JP2532672Y2 JP40388290U JP40388290U JP2532672Y2 JP 2532672 Y2 JP2532672 Y2 JP 2532672Y2 JP 40388290 U JP40388290 U JP 40388290U JP 40388290 U JP40388290 U JP 40388290U JP 2532672 Y2 JP2532672 Y2 JP 2532672Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drive shaft
- hub
- bearing structure
- vehicle
- shaft bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両の駆動軸軸受構造に
関し、より詳しくは制動状態で駆動力をかけた際に生じ
る異音発生の防止に有効な車両の駆動軸軸受構造に関す
る。
関し、より詳しくは制動状態で駆動力をかけた際に生じ
る異音発生の防止に有効な車両の駆動軸軸受構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の駆動軸軸受構造は、基本的
に駆動軸と、スプラインを介して該駆動軸によって駆動
されるハブと、ハブフランジを外側から包むインナーレ
ースと、ボールまたはローラと、ハブサポートに嵌入さ
れたアウターレースと、ハブサポートとで成っている。
この従来例としては実開昭64−32208の第4図等
がある。
に駆動軸と、スプラインを介して該駆動軸によって駆動
されるハブと、ハブフランジを外側から包むインナーレ
ースと、ボールまたはローラと、ハブサポートに嵌入さ
れたアウターレースと、ハブサポートとで成っている。
この従来例としては実開昭64−32208の第4図等
がある。
【0003】そしてハブにはブレーキディスク(ドラ
ム)や車輪がボルト付けされる。ブレーキディスク(ド
ラム)はハブサポート側に固着されたキャリパーで支持
されたディスクバッド(ドラムの場合は内拡式ブレーキ
シュー)で制動されるようになっている。
ム)や車輪がボルト付けされる。ブレーキディスク(ド
ラム)はハブサポート側に固着されたキャリパーで支持
されたディスクバッド(ドラムの場合は内拡式ブレーキ
シュー)で制動されるようになっている。
【0004】一方、従来の自動変速機(以下ATと略
す。)付自動車の如き車両では、時に誤作動もしくは運
転ミスによって車両が急発進する恐れがあるため、最近
はブレーキペダルを踏んでいなければシフトレバーがP
→DもしくはP→Rに入らない様に対策されている。
す。)付自動車の如き車両では、時に誤作動もしくは運
転ミスによって車両が急発進する恐れがあるため、最近
はブレーキペダルを踏んでいなければシフトレバーがP
→DもしくはP→Rに入らない様に対策されている。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】ところが、前記の駆
動軸軸受構造では特に低速トルクの大きい車両の場合、
リアアクスル等の駆動軸ハブ付近でしばしば異音が発生
するという問題点があった。
動軸軸受構造では特に低速トルクの大きい車両の場合、
リアアクスル等の駆動軸ハブ付近でしばしば異音が発生
するという問題点があった。
【0006】その発生メカニズムは、次のとおりであ
る。従来例の拡大断面図である図3において、パーキン
グブレーキまたはフットブレーキをかけている状態、す
なわちハブフランジが回転方向に固定されている状態で
ATのシフトレバーをP→DもしくはP→Rに切換える
と駆動軸にトルクが掛かり、ブレーキとAT側駆動軸の
間が剛体でないために駆動軸が捩られ、若干回転する。
この時ハブ軸受のインナーレースと駆動軸の接触面(図
3矢印の箇所)で、摩擦係数(μ)が高いとハブ軸受の
インナーレースが駆動軸のスラストとトルクとによって
回動させられるため、ハブフランジと軸受インナーレー
スの圧入部間で異音が発生する訳である。
る。従来例の拡大断面図である図3において、パーキン
グブレーキまたはフットブレーキをかけている状態、す
なわちハブフランジが回転方向に固定されている状態で
ATのシフトレバーをP→DもしくはP→Rに切換える
と駆動軸にトルクが掛かり、ブレーキとAT側駆動軸の
間が剛体でないために駆動軸が捩られ、若干回転する。
この時ハブ軸受のインナーレースと駆動軸の接触面(図
3矢印の箇所)で、摩擦係数(μ)が高いとハブ軸受の
インナーレースが駆動軸のスラストとトルクとによって
回動させられるため、ハブフランジと軸受インナーレー
スの圧入部間で異音が発生する訳である。
【0007】そこで本考案者は適度に設計された前記軸
受構造の剛性バランスに手をつける事なく異音の発生を
防止する事を考え、鋭意研究の結果本考案を完成するに
至った。
受構造の剛性バランスに手をつける事なく異音の発生を
防止する事を考え、鋭意研究の結果本考案を完成するに
至った。
【0008】
【考案の目的】本考案の目的は、制動状態でATシフト
レバーをP→DもしくはP→Rと切換える時、駆動軸−
ハブに生じる異音を防止する事である。またMT(手動
変速機)シフトレバー装着車でも坂発車のようにブレー
キをかけた状態でクラッチを接続する場合に生じる事の
ある異音を防止する事である。
レバーをP→DもしくはP→Rと切換える時、駆動軸−
ハブに生じる異音を防止する事である。またMT(手動
変速機)シフトレバー装着車でも坂発車のようにブレー
キをかけた状態でクラッチを接続する場合に生じる事の
ある異音を防止する事である。
【0009】
【考案の構成】本考案により、駆動軸とスプラインを介
して駆動軸によって駆動されるハブとこれらを軸受を介
して支承するハブサポートとを備えて成る車両の駆動軸
軸受構造において、駆動軸軸受を構成する駆動軸に圧入
固定されるインナーレースの端面と該端面と対応する駆
動軸との間に低摩擦係数部材を介在させた事を特徴とす
る車両の駆動軸軸受構造が提供される。
して駆動軸によって駆動されるハブとこれらを軸受を介
して支承するハブサポートとを備えて成る車両の駆動軸
軸受構造において、駆動軸軸受を構成する駆動軸に圧入
固定されるインナーレースの端面と該端面と対応する駆
動軸との間に低摩擦係数部材を介在させた事を特徴とす
る車両の駆動軸軸受構造が提供される。
【0010】以下に実施例を用いて本考案を詳細に説明
する。
する。
【0011】
【実施例】図1は本考案実施例の断面図、図2は他の本
考案実施例の拡大断面図である。
考案実施例の拡大断面図である。
【0012】図1及び図2において、1は駆動軸、2は
スプライン、3はハブ、3Aはハブフランジ、4Aは軸
受インナーレース、4Bは軸受アウターレース、8はハ
ブサポート、10はホイール、11はタイアである。7
が環状低摩擦係数部材である。この環状低摩擦係数部材
は、例えば予めフッ素樹脂等の低μ塗膜を施した金属板
をプレスで打抜いて作ったワッシャであるが、インナー
レースの駆動軸との接当部に直接低μ塗膜を施してもよ
いし、上記ワッシャは一部または全プラスチック製の低
μワッシャであってもよい。要は金属と金属が直接ドラ
イ接触しないようにすればよいのであるから、二硫化モ
リブデンの如き固体潤滑剤をインナーレースもしくは駆
動軸の接当部に塗布してもよい。本考案はこれらすべて
の実施態様を含むものである。なお、本考案はFWD、
RWD、4WD、6WD等のいづれにも適用可能な事は
云う迄もない。
スプライン、3はハブ、3Aはハブフランジ、4Aは軸
受インナーレース、4Bは軸受アウターレース、8はハ
ブサポート、10はホイール、11はタイアである。7
が環状低摩擦係数部材である。この環状低摩擦係数部材
は、例えば予めフッ素樹脂等の低μ塗膜を施した金属板
をプレスで打抜いて作ったワッシャであるが、インナー
レースの駆動軸との接当部に直接低μ塗膜を施してもよ
いし、上記ワッシャは一部または全プラスチック製の低
μワッシャであってもよい。要は金属と金属が直接ドラ
イ接触しないようにすればよいのであるから、二硫化モ
リブデンの如き固体潤滑剤をインナーレースもしくは駆
動軸の接当部に塗布してもよい。本考案はこれらすべて
の実施態様を含むものである。なお、本考案はFWD、
RWD、4WD、6WD等のいづれにも適用可能な事は
云う迄もない。
【0013】
【考案の効果】本考案を実施する事により前記目的のす
べてが達成できる。すなわち制動状態でATシフトレバ
ーをP→D,P→Rと切換える時、駆動軸−ハブに生じ
る異音を防止する事が出来る。またATのみでなく、M
T装着車においても異音防止効果がある。
べてが達成できる。すなわち制動状態でATシフトレバ
ーをP→D,P→Rと切換える時、駆動軸−ハブに生じ
る異音を防止する事が出来る。またATのみでなく、M
T装着車においても異音防止効果がある。
【図1】本考案実施例の断面図。
【図2】本考案実施例の拡大断面図。
【図3】従来例の拡大断面図。
1 駆動軸 2 スプライン 3 ハブ 3A ハブフランジ 4A 軸受インナーレース 4B 軸受アウターレース 7 環状低μ部材 8 ハブサポート
Claims (1)
- 【請求項1】駆動軸とスプラインを介して駆動軸によっ
て駆動されるハブとこれらを軸受を介して支承するハブ
サポートとを備えて成る車両の駆動軸軸受構造におい
て、駆動軸軸受を構成する駆動軸に圧入固定されるイン
ナーレースの端面と該端面と対応する駆動軸との間に低
摩擦係数部材を介在させた事を特徴とする車両の駆動軸
軸受構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40388290U JP2532672Y2 (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | 車両の駆動軸軸受構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40388290U JP2532672Y2 (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | 車両の駆動軸軸受構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0490405U JPH0490405U (ja) | 1992-08-06 |
JP2532672Y2 true JP2532672Y2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=31881599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40388290U Expired - Lifetime JP2532672Y2 (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | 車両の駆動軸軸受構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2532672Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008082348A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-10 | Jtekt Corp | 車輪用転がり軸受装置 |
JP2008082347A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-10 | Jtekt Corp | 車輪用転がり軸受装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1526297B1 (de) * | 2003-10-24 | 2007-03-28 | GKN Driveline International GmbH | Gelenkaussenteil mit Abstützscheibe |
JP4557223B2 (ja) * | 2005-03-29 | 2010-10-06 | Ntn株式会社 | 駆動車輪用軸受装置 |
JP5207845B2 (ja) * | 2008-06-20 | 2013-06-12 | Ntn株式会社 | 駆動車輪用軸受装置 |
-
1990
- 1990-12-18 JP JP40388290U patent/JP2532672Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008082348A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-10 | Jtekt Corp | 車輪用転がり軸受装置 |
JP2008082347A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-10 | Jtekt Corp | 車輪用転がり軸受装置 |
JP4655016B2 (ja) * | 2006-09-25 | 2011-03-23 | 株式会社ジェイテクト | 車輪用転がり軸受装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0490405U (ja) | 1992-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3987188B2 (ja) | ホイ−ルハブ軸受ユニットとブレ−キとの接続部 | |
US5984422A (en) | Inboard mounted wheel end disconnect unit | |
WO2010079642A1 (ja) | 湿式ブレーキ内蔵トランスファ | |
JP4073929B2 (ja) | 自転車用車輪駆動装置 | |
EP1350979A3 (en) | Improved disc brake assembly | |
JP2005517580A (ja) | ホイールハブアセンブリ | |
JP2532672Y2 (ja) | 車両の駆動軸軸受構造 | |
JP2000110840A (ja) | 車輪用軸受ユニット | |
US20020185340A1 (en) | Electronic controlled brake device | |
KR20060095124A (ko) | 종동륜의 차축 조립체 | |
US7245052B2 (en) | Wheel hub drive | |
JP2007085393A (ja) | 車輪支持用転がり軸受ユニット | |
JP3706845B2 (ja) | アクスルハブの支持構造 | |
JP2001311442A (ja) | ブレーキロータおよびそれを具備した車輪軸受装置 | |
JP2002019405A (ja) | 車輪軸受装置 | |
JP2850507B2 (ja) | ドラムブレーキ装置 | |
JP2002339964A (ja) | 車軸用軸受装置 | |
JP2546710Y2 (ja) | ブレーキ機構 | |
JPS6237784Y2 (ja) | ||
JPH0512505Y2 (ja) | ||
JP2980174B2 (ja) | 搬送車 | |
JP2819187B2 (ja) | 鉄道車両用ディスクブレーキ装置 | |
JP2006132547A (ja) | 車輪用軸受ユニット | |
JPH0511042Y2 (ja) | ||
JPS6233641Y2 (ja) |