JP2532553Y2 - 伸縮継目レールの締結構造 - Google Patents

伸縮継目レールの締結構造

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JP2532553Y2
JP2532553Y2 JP1988160525U JP16052588U JP2532553Y2 JP 2532553 Y2 JP2532553 Y2 JP 2532553Y2 JP 1988160525 U JP1988160525 U JP 1988160525U JP 16052588 U JP16052588 U JP 16052588U JP 2532553 Y2 JP2532553 Y2 JP 2532553Y2
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勝成 小西
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大和工業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、伸縮継目レールの締結構造に関し、特に
線ばねクリップを用いて伸縮継目レールを締結する構造
に関する。
(従来の技術) 鉄道軌道におけるレール締結構造には、従来より種々
の形式のものがある。その一例として、線ばねクリップ
式のレール締結構造が知られており、これは、線ばねク
リップ、例えばパンドロールクリップの一端部を床板に
固定するとともに、該パンドロールクリップをレールベ
ース部に当接させてその弾性力によってレールを床板に
押圧締結するようにしたものである。
(考案が解決しようとする課題) 他方、鉄道軌道のレール継目には、長手方向に細く尖
ったトングレールと受けレールとが1本の如く組み合わ
さって斜め継目を構成し、両レールを相対変位可能とな
し、季節等の温度変化に起因するレールの膨張収縮によ
る悪影響を低減するようにした、いわゆる伸縮継目があ
る(実公昭56-15204号公報等、参照)。
しかるに、かかる伸縮継目レールの締結に、従来の線
ばねクリップ式締結構造をそのまま採用すると、線ばね
クリップがレールベース部を直接押圧するという締結構
造上、レールの相対変位が阻害され、伸縮継目としての
機能が損なわれるという問題が生ずる。
この考案は、かかる問題点に鑑み、伸縮継目としての
機能を損なうことなく、レールの線ばねクリップ式締結
を可能となした伸縮継目レールの締結構造を提供するこ
とを課題とする。
(課題を解決するための手段) そこで、本考案に係る伸縮継目レールの締結構造は、
床板3にクリップ係止口を有するフック10が固定される
とともに座金11がその中央開口11bにフック10を収容し
て載置されてフック11によって位置決めされ、上記座金
11の側部には伸縮継目のレール4、5のベース部4a、5a
側端部がその上面及び側面との間に所定の間隙12をあけ
て収容されている一方、ばね鋼線を用いて平面略の字状
に形成されてなる線ばねクリップ13の一端側が上記フッ
ク10のクリップ係止口にレール長手方向と略平行に挿入
されて係止され、該線ばねクリップ13の略全体が弾性変
形された状態にて上記座金11の上面に当接され、該座金
11がその弾性力によって上記床板3に押圧固定されてい
ることを特徴とする。
線ばねクリップには例えばパンドロールクリップを用
いることができ、又その材料としては従来公知のばね鋼
線を用いることができる。フックの床板への固定は特に
限定していないが、無螺釘締結化を考慮すると溶接が最
も好ましい。さらに、フックの形状はその係止口に線ば
ねクリップの一端部を挿入し係止できる形状であればよ
く、例えば逆U字状を採用できる。
(作用及び考案の効果) 本考案では、線ばねクリップによって座金を床板に押
圧固定する一方、座金に伸縮継目レールのベース部側端
部をその上面及び側面との間に所定の間隙をあけて収容
したので、伸縮継目レールは温度変化による膨張収縮に
対応して座金によって阻害されることなく長手方向に変
位できる。
また、座金が何らかの原因で動くと、座金が伸縮継目
レールのベース部に当たって伸縮継目の機能が損なわれ
るおそれがある。例えば、実公昭56-15204号公報に記載
のように、座金を螺釘締結すると、ナットをボルトに螺
合させる関係上、座金にはこれを回転させる方向の応力
が残ってしまい、何からの衝撃があると、座金がボルト
回りに回転してレールベース部に強く当り、伸縮継目の
機能が損なわれやすいことから、床板及び座金に係合凹
部と凸部とを形成して回り止めを行う必要があって床板
や座金の製造が煩雑である。
これに対し、本考案では、フックの係止口に対して線
ばねクリップをレール長手方向に挿入し係止しているの
で、座金には取付け作業等に起因して回転方向の応力が
残留することはなく、又座金の中央開口にフックを収納
する構造を採用しているので、中央開口をフックと略密
着しうる形状に設定することによって座金を位置決めし
て座金の回り止め対策を容易にとることができ、伸縮継
目の機能を保証できる。
従って、本考案によれば、伸縮継目としての機能を阻
害されることなく、伸縮継目レールを線ばねクリップに
よって床板に締結できる。
また、フックを床板に溶接することによって無螺釘締
結が達成でき、保守の低減が期待できる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図について説明する。第1図
ないし第4図は本考案の一実施例による伸縮継目レール
の締結構造を示す。図において、マクラギ1上には床板
3が載置されて締結され、該床板3上には伸縮継目用ト
ングレール4及び受けレール5が載置され、該両レール
4、5のベース部4a、5aは相互に嵌合され、又両レール
4、5には密着面4b、5bが形成され、両密着面4b、5bは
相互に密接されて両レール4、5は1本物と同等のレー
ル6を形成しており、こうして伸縮継目7が構成されて
いる。
伸縮継目7の両レール4、5の重なり部分ではトング
レール4は本実施例の構造に係るパンドロールクリップ
式締結装置8によって、又伸縮継目用受けレール5はブ
レス式締結装置9によって各々床板3に締結されてい
る。
上記パンドロールクリップ式締結装置8において床板
3上にはトングレール4側方にて平面略四角形状(第1
図参照)でかつ側面逆U字状のフック10の両下端が溶接
固着されるとともに、平面略四角形状(第1図参照)を
なす中央開口11b内に上記フック10を収容して座金11が
配設され、該座金11はフック10によって位置決めされ、
又座金11の側端部には逆L字状の収容段部11aが形成さ
れ、該収容段部11aにはトングレール4のベース部4aの
側端部の上面及び側面が所定の間隙12をあけて収容され
ている。
他方、パンドロールクリップ(線ばねクリップ)13は
ばね鋼線を用いて平面略の字状に形成され、該クリップ
13の一端部13aは上記フック10内にレール長手方向に略
平行に挿入されて係止保持され、クリップ13の他端側は
その弾性力に抗して変形された状態でそのほぼ全体が座
金11上面と当接されこれにより座金11はクリップ13の弾
性力によって床板3に押圧固定されており、こうしてト
ングレール4は床板3に対して変位可能に、即ち伸縮継
目としての機能を損なうことなく締結されている。
また、ブレス締結装置9において床板3上には受けレ
ール5側方にて側面略逆L字状のレールブレス14の下端
部が溶接固着され、該レールブレス14のL字状変曲部14
a下側には受けレール5のベース部5aが所定の間隙15を
あけて収容され、又レールブレス14の先端部14bは受け
レール5の腹部5cと当接しており、こうして受けレール
5も床板3に対して伸縮継目としての機能を損なうこと
なく締結されている。
また、伸縮継目装置の両端部はトングレール4又は受
けレール5各々の単独断面レール部分であり、その締結
構造は第4図に示す如く、レール4、5のベース部4a、
5a両側を既に説明した締結構造8で締結したものとなっ
ている。
即ち、第4図は伸縮継目装置のトングレール4と受け
レール5の重なり部でないレール原断面1本レール部に
おける本考案の実施例構造を示す。ここでは、伸縮継目
用レール4、5のベース部4a、5a両側部を本考案構造の
パンドロールクリップ式締結装置8によって床板3に締
結するようにしている。
次に作用効果について説明する。本実施例のレール締
結装置においては、伸縮継目用トングレール4のベース
部4aの側端部上面及び側面を所定の間隙12をあけて座金
11の収容段部11aに収容する一方、座金11をパンドロー
ルクリップ13によって床板3に押圧固定してトングレー
ル4を床板3に締結し、又伸縮継目用受けレール5のベ
ース部5aをレールブレス14のL字状変曲部14a下側に所
定の間隙15をあけて収容した状態で受けレール5をレー
ルブレス14で床板3に締結しており、温度変化に起因し
てレール4、5が長手方向に膨張収縮しても、レール
4、5はその継目7において各々座金11及びレールブレ
ス14によって阻害されることなく変位し、伸縮継目7の
機能が確保される。
なお、伸縮継目は断面形状が長手方向に連続的に変化
するトングレールと受けレールとが1本の如く組み合わ
さって斜め継目を構成しており、伸縮継目が膨張収縮す
る際に、トングレール及び受けレールの構成するレール
ベース部の幅も変化することから、伸縮継目の長手方向
の円滑な相対変位を確保する上で、座金11はベース部4a
の側端部上面だけでなく、その側面との間に間隙をあけ
るのが肝要である。
また、押圧によって座金11を締結している関係上、何
らかの衝撃で座金11が動いてしまうおそれがあり、座金
11が動くとこれがレールベース部4aに強く当たって伸縮
継目の機能が阻害される。本例の締結構造ではフック10
を座金11の中央開口11b内に収納する構造であるので、
中央開口11b内面をフック10にほぼ密着させることが比
較的容易にでき、座金11を位置決めし回り止めして伸縮
継目の機能を保証できる。特に、パンドロールクリップ
13をレール長手方向に差し込むことによってフック10に
係止しているので、座金11には回転方向の応力が残留し
ておらず、多少の衝撃があっても座金11が動くことはな
く、これによっても伸縮継目の機能を保証できる。
さらに、床板3に溶接固着したフック10にパンドロー
ルクリップ13の一端部13aを係止する一方、中央開口11b
を有する座金11をフック10上方よりかぶせてこれをパン
ドロールクリップ13によって押圧固定するようにしたの
で、レールの締結作業が大変に簡単であり、又無螺釘締
結であり、締結の保守が大変容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による伸縮継目レールの締結
構造を示す概略平面図、第2図は第1図のII-II線断面
図、第3図はパンドロールクリップを示す平面図、第4
図は第1図のIV-IV線断面図である。 3……床板、4……トングレール、4a……ベース部、5
……受けレール、5a……ベース部、10……フック、11…
…座金、12……間隙、13……パンドロールクリップ(線
ばねクリップ)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】床板3にはクリップ係止口を有するフック
    10が固定されるとともに座金11がその中央開口11bにフ
    ック10を収容して載置されてフック11によって位置決め
    され、上記座金11の側部には伸縮継目のレール4、5の
    ベース部4a、5a側端部がその上面及び側面との間に所定
    の間隙12をあけて収容されている一方、 ばね鋼線を用いて平面略の字状に形成されてなる線ばね
    クリップ13の一端側が上記フック10のクリップ係止口に
    レール長手方向と略平行に挿入されて係止され、該線ば
    ねクリップ13の略全体が弾性変形された状態にて上記座
    金11の上面に当接され、該座金11がその弾性力によって
    上記床板3に押圧固定されていることを特徴とする伸縮
    継目レールの締結構造。
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