JP2532457B2 - 電解コンデンサ駆動用電解液 - Google Patents
電解コンデンサ駆動用電解液Info
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- JP2532457B2 JP2532457B2 JP62103504A JP10350487A JP2532457B2 JP 2532457 B2 JP2532457 B2 JP 2532457B2 JP 62103504 A JP62103504 A JP 62103504A JP 10350487 A JP10350487 A JP 10350487A JP 2532457 B2 JP2532457 B2 JP 2532457B2
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- Japan
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- electrolytic
- voltage
- electrolytic solution
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電解コンデンサに関するものであり、さらに
詳しく言えば、電解コンデンサに用いられる駆動用電解
液に関するものである。
詳しく言えば、電解コンデンサに用いられる駆動用電解
液に関するものである。
従来の技術 従来からアルミ電解コンデンサの駆動用電解液におい
ては、比電導度の向上による初期損失値の低減および温
度特性の向上、その他、酸化皮膜の劣化防止剤として種
々検討がなされている。また火花発生電圧およびエージ
ング工程での不良率の低減も忘れてはならないものであ
る。しかしながら、上記の特性間にはＶ＝−alogk＋ｂ
なる関係があることは既に知られていることである。こ
のことは比電導度Ｋが決まればその電解液の放電電圧
（Ｖ）も定まってしまうことを示している。昨今におい
ては、電極の粗面化度が増大してきたため、比電導度の
向上による初期損失値および温度特性の改良が切望され
ている。
ては、比電導度の向上による初期損失値の低減および温
度特性の向上、その他、酸化皮膜の劣化防止剤として種
々検討がなされている。また火花発生電圧およびエージ
ング工程での不良率の低減も忘れてはならないものであ
る。しかしながら、上記の特性間にはＶ＝−alogk＋ｂ
なる関係があることは既に知られていることである。こ
のことは比電導度Ｋが決まればその電解液の放電電圧
（Ｖ）も定まってしまうことを示している。昨今におい
ては、電極の粗面化度が増大してきたため、比電導度の
向上による初期損失値および温度特性の改良が切望され
ている。
発明が解決しようとする問題点 しかし最近まではその粗面化度が低圧用の電極程有利
であるとともに、単位面積当りの容量が中高圧用の電極
は少ないということもあって、従来は電解液の若干の改
良によって対処できた。しかしながら、中高圧用の電極
においても粗面化度が増大してきたため、もはや従来の
考えでは対処できなくなってきた。
であるとともに、単位面積当りの容量が中高圧用の電極
は少ないということもあって、従来は電解液の若干の改
良によって対処できた。しかしながら、中高圧用の電極
においても粗面化度が増大してきたため、もはや従来の
考えでは対処できなくなってきた。
したがって、本発明者等は、最大使用電圧に対する最
高の比電導度の電解液の検討を迫られた。本発明者等は
以下の電解液を作製し、そしてその火花発生電圧を測定
すると、 （１） エチレングリコール 80 硼酸アンモン 20 （比電導度 1.0×10-3/cm） （２） エチレングリコール 80 硼酸アンモン 10 安息香酸アンモン 10 （比電導度 2.0×10-3/cm） （３） エチレングリコール 76 硼酸アンモン ８ 安息香酸アンモン ８ アクリル酸アンモン ８ （比電導度 3.5×10-3/cm） （４） エチレングリコール 76 硼酸アンモン ８ 安息香酸アンモン ８ 酢酸アンモン ８ （比電導度 3.5×10-3/cm） ａ〔火花発生電圧〕 試 料 10cm299.99％Al 電流密度 5mA/cm2 （１）のもの 450〜470V （２）のもの 420〜450V （３）のもの 400〜420V （４）のもの 410〜430V ｂ〔エージング中のショート発生電圧〕 試 料 350V,200μＦ 極の耐圧 450V 電流密度 5mA/cm2 （１）のもの 410〜430V （２）のもの 350〜370V （３）のもの 300〜340V （４）のもの 320〜360V 以上a,bの結果より本発明者等は以下の事項を究明し
た。
高の比電導度の電解液の検討を迫られた。本発明者等は
以下の電解液を作製し、そしてその火花発生電圧を測定
すると、 （１） エチレングリコール 80 硼酸アンモン 20 （比電導度 1.0×10-3/cm） （２） エチレングリコール 80 硼酸アンモン 10 安息香酸アンモン 10 （比電導度 2.0×10-3/cm） （３） エチレングリコール 76 硼酸アンモン ８ 安息香酸アンモン ８ アクリル酸アンモン ８ （比電導度 3.5×10-3/cm） （４） エチレングリコール 76 硼酸アンモン ８ 安息香酸アンモン ８ 酢酸アンモン ８ （比電導度 3.5×10-3/cm） ａ〔火花発生電圧〕 試 料 10cm299.99％Al 電流密度 5mA/cm2 （１）のもの 450〜470V （２）のもの 420〜450V （３）のもの 400〜420V （４）のもの 410〜430V ｂ〔エージング中のショート発生電圧〕 試 料 350V,200μＦ 極の耐圧 450V 電流密度 5mA/cm2 （１）のもの 410〜430V （２）のもの 350〜370V （３）のもの 300〜340V （４）のもの 320〜360V 以上a,bの結果より本発明者等は以下の事項を究明し
た。
電解液本来の持つ火花発生電圧より製品自体が持つ
破壊電圧がかなり低い。
破壊電圧がかなり低い。
同程度の比電導度の電解液であってもその組成の違
いによって若干異なった電圧を示すようである。
いによって若干異なった電圧を示すようである。
上記によりａとｂとの電圧差をできるだけ縮めるべく
種々の検討を行なった。それによるとイオノゲンとして
の硼酸アンモンは充分に高い火花発生電圧を示すが、他
のイオノゲン特に有機酸系のものは火花発生とともに燃
焼し炭化するものとそうでないものに分類できた。そし
て炭化しやすい有機酸のアンモニウム塩、たとえばクエ
ン酸アンモニウムや酒石酸アンモニウム等を加えた電解
液ではａとｂとの電圧差が大きく、不安定であった。
種々の検討を行なった。それによるとイオノゲンとして
の硼酸アンモンは充分に高い火花発生電圧を示すが、他
のイオノゲン特に有機酸系のものは火花発生とともに燃
焼し炭化するものとそうでないものに分類できた。そし
て炭化しやすい有機酸のアンモニウム塩、たとえばクエ
ン酸アンモニウムや酒石酸アンモニウム等を加えた電解
液ではａとｂとの電圧差が大きく、不安定であった。
問題点を解決するための手段 本発明はこのような問題点を解決するためのものであ
り、グリセリン、グリコール等の多価アルコールを15〜
80％、硼酸アンモン、または硼酸とアンモニア水を０〜
15％、他の有機酸のアンモニア塩を０〜20％、ポリアル
キレングリコールを４〜８％添加するものである。
り、グリセリン、グリコール等の多価アルコールを15〜
80％、硼酸アンモン、または硼酸とアンモニア水を０〜
15％、他の有機酸のアンモニア塩を０〜20％、ポリアル
キレングリコールを４〜８％添加するものである。
作用 このような本発明の構成によれば、ポリアルキレング
リコールを添加しているために、火花発生電圧とエージ
ング中のショート発生電圧との電圧差を接近させること
ができる。
リコールを添加しているために、火花発生電圧とエージ
ング中のショート発生電圧との電圧差を接近させること
ができる。
実施例 以下、本発明の一実施例につき説明する。
（イ） 添加のないもの エチレングリコール 80 硼酸アンモン 10 安息香酸アンモン 10 （ロ） 本発明のもの ポリアルキレングリコール ６ エチレングリコール 74 硼酸アンモン 10 安息香酸アンモン 10 比 電 導 度 （イ）のもの 1.9×10-3/cm （ロ）のもの 1.7×10-3/cm 火花発生電圧 （イ）のもの 410〜430V （ロ）のもの 410〜430V 最大エージング電圧（450V）までに発生するショート数 （イ）のもの 10ヶ中５〜８ヶ （ロ）のもの 10ヶ中 なし 上記の結果より1.7×10-3/cmという高い比電導度に
かかわらず350W.Vまたはもう少し比電導度を下げれば50
0W.Vまでも若干のポリアルキレングリコールの添加によ
って製品化しうる事が判明した。ここで使用したポリア
ルキレングリコールの諸特性を明記しておくと、 外 観……透明粘稠 色 相……50 粘 度……40℃で20000cp 流動点……５℃ 比重……1.095 分子量……15000〜20000 次に従来から使用している５×10-4/cm程度の電解
液と本発明の電解液を使った350W.V,200μＦの電解コン
デンサの温度特性を第１図、第２図に示す。第１図は静
電容量、第２図は損失の変化を示し、実線は本発明、破
線は従来例を示す。
かかわらず350W.Vまたはもう少し比電導度を下げれば50
0W.Vまでも若干のポリアルキレングリコールの添加によ
って製品化しうる事が判明した。ここで使用したポリア
ルキレングリコールの諸特性を明記しておくと、 外 観……透明粘稠 色 相……50 粘 度……40℃で20000cp 流動点……５℃ 比重……1.095 分子量……15000〜20000 次に従来から使用している５×10-4/cm程度の電解
液と本発明の電解液を使った350W.V,200μＦの電解コン
デンサの温度特性を第１図、第２図に示す。第１図は静
電容量、第２図は損失の変化を示し、実線は本発明、破
線は従来例を示す。
試 料 500V,100μＦ 極の耐圧 670V 電流密度 5mA/cm2 （イ） 添加のないもの エチレングリコール 53 グリセリン 20 硼 酸 17 安息香酸アンモン 10 比 電 導 度 8.10×10-4/cm （ロ） 添加したもの エチレングリコール 55 グリセリン 15 ポリアルキレングリコール ５ 硼 酸 15 安息香酸アンモン 10 比 電 導 度 8.0×10-4/cm 最大エージング電圧までに発生するショート数（550V） （イ）のもの 10ヶ中７〜９ヶ （ロ）のもの 10ヶ中 なし 発明の効果 以上のように本発明の電解コンデンサ駆動用電解液は
火花発生電圧の上昇、エージング工程での不良率の低減
を図ることができ、かつ、他の多くの特性においても著
しく向上し、工業的価値の大なるものとすることができ
る。
火花発生電圧の上昇、エージング工程での不良率の低減
を図ることができ、かつ、他の多くの特性においても著
しく向上し、工業的価値の大なるものとすることができ
る。
第１図、第２図は本発明の電解コンデンサ駆動用電解液
と従来の電解液を用いた電解コンデンサの温度特性比較
図である。
と従来の電解液を用いた電解コンデンサの温度特性比較
図である。
Claims (1)
- 【請求項１】グリセリン、グリコール等の多価アルコー
ルを15〜80％、硼酸アンモン、または硼酸とアンモニア
水を０〜15％、他の有機酸のアンモニア塩を０〜20％、
ポリアルキレングリコールを４〜８％添加することを特
徴とする電解コンデンサ駆動用電解液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62103504A JP2532457B2 (ja) | 1987-04-27 | 1987-04-27 | 電解コンデンサ駆動用電解液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62103504A JP2532457B2 (ja) | 1987-04-27 | 1987-04-27 | 電解コンデンサ駆動用電解液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63268224A JPS63268224A (ja) | 1988-11-04 |
| JP2532457B2 true JP2532457B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=14355809
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62103504A Expired - Lifetime JP2532457B2 (ja) | 1987-04-27 | 1987-04-27 | 電解コンデンサ駆動用電解液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2532457B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU648925B2 (en) * | 1991-10-21 | 1994-05-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electrolytic capacitor and method for producing the same |
| DE69315941T2 (de) * | 1992-09-29 | 1998-04-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Elektrolyt zur Verwendung in Elektrolytkondensatoren und Elektrolytkondensator |
-
1987
- 1987-04-27 JP JP62103504A patent/JP2532457B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63268224A (ja) | 1988-11-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |