JP2532187B2 - ボ―ルスクリュの組立方法 - Google Patents

ボ―ルスクリュの組立方法

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JP2532187B2
JP2532187B2 JP3331152A JP33115291A JP2532187B2 JP 2532187 B2 JP2532187 B2 JP 2532187B2 JP 3331152 A JP3331152 A JP 3331152A JP 33115291 A JP33115291 A JP 33115291A JP 2532187 B2 JP2532187 B2 JP 2532187B2
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公朗 蜂須賀
直史 永田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャフトスクリュとナ
ットスクリュの間にボールを挿入して組み立てる方法に
おいて、組立と同時に組付適合性を判断し得る組立方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ナットスクリュの螺旋溝とシャフ
トスクリュの螺旋溝の間に鋼球(ボール)を組込んで、
すべり接触による摩擦係数を極めて小さくしたようなボ
ールスクリュが知られている。そしてかかるボールスク
リュの組立ては、例えばナットスクリュに設けたボール
挿入孔から所定数のボールを螺旋溝内に挿入した後、該
ボール挿入孔をリターンピース等で覆って同部を塞ぐと
ともにボールの循環路を形成し、その後シャフトスクリ
ュの回転トルクを測定して組付適合性を検査していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法は、組付適合性の判断がボールスクリュの組立てと
は別個に行われているため、時間を要し生産性の低下を
招いていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明はトルク測定付駆動源によって軸まわりに回
転するシャフトスクリュと、循環溝にボールを保持した
ナットスクリュとを移動手段によって相対的に近接させ
て螺合させ、この際シャフトスクリュの回転トルクを測
定して組付適合性の検査を行うようにした。
【0005】
【作用】ボールスクリュの組立と組付適合性の判断が同
時に行われることから、生産性が高まり、又、不具合発
見時の対応の迅速化が可能となる。
【0006】
【実施例】本発明のボールスクリュの組立装置の実施例
について添付した図面に基づき説明する。図1は本発明
の組立装置の全体概要図、図2は同平面図、図3は装置
のうち組立ユニットの正面図、図4、図5は同側面図で
ある。
【0007】まず組立装置について説明する前にボール
スクリュの構造の概要について図8に基づき説明する。
尚、図8はボールスクリュの断面図である。ボールスク
リュは、シャフトスクリュSとナットスクリュNを備
え、ナットスクリュNの内周面とシャフトスクリュSの
外周面には対向し合う螺旋溝が形成されるとともに、こ
の螺旋溝の中に複数のボールBが配設されている。
【0008】又、このナットスクリュNの所定の箇所に
は、ボール挿入孔Hが設けられ、このボール挿入孔Hを
リターンピースRで塞いでいる。そしてこのリターンピ
ースRの内面には、ナットスクリュN内面の隣接する2
条の螺旋溝を連通せしめるリターン溝が形成されてお
り、中に組込まれたボールBを循環させるようにしてい
る。
【0009】そしてかかるリターンピースRを用いた循
環溝の構成は、事前にナットスクリュN内面にリターン
溝を加工することが極めて困難であるため、爾後リター
ンピースをボール挿入孔Hに嵌め込んでリターン溝を形
成するのが容易であるからであり、従来一般に用いられ
ている手段である。そこで、かかる形態のボールスクリ
ュにおいて、本案の組立装置はリターンピースRを予め
ナットスクリュNに固着した後、後述するボール挿入治
具によってナットスクリュN内周面の螺旋溝内にボール
Bを供給するものであり、このように予めリターンピー
スRを固着しておくことによって、ボールの組込を確実
ならしめることが出来るものである。
【0010】それでは組立装置について説明する。図
1、図2に示すように、本組立装置は基台1に構成され
る組立ユニット2と、基台1の後方に配設される制御ユ
ニット3を備えており、基台1の上部には径の異なる3
種類のボールBを収納する3つのマガジン4、‥が設け
られ、各マガジン4、‥にはそれぞれのフィーダ11、
‥が接続されて、下流側で1本に集合している。
【0011】組立ユニット2の前面上部には、ボール供
給部5とボール挿入治具6が設けられ、その下方には垂
直レール7が設けられている。そしてこの垂直レール7
にナットスクリュNを支持する移動手段としての上部昇
降体8と、シャフトスクリュSを保持する移動手段とし
ての下部昇降体9が設けられ、後述するそれぞれの駆動
源13、24によって昇降自在とされている。又、下部
昇降体9には、シャフトスクリュSを垂直軸まわりに回
転させるためのトルク測定付駆動部17を設けている。
【0012】それでは組立ユニット2の更に詳細につい
て説明する。図3から図5に示すように、下部昇降体9
は、2本の垂直レール7、7に各スライダを介して係合
する昇降プレート12を備え、この昇降プレート12
は、基台1側に固定される昇降駆動シリンダユニット1
3に連結して上下動自在とされている。
【0013】この昇降プレート12の前面には、シャフ
トスクリュSを垂直姿勢で保持するための上下2ヶ所の
軸受部14、15が前方に張り出して設けられ、上方の
軸受部14によってシャフトスクリュSの中間部を保持
するとともに、下方の軸受部15によってシャフトスク
リュSの下端部を保持し得るようにしている。
【0014】又、下方の軸受部15には、シャフトスク
リュSを軸心まわりに回転させるための回転機構16が
設けられており、この回転機構16は、各軸受部14、
15に隣接して設けられたトルク測定付駆動源17と、
このトルク測定付駆動源17の出力軸にベルト18で連
結する入力軸19を備え、この入力軸19が垂直姿勢で
保持されるシャフトスクリュSの軸線の下方延長線上に
臨んでいる。そして、トルク測定付駆動源17によって
シャフトスクリュSを回転させ、同時にその時の回転ト
ルクを測定するようにしている。
【0015】上部昇降体8は、両垂直レール7、7にス
ライダを介して係合する上部昇降プレート21と、この
上部昇降プレート21から前方に張り出す支持部材22
と、この支持部材22に取り付けられた載置プレート2
3を備え、この載置プレート23上にナットスクリュN
を載置するようにしている。又、この載置プレート23
の中央には、下方のシャフトスクリュSの軸を挿通せし
めることの出来る貫通孔が設けられ、この貫通孔の位置
にナットスクリュNの内孔部を一致させて載置する。
【0016】又、上部昇降プレート21には図4に示す
ような昇降駆動シリンダユニット24を連結している。
この昇降駆動シリンダユニット24は、前記下部昇降体
9の昇降プレート12の裏側に取り付けており、下部昇
降体9に対して上下動する。
【0017】ところで組立ユニット2の上部には、ボー
ル供給部5に接続するボール挿入治具6を設けている
が、このボール挿入治具6について図7に基づき説明す
る。尚、図7はボール挿入治具の拡大断面図である。
【0018】ボール挿入治具6は、ナットスクリュNの
外周部を保持するガイド筒25と、このガイド筒25の
下方に突設された位置決めピン26と、ナットスクリュ
Nに挿嵌可能な挿嵌部としてのボール挿入ノズル27を
備えており、このボール挿入ノズル27に垂直なボール
供給孔28が設けられている。尚、実施例ではナットス
クリュNの内周面に形成される複数の循環路に対応し得
るように複数のボール供給孔28を設けている。
【0019】又、ボール挿入ノズル27の外径は、前記
シャフトスクリュSの螺旋溝底部の細い径の部分と略一
致させており、ボール供給孔28の出口をそれぞれ外周
側面に向けて開口させている。
【0020】そして、前記位置決めピン26をナットス
クリュNのフランジ部の係合孔に係合させて位相を合
せ、ナットスクリュNの内周の螺旋溝内に向けてボール
Bを挿入する。尚、この際、ボールBの挿入を確実なら
しめるため、ボール供給孔28内を一定ストローク降下
する挿入ロッド30を設けている。
【0021】一方、ボール挿入ノズル27の下方には、
筒状保持部29を設けている。この筒状保持部29は、
シャフトスクリュSの上端を嵌合保持することの出来る
筒型とし、下方から上昇してくるシャフトスクリュSの
上端に係合する。
【0022】以上のように構成した本組立装置の作動の
概要について述べる。まず、ナットスクリュNを上部昇
降体8の載置プレート23上に載せ、シャフトスクリュ
Sを下部昇降体9の各軸受部14、15で保持する。
(位置関係は図6A)
【0023】この際、一対のナットスクリュNとシャフ
トスクリュSの各内周螺旋溝、外周螺旋溝の寸法精度が
測定されて、組込むべきボールB径として最適のものが
選定される。そして、該当するマガジン4に連通するフ
ィーダ11が開放されてボール供給路が形成される。
【0024】次いで上部昇降体8が昇降駆動シリンダユ
ニット24によって上昇し、図7に示すように、ナット
スクリュNがボール挿入治具6に挿入される。そして下
端の位置決めピン38がナットスクリュNのフランジ部
の係合孔に差し込まれて位相合せがなされる。(図6
B)
【0025】位相合せが完了するとボール供給部5を介
して所定数のボールBが供給される。このため、ボール
Bはそのままボール供給孔28を経てナットスクリュN
の内面の螺旋溝内に組込まれることになり、同時に降下
作動する挿入ロッド30によって確実に挿入される。
【0026】ボールBの挿入が終えると挿入ロッド30
が上昇し、次いで下部昇降体9が上昇する。又、これと
ともに、回転機構16のトルク測定付駆動源17が作動
してシャフトスクリュSを回転させる。そして、シャフ
トスクリュSの上端がボール挿入ノズル27下端の筒状
保持部29内に係合するまで上昇させる。
【0027】シャフトスクリュSの上端と筒状保持部2
9が係合した際、上部昇降体8を静かに下降させれば、
ナットスクリュNは、自重で降下を始め、回転するシャ
フトスクリュSに対して姿勢を保ったまま螺合する。つ
まり、ナットスクリュNとボール挿入治具6は自動的に
分離し、且つボールBは螺旋溝内に保持されたままで組
立られる。(図6C)
【0028】この螺合の際、トルク測定付駆動源17に
よって回転トルクを測定し、組み付け不良等に起因する
トルク変動を同時に検査する。そしてこのように組立と
同時に検査を行うことによって、一連の作業時間が短縮
され、又手間を省くことが出来る。そしてナットスクリ
ュNとシャフトスクリュSが完全に螺合されると、上
部、下部昇降体8、9を降下させて(図6D)取り出
す。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明のボールスクリュ
の組立方法は、ボールを保持したナットスクリュと、回
転するシャフトスクリュを相対的に近接させ、両者を螺
合させて組み立てると同時にトルクを測定して組付状態
の検査も行うようにしたため、一連の作業が効率的に行
える。このため生産性を高めることが出来るという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組立装置の全体概要図
【図2】同平面図
【図3】組立ユニットの正面図
【図4】同側面図
【図5】反対側からみた同側面図
【図6】本装置による組み付け手順を示す流れ図
【図7】ボール挿入治具の拡大断面図
【図8】ボールスクリュの断面図
【符号の説明】
8 移動手段としての上部昇降体 9 移動手段としての下部昇降体 17 トルク測定付駆動源 B ボール N ナットスクリュ S シャフトスクリュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 直史 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 岩田 和文 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−142026(JP,A) 実開 平3−79232(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 螺合するナットスクリュとシャフトスク
    リュ間にボールを備えてなるボールスクリュの組立方法
    において、この方法は、トルク測定付駆動源によって軸
    まわりに回転するシャフトスクリュと、循環溝にボール
    を保持したナットスクリュとを移動手段によって相対的
    に近接させて螺合させ、この際シャフトスクリュの回転
    トルクを測定して組付適合性の検査を行うことを特徴と
    するボールスクリュの組立方法。
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