JP2531977Y2 - 分配型燃料噴射ポンプ - Google Patents

分配型燃料噴射ポンプ

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JP2531977Y2
JP2531977Y2 JP1987177188U JP17718887U JP2531977Y2 JP 2531977 Y2 JP2531977 Y2 JP 2531977Y2 JP 1987177188 U JP1987177188 U JP 1987177188U JP 17718887 U JP17718887 U JP 17718887U JP 2531977 Y2 JP2531977 Y2 JP 2531977Y2
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suction
plunger
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port
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久 中村
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株式会社ゼクセル
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、内燃機関用の分配型燃料噴射ポンプに関
する。
(従来の技術) この種の分配型燃料噴射ポンプは、例えば実開昭60-1
41474号公報に示されているように、プランジヤバレル
に摺動自在に挿入されたプランジヤがカム装置を介して
駆動軸に連結され、このカム装置によりプランジヤを往
復並びに回転動させることにより吸込み空間に供給され
た燃料を加圧且つ分配供給していた。
特に、6シリンダ用などにあつては、吸入グルーブ
は、6個形成され、そのためにスリツト幅は小さく燃料
の供給能力(充填効率)が不足する傾向が大であつた。
その対策として、この従来例で示すように、プランジヤ
バレルに2つ以上の複数の吸入ポートを設けて、これら
連通路で連通して充填効率の向上を図つているものであ
る。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、プランジヤバレルの吸入スリツトのポンプ
室側のエツジは、プランジヤバレルに形成のプリストロ
ーク用グルーブでプリストロークを制御しており、これ
がばらつかないように、複数の吸入スリツトには軸方向
に対してズレを設ける必要がある。そのズレの寸法は0.
8mmで、公差の許容範囲は±0.05mm程度である。
このため、複数の吸入スリツトの加工の増大のみなら
ず、ばらつきの防止のため加工精度を高くする必要があ
り、コスト高ともなつていた。
また、複数の吸入ポートとは互いに連通路で連通され
るために、フユーエルカツトマグネツトバルブから吸入
スリツトまでの容積が増えてしまい、フユーエルカツト
マグネツトバルブが閉じてもエンジンがただちにストツ
プしない不具合を起こすことがある等の欠点を有してい
た。
そこで、この考案は従来の複数の吸入ポートの欠点を
解消し、且つ充填効率の高い燃料噴射ポンプを提供する
ものである。
(問題点を解決するための手段) しかして、この考案による問題点を解決する手段は、
プランジヤバレル内に配されて往復動と回転運動を行な
うプランジヤを備え、該プランジヤの先端に多数の吸入
グループが等角度間隔で形成され、この吸入グループの
1つが前記プランジヤバレルに形成の吸入ポートの吸入
スリツトに順次合致して燃料の供給を受けるようにする
と共に、プランジヤの往復動で容積が変化されるポンプ
室と連通の内孔とが通じる分配ポートを前記プランジヤ
に有し、この分配ポートは前記プランジヤの回転に伴つ
て、機関シリンダの数に応じて形成される吐出通路と順
次に接続されて燃料を分配して成る分配型燃料噴射ポン
プにおいて、前記吸入ポートの横断面形状を縦の長さが
横の長さの2倍程の長円とすると共に、前記吸入ポート
の吸入スリツトは、前記吸入ポートの横断面形状内に形
成されて該吸入ポートより小さな横断面積とし、その縦
方向の長さが前記吸入ポートの縦の長さ方向に添って長
くなっていることにある。
(作用) したがつて、吸入ポートの長円化による吸入スリット
を該プランジヤバレル即ちプランジャの縦方向に添って
増大させることができ、開口面積が増加し、充填効率を
向上させることができるものである。
また、吸入ポートが1つであるからフユーエルカツト
マグネツトバルブから吸入スリツトまでの容積が少なく
なり、エンジンストツプがただちに働くものである。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面により説明する。
第1図、第2図において、分配型燃料噴射ポンプの頭
部付近が示され、ポンプハウジング1にプランジヤバレ
ル2が組付けられ、該プランジヤバレル2の内孔3には
下記するプランジヤ4が挿入されている。
プランジヤバレル2は、その反吸込み空間5側の端が
前記ポンプハウジング1に螺合の蓋体6に当接されて組
付けられている。このプランジヤバレル2には、外周面
に開口するように、吸入ポート9が形成されると共に、
吸入ポート9の底部には、吸入スリツト10が軸線方向に
形成されている。この吸入ポート9の横断面形状は、第
3図に示すように、縦方向が横方向の2倍ほどの長円形
をなしており、その底部に形成の吸入スリツト10もま
た、2倍ほどの長さとなつている。したがつて、従来の
ものに比して2倍ほどの開口面積を有することになる。
また、この吸入スリツト10は、吸入ポート9の横断面形
状内に形成され、該吸入ポート9より小さな横断面積と
なっている。
ボルト8は前記蓋体6に螺合して、ポンプ室7の容積
を調整するものである。
連通路11は前記吸入ポート9と吸込み空間5とを連通
して該吸入ポート9に燃料を供給するものであり、その
途中に燃料の流れを遮断するフユーエルカツトマグネツ
トバルブ17が設けられている。
プランジヤ4は、図示しないが、従来例で示したよう
に、カム装置を有しており、駆動軸を介して回転運動と
往復運動が与えられ、ポンプ室7内に燃料の吸入及び圧
縮作用を行なつている。
このプランジヤ4の先端周面には、機関の気筒数に対
応する数の吸入グルーブ12が設けられ、前記した吸入ス
リツト10と整合時に燃料を導入するようにしている。ま
た、プランジヤ4の軸方向には、ポンプ室7に開口の内
孔13が形成され、この内孔13にはプランジヤ4の周面か
ら径方向に形成された分配ポート14が連通している。
この分配ポート14は燃料吐出行程時においては、プラ
ンジヤ4が第1図右方へ移動してポンプ室7の容積が減
少時に図示しない燃料噴射弁へ接続の吐出通路15と連通
されるものである。
更に、プランジヤ4には、吸込み空間5内に突出部分
に前記縦孔13と連通するカツトオフポート(図示せず)
とこのカツトオフポートの開閉を制御するスリーブ(図
示せず)が外嵌されている。このスリーブとカツトオフ
ポートの働きは公知であり、ここでは説明を省略する。
上述の構成において、図示しないカム装置によりプラ
ンジヤ4が往復且つ回転動し、燃料の吸入行程時に吸入
グループ12の1つが吸入スリツト10と整合して燃料が該
吸入グループ12を介して容積が拡大しつつあるポンプ室
7内に導かれる。
この際に吸入スリツト10は、軸方向に従来の2倍程の
大きさとなつており、この結果として開口面積が2倍程
となつて、流通抵抗の減少から必要とされる燃料は充分
に吸入されるものである。
そして、加圧行程時には、ポンプ室7内の圧力が高ま
ると共に、分配ポート14に接続する吐出通路15から燃料
が吐出されるものである。
一般に、吸入スリツトは、幅が非常に狭いために、縮
流係数(流量係数)が非常に小さい。これは、スリット
の周面積の影響を強く受けることからで、トータルの開
口面積が同じでも、スリット数を増やさずに1つのスリ
ットとする方がスリットの周面積が小さくなることか
ら、この考案は、従来例よりも充填時の流通抵抗が少な
くなるという優れた利点を有するものである。
(考案の効果) 以上のように、この考案によれば、吸入スリツトを従
来に比して軸方向の長さを2倍程に大きくしたので、そ
の開口面積が拡大され、流通抵抗の減少によつて充填効
率を上昇させることができた。
したがつて、吸入スリツトは1つでよくなり、加工コ
ストを引き下げると共に、加工精度管理の飽和ができる
ものである。また、加工精度の高い吸入スリットの高さ
方向寸法が、吸入ポートがあるので極力小さくすること
ができる。
さらに、吸入ポートが1つでよいために、フユーエル
マグネツトバルブまでの容積が減少され、ただちにエン
ジンストツプさせる事を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す断面図、第2図はプラ
ンジヤバレル及びプランジヤの断面図、第3図は吸入ポ
ート及び吸入スリツトの平面図である。 2……プランジヤバレル。4……プランジヤ、7……ポ
ンプ室、9……吸入ポート、10……吸入スリツト、12…
…吸入グルーブ、13……内孔、14……分配ポート、15…
…吐出通路。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プランジヤバレル内に配されて往復動と回
    転運動を行なうプランジヤを備え、該プランジヤの先端
    に多数の吸入グループが等角度間隔で形成され、この吸
    入グループの1つが前記プランジヤバレルに形成の吸入
    ポートの吸入スリツトに順次合致して燃料の供給を受け
    るようにすると共に、プランジヤの往復動で容積が変化
    されるポンプ室との連通の内孔とが通じる分配ポートを
    前記プランジヤに有し、この分配ポートは前記プランジ
    ヤの回転に伴って、機関シリンダの数に応じて形成され
    る吐出通路と順次に接続されて燃料を分配して成る分配
    型燃料噴射ポンプにおいて、 前記吸入ポートの横断面形状を縦の長さが横の長さの2
    倍程の長円とすると共に、前記吸入ポートの吸入スリツ
    トは、前記吸入ポートの横断面形状内に形成されて該吸
    入ポートより小さな横断面積とし、その縦方向の長さが
    前記吸入ポートの縦の長さ方向に添って長くなっている
    ことを特徴とする分配型燃料噴射ポンプ。
JP1987177188U 1987-11-20 1987-11-20 分配型燃料噴射ポンプ Expired - Lifetime JP2531977Y2 (ja)

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JPH0180663U JPH0180663U (ja) 1989-05-30
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