JP2531855Y2 - 導電性塗料の静電塗装設備 - Google Patents

導電性塗料の静電塗装設備

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JP2531855Y2
JP2531855Y2 JP4998991U JP4998991U JP2531855Y2 JP 2531855 Y2 JP2531855 Y2 JP 2531855Y2 JP 4998991 U JP4998991 U JP 4998991U JP 4998991 U JP4998991 U JP 4998991U JP 2531855 Y2 JP2531855 Y2 JP 2531855Y2
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司 麟 庄
辺 東 一 渡
徳 幸 阿知波
藤 友▲泰▼ 伊
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、導電性塗料で静電塗装
を行う際に、被塗物に塗着されなかった塗料が、絶縁架
台を支持する絶縁支柱に付着して接地面と短絡して生ず
る塗装不良を未然に防止することのできる導電性塗料の
静電塗装設備に関する。
【0002】
【従来の技術】導電性塗料を使用して静電塗装する際、
塗装機に高電圧を印加すると塗料を介して塗装機がアー
スされてしまうので、塗装機をアースに接続し、接地面
から電気的絶縁状態に支持されたコンベア等に載置した
被塗物に高電圧を印加して行う場合がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、長時間
塗装していると、被塗物に塗着されなかった塗料ミスト
が、コンベアを支持する絶縁支柱の表面に付着され、こ
れを放置すると、絶縁支柱の表面における絶縁抵抗が徐
々に低下し、当該塗料を介してコンベアと接地面が導通
されてしまい、被塗物に印加されていた高電圧が規定電
圧以下に低下し塗装不良を生ずる。
【0004】このため、従来は、一定時間(1日〜2
日)おきに清掃するように義務付けているが、安全を見
越して早め早めに清掃作業を行わなければならないた
め、塗装条件によっては1週間に1回程度の清掃で十分
な場合であっても、頻繁に清掃作業を行わなければなら
ず、作業能率が悪いばかりでなく、清掃作業にかかる労
力やコストが嵩むという問題があった。また、逆に、塗
装条件の変更によって絶縁支柱に付着された塗料が予想
以上に多くなった場合には、清掃作業を行う前に短時間
で絶縁抵抗が低下して塗装不良を生ずる。
【0005】そこで、本考案は、塗料ミストの付着等に
より絶縁抵抗が低下したことを確実に検出して、適切な
タイミングで清掃作業を行うことにより、塗装不良を確
実に防止すると同時に、清掃作業に要する労力やコスト
を軽減できるようにすることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本考案は、高電圧が印加された被塗物を載置する絶
縁架台が絶縁支柱を介して接地面に対して電気的絶縁状
態に支持され、絶縁支柱の表面には、当該支柱に付着し
た導電性塗料や結露した水分を介して前記絶縁架台と導
通される電極が、前記絶縁架台から所定の絶縁距離を維
持した高さでその周面に沿って形成されると共に、当該
電極は接地回路を介してアースに接続され、当該接地回
路には、前記電極からアースに流れる電流変化を検出し
予め設定された電流値を超えたときに報知信号を出力す
る電流検出器が介装されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案によれば、被塗物に塗着されなかった塗
料が絶縁支柱の表面に付着されると、絶縁支柱の表面の
絶縁抵抗が徐々に低下し、絶縁架台と電極が塗料を介し
て導通されることとなる。絶縁架台には高電圧が印加さ
れた被塗物が載置され、電極は接地回路に接続されてい
るので、絶縁架台と電極が塗料を介して導通されると、
絶縁抵抗の変化に伴って接地回路に流れる電流が徐々に
増加する。
【0008】そして、この電流変化をモニタし、予め設
定した電流値を超えたときに報知信号を出力させ、この
報知信号により例えば警報装置を作動させることによ
り、清掃するタイミングを的確に知ることができ、清掃
に要する無駄な労力やコストが軽減され、短絡による塗
装不良を起こすこともない。また、電極は絶縁架台から
所定の絶縁距離を維持した高さに形成されているので、
絶縁架台と電極との間でスパーク等を生ずることもな
く、絶縁支柱の周面に沿って形成されているので、塗料
ミストの付着状態が不均一であっても、確実に絶縁抵抗
の低下を検出することかできる。
【0009】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図1は本考案に係る導電性塗料の静
電塗装設備の一例を示すフローシートである。図中1
は、塗装機2をアース3に接続して設置した塗装ゾーン
に、自動車ボディ等の被塗物Wを電気的絶縁状態で搬送
すると共に、当該被塗物Wに80〜120KVの高電圧
を印加する絶縁コンベア(絶縁架台)である。
【0010】絶縁コンベア1は、接地面Fから絶縁支柱
4,4を介して電気的絶縁状態に支持されると共に、高
電圧供給回路5を介して高電圧発生器6に接続され、当
該コンベア1を介して被塗物Wに高電圧を印加するよう
に成されている。また、各絶縁支柱4の表面には、支柱
4に付着された導電性塗料を介して絶縁コンベア1と導
通される電極7が、前記絶縁コンベア1との間でスパー
クを生じないように所定の絶縁距離を維持した高さでそ
の周面に沿って形成されている。
【0011】前記電極7は、接地回路8を介してアース
3に接続され、当該接地回路8には、各絶縁支柱4の電
極7からアース3に流れる電流変化を検出し予め設定さ
れた電流値を超えたときに報知信号を出力する電流検出
器9が介装されている。この電流検出器9には、塗装不
良を生ずる臨界電流値よりも小さい値の許容電流値が設
定され、接地回路8の検出電流が許容電流値を超えたと
きに当該検出器9から報知信号を出力するように成され
ている。11は、報知信号が入力されたときに警報ラン
プを点滅させると共に、アラーム音を鳴らす警報装置で
ある。
【0012】以上が本考案の一例構成であって、次にそ
の作用について説明する。まず、被塗物Wを絶縁コンベ
ア1で塗装ゾーンに搬入した後、当該絶縁コンベア1を
介して高電圧発生器6から被塗物Wに80〜120KV
の高電圧を印加し、アース3に接続された塗装機2から
導電性塗料を吐出させると、塗料は被塗物Wに塗着され
る。このとき、被塗物Wに塗着されなかった塗料ミスト
が、絶縁支柱4,4の表面に付着されて塗料を介して絶
縁コンベア1と電極7が塗料を介して導通され、塗装を
続けると絶縁支柱4の表面の絶縁抵抗が低下する。
【0013】絶縁コンベア1と電極7が導通されると、
絶縁コンベア1には高電圧発生器6から高電圧が供給さ
れ、電極7はアース3に接続されているので、絶縁抵抗
の低下に伴って接地回路8に流れる電流が増加し、この
電流変化が電流検出器10により検出される。そして、
電流が予め設定されている許容電流値を超えると、報知
信号が出力され、警報装置11の警報ランプが点滅され
ると共に、アラーム音が発せられる。
【0014】この許容電流値は、絶縁抵抗が低下して塗
装不良を生ずるときに接地回路8を流れる電流値より小
さい値に設定されているので、警報装置が作動したとき
に、すぐ塗装を中止する必要はない。したがって、許容
電流値を比較的高めに設定したときであっても、現在塗
装している被塗物Wの塗装作業が終了した時点で塗装ラ
インを止めて清掃作業を行えばよく、低めに設定したと
きは2〜3時間おきのライン休止時まで塗装を続け、ラ
インが休止された時点で清掃を行えばよい。
【0015】なお、接地回路8に、各絶縁支柱4,4に
形成した電極7,7を並列に接続した場合について説明
したが、各絶縁支柱4,4ごとに別々に接地回路を設け
れば、どの支柱4の絶縁抵抗が低下しているかを即座に
検出することができる。また、導電性塗料を用いて塗装
する場合に限らず、冬季においては、塗装開始時に空調
空気を供給することにより絶縁支柱4が結露する場合が
あり、その水分により絶縁抵抗が低下することも検出す
ることができる。
【0016】図2は本考案に係る他の静電塗装設備の要
部を示すフローシートである。本例は、支柱4を伝わり
落ちる塗料を検出しようとするもので、絶縁支柱4の表
面には、当該支柱4を伝わり落ちてきた導電性塗料を介
して前記絶縁架台1に導通される電極7が、前記絶縁架
台1及び接地面Fの双方から所定の絶縁距離を維持した
高さでその周面に沿って形成されている。この電極7は
接地面Fからも所定の絶縁距離を維持した高さに形成さ
れているので、伝わり落ちてきた塗料を介して絶縁コン
ベア1と短絡されたときに、接地面Fとの間でスパーク
が発生することはない。
【0017】また電極7は接地回路8を介してアース3
に接続され、接地回路8には、電流検出器9が高抵抗1
0と直列に接続されて介装されている。この高抵抗10
は、例えば1000〜3000MΩに選定され、絶縁コンベア1
と電極7が支柱4を伝わり落ちる塗料を介して短絡して
も、接地回路8に流れる電流は極僅かであり、塗装不良
を生ずることがない。
【0018】そして、絶縁コンベア等に溜まった塗料が
流れだし、絶縁支柱4を伝わり落ちて電極7に達する
と、電極7は塗料を介して絶縁コンベア1と短絡される
ので、接地回路8に電流が流れ、許容電流値以上の電流
が流れたときに電流検出器9から報知装置11に対して
報知信号が出力される。
【0019】そして、粘性の比較的高い導電性塗料を使
用した場合は、伝わり落ちる塗料が接地面Fに達するま
で時間がかかるので、報知装置11が作動した後、塗装
ラインを休止して清掃すればよい。また、粘性の非常に
低い導電性塗料を使用する場合は、支柱4を伝わり落ち
る速度が速く、接地面Fに達するまでの時間も短いの
で、電流検出器9から出力される報知信号に基づいて、
すぐに高電圧の供給を停止すると共に、塗装機2への塗
料の供給を停止して、塗装を中断すれば、スパークの発
生を未然に防止するこことかできる。
【0020】なお、図示は省略するが、例えばスポンジ
等からなる吸水性のある絶縁テープを、電極7よりやや
高い位置に巻き付けておけば、支柱4を伝わり落ちてく
る塗料は一旦スポンジに吸収され、スポンジの最大吸収
量を超えたときに再び支柱4を伝わり落ちるので、電極
7に達するまでの時間を遅らせることにより、清掃回数
をより少なくすることができる。また、電極7よりやや
低い位置に巻き付けておけば、警報装置11が作動した
後、接地面Fに達するまでの時間を遅らせることができ
るので、例えば警報装置11が作動しても、その日の塗
装作業終了後に清掃作業を行えばよい。
【0021】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、接
地回路を流れる電流により、塗料が絶縁支柱に付着して
絶縁抵抗が低下したことを確実に検出することができる
ので、適切なタイミングで清掃作業を行うことができ、
清掃作業に要する無駄な労力やコストを軽減できると同
時に、塗装不良を確実に防止することができるという非
常に優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る静電塗装設備の一例を示すフロ
ーシート。
【図2】 本考案に係る他の静電塗装設備の要部を示す
フローシート。
【符号の説明】
W・・・被塗物 F・・・接地面 1・・・絶縁コンベア(絶縁架台) 2・・・塗装機 3・・・アース 4・・・絶縁支柱 6・・・高電圧発生器 7・・・電極 8・・・接地回路 9・・・電流検出器 10・・・高抵抗 11・・・警報装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 阿知波 徳 幸 愛知県豊田市柿本町一丁目9番地 トリ ニティ工業株式会社内 (72)考案者 伊 藤 友▲泰▼ 愛知県豊田市柿本町一丁目9番地 トリ ニティ工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−148827(JP,A)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧が印加された被塗物(W)を載置
    する絶縁架台(1)が絶縁支柱(4)を介して接地面
    (F)に対して電気的絶縁状態に支持され、絶縁支柱
    (4)の表面には、当該支柱(4)に付着した導電性塗
    料や水分を介して前記絶縁架台(1)と導通される電極
    (7)が、前記絶縁架台(1)から所定の絶縁距離を維
    持した高さでその周面に沿って形成されると共に、当該
    電極(7)は接地回路(8)を介してアース(3)に接
    続され、当該接地回路(8)には、前記電極(7)から
    アース(3)に流れる電流変化を検出し予め設定された
    電流値を超えたときに報知信号を出力する電流検出器
    (9)が介装されていることを特徴とする導電性塗料の
    静電塗装設備。
  2. 【請求項2】 高電圧が印加された被塗物(W)を載置
    する絶縁架台(1)が絶縁支柱(4)を介して接地面
    (F)に対して電気的絶縁状態に支持され、絶縁支柱
    (4)の表面には、当該支柱(4)を伝わり落ちてきた
    導電性塗料を介して前記絶縁架台(1)と導通される電
    極(7)が、前記絶縁架台(1)及び接地面(F)から
    所定の絶縁距離を維持した高さでその周面に沿って形成
    されると共に、当該電極(7)は接地回路(8)を介し
    てアース(3)に接続され、当該接地回路(8)には、
    前記電極(7)からアース(3)に流れる電流変化を検
    出し予め設定された電流値を超えたときに報知信号を出
    力する電流検出器(9)が高抵抗(10)と直列に接続
    されて介装されていることを特徴とする導電性塗料の静
    電塗装設備。
JP4998991U 1991-06-28 1991-06-28 導電性塗料の静電塗装設備 Expired - Lifetime JP2531855Y2 (ja)

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JP6418103B2 (ja) * 2015-08-07 2018-11-07 トヨタ自動車株式会社 静電塗装装置及びその導電性検査方法

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