JP2531643Y2 - アキュームレータを用いた緩衝器 - Google Patents

アキュームレータを用いた緩衝器

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JP2531643Y2
JP2531643Y2 JP1989047910U JP4791089U JP2531643Y2 JP 2531643 Y2 JP2531643 Y2 JP 2531643Y2 JP 1989047910 U JP1989047910 U JP 1989047910U JP 4791089 U JP4791089 U JP 4791089U JP 2531643 Y2 JP2531643 Y2 JP 2531643Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、アキュームレータを用いた緩衝器に関し、
特に流体の流動抵抗によって胴体負荷エネルギを吸収す
る緩衝器に適用して有効な技術に関する。
[従来の技術] たとえば、流体の流動抵抗によって衝撃を吸収する緩
衝器は、動体負荷の作用によってロッドおよびピストン
がシリンダ内に押し込まれると、シリンダ内の流体がオ
リフィス等を通過してピストンの背面側に移動され、こ
の移動の際におけるロッドの押し込みによるシリンダの
内部体積の増加量がシリンダ内のアキュームレータによ
って吸収される構造とされている。
このような緩衝器におけるアキュームレータの構造
は、たとえば円筒状に形成されているもの、あるいはシ
ート状に形成されているもの等があり、これらのアキュ
ームレータは、たとえばスリーブ等の外周部に装着され
てシリンダ内に収納される。
[考案が解決しようとする課題] ところで、前記したアキュームレータにおいて、たと
えば円筒状のアキュームレータは、スリーブ等の外周部
に装着させる際に、ロケット等の治具を用いてスリーブ
等をアキュームレータに軸方向に沿って挿通させて装着
させなければならないため、スリーブ等への装着作業が
煩わしいという問題点がある。
また、他方のシート状のアキュームレータにおいて
は、接着剤を塗布してスリーブ等の外周部に巻き着けて
装着しなければならないため、前記したアキュームレー
タと同様に、スリーブ等への装着作業が煩わしいという
問題点がある。
更に、前記したアキュームレータは、たとえば緩衝器
等の組立時等において、アキュームレータが装着された
スリーブ等を流体が注入されたシリンダ内に挿入して収
容する際に、シリンダ内の流体の逃げ道が該アキューム
レータによって塞がれ、このため、アキュームレータが
シリンダ内の流体に浸漬され過ぎたり、あるいはシリン
ダ内の流体や空気等によって圧縮されてその機能を果た
し得なくなるという問題点がある。
本考案の目的は、スリーブ等の外周部に容易に装着す
ることができ、またシリンダ内等への収容によって機能
が害されることのないアキュームレータを備えた緩衝器
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のアキュームレータを用いた緩衝器は、チュー
ブをこれの外周との間に流通路を形成して収容するシリ
ンダと、前記シリンダの端部内に設けられたスリーブ
に、先端部を前記シリンダの端部から突出させて摺動自
在に嵌合され、前記チューブ内に摺動自在となったピス
トンを基端部に有するロッドと、前記ロッドが前記シリ
ンダ内に進入移動する際と突出移動する際とで移動抵抗
を変えるチェック弁機構とを有する緩衝器であって、弾
性部材により形成され前記スリーブの外側に装着される
円筒形状のアキュムーレータに軸方向に隙間を設けて分
断部を形成したことを特徴とする。
また、本考案のアキュームレータを用いた緩衝器は、
チューブをこれの外周との間に流通路を形成して収容す
るシリンダと、前記シリンダの両端部に設けられたスリ
ーブに、それぞれ先端部を前記シリンダの端部から突出
させて摺動自在に嵌合され、それぞれ前記チューブ内に
摺動自在となったピストンロッドを基端部に有する2本
のロッドと、前記2本のロッドが相互に接近する方向に
進入移動する際に突出移動する際とで移動抵抗を変える
チェック弁機構とを有する緩衝器であって、弾性部材に
より形成され前記スリーブの外側に装着される円筒形状
のアキュームレータに軸方向に隙間を設けて分断部を形
成したことを特徴とする。
〔作用〕
前記緩衝器にあっては、弾性筒状体に形成された分断
部の隙間が拡開可能とされていることにより、前記分断
部の隙間を拡開させてスリーブ等の外周部に被せるよう
にして装着させることができるので、ロケット等の治具
をや接着剤等を要することなく、容易にスリーブ等の外
周部に装着させることができる。
また、たとえば緩衝器等の組立時等において、アキュ
ームレータが装着されたスリーブ等を流体が注入された
シリンダ内等に挿入して収容する際に、シリンダ内等の
余分な流体の逃げ道が分断部の隙間によって確実に形成
されるため、この分断部の隙間を通じてシリンダ内等の
流体を容易、かつ確実にシリンダ外等に逃がすことがで
きる。
このため、アキュームレータがシリンダ内等の流体に
浸漬され過ぎたり、あるいはシリンダ内等の流体や空気
等によって圧縮されてアキュームレータとしての機能が
害されることを確実に防止することができる。
また、前記した場合に、前記分断部の隙間が縮小可能
とされている構造とすれば、たとえばアキュームレータ
の外径がシリンダ等の内径よりも大きい場合などにおい
てもその分断部の隙間を縮小させることによって該アキ
ュームレータをシリンダ内等に容易に収容させることが
できる。
特に、緩衝器等に用いられるアキュームレータは、通
常、独立気泡形のスポンジ状等の形成されて流体を吸収
する構造とされているので、そのような流体吸収構造を
圧潰させることなく、シリンダ内等に容易に収容させる
ことができる。
また、本考案の緩衝器の構造によれば、前記した構造
のアキュームレータを備えている構造とされていること
により、アキュームレータの組み込み時等における容易
化を図ることができ、またアキュームレータの機能が害
されるのを確実に防止することができる。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例である緩衝器を示す断面
図、第2図(a),(b)はその緩衝器のアキュームレ
ータとその装着状態を夫々示す拡大斜視図である。
本実施例の緩衝器におけるシリンダ1の両端側は、プ
ラグ2およびスリーブ3と、スリーブ4とによって夫々
閉止され、このシリンダ1内には、シリコンオイルなど
の流体が封入されている。
シリンダ1内には、外径がシリンダ1の内径より小径
のステンレス製等のチューブ5が同軸的に設けられ、該
チューブ5の両端にはスリーブ3,4とが夫々嵌合されて
いる。そして、シリンダ1の内周面とチューブ5の外周
面との間に、半径方向の断面リング状の流通路5aが形成
されている。
前記スリーブ3,4の外周部には、環状溝3a,4aが夫々周
設され、この環状溝3a,4aには、独立気泡形のアキュー
ムレータ6,7が夫々嵌装されている。
アキュームレータ6,7は、第2図(a),(b)に示
すように、軸方向の一端から他端にわたる分断部6a,7a
が夫々形成されたスポンジ等の弾性筒状体によって構成
されている。
アキュームレータ6,7は、分断部6a,7aの隙間が夫々拡
開可能とされていて、該分断部6a,7aの隙間を第2図
(a)の実線矢印で示す方向に拡開させてスリーブ3,4
の環状溝3a,4aに夫々被せるようにして装着できるよう
になっている。
そして、このような構造により、ロケット等の治具や
接着剤等を要することなく、アキュームレータ6,7を容
易にスリーブ3,4の環状溝3a,4aに夫々装着させることが
できるようになっている。
また、アキュームレータ6,7の分断部6a,7aの隙間は所
定の幅員Wに形成されていることにより夫々縮小可能と
され、たとえば該アキュームレータ6,7の外径がシリン
ダ1の内径よりも大きい場合などにおいてもその分断部
6a,7aの隙間を第2図(a)の点線矢印で示す方向に縮
小させることにより、該アキュームレータ6,7をシリン
ダ1内に夫々挿入させて収容させることができる構造と
されている。
そして、このような構造により、アキュームレータ6,
7は、その独立気泡形による流体吸収構造が圧潰される
ことなく、またその外径がシリンダ1の内径に略一致さ
れた状態でシリンダ1内に収容されるようになってい
る。
前記流通路5aとアキュームレータ6,7とは、スリーブ
3,4の切欠部3b,4bを介して夫々連通されている。
前記チューブ5の壁部の中途には、オリフィス5bが該
チューブ5の軸方向に沿って所定の間隔をおいて穿設さ
れ、またチューブ5の壁部の両端側には、連通孔5c,5d
が夫々穿設されている。
チューブ5内には、ピストン8,9がその軸方向に沿っ
て摺動自在に配設され、このピストン8,9によってチュ
ーブ5内が第1流体室10a,10bおよび第2流体室11に夫
々仕切られている。
ピストン8,9には、第1流体室10aおよび第2流体室11
と、第1流体室10bおよび第2流体室11とを夫々互いに
連通させる流通孔12,13が貫通・形成され、この流通孔1
2,13の内周面には、弁座12a,13aが夫々形成されてい
る。
また、流通孔12,13には、鋼球等からなる弁体16,17が
夫々配設され、この弁体16,17が夫々弁座12a,13aに接離
されることにより、該流通孔12,13が夫々開閉されるよ
うになっている。
すなわち、流通孔12,13には、弁体16,17等によるチェ
ック弁機構が形成され、ロッド14,15が進入移動する際
と突出移動する際とで移動抵抗が変えられるようになっ
ており、ロッド14,15が進入移動する際の抵抗力は突出
移動する際の抵抗力よりも大きく設定されている。
なお、弁体16,17の各流通孔12,13からの抜け出しは、
各流通孔12,13に夫々配設された平行ピン18,19によって
防止されている。
また、コイルばね20(付勢手段)の両端側は、流通孔
12,13の内端側の大径部12b,13bに夫々受け止められて軸
方向に沿って伸縮自在に収容され、伸縮時におけるコイ
ルばね20の両端側の座屈がその外周側に位置する大径部
12b,13bの内周面によって夫々防止されるようになって
いる。
更に、コイルばね20内には、円柱状の座屈防止部材21
が同軸的に、かつ軸方向に沿って遊動可能に収容され、
伸縮時におけるコイルばね20の座屈がその内周側に位置
する座屈防止部材21によって防止されるようになってい
る。
したがって、コイルばね20は、大径部12b,13bの内周
面と、座屈防止部材21の外周面との間に介在されて伸縮
されることにより、その伸縮時における座屈が外周側お
よび内周側から確実に防止されるようになっている。
すなわち、コイルばね20の座屈がチューブ5の円周面
によって防止される構造とすると、コイルばね20によっ
てチューブ5のオリフィス5bが閉塞される場合があるの
で、本実施例においては座屈防止部材21によりコイルば
ね20の円周側からその座屈の防止が図られている。
また、大径部12b,13bによるコイルばね20の外周側か
らの座屈防止が不充分である場合には、該大径部12b,13
bの長さを大きくしてコイルばね20の座屈防止を図るこ
とも可能であるが、このような構造にすると、ピストン
8,9の各ストロークが小さくされてしまうので、これを
回避するために、大径部12b,13bによるコイルばね20の
外周側からの座屈防止と、座屈防止部材21によるコイル
ばね20の円周側からの座屈防止が図られている。
この場合に、座屈防止部材21は、その長さl1≦大径部
12bの長さl2+大径部13bの長さl3の条件にしたがって形
成され、ピストン8,9の各ストローク、すなわち、たと
えばロッド14の外部先端面がシリンダ1の外端面(プラ
グ2の外端面)まで引っ込まれ、ピストン8がピストン
9に近接するまでのストロークが短縮されない構造とさ
れている。
また、座屈防止部材21は、コイルばね20内での移動の
円滑化が図るために、両端部が夫々球面状に形成されて
いる。
一方、前記プラグ2およびスリーブ3の軸芯部と、ス
リーブ4の軸芯部とには、ピストン8,9に夫々一体的に
結合されたロッド14,15が軸方向に沿って摺動自在に夫
々貫通され、夫々のロッド14,15の外端側がコイルばね2
0の付勢力によって付勢されてシリンダ1の外部に突出
されている。
なお、前記シリンダ1と、プラグ2およびスリーブ4
との各接合部位には、シール部材22が夫々配設されてい
て、各接合部位からの流体の漏洩が防止されている。
また、プラグ2およびスリーブ4には、ロッドパッキ
ン23が夫々配設されていて、該プラグ2,スリーブ4とロ
ッド14,15との各接合部位からの流体の漏洩が防止され
ている。
また、シリンダ1の右端側の外周には、取付ねじ部1a
が形成されていて、この取付ねじ部1aによりシリンダ1
を図示しない所定の機器等の螺着することができるよう
になっている。
次に本実施例の作用について説明する。
たとえば、ロッド14に対して外部の動体負荷が作用し
て該ロッド14およびピストン8がコイルばね20の付勢力
に抗して第1図の右側に移動されると、弁体16が弁座12
aに当接されてピストン8の流通孔12が閉じられ、そし
て、該ピストン8の移動によって第2流体室11内の流体
が押圧される。それとともに、弁体17も弁座13aに当接
されてピストン9の流通孔13も閉じられる。
このピストン8の押圧により第2流体室11内の流体
は、オリフィス5bを通過して流通路5aに流出され、この
オリフィス5bを通過する際の流体の流動抵抗により、ピ
ストン8およびロッド14に制動力が発生され動体負荷エ
ネルギが吸収される。
また、このようにして、流通路5aに流出された流体
は、切欠部3b,4bを介してアキュームレータ6,7に吸収さ
れ、また連通孔5cを介して第1流体室10a側に移動され
る。
次いで、ロッド14に作用した動体負荷が消失して、第
1図の右側に移動されたロッド14およびピストン8がコ
イルばね20の付勢力により同図の左側に移動されると、
弁座12aに当接していた弁体16が該弁座12aから離反して
ピストン8の流通孔12が開かれ、このため、アキューム
レータ6,7に吸収された流体や第1流体室10aに移動され
ていた流体が連通孔5cや流通孔12等を介して第2流体室
11に移動される。
本実施例における緩衝器は、このようにして作動さ
れ、またその復帰動作がなされるが、その動作時におい
てコイルばね20はチューブ5内のピストン8,9間におい
て軸方向に沿って伸縮される。
この場合に、本実施例のコイルばね20は、大径部12b,
13bの内周面と、コイルばね20内の流体中に浮遊してい
る座屈防止部材21の外周面との間に介在されて伸縮され
ることにより、伸縮時における座屈が外周側および内周
側から確実に防止されるので、ピストン8,9などの作動
の円滑化やコイルばね20の耐久性の向上を図ることがで
きる。
また、そのコイルばね20の座屈を防止している座屈防
止部材21は、その長さl1≦大径部12bの長さl2+大径部1
3bの長さl3の条件にしたがって形成されていることによ
り、ピストン8,9の各ストローク、すなわち、たとえば
ロッド14の外部先端面がシリンダ1の外端面(プラグ2
の外端面)まで引っ込まれ、ピストン8がピストン9に
近接するまでのストロークが短縮されない。
更に、座屈防止部材21はコイルばね20内に軸方向に沿
って遊動自在に収容されていることにより、該座屈防止
部材21の両端側には、その座屈防止部材用の支持機構が
何ら設けられていないので、構造の簡素化を図ることが
でき、またコイルばね20の両端側へのピストン8,9の各
配置およびそのピストン8,9の作動が妨げられることが
ない。
次に、本実施例におけるアキュームレータ6,7は、軸
方向の一端から他端にわたる分断部6a,7aが夫々形成さ
れた弾性筒状体によって形成されて該分断部6a,7aの隙
間が夫々拡開可能とされている。
このため、アキュームレータ6,7は、分断部6a,7aの隙
間を第2図(a)の実線矢印で示す方向に拡開させてス
リーブ3,4の環状溝3a,4aに夫々被せるようにして装着す
ることができるので、ロケット等の治具をや接着剤等を
要することなく、容易にスリーブ3,4の環状溝3a,4aに夫
々装着させることができる。
また、緩衝器の組立時等において、アキュームレータ
6,7が装着された各スリーブ3,4を流体が注入されたシリ
ンダ1内に挿入して収容する際に、シリンダ1内の流体
の逃げ道が分断部6a,7aの隙間によって夫々確実に形成
されるため、この分断部6a,7aの隙間を通じてシリンダ
1内の余分な流体や気体等を容易、かつ確実にシリンダ
1外に逃がすことができる。
このため、アキュームレータ6,7が流体に浸漬され過
ぎたり、あるいはシリンダ1内の流体や空気等によって
圧縮されてアキュームレータとしての機能が害されるこ
とを確実に防止することができる。
更に、本実施例においては、アキュームレータ6,7の
分断部6a,7aの隙間が所定の幅員Wに形成されて夫々縮
小可能とされている。
このため、たとえば該アキュームレータ6,7の外径が
シリンダ1の内径よりも大きい場合などにおいてもその
分断部6a,7aの隙間を第2図(a)の点線矢印で示す方
向に縮小させることにより、緩衝器の組立時等において
該アキュームレータ6,7をシリンダ1内に夫々容易に挿
入させて収容させることができ、またアキュームレータ
6,7を、その独立気泡形による流体吸収構造を圧潰させ
ることなく、またその外径をシリンダ1の内径に略一致
させた状態でシリンダ1内に収容させることができる。
したがって、この点からもアキュームレータの機能が
害されるのを確実に防止することができる。
以上、本考案を実施例に基づき具体的に説明したが、
本考案は前記実施例に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
たとえば、前記実施例における緩衝器は、ロッド14,1
5を備えた両ロッド形構造の緩衝器とされているが、本
考案における緩衝器は、そのロッド14,15のいずれか一
方を備えた単ロッド形構造とすることも可能である。
また、前記実施例における緩衝器においては、流体の
流動抵抗によってピストン8およびロッド14に制動力を
発生させる流路がオリフィス5bによって形成されている
が、本考案における流路はオリフィス5bに限定されるも
のではなく、たとえば、絞り弁機構によって形成するこ
とが可能である。
[考案の効果] 本考案によれば、以下の効果を得ることができる。
(1).弾性筒状体に形成された分断部の隙間が拡開可
能とされていることにより、前記分断部の隙間を拡開さ
せてスリーブ等の外周部に被せるようにして装着させる
ことができるので、ロケット等の治具をや接着剤等を要
することなく、容易にスリーブ等の外周部に装着させる
ことができる。
(2).たとえば、緩衝器等の組立時等において、アキ
ュームレータが装着されたスリーブ等を流体が注入され
たシリンダ内等に挿入して収容する際に、シリンダ内等
の余分な流体の逃げ道が分断部の隙間によって確実に形
成されるため、この分断部の隙間を通じてシリンダ内等
の流体を容易、かつ確実にシリンダ外等に逃がすことが
できる。
このため、アキュームレータがシリンダ内等の流体に
浸漬され過ぎたり、あるいはシリンダ内等の流体や空気
等によって圧縮されてアキュームレータとしての機能が
害されることを確実に防止することができる。
(3).前記した場合に、前記分断部の隙間が縮小可能
とされている構造とすれば、たとえばアキュームレータ
の外径がシリンダ等の内径よりも大きい場合などにおい
てもその分断部の隙間を縮小させることによって該アキ
ュームレータをシリンダ内等に容易に収容させることが
できる。
特に、緩衝器等に用いられるアキュームレータは、通
常、独立気泡形のスポンジ状等に形成されて流体を吸収
する構造とされているので、そのような流体吸収構造を
圧潰させることなく、シリンダ内等の収容させることが
できる。
(4).アキュームレータの組み込み時等における容易
化を図ることができ、またアキュームレータの機能が害
されるのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である緩衝器を示す断面図、
第2図(a),(b)はその緩衝器のアキュームレータ
とその装着状態を夫々示す拡大斜視図である。 1……シリンダ、1a……取付ねじ部、2……プラグ、3,
4……スリーブ、3a,4a……環状溝、3b,4b……切欠部、
5……チューブ、5a……流通路、5b……オリフィス、5
c,5d……連通孔、6,7……アキュームレータ、6a,7a……
分断部、8,9……ピストン、10a,10b……第1流体室、11
……第2流体室、12,13……流通孔、12a,13a……弁座、
12b,13b……大径部、14,15……ロッド、16,17……弁
体、18,19……平行ピン、20……コイルばね(付勢手
段)、21……座屈防止部材、22……シール部材、23……
ロッドパッキン、W……分断部の隙間の幅員、l1……座
屈防止部材の長さ、l2,l3……ピストンの大径部の長
さ。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】チューブをこれの外周との間に流通路を形
    成して収容するシリンダと、 前記シリンダの端部内に設けられたスリーブに、先端部
    を前記シリンダの端部から突出させて摺動自在に嵌合さ
    れ、前記チューブ内に摺動自在となったピストンを基端
    部に有するロッドと、 前記ロッドが前記シリンダ内に進入移動する際と突出移
    動する際とで移動抵抗を変えるチェック弁機構とを有す
    る緩衝器であって、 弾性部材により形成され前記スリーブの外側に装着され
    る円筒形状のアキュームレータに軸方向に隙間を設けて
    分断部を形成したことを特徴とするアキュームレータを
    用いた緩衝器。
  2. 【請求項2】チューブをこれの外周との間に流通路を形
    成して収容するシリンダと、 前記シリンダ内の両端部に設けられたスリーブに、それ
    ぞれ先端部を前記シリンダの端部から突出させて摺動自
    在に嵌合され、それぞれ前記チューブ内に摺動自在とな
    ったピストンロッドを基端部に有する2本のロッドと、 前記2本のロッドが相互に接近する方向に進入移動する
    際に突出移動する際とで移動抵抗を変えるチェック弁機
    構とを有する緩衝器であって、 弾性部材により形成され前記スリーブの外側に装着され
    る円筒形状のアキュームレータに軸方向に隙間を設けて
    分断部を形成したことを特徴とするアキュームレータを
    用いた緩衝器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101263325B1 (ko) 2010-09-17 2013-05-16 용석필 완충기

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