JP2531563B2 - 植物育成環境制御方法 - Google Patents
植物育成環境制御方法Info
- Publication number
- JP2531563B2 JP2531563B2 JP4215352A JP21535292A JP2531563B2 JP 2531563 B2 JP2531563 B2 JP 2531563B2 JP 4215352 A JP4215352 A JP 4215352A JP 21535292 A JP21535292 A JP 21535292A JP 2531563 B2 JP2531563 B2 JP 2531563B2
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- JP
- Japan
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- carbon dioxide
- cultivation house
- dioxide gas
- covering structure
- control method
- Prior art date
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、栽培ハウス等の被覆構
造体の全面を▲遮▼蔽物で▲遮▼光し、この被覆構造体
内を低温雰囲気に保持するとともに、炭酸ガスを供給す
ることにより植物の育成環境を制御する方法に関する。
造体の全面を▲遮▼蔽物で▲遮▼光し、この被覆構造体
内を低温雰囲気に保持するとともに、炭酸ガスを供給す
ることにより植物の育成環境を制御する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】植物の成育には、窒素、燐酸、カリ、の
三要素に加えて適度な温度、光、水が必要であることが
知られている。昼間時においては植物は炭酸ガスを吸収
して酸素を排出し、夜間時は酸素を吸収して炭酸ガスを
排出するという同化作用を行っている。そのため、栽培
ハウス内では昼間は太陽光と適度の温度により酸素が次
第に増加してくるがそれに比べ炭酸ガスは欠乏してくる
のでハウス栽培においては炭酸ガスを供給することも植
物育成の一つの条件でもある。
三要素に加えて適度な温度、光、水が必要であることが
知られている。昼間時においては植物は炭酸ガスを吸収
して酸素を排出し、夜間時は酸素を吸収して炭酸ガスを
排出するという同化作用を行っている。そのため、栽培
ハウス内では昼間は太陽光と適度の温度により酸素が次
第に増加してくるがそれに比べ炭酸ガスは欠乏してくる
のでハウス栽培においては炭酸ガスを供給することも植
物育成の一つの条件でもある。
【０００３】植物をよく成長させるためには、前記の同
化作用と呼吸作用を調整する必要がある。また、花芽分
化を促進させるために、山上げ方式、ポット方式、また
は冷房環境下で窒素中断、▲遮▼光による短日との組み
合わせ方式などの方法がある。しかし、これらの方法で
は花芽の数にバラつきがあったり、花芽のつく時期にも
バラつきが生じ、また呼吸作用において酸素を多量に吸
収すると植物の体内で澱粉が酸化して成育途中で蒸れが
生じ順調に成育しないという問題点があった。
化作用と呼吸作用を調整する必要がある。また、花芽分
化を促進させるために、山上げ方式、ポット方式、また
は冷房環境下で窒素中断、▲遮▼光による短日との組み
合わせ方式などの方法がある。しかし、これらの方法で
は花芽の数にバラつきがあったり、花芽のつく時期にも
バラつきが生じ、また呼吸作用において酸素を多量に吸
収すると植物の体内で澱粉が酸化して成育途中で蒸れが
生じ順調に成育しないという問題点があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】 従来の方法は、山上
げまたは冷房環境下による低温、ポット育苗又は無肥料
育苗による窒素中断と遮光による短日を組み合わせたも
のであり、低温窒素中断、短日という条件下において花
芽分化を促進するもので、花芽の数を適当に制御しなが
ら育成する方法はなかった。本発明は栽培ハウス等の被
覆構造体を遮光して短日状態にし、被覆構造体内を低温
雰囲気にするとともに、炭酸ガスを供給することにより
育成植物の花芽分化を促進し果数を適当に制御しながら
育成する方法を提供することを目的とする。
げまたは冷房環境下による低温、ポット育苗又は無肥料
育苗による窒素中断と遮光による短日を組み合わせたも
のであり、低温窒素中断、短日という条件下において花
芽分化を促進するもので、花芽の数を適当に制御しなが
ら育成する方法はなかった。本発明は栽培ハウス等の被
覆構造体を遮光して短日状態にし、被覆構造体内を低温
雰囲気にするとともに、炭酸ガスを供給することにより
育成植物の花芽分化を促進し果数を適当に制御しながら
育成する方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】 前記課題を解決するた
めに本発明は、栽培ハウス等の被覆構造体を必要に応じ
て遮蔽物で遮光し、冷房装置により前記被覆構造体内を
低温雰囲気状態に保持するとともに、前記被覆構造体内
に炭酸ガスを所定量供給することにより育成植物の呼吸
作用を調整して花芽分化を制御することを特徴とする。
めに本発明は、栽培ハウス等の被覆構造体を必要に応じ
て遮蔽物で遮光し、冷房装置により前記被覆構造体内を
低温雰囲気状態に保持するとともに、前記被覆構造体内
に炭酸ガスを所定量供給することにより育成植物の呼吸
作用を調整して花芽分化を制御することを特徴とする。
【０００６】
【作用】 植物を栽培する栽培ハウス等の被覆構造体の
全面を遮蔽物で被覆し、この被覆構造体内を冷房装置に
より低温雰囲気とし、この低温雰囲気中において前記被
構造物体内に所定量の炭酸ガスを供給して当初の酸素量
に比べて炭酸ガスの含有量を多量にし、育成植物の呼吸
作用を調整して花芽分化の制御を図る。
全面を遮蔽物で被覆し、この被覆構造体内を冷房装置に
より低温雰囲気とし、この低温雰囲気中において前記被
構造物体内に所定量の炭酸ガスを供給して当初の酸素量
に比べて炭酸ガスの含有量を多量にし、育成植物の呼吸
作用を調整して花芽分化の制御を図る。
【０００７】
【実施例】本発明の実施例を図１に基づいて説明する。
骨組み５により形成された骨格の全面を例えばガラス、
またはビニール板、ビニールシート等の被覆材で取り外
し可能に被覆して構築した栽培ハウス１０の全面に化学
被膜６を塗布し、この栽培ハウス１０の前表面を被覆す
る▲遮▼光ネット７を着脱自在に設ける。前記栽培ハウ
ス１０内の上部に散布ノズル３を配設し、炭酸ガス容器
１、炭酸ガス自動散布制御装置４及び冷凍装置８を前記
栽培ハウス１０内に設置する。前記散布ノズル３に散布
弁２を介して炭酸ガス容器１及び炭酸ガス自動制御装置
４を供給管９により接続する。前記炭酸ガス自動制御装
置４は栽培ハウス１０内の炭酸ガスを所定量になるまで
散布供給し、所定量になると自動的にその散布供給を停
止するものである。
骨組み５により形成された骨格の全面を例えばガラス、
またはビニール板、ビニールシート等の被覆材で取り外
し可能に被覆して構築した栽培ハウス１０の全面に化学
被膜６を塗布し、この栽培ハウス１０の前表面を被覆す
る▲遮▼光ネット７を着脱自在に設ける。前記栽培ハウ
ス１０内の上部に散布ノズル３を配設し、炭酸ガス容器
１、炭酸ガス自動散布制御装置４及び冷凍装置８を前記
栽培ハウス１０内に設置する。前記散布ノズル３に散布
弁２を介して炭酸ガス容器１及び炭酸ガス自動制御装置
４を供給管９により接続する。前記炭酸ガス自動制御装
置４は栽培ハウス１０内の炭酸ガスを所定量になるまで
散布供給し、所定量になると自動的にその散布供給を停
止するものである。
【０００８】 上記構成の本発明の作用を説明する。栽
培ハウス１０の全面を遮光ネット７により被覆して太陽
光を遮断して短日状態にし、冷凍装置８により栽培ハウ
ス１０内を所定の低温度に冷房し低温雰囲気にする。そ
して、この低温雰囲気状態の中で、炭酸ガス自動制御装
置４を操作して炭酸ガスを散布ノズル３より栽培ハウス
１０内に散布供給する。この炭酸ガスの散布供給により
栽培ハウス１０内の炭酸ガスの含有量は徐々に多量にな
り、この状態で植物は体眠状態になっていく。また、炭
酸ガスを増量し高濃度にすると植物のチッソ吸収量の減
少度合が調整でき花芽分化を制御できることが分かっ
た。そして、前記のように栽培ハウス内の炭酸ガスの含
有量を多量にすることにより酸素の摂取量が抑制され、
植物の体内中の澱粉の酸化が抑制されて植物は蒸れるこ
とがなく成育が進む。また所定の低温雰囲気状態を保持
するため花芽分化が促進される。
培ハウス１０の全面を遮光ネット７により被覆して太陽
光を遮断して短日状態にし、冷凍装置８により栽培ハウ
ス１０内を所定の低温度に冷房し低温雰囲気にする。そ
して、この低温雰囲気状態の中で、炭酸ガス自動制御装
置４を操作して炭酸ガスを散布ノズル３より栽培ハウス
１０内に散布供給する。この炭酸ガスの散布供給により
栽培ハウス１０内の炭酸ガスの含有量は徐々に多量にな
り、この状態で植物は体眠状態になっていく。また、炭
酸ガスを増量し高濃度にすると植物のチッソ吸収量の減
少度合が調整でき花芽分化を制御できることが分かっ
た。そして、前記のように栽培ハウス内の炭酸ガスの含
有量を多量にすることにより酸素の摂取量が抑制され、
植物の体内中の澱粉の酸化が抑制されて植物は蒸れるこ
とがなく成育が進む。また所定の低温雰囲気状態を保持
するため花芽分化が促進される。
【０００９】このようにして、栽培ハウス１０内の炭酸
ガスの量を調節することにより花芽分化の際に形成され
る花芽数をコントロールさせることができ、また花芽分
化に要する日数も短縮できる。また、短日、▲遮▼光状
態あるいは炭酸ガスの量を変更すれば、植物の休眠状態
を打破させることができるのである。
ガスの量を調節することにより花芽分化の際に形成され
る花芽数をコントロールさせることができ、また花芽分
化に要する日数も短縮できる。また、短日、▲遮▼光状
態あるいは炭酸ガスの量を変更すれば、植物の休眠状態
を打破させることができるのである。
【００１０】上記実施例では、炭酸ガスを葉の表面や地
上の木の葉に与えている場合を説明したが、これに限ら
ず、炭酸ガスを地中の根や水耕栽培の根に供給しても同
様の効果が得られる。
上の木の葉に与えている場合を説明したが、これに限ら
ず、炭酸ガスを地中の根や水耕栽培の根に供給しても同
様の効果が得られる。
【００１１】
【発明の効果】 前記のように、本発明によれば、育成
植物の呼吸作用を調整し、低温雰囲気中において炭酸ガ
スを所定量供給することにより育成植物の成育の促進と
花芽分化の制御を簡易な方法で得ることができる。
植物の呼吸作用を調整し、低温雰囲気中において炭酸ガ
スを所定量供給することにより育成植物の成育の促進と
花芽分化の制御を簡易な方法で得ることができる。
【図１】本発明の植物育成環境制御方法を用いた栽培ハ
ウスの模式図。
ウスの模式図。
１ 炭酸ガス容器 ２ 散布弁 ３ 散布ノズル ４ 炭酸ガス自動散布制御装置 ５ 骨組 ６ 化学被膜 ７ ▲遮▼光ネット ８ 冷房装置 ９ 供給管 １０ 栽培ハウス
Claims (1)
- 【請求項１】 栽培ハウス等の被覆構造体を遮蔽物で遮
光自在にし、冷房装置により前記被覆構造体内を低温雰
囲気状態に保持するとともに、炭酸ガス供給装置によっ
て前記被覆構造体内に炭酸ガスを所定量供給することに
より育成植物の花芽分化を制御する植物育成環境制御方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4215352A JP2531563B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 植物育成環境制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4215352A JP2531563B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 植物育成環境制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05184245A JPH05184245A (ja) | 1993-07-27 |
| JP2531563B2 true JP2531563B2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=16670879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4215352A Expired - Lifetime JP2531563B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 植物育成環境制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2531563B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140138324A (ko) * | 2012-03-30 | 2014-12-03 | 가부시키가이샤 요시노 고교쇼 | 주사기형 정량 디스펜서 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001258392A (ja) | 2000-03-24 | 2001-09-25 | Tohoku Natl Agricultural Experiment Station | 植物種子の生産方法 |
| IN2012DE02779A (ja) * | 2012-09-06 | 2015-07-24 | p gupta S |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5087813A (ja) * | 1973-12-10 | 1975-07-15 | ||
| JPS6196925A (ja) * | 1984-10-18 | 1986-05-15 | 株式会社 袋井内山商会 | 園芸用夜冷システム |
| JPH082218B2 (ja) * | 1988-01-07 | 1996-01-17 | 信之 高橋 | 窒素利用による植物環境制御方法及び装置 |
-
1992
- 1992-07-03 JP JP4215352A patent/JP2531563B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140138324A (ko) * | 2012-03-30 | 2014-12-03 | 가부시키가이샤 요시노 고교쇼 | 주사기형 정량 디스펜서 |
| KR101706837B1 (ko) | 2012-03-30 | 2017-02-14 | 가부시키가이샤 요시노 고교쇼 | 주사기형 정량 디스펜서 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05184245A (ja) | 1993-07-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19950829 |
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| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960312 |
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