JP2531559Y2 - 同相形インダクタ - Google Patents
同相形インダクタInfo
- Publication number
- JP2531559Y2 JP2531559Y2 JP8921890U JP8921890U JP2531559Y2 JP 2531559 Y2 JP2531559 Y2 JP 2531559Y2 JP 8921890 U JP8921890 U JP 8921890U JP 8921890 U JP8921890 U JP 8921890U JP 2531559 Y2 JP2531559 Y2 JP 2531559Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- binder
- magnetic body
- coils
- resin
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Soft Magnetic Materials (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は,電子回路などに供される同相形インダクタ
に関するものである。
に関するものである。
[従来の技術] 従来より,同相形インダクタとして第4図に示すよう
に,磁性粉末11aと結合剤11bよりなる磁性体11の内部に
複数のコイルを配置してなり,磁性体11の強度を得るた
め磁性粉末11aに対する結合剤11bの重量比率が20〜30%
であるものが知られている。
に,磁性粉末11aと結合剤11bよりなる磁性体11の内部に
複数のコイルを配置してなり,磁性体11の強度を得るた
め磁性粉末11aに対する結合剤11bの重量比率が20〜30%
であるものが知られている。
[考案が解決しようとする課題] ところが,従来の同相形インダクタにおいては,磁性
体11の結合剤11bの含有比率を上げるに従い磁性粉末11a
間の磁気的ギャップが大きくなり磁性体11の実効透磁率
が急激に低下し,また結合剤11bの比率を下げるに従い
磁性体11の内部の空孔が多く大きくなり機械的強度の低
下に結び付くと共に空孔内湿気による湿度依存や経年劣
化につながるという問題があった。
体11の結合剤11bの含有比率を上げるに従い磁性粉末11a
間の磁気的ギャップが大きくなり磁性体11の実効透磁率
が急激に低下し,また結合剤11bの比率を下げるに従い
磁性体11の内部の空孔が多く大きくなり機械的強度の低
下に結び付くと共に空孔内湿気による湿度依存や経年劣
化につながるという問題があった。
本考案の課題は,インピーダンスが高く,機械的強度
が大きく,性能の温度依存度が低く,かつ,経年劣化性
も抑制することができる同相形インダクタを提供するこ
とにある。
が大きく,性能の温度依存度が低く,かつ,経年劣化性
も抑制することができる同相形インダクタを提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 本考案によれば,磁性粉末および結合剤により形成さ
れる磁性体と,この磁性体の内部に配置された複数のコ
イルと,これらのコイルの両端に接続されていると共に
前記磁性体の両端に配置された電極端子とからなり,前
記電極端子間に所望のインピーダンスを得る同相形イン
ダクタにおいて,前記磁性体の磁性粉末に対して結合剤
の重量比率を10〜3%とし,かつ,前記磁性体の内部の
空孔に樹脂を充填したことを特徴とする同相形インダク
タが得られる。
れる磁性体と,この磁性体の内部に配置された複数のコ
イルと,これらのコイルの両端に接続されていると共に
前記磁性体の両端に配置された電極端子とからなり,前
記電極端子間に所望のインピーダンスを得る同相形イン
ダクタにおいて,前記磁性体の磁性粉末に対して結合剤
の重量比率を10〜3%とし,かつ,前記磁性体の内部の
空孔に樹脂を充填したことを特徴とする同相形インダク
タが得られる。
[実施例] 次に,本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第1図において符号1は磁性体を示している。この磁
性体1は,磁性粉末1aと結合剤1bとを混合してなり,磁
性粉末1aに対する結合剤1bの重量比率が10〜3%であ
る。
性体1は,磁性粉末1aと結合剤1bとを混合してなり,磁
性粉末1aに対する結合剤1bの重量比率が10〜3%であ
る。
前記磁性粉末1aとしては例えば鉄系金属磁性粉末が用
いられる。また,前記結合剤1bとしては,例えば熱硬化
性のエポキシ系樹脂またはフェノール系樹脂が用いられ
る。
いられる。また,前記結合剤1bとしては,例えば熱硬化
性のエポキシ系樹脂またはフェノール系樹脂が用いられ
る。
前記磁性体1の内部には,2個のコイル2,3が配置され
ている。これらのコイル2,3は,絶縁膜で被覆され,か
つ,結合剤により結合されている。これらのコイル2,3
の両端には,電極端子4,5,6,7が接続されている。これ
らの電極端子4,5,6,7は,磁性体1の両端に配置されて
いる。
ている。これらのコイル2,3は,絶縁膜で被覆され,か
つ,結合剤により結合されている。これらのコイル2,3
の両端には,電極端子4,5,6,7が接続されている。これ
らの電極端子4,5,6,7は,磁性体1の両端に配置されて
いる。
第1図に示すようにコイル2,3および電極端子4,5,6,7
が配置された磁性体1を,加圧成形した後に,加熱して
硬化させる。
が配置された磁性体1を,加圧成形した後に,加熱して
硬化させる。
次に,これらのコイル2,3および電極端子4,5,6,7を配
置してなる磁性体1を,第2図に示すように,真空脱泡
装置8の真空槽8aに収容された樹脂液9に浸漬させて,
磁性体1の内部の空孔に樹脂9aを充填させることによ
り,同相形インダクタが作られる。前記樹脂液9として
は,例えばエポキシ系樹脂またはシリコン系樹脂が用い
られる。
置してなる磁性体1を,第2図に示すように,真空脱泡
装置8の真空槽8aに収容された樹脂液9に浸漬させて,
磁性体1の内部の空孔に樹脂9aを充填させることによ
り,同相形インダクタが作られる。前記樹脂液9として
は,例えばエポキシ系樹脂またはシリコン系樹脂が用い
られる。
第3図に示すように,本考案の同相形インダクタの磁
性体1の内部における空孔には,すなわち,磁性体1に
おける磁性粉末1aと結合剤1bの間の隙間には,樹脂9aが
充填されている。
性体1の内部における空孔には,すなわち,磁性体1に
おける磁性粉末1aと結合剤1bの間の隙間には,樹脂9aが
充填されている。
なお,前記真空槽8aでない大気中に配置された容器に
収容された樹脂液に,コイル2,3および電極端子4,5,6,7
を有する磁性体1を浸漬して,磁性体1の内部の空孔に
樹脂9を充填するようにしてもよい。
収容された樹脂液に,コイル2,3および電極端子4,5,6,7
を有する磁性体1を浸漬して,磁性体1の内部の空孔に
樹脂9を充填するようにしてもよい。
前記磁性体1における磁性粉末1aに対する結合剤1bの
重量比率が10%以上となると磁性粉末1a間の磁気ギャッ
プが大きくなって実効透磁率が低下し,かつ,磁性粉末
1aに対する結合剤1bの重量比率が3%以下となると,磁
性粉末1aを結合することができないので,本考案におい
ては磁性体1における磁性粉末1aに対する結合剤1bの重
量比率は10〜3%としている。
重量比率が10%以上となると磁性粉末1a間の磁気ギャッ
プが大きくなって実効透磁率が低下し,かつ,磁性粉末
1aに対する結合剤1bの重量比率が3%以下となると,磁
性粉末1aを結合することができないので,本考案におい
ては磁性体1における磁性粉末1aに対する結合剤1bの重
量比率は10〜3%としている。
[考案の効果] 本考案の同相形インダクタは,磁性粉末の重量比率が
大きいから磁性体の実効透磁率の増加がはかれてインピ
ーダンスが高く,かつ,磁性体の内部の空孔に樹脂を充
填しているから機械的強度が大きく,性能の温度依存度
が低く,かつ,経年劣化性も抑制することができる。
大きいから磁性体の実効透磁率の増加がはかれてインピ
ーダンスが高く,かつ,磁性体の内部の空孔に樹脂を充
填しているから機械的強度が大きく,性能の温度依存度
が低く,かつ,経年劣化性も抑制することができる。
第1図は本考案の1実施例を示す断面図,第2図は本考
案の同相形インダクタを製造する装置を示す一部切欠正
面図,第3図は本考案の同相形インダクタの磁性体の一
部を拡大して示す一部拡大断面図および第4図は従来の
同相形インダクタの磁性体の1例を示す一部拡大断面図
である。 1……磁性体,1a……磁性粉末,1b……結合剤,2,3……コ
イル,4,5,6,7……電極端子,9a……樹脂。
案の同相形インダクタを製造する装置を示す一部切欠正
面図,第3図は本考案の同相形インダクタの磁性体の一
部を拡大して示す一部拡大断面図および第4図は従来の
同相形インダクタの磁性体の1例を示す一部拡大断面図
である。 1……磁性体,1a……磁性粉末,1b……結合剤,2,3……コ
イル,4,5,6,7……電極端子,9a……樹脂。
Claims (1)
- 【請求項1】磁性粉末および結合剤により形成される磁
性体と,この磁性体の内部に配置された複数のコイル
と,これらのコイルの両端に接続されていると共に前記
磁性体の両端に配置された電極端子とからなり,前記電
極端子間に所望のインピーダンスを得る同相形インダク
タにおいて,前記磁性体の磁性粉末に対して結合剤の重
量比率を10〜3%とし,かつ,前記磁性体の内部の空孔
に樹脂を充填したことを特徴とする同相形インダクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8921890U JP2531559Y2 (ja) | 1990-08-28 | 1990-08-28 | 同相形インダクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8921890U JP2531559Y2 (ja) | 1990-08-28 | 1990-08-28 | 同相形インダクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0446505U JPH0446505U (ja) | 1992-04-21 |
JP2531559Y2 true JP2531559Y2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=31823055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8921890U Expired - Lifetime JP2531559Y2 (ja) | 1990-08-28 | 1990-08-28 | 同相形インダクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2531559Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-08-28 JP JP8921890U patent/JP2531559Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0446505U (ja) | 1992-04-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |