JP2531405B2 - ベンダにおける曲げ型のクラウニング装置 - Google Patents

ベンダにおける曲げ型のクラウニング装置

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JP2531405B2
JP2531405B2 JP4359623A JP35962392A JP2531405B2 JP 2531405 B2 JP2531405 B2 JP 2531405B2 JP 4359623 A JP4359623 A JP 4359623A JP 35962392 A JP35962392 A JP 35962392A JP 2531405 B2 JP2531405 B2 JP 2531405B2
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、板材の端曲げを行う
ベンダにおける曲げ型のクラウニング装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ベンダとして、板材を上下型で挟
持し、板材の上下型から突出した部分を曲げ型で押し上
げて端曲げするものがある。この種のベンダでは、型幅
が長く、型幅方向の中央部と両端部とで曲げ型に作用す
る応力が異なるため、曲げ型の先端縁が直線であると、
正確に直線に沿った折曲が行えない。
【0003】そのため、一般に曲げ型の先端縁は、クラ
ウニング装置によって図9のようにクラウン(中高)形
状に調整される。すなわち、ロッカーアーム41の先端
に装着される曲げ型40に、型幅方向に並べて多数のク
ラウニングロッド42を挿通させ、各クラウニングロッ
ド42の突出量を調整することにより、曲げ型40に所
望のクラウン形状を与える。各ロッド42の突出量調整
は、送りねじ機構43で行われる。この場合に、各送り
ねじ機構43のねじのリードは、中央側のクラウニング
ロッド42のものほど僅かずつ大きくしてある。そのた
め、各クラウニングロッド42を、その後端に設けられ
たスプロケット44を介して同期回転させることによ
り、各クラウニングロッド42の先端を通る仮想曲線の
曲率が変化することになる。これにより、各クラウニン
グロッド42の相互間の突出量調整が簡単にかつ精度良
く行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9の従来構
造では、各クラウニングロッド42が直接に曲げ型40
の背面を押し出す構成であるため、各クラウニングロッ
ド42のピッチ間の部分には押し出し力が作用せず、こ
の部分には逆に曲げ型40をロッカーアーム41側へ引
き寄せる曲げ型締付け装置(図示せず)の締め付け力が
作用する。そのため、曲げ型40の先端縁の形状は、極
端に示すと同図に鎖線aで示すように各クラウニングロ
ッド42の当たり部分が突出してロッド間の部分が凹ん
だ波形となり、精度の良いクラウン形状が得られない。
このため、曲げ加工を精度良く直線に沿わせて行うこと
が難しい。
【0005】この発明の目的は、精度の良いクラウニン
グを行うことのできるベンダにおける曲げ型のクラウニ
ング装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の曲げ型のクラ
ウニング装置は、ロッカーアームの先端に配置される曲
げ型の背面と前記ロッカーアームとの間に、型幅方向に
垂直な断面がテーパ状の楔を型幅方向に沿って介在さ
せ、楔撓み調整装置と、曲げ型締付け装置とを設けたも
のである。前記楔撓み調整装置は、楔を進入方向に撓ま
せて曲げ型の幅方向各部における楔の進入深さを調整す
る装置である。曲げ型締付け装置は、楔を介して曲げ型
の幅方向複数箇所を各々ロッカーアームに弾性的に締め
付ける装置である。
【0007】
【作用】この構成によると、曲げ型は楔を介してロッカ
ーアームへ締付けられるため、型幅方向各部の突出量
は、楔の各部の進入深さに応じた突出量となる。また、
前記楔は、楔撓み調整装置で型幅方向各部における進入
深さが調整されて撓み状態となる。この場合に、前記楔
は、曲げ型と異なり、楔撓み調整装置で押し付けられる
部分間に逆方向の締付け力が作用しないため、押し付け
部分が断続的であっても、その弾性により、波形部分を
生じない精度の良い円弧状曲線に撓む。このように、進
入深さ方向に滑らかに撓んだ楔を介して曲げ型がロッカ
ーアームへ締付けられるため、曲げ型のクラウン形状も
波形部分を生じない滑らかな形状となる。
【0008】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図8に基づ
き説明する。この実施例のクラウニング装置が用いられ
るベンダは、図6,図7に側面図および正面図で示すベ
ンダ本体1と、同図に鎖線で示す板材送り装置2とで構
成される。ベンダ本体1は、ラム3に取り付けられて昇
降駆動される上型4と、本体フレーム6に固定された下
型5と、これら上下型4,5により挟持された板材Wの
突出部分W1を上方または下方へ折り曲げる曲げ型7と
を備えている。
【0009】曲げ型7はロッカーアーム8の先端の曲げ
型ホルダ8aに取り付けられ、ロッカーアーム8は複数
の油圧シリンダ(図示せず)により、上下揺動と、上下
型4,5に対する押込み等のための前後移動とが可能で
ある。上型4は、型幅方向に多数のセグメント4aに分
割され、このセグメント4aを選択する型幅変更機構9
により横幅変更が可能である。
【0010】曲げ型ホルダ8aは断面形状がC字状であ
り、図1に示すようにその先端の型受け段部10に曲げ
型7が配置される。その型受け段部10の前面と曲げ型
7の背面との間には、下方に向けて狭幅となる楔11が
曲げ型7の幅方向に沿って介在させてある。曲げ型7の
幅方向複数箇所は、図1(C)に示すように曲げ型締付
け装置12によって、楔11を介して曲げ型ホルダ8a
の型受け段部10の前面に弾性的に締め付けられる。曲
げ型締付け装置12は、曲げ型7の幅方向複数箇所に各
々連結された複数本の支持ロッド13を、楔11の貫通
孔11aから曲げ型ホルダ8aにわたって嵌挿させ、支
持ロッド13の外周に多数の皿ばね16を軸方向に重ね
て設けたものである。皿ばね16は、曲げ型ホルダ8a
内のばね装着空間14の前壁と、支持ロッッド13の後
部の受止部材15の間に予圧状態に介在させる。前記貫
通孔11aは、図1(D)のように楔11の進入深さ方
向に長い縦長形状としてあるため、支持ロッド13に妨
げられることなく楔11の上下への撓みが可能である。
【0011】楔11は、図1(A)に示す楔撓み調整装
置17でその進入深さ方向に撓ませることにより、曲げ
型7の幅方向各部における進入深さを調整するものとし
てある。すなわち、楔撓み調整装置17は、前端部に偏
芯カム18を有する複数本の回転軸19を曲げ型ホルダ
8aの各貫通孔20に挿通させて軸受21で回転自在に
支承し、その回転軸19の後端部に装着した入力スプロ
ケット22を図4に示す回転駆動機構23で回転駆動さ
せるようにしてある。前記偏芯カム18は、図1(A)
に示すように回転軸19と同心位置にある円柱状のカム
基台18aの回転中心Oから偏った位置O1に円柱状の
カム本体18bを突出させて構成され、そのカム本体1
8bが、図1(B)に示すように楔11の背面側に埋設
されたカムフォロワ24の横長孔24aに遊嵌してい
る。前記各回転軸19は、図5に水平断面図で示すよう
に、曲げ型ホルダ8aのほぼ全幅にわたって所定間隔を
隔てて配置される。また、各入力スプロケット22の歯
数は、中央部のスプロケット22に比べ両側に離れるス
プロケット22ほど増大するように設定されている。
【0012】前記回転駆動機構23は、図4に示すよう
に、曲げ型ホルダ8aの背面側に設けた駆動モータ25
の出力ギヤ26と、この出力ギヤ26に噛み合う中間ギ
ヤ27と、この中間ギヤ27と同軸の出力スプロケット
28と、このスプロケット28から楔撓み調整装置17
の各入力スプロケット22にわたって掛け渡した無端チ
ェーン29とで構成される。
【0013】図2に示すように、曲げ型ホルダ8aに
は、曲げ型締付け装置12(図1(C),図4)の付勢
力に抗して曲げ型7の締付けを解除する締付け解除装置
30が設けられている。この締付け解除装置30は、曲
げ型ホルダ8aに装着したシリンダ31と、このシリン
ダ31の進退ロッド32に連結され曲げ型ホルダ8aか
ら楔11の貫通孔11bを貫通して曲げ型7の背面に当
接する押圧ロッド33とで構成される。楔11の貫通孔
11bは、楔進入深さ方向に縦長に形成してあるため、
押圧ロッド33に妨げられることなく楔11の上下への
撓みが可能である。なお、楔11の左右両端は、図3の
ようにその裏面に形成された位置決め孔11cに、曲げ
型ホルダ8aの型受け段部10の前面に突設したタボ3
4を係合させることで、上下移動が阻止されている。
【0014】次に、曲げ型7のクラウン形状調整動作を
説明する。まず、調整を開始する前に、締付け解除装置
30(図2)におけるシリンダ31の進退ロッド32を
進出動作させ、曲げ型締付け装置12(図1(C))の
皿ばね16による付勢力に抗して曲げ型7を前方に若干
押し出す。これにより楔11から曲げ型7を離し、曲げ
型7による楔11の進入深さ調整の抵抗を無くす。
【0015】ついで、図4の回転駆動機構23を始動さ
せて、楔撓み調整装置17を動作させる。すなわち、駆
動モータ25の回転を、出力ギヤ26、中間ギヤ27、
出力スプロケット28、無端チェーン29を介して楔撓
み調整装置17の各入力スプロケット22に伝達する。
これにより、各回転軸19が回動し、それらの前端部の
偏芯カム18によって楔11の各部の進入深さが調整さ
れる。この場合に、各入力スプロケット22の歯数は、
楔11の中央部分に対応するものに比べて両端側の部分
に対応するものの方が次第に多くなるように設定されて
いるので、上記駆動によって楔11は図8(A)に縦断
面図で示すように、両端から中央にかけてその進入深さ
が次第に大きくなるように調整される。楔11の進入が
深い部分では浅い部分に比べて曲げ型7の前方への突出
量が大きくなるので、前記楔11の進入調整により、曲
げ型7の全体は図8(B)に水平断面図で示すようにク
ラウン形状に調整される。
【0016】この場合のクラウニングは、曲げ型7の各
部を直接ロッドで押し付けて調整するのではなく、進入
深さ方向に撓む楔11を介して行うので、曲げ型7のク
ラウン形状が滑らかなものとなる。すなわち、楔11
は、曲げ型7と異なり、楔撓み調整装置17で押し付け
られる部分間に逆方向の締付け力が作用しないため、押
し付け部分が断続的であっても、波形部分を生じない精
度の良い円弧状曲線に、楔11の材質の持つ弾性によっ
て撓む。このように、進入深さ方向に滑らかに撓んだ楔
11を介して曲げ型7がロッカーアーム8へ締付けられ
るため、曲げ型7のクラウン形状は波形部分を生じない
滑らかな形状となる。このように、精度の良いクラウニ
ングを行うことができる。
【0017】
【発明の効果】この発明のベンダにおける曲げ型のクラ
ウニング装置は、曲げ型の背面とロッカーアームとの間
に曲げ型の幅方向に沿う楔を介在させ、この楔を進入深
さ方向に撓ませて曲げ型の幅方向各部における出入り調
整を行うようにしたので、波形形状の生じない滑らかな
円弧状曲線に精度良くクラウニングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例における楔撓み調
整装置を示す断面図、(B)はその楔の一部を示す正面
図、(C)はその曲げ型締付け装置を示す断面図、
(D)はその支持ロッドが貫通する楔の一部を示す正面
図である。
【図2】その締付け解除装置を示す断面図である。
【図3】その楔両端の位置規制構造を示す断面図であ
る。
【図4】その回転駆動機構を示す正面図である。
【図5】そのクラウニング装置が搭載されるロッカーア
ーム先端部を示す水平断面図である。
【図6】そのクラウニング装置が搭載されるベンダ本体
の側面図である。
【図7】そのベンダ本体の正面図である。
【図8】(A)は楔の撓み変化を示すロッカーアーム前
部の縦断面図、(B)は曲げ型の突出変化を示すロッカ
ーアーム前部の水平断面図である。
【図9】従来例を示す水平断面図である。
【符号の説明】
7…曲げ型、8…ロッカーアーム、8a…曲げ型ホル
ダ、11…楔、12…曲げ型締付け装置、17…楔撓み
調整装置、23…回転駆動機構、30…締付け解除装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッカーアームの先端に配置される曲げ
    型の背面と前記ロッカーアームとの間に、型幅方向に垂
    直な断面がテーパ状の楔を型幅方向に沿って介在させ、
    この楔を進入方向に撓ませて曲げ型の幅方向各部におけ
    る前記楔の進入深さを調整する楔撓み調整装置を設け、
    かつ前記楔を介して前記曲げ型の幅方向複数箇所を各々
    前記ロッカーアームに弾性的に締め付ける曲げ型締付け
    装置を設けたベンダにおける曲げ型のクラウニング装
    置。
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