JP2531346Y2 - 玩具用オイルダンパ - Google Patents

玩具用オイルダンパ

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JP2531346Y2
JP2531346Y2 JP1991070193U JP7019391U JP2531346Y2 JP 2531346 Y2 JP2531346 Y2 JP 2531346Y2 JP 1991070193 U JP1991070193 U JP 1991070193U JP 7019391 U JP7019391 U JP 7019391U JP 2531346 Y2 JP2531346 Y2 JP 2531346Y2
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JP
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cylinder
inner sleeve
oil damper
groove
piston
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JP1991070193U
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JPH0528397U (ja
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文人 滝
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株式会社田宮模型
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、インナスリーブを備え
る玩具用オイルダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】玩具車と云えども高速走行するものに
は、スプリングダンパに代えてオイルダンパを設置す
る。このオイルダンパは、玩具車の走行するときの上下
振動を抑えるだけでなく、特にラジオコントロールの場
合、車の接地性、操縦性を確保する上で重要な部品とな
る。玩具車用のオイルダンパは、一般に、シリンダ内に
ピストンを摺動自在に配して対向するオイル室をシリン
ダ内に作り、両オイル室をピストンに設けたバルブを連
通自在とし、且つ該ピストンをロッドに結合させ、シリ
ンダの一端を車体側に且つロッドの先端を車輪側に支持
させる構成を有する。
【0003】従来のオイルダンパは、玩具車の車輪が突
起物に乗りあげた瞬間や穴に落ちた時に車輪が地面に着
地した後のピストンロッドのシリンダ内に入る縮み運動
及び玩具車の車輪が突起物を乗り越えた瞬間から着地す
るまでの間や、穴に落ち込む瞬間から着地までの間のピ
ストンロッドが伸びる伸び運動時のピストンロッドの前
後半減衰力がほゞ同じとなる。
【0004】このため、たとえば、ピストンロッドの縮
み運動時において、その前半部から後半部にかけてダン
ピング効果を漸進的に強くし、又、ピストンロッドの伸
び運動時において、その前半部から後半部にかけてダン
ピング効果を漸進的(プログレッシブ)に弱くすること
が不可能となっている。
【0005】そこで、ダンピング効果を制御可能にして
且つ玩具車に適用できるオイルダンパを、本出願人は実
開平1−167298号公報にて提案した。
【0006】
【本考案が解決しようとする課題】前述した公報に開示
されたオイルダンパは、シリンダ内周面にその長手方向
に沿って断面積を変化させていくえぐりを入れる手段を
用い、ピストンロッドが縮み運動時にダンピング効果を
漸進的に大きくさせ、逆に、ピストンロッドの伸び運動
時ピストンの抵抗が小さくピストンロッドの伸びを早く
させる作用を得ている。
【0007】しかし、この従来例は、ボール盤などでえ
ぐり加工をする際、シリンダを一定の角度に傾けて保持
する必要があるなど加工や寸法精度を保つのに難しい面
があり、また異なった減衰効果を得るためには数種類の
えぐりを持つシリンダを用意する必要があるなどの問題
があった。
【0008】それ故に、本考案は、前述した公報に開示
されるオイルダンパを改良し、年令・経験に関係なく、
誰もがオイルダンパを正しく扱い、玩具車の走行を楽し
めるようにすることを、解決すべき課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、前述した課題
を解決するために、溝付きのインナスリーブを用いる技
術手段を採用する。
【0010】より具体的には、一端にキャップを螺着さ
せたシリンダと、シリンダ内に挿入された中空のインナ
スリーブと、該インナスリーブ内に摺動自在に配された
無孔のピストンと、一端がピストンに固定され且つ他端
が前記シリンダの底壁を貫通して前記シリンダの外部に
延出するロッドとを有し、前記インナスリーブがその内
周面に長手方向に伸びる溝を備え、且つ前記ピストンに
より画定される対の室が前記溝のみを介して連通可能で
ある玩具用オイルダンパを提供する。
【0011】
【作用】シリンダ内に挿入したインナスリーブに溝を設
けているので、インナスリーブの交換により、ダンピン
グ効果を代えることができ、又、インナスリーブの摩耗
が有っても、インナスリーブを代えて新しいインナスリ
ーブを用いれば、所望のダンピング効果を維持できる。
【0012】
【実施例】オイルダンパ1は、一端を閉じたアルミ合金
製のシリンダ2と、該シリンダ2内に挿入される合成樹
脂製のインナスリーブ3と、インナスリーブ3内を摺動
するピストン4と、該ピストン4に一端が固定され且つ
シリンダ2の外部へ他端が延出するロッド5と、シリン
ダ2の開口部を閉じるキャップ6と、ロッド5の一端と
シリンダ2との間に配されるスプリング7とを有す。キ
ャップ6側を車輪側へ、又、ロッド5の他部を車体側へ
支持させる。
【0013】ピストン4がインナスリーブ3内を対向す
る室8、9に区画し、両室8、9内にオイルを封入す
る。
【0014】インナスリーブ3の内周面に長手方向に延
在する溝10を設ける。溝10は、ピストン4の往復動
中、両室8、9間を連通させ、一方の室から他方の室へ
のオイルの流れ量を変え、ダンピング効果を調整する。
ピストン4は無孔であり、対の室8、9間でのオイルの
流れは溝10のみによって行う。
【0015】溝10が、図2に示すように、三角形状の
場合、ロッド5が縮むにつれて、溝10のピストン4を
介しての流路断面積が小さくなり、ダンピング効果が漸
進的に強くなる。逆に、ロッド5の伸び運動中は、室9
から室8へのオイルの流れ込み量が多く、ロッド5の伸
びスピードが早く、ダンピング効果が漸進的に弱くな
る。
【0016】図3の溝10は、その巾が大きく、しか
も、上下で同一となっているので、ダンピング効果がロ
ッド5の上下動中常時弱いが、図4の溝10はその巾が
小さく、しかも、上下で同一となっているので、ダンピ
ング効果がロッド5の上下動中常時強い。
【0017】図5に示す例はひし形をなし、ロッド5の
上下動中の最終段階に近付くに従いダンピング効果を漸
進的に強くすることができる。図6の例は溝10を複数
個並設させてダンピング効果を調整させる例である。
【0018】溝10は、インナスリーブ3に穿設して
も、又、えぐる形に形成してもよい。溝10は、インナ
スリーブ3の成形時に形成して提供してもよく、又、使
用者が好みの形・大きさの溝10を自分で作ってもよ
い。
【0019】インナスリーブ3は、合成樹脂製のパイプ
状のものであるから、コストを低く抑えることができ、
又、組立作業を複雑化することはない。
【0020】
【効果】形、大きさの異なる溝を設けたインナスリーブ
を幾つか用意しておき、インナスリーブを代えること
で、ダンピング効果を簡単に変化させ得る。従って、走
行条件に応じたダンピング効果を容易に得ることができ
る。インナスリーブの摩耗があっても、インナスリーブ
を交換すればよいので、オイルダンパを長く使うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例の断面図である。
【図2】溝の変形例を示す部分平面図である。
【図3】溝の変形例を示す部分平面図である。
【図4】溝の変形例を示す部分平面図である。
【図5】溝の変形例を示す部分断面図である。
【図6】溝の変形例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 オイルダンパ 2 シリンダ 3 インナスリーブ 4 ピストン 5 ロッド 6 キャップ 10 溝

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端にキャップを螺着させたシリンダ
    と、シリンダ内に挿入された中空のインナスリーブと、
    該インナスリーブ内に摺動自在に配された無孔のピスト
    ンと、一端がピストンに固定され且つ他端が前記シリン
    ダの底壁を貫通して前記シリンダの外部に延出するロッ
    ドとを有し、前記インナスリーブがその内周面に長手方
    向に伸びる溝を備え、且つ前記ピストンにより画定され
    る対の室が前記溝のみを介して連通可能である玩具用オ
    イルダンパ。
  2. 【請求項2】 前記溝が長手方向に沿ってその断面積を
    変えている請求項1の玩具用オイルダンパ。
  3. 【請求項3】 前記溝を複数本並設させている請求項1
    の玩具用オイルダンパ。
  4. 【請求項4】 前記インナスリーブが合成樹脂製の請求
    項1の玩具用オイルダンパ。
JP1991070193U 1991-08-08 1991-08-08 玩具用オイルダンパ Expired - Lifetime JP2531346Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0528397U JPH0528397U (ja) 1993-04-16
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JPS56140555A (en) * 1980-04-04 1981-11-02 Pioneer Electronic Corp Bookshelf type record player

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