JP2531236Y2 - 熱複写装置 - Google Patents

熱複写装置

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JP2531236Y2
JP2531236Y2 JP1989148219U JP14821989U JP2531236Y2 JP 2531236 Y2 JP2531236 Y2 JP 2531236Y2 JP 1989148219 U JP1989148219 U JP 1989148219U JP 14821989 U JP14821989 U JP 14821989U JP 2531236 Y2 JP2531236 Y2 JP 2531236Y2
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thermal
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は原図と感熱複写材とを重ねた状態で搬送する
搬送シートを有する熱複写装置に関する。
(従来の技術) 熱複写装置は原図と感熱複写材とを重ねた状態で、熱
エネルギーにより原図の像を感熱複写材に複写する装置
であり、各種の構成のものが提案されている。
例えば、感熱発色の複写により、OHPフィルムを作製
する場合は、原稿上に感熱層を密着させ、フィルムを通
して赤外線で露光することにより、原稿像が熱線を吸収
し画像部の温度が上昇し、この上昇熱により感熱発色材
を発色させる。しかし、熱は熱源から拡散するために、
極力短期間でこのプロセスを完了させなければ画像がぼ
けたり、解像力が低下する。また、発色は原稿から伝導
熱により開始するため、密着させる必要がある。
そのような点を考慮して、光源と複数のローラを備
え、それらローラに掛け渡された搬送シート上に原図と
感熱複写材と重ねた状態で搬送させ、上記光源と対向す
るローラ面上で、前記光源により露光を行なうことによ
り、原図の像を感熱複写材に複写する熱複写装置が提案
されている。このような方式によれば、原図と感熱複写
材は無理なく密着され、極めて短時間に熱の供給がで
き、スムーズな複写が連続的にかつ高速に行なうことが
できる。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、発色は通常約65℃以上で開始するが、
連続コピーにより装置の雰囲気自体が、温度上昇する
と、熱バイアスが加わった状態になり、発色温度に上昇
させるのに必要な温度差がなくなり、必要以上の熱が与
えられるようになる。この結果、画像に滲みを生じ、線
が原稿より太くなったり、地肌が発色するという問題が
生じる。
また、逆に装置自体が冬期に冷えているときなどは、
常温時より余分に露光する必要がある。
このような各種の要因により生じる装置の温度上昇お
よび温度降下に対して、搬送シート送り速度を一定に
し、熱複写を行なう従来方法では、複写において一定の
濃度を保つことができない。
従って、近年、装置の温度変化を補償する方法として
は、次のような方法が提案されている。
光源の反射板の温度を検出して、一定温度以上の温度
を検出した場合には、温度低下するまでランプを点灯さ
せず冷却し、コピー禁止状態とする方法。
ランプ近傍の雰囲気温度を検出し、露光速度を温度変
化と関連して変化させ、発色濃度を一定化する方法。
熱源に取り付けている放熱板に直接感温素子を取り付
け温度を検出する、または放熱板とは非接触で取り付け
てある感温素子で温度を検出し、搬送シートの送り速度
をコントロールする方法。
しかしながら、の方法は装置を使用不可能とするも
ので、実用上効果的でなく、また、およびの方法で
は、複写する位置の温度との差がどうしてもできてしま
う欠点がある。
また、上記した問題に加えて、光源からの赤外線を用
いた熱複写装置においては、各種の感熱複写材の特性に
合致するように加熱するための設定条件を広く取れるよ
うにできることが要望されていた。
本考案の目的は、上述したような問題に鑑み、常に一
定の発色濃度を得るために、正確に装置の温度変化を補
償することのできる熱複写装置を提供することにある。
また、本考案の目的は、プリントローラ上において各
種の感熱複写材の特性に合致するように加熱することが
できる熱複写装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、光源とこの光源と対向するローラを含む複
数のローラと、該ローラに掛け渡された搬送シートと、
前記搬送シートの送り速度を決める駆動モータとを有
し、前記搬送シートで原図と感熱複写材と重ねた状態で
搬送し、前記光源と対向するローラ(以下、プリントロ
ーラと称する)面上で、前記光源により露光を行なうこ
とにより、原図の像を感熱複写材に複写する熱複写装置
であって、前記プリントローラの表面温度を検出する温
度検出手段と、該温度検出手段の出力信号により前記駆
動モータの速度を制御する制御手段とを有することを特
徴とする。
(作用) 本考案によれば、熱複写時のプリントローラ表面の温
度を温度検出手段で検出し、搬送シート駆動モータへ検
出温度に対応した速度をフィードバックしながら、搬送
シートの速度を変化させることにより安定した熱複写が
できる。また厳密な理由は不明であるが、雰囲気の温度
で補正するより、または光源近くの温度で補償するよ
り、正確に複写の状態を反映しているので、正確な温度
補償を行なうことができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の熱複写装置の主要構成部分を抜き出
した斜視図である。
また、第2図は第1図に示す熱複写装置を横方向から
見た模式図である。
第1図及び第2図において、符号7は赤外線を照射す
る光源としてのランプを示す。符号12,13,14,15はロー
ラを示しており、これらローラは装置の側板に回転自在
に支持されている。各ローラ12〜15には、それらの軸方
向の温度分布を均一化させるために、芯の金属には熱流
の抵抗の少ない熱伝導性の高い厚肉のアルミ管が用いら
れる。ローラ12,15にはそれぞれプーリ16,17がそれぞれ
設けられ、これらローラ12,15は駆動用モータ5の駆動
プーリ18に掛け渡されているベルト6により回転駆動さ
れる。
符号4はローラ12〜15に掛け渡された搬送シートを示
す。搬送シート4は耐熱性(200℃以上)を有し、赤外
線の透過率が良い必要があるので、通常厚さ0.25mmのテ
フロンが用いられている。なお、搬送シート4の張り
方、及びローラ12〜15の配置は図に示すのはその一例に
過ぎず、そのほか各種の張り方、配置を採用することが
可能である。光源7はローラ14と対向し、このプリント
ローラ14上で複写が行なわれる。符号3は給紙用テーブ
ルであり、このテーブル3上に原図1と熱複写材2とを
重ねておき、X方向に挿入することにより複写が行なわ
れる。入口センサー8は第2図にも示すようにプリント
ローラ14の入口及び出口に突起を有し、この突起を原図
1及び/または熱複写材2が押すことにより、給紙、排
紙を検知する。
符号10はプリントローラ14の軸方向に1個或いは複数
個設けられた温度検出手段としての感温素子である。符
号20は感温素子10から信号により、駆動モータ5の回転
数を演算する制御回路を示す。駆動モータ5がDCモータ
の場合は、供給電圧を変化させることにより回転数を変
化させ、駆動モータ5がパルスモータの場合は供給パル
ス数を変化させることにより、回転数が変化させられ
る。符号9は光源7の位置を調整するための光源位置調
整レバーであり、光源支持部材11により各熱複写材に応
じて予め決められた位置に光源7を移動させることがで
きる。
本実施例の動作は先ず、熱複写材2の種類により、調
整レバー9を所定に基準位置に合わせることにより、光
源7の位置(具体的には光源7とプリントローラ14との
距離)がセットされることにより始まる。次に、原図1
と熱複写材2を重ね合わせてテーブル3より挿入するこ
とにより、入口サンサー8がオンし、露光を開始すると
共に、原図1と熱複写材2は搬送シート4とプリントロ
ーラ14の間に圧接した状態で、搬送シート4によって搬
送される。搬送中は、常に感温素子10によりプリントロ
ーラ14の温度を検知し(第3図のように複数個の感温素
子10を配置したときは、その複数個の平均値をとる)、
制御回路20により、一定濃度の熱転写ができるように駆
動モータ5の回転数を制御する。すなわち、常に感温素
子10で温度を検出し、駆動モータ5の速度へフィードバ
ックし、速度コントロールを行なう。露光完了後、原図
1及び熱複写材2が取り出されると、入口センサー8が
オフし、駆動モータ5が逆転され、搬送シート4が巻き
戻され、一連の複写動作が終了する。
プリントローラ14から熱複写材2は加熱され、発色と
必要な熱量は変化するはずであるが、実験的には、いか
なる他の場所で検出した温度より、プリントローラ14上
の温度で速度を決める方法が最も安定した発色濃度が得
られた。
なお、上記の動作において、作像開始と同時(原稿挿
入により入口センサー8によりオンになったとき)に、
原図1及び熱複写材2がローラ14に巻き付けられること
で、ローラ14の表面温度は低下するが、そのあと徐々に
表面温度は上昇する。一回の作像時間は5秒前後である
ため、光源7点灯直後の温度で露光速度を決定し、その
あと一回コピーが完了するまで、一定の速度で作像する
こともできる。このようにすると制御プロセス上簡便で
あり、連続複写のときも装置の温度上昇に応じて複写濃
度を一定にすることができる。
(考案の効果) 以上、説明したように、本考案は、熱転写される位置
に近いプリントローラの表面温度を測定するため、常に
熱複写場所の条件に近い状態で温度を測定でき、安定し
た発色濃度が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す熱複写装置の主要構成
部分の斜視図、第2図は第1図に示す熱複写装置を横方
向から見た模式図、第3図は検温素子をプリントローラ
上に複数個配置した構成を示す図。 4……搬送シート、5……駆動用モータ、7……光源、
10……温度検出手段、12〜15……ローラ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、この光源と対向するローラを含む
    複数のローラと、該ローラに掛け渡された搬送シート
    と、前記搬送シートの送り速度を決める駆動モータとを
    有し、前記搬送シートで原図と感熱複写材と重ねた状態
    で搬送し、前記光源と対向するローラ(以下、プリント
    ローラと称する)面上で、前記光源により露光を行なう
    ことにより、原図の像を感熱複写材に複写する熱複写装
    置であって、 前記プリントローラの表面温度を検出する温度検出手段
    と、該温度検出手段の出力信号により前記駆動モータの
    速度を制御する制御手段と、を有することを特徴とする
    熱複写装置。
JP1989148219U 1989-12-22 1989-12-22 熱複写装置 Expired - Lifetime JP2531236Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS56151926A (en) * 1980-04-25 1981-11-25 Nippon Denso Co Ltd Exposure control device for diazo printer
JPS59151926A (ja) * 1983-02-18 1984-08-30 株式会社日立製作所 床掃除用自走ロボツト
JPS6327825A (ja) * 1986-07-22 1988-02-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 感熱複写装置

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