JP2531193Y2 - 機械駆動式過給機 - Google Patents
機械駆動式過給機Info
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- JP2531193Y2 JP2531193Y2 JP1990083980U JP8398090U JP2531193Y2 JP 2531193 Y2 JP2531193 Y2 JP 2531193Y2 JP 1990083980 U JP1990083980 U JP 1990083980U JP 8398090 U JP8398090 U JP 8398090U JP 2531193 Y2 JP2531193 Y2 JP 2531193Y2
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- Japan
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- casing
- valve
- suction
- port
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Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は吸入空気を圧縮してエンジンに過給すること
によりエンジンの出力性能を向上させるために使用され
る機械駆動式過給機に関するものである。
によりエンジンの出力性能を向上させるために使用され
る機械駆動式過給機に関するものである。
［従来の技術］ エンジンの出力性能向上のために用いられる従来の機
械駆動式過給機は、第３図に一例を示す如く、ケーシン
グ１内に、スクリュー型の圧縮機構として、雄ロータ２
と雌ロータ３を平行に配置し互に噛合させた状態で回転
自在に収納させ、該ケーシング１の一側に、上記両ロー
タ2,3の軸に設けたタイミングギヤを内蔵したギヤケー
シング４を設けて、該ギヤケーシング４から入力軸５を
突出させ、且つ該入力軸５上に設けたプーリ６とエンジ
ン７の出力軸８上に設けたプーリ９との間にベルト10を
掛け回し、エンジン７の出力をプーリ９からベルト10を
介してプーリ６に伝達し、更に、該プーリ６の回転力を
タイミングギヤを介し雄ロータ２と雌ロータ３に伝える
ことによって両ロータ2,3を回転させるようにし、該両
ロータ2,3の回転により軸方向一端部の吸入口11より吸
入管12を通して吸入された空気を、第４図に示す如く、
両ロータ2,3による吸入行程部Ａ、圧縮行程部Ｂ、吐出
行程部Ｃを順次経て軸方向他端部の吐出口13から吐出さ
せ、上記エンジン７に吐出管14を通して過給するように
してあり、更に、部分負荷運転時の如くエンジン７で過
給を必要としないときには、吐出空気を、吐出管14と吸
入管12の間に設けたバイパス流路15を通して吸入口11側
へ逃がすことができるようにしてある。なお、第３図
中、16はバイパス流路15を開閉するバイパス弁、17は吸
入空気量を調整するスロットル弁、18はエアクリーナを
示す。
械駆動式過給機は、第３図に一例を示す如く、ケーシン
グ１内に、スクリュー型の圧縮機構として、雄ロータ２
と雌ロータ３を平行に配置し互に噛合させた状態で回転
自在に収納させ、該ケーシング１の一側に、上記両ロー
タ2,3の軸に設けたタイミングギヤを内蔵したギヤケー
シング４を設けて、該ギヤケーシング４から入力軸５を
突出させ、且つ該入力軸５上に設けたプーリ６とエンジ
ン７の出力軸８上に設けたプーリ９との間にベルト10を
掛け回し、エンジン７の出力をプーリ９からベルト10を
介してプーリ６に伝達し、更に、該プーリ６の回転力を
タイミングギヤを介し雄ロータ２と雌ロータ３に伝える
ことによって両ロータ2,3を回転させるようにし、該両
ロータ2,3の回転により軸方向一端部の吸入口11より吸
入管12を通して吸入された空気を、第４図に示す如く、
両ロータ2,3による吸入行程部Ａ、圧縮行程部Ｂ、吐出
行程部Ｃを順次経て軸方向他端部の吐出口13から吐出さ
せ、上記エンジン７に吐出管14を通して過給するように
してあり、更に、部分負荷運転時の如くエンジン７で過
給を必要としないときには、吐出空気を、吐出管14と吸
入管12の間に設けたバイパス流路15を通して吸入口11側
へ逃がすことができるようにしてある。なお、第３図
中、16はバイパス流路15を開閉するバイパス弁、17は吸
入空気量を調整するスロットル弁、18はエアクリーナを
示す。
［考案が解決しようとする課題］ ところが、上記従来の機械駆動式過給機においては、
エンジン７への過給を必要としない部分負荷運転時の如
き場合、バイパス弁16を開くことにより突出口13から吐
出される圧縮空気をバイパス流路15を通して吸入口11側
ヘ逃がすことによりエンジン７へ過給しないようするこ
とができるが、雄ロータ２と雌ロータ３は回転を続けて
圧縮空気を吐出口13より吐出し続けるようになっている
ので、圧縮行程部Ｂでは、第４図（イ）（ロ）に斜線部
で示す如く、吸入した空気を圧縮するという内部圧縮仕
事を継続して行うようになっている。なお、第４図
（イ）は圧縮開始時の状態を、又、第４図（ロ）は圧縮
終了時の状態を示す。そのため、エンジン７で過給を必
要としないときにも内部圧縮仕事をさせていることにな
るので、過給機駆動馬力が増大し、無駄な動力を費すこ
とになっていた。
エンジン７への過給を必要としない部分負荷運転時の如
き場合、バイパス弁16を開くことにより突出口13から吐
出される圧縮空気をバイパス流路15を通して吸入口11側
ヘ逃がすことによりエンジン７へ過給しないようするこ
とができるが、雄ロータ２と雌ロータ３は回転を続けて
圧縮空気を吐出口13より吐出し続けるようになっている
ので、圧縮行程部Ｂでは、第４図（イ）（ロ）に斜線部
で示す如く、吸入した空気を圧縮するという内部圧縮仕
事を継続して行うようになっている。なお、第４図
（イ）は圧縮開始時の状態を、又、第４図（ロ）は圧縮
終了時の状態を示す。そのため、エンジン７で過給を必
要としないときにも内部圧縮仕事をさせていることにな
るので、過給機駆動馬力が増大し、無駄な動力を費すこ
とになっていた。
そこで、本考案は、エンジンが過給を必要としないと
きには内部圧縮仕事を行わせないようにして過給機駆動
馬力を低減させることができるようにしようとするもの
である。
きには内部圧縮仕事を行わせないようにして過給機駆動
馬力を低減させることができるようにしようとするもの
である。
［課題を解決するための手段］ 本考案は、上記課題を解決するために、ケーシングに
内蔵したスクリュー型圧縮機構による吸入行程部、圧縮
行程部、吐出行程部を順次経て空気を圧縮して吐出させ
るようにし、且つ吐出される空気をエンジンへ過給する
途中で吸入側へ逃がすことができるようにするために、
上記ケーシングに接続された吸入通路と吐出通路との間
にバイパス流路を接続して、該バイパス流路に、エンジ
ンの非過給運転時にバイパス流路を開くようにさせるバ
イパス弁が設けてある機械駆動式過給機において、少な
くとも圧縮行程部に位置するケーシングの内周面にバイ
パスポートを開口させると共に、該バイパスポートと連
通する閉空間をケーシングに形成し、更に、上記バイパ
スポートの開閉弁を備え、上記バイパス弁の開弁時に、
上記閉空間が大きくなる方向に開閉弁を作動させるよう
にしてなる構成とする。
内蔵したスクリュー型圧縮機構による吸入行程部、圧縮
行程部、吐出行程部を順次経て空気を圧縮して吐出させ
るようにし、且つ吐出される空気をエンジンへ過給する
途中で吸入側へ逃がすことができるようにするために、
上記ケーシングに接続された吸入通路と吐出通路との間
にバイパス流路を接続して、該バイパス流路に、エンジ
ンの非過給運転時にバイパス流路を開くようにさせるバ
イパス弁が設けてある機械駆動式過給機において、少な
くとも圧縮行程部に位置するケーシングの内周面にバイ
パスポートを開口させると共に、該バイパスポートと連
通する閉空間をケーシングに形成し、更に、上記バイパ
スポートの開閉弁を備え、上記バイパス弁の開弁時に、
上記閉空間が大きくなる方向に開閉弁を作動させるよう
にしてなる構成とする。
又、バイパスポートと、スクリュー型圧縮機構を構成
するロータの歯溝幅よりも大きく開口させた構成とする
とよい。
するロータの歯溝幅よりも大きく開口させた構成とする
とよい。
更に、バイパスポートを、吸入行程部から圧縮行程部
に跨がる位置に開口させた構成とする。
に跨がる位置に開口させた構成とする。
更に又、ケーシングのバイパスポート部に、ケーシン
グの外方へ突出するケースを設け、該ケース内に、ケー
スの突出方向へ作動する開閉弁を収納させて、ケースと
開閉弁とによって閉空間を形成させるようにした構成と
する。
グの外方へ突出するケースを設け、該ケース内に、ケー
スの突出方向へ作動する開閉弁を収納させて、ケースと
開閉弁とによって閉空間を形成させるようにした構成と
する。
［作用］ 部分負荷運転時に、バイパス流路のバイパス弁を開き
且つバイパスポートの開閉弁を開作動させるようにする
と、吐出空気がバイパス流路を通って積極的に吸入側へ
逃がされると同時に、圧縮行程部の圧力が閉空間へ抜か
れて下げられることになって過給駆動馬力を低減できる
ことになる。
且つバイパスポートの開閉弁を開作動させるようにする
と、吐出空気がバイパス流路を通って積極的に吸入側へ
逃がされると同時に、圧縮行程部の圧力が閉空間へ抜か
れて下げられることになって過給駆動馬力を低減できる
ことになる。
又、バイパスポートをロータの歯溝幅よりも大きくす
ると、より積極的に隣りの歯溝へ圧力を抜くことができ
るようになる。
ると、より積極的に隣りの歯溝へ圧力を抜くことができ
るようになる。
更に、吸入行程部から圧縮行程部に跨がる位置にバイ
パスポートを開口させた場合は、圧縮行程部の空気を吸
入行程部へ逆流させるようにすることができるようにな
るため、空気の圧力をより低圧にすることができ、内部
圧縮仕事を行わせないようにすることができる。
パスポートを開口させた場合は、圧縮行程部の空気を吸
入行程部へ逆流させるようにすることができるようにな
るため、空気の圧力をより低圧にすることができ、内部
圧縮仕事を行わせないようにすることができる。
更に又、ケースと開閉弁とによって閉空間を形成させ
るようにすることにより、閉空間を容易に形成すること
ができる。
るようにすることにより、閉空間を容易に形成すること
ができる。
［実施例］ 以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。
第１図及び第２図は本考案の実施例を示すもので、第
３図に示す機械駆動式過給機と同様に、ケーシング１内
に圧縮機構として収納させた雄ロータ２と雌ロータ３の
回転により、吸入口11から吸入した空気を圧縮して吐出
口13から吐出させられるようにし、且つ部分負荷運転時
の如くエンジン７で過給を必要としないときには、バイ
パス弁16を開くことにより上記吐出口13から吐出された
圧縮空気を吐出管14、バイパス流路15、吸入管12を通し
て吸入口11側へ逃がせるようにしてある構成において、
上記雄ロータ２と雌ロータ３による空気の圧縮行程部Ｂ
から空気を吸入側に戻すようにするために、該雄ロータ
２と雌ロータ３による空気の吸入行程部Ａから圧縮行程
部Ｂに跨がる位置、すなわち、吸入終了の直前位置から
圧縮終了直前位置までの間を開口する大きさのバイパス
ポート19をケーシング１に設ける。詳述すると、第４図
（イ）（ロ）に各々破線を付して示したように吸入行程
部Ａから圧縮行程部Ｂに跨がる位置における上記ケーシ
ング１の壁部に、ロータ2,3のスクリューの各歯溝2aの
ピッチ幅（ピッチ幅を回転角に直した場合第４図（イ）
（ロ）における斜線を付した部分の幅）よりも大きな直
径としたバイパスポート19を穿設し、且つ該バイパスポ
ート19部に、ケーシングの外方へ突出するようにケース
21を設けると共に、該ケース21内に、ケース21の突出方
向に作動してバイパスポート19を開閉する開閉弁20を収
納させて、開閉弁20とケース21とによりバイパスポート
19を介してケーシング１内と連通する閉空間22を形成さ
せるようにし、開閉弁20の作動によってバイパスポート
19を開いて閉空間22を大きくさせるようにすることによ
り、圧縮行程部Ｂの空気を閉空間22に抜いて圧力を低下
させられるようにすると共に、吸入行程部Ａに逆流させ
る如く戻せるようにし、圧縮行程部Ｂで空気の圧縮仕事
を行わせないようにする。
３図に示す機械駆動式過給機と同様に、ケーシング１内
に圧縮機構として収納させた雄ロータ２と雌ロータ３の
回転により、吸入口11から吸入した空気を圧縮して吐出
口13から吐出させられるようにし、且つ部分負荷運転時
の如くエンジン７で過給を必要としないときには、バイ
パス弁16を開くことにより上記吐出口13から吐出された
圧縮空気を吐出管14、バイパス流路15、吸入管12を通し
て吸入口11側へ逃がせるようにしてある構成において、
上記雄ロータ２と雌ロータ３による空気の圧縮行程部Ｂ
から空気を吸入側に戻すようにするために、該雄ロータ
２と雌ロータ３による空気の吸入行程部Ａから圧縮行程
部Ｂに跨がる位置、すなわち、吸入終了の直前位置から
圧縮終了直前位置までの間を開口する大きさのバイパス
ポート19をケーシング１に設ける。詳述すると、第４図
（イ）（ロ）に各々破線を付して示したように吸入行程
部Ａから圧縮行程部Ｂに跨がる位置における上記ケーシ
ング１の壁部に、ロータ2,3のスクリューの各歯溝2aの
ピッチ幅（ピッチ幅を回転角に直した場合第４図（イ）
（ロ）における斜線を付した部分の幅）よりも大きな直
径としたバイパスポート19を穿設し、且つ該バイパスポ
ート19部に、ケーシングの外方へ突出するようにケース
21を設けると共に、該ケース21内に、ケース21の突出方
向に作動してバイパスポート19を開閉する開閉弁20を収
納させて、開閉弁20とケース21とによりバイパスポート
19を介してケーシング１内と連通する閉空間22を形成さ
せるようにし、開閉弁20の作動によってバイパスポート
19を開いて閉空間22を大きくさせるようにすることによ
り、圧縮行程部Ｂの空気を閉空間22に抜いて圧力を低下
させられるようにすると共に、吸入行程部Ａに逆流させ
る如く戻せるようにし、圧縮行程部Ｂで空気の圧縮仕事
を行わせないようにする。
なお、バイパスポート19は径が大きいほど内部圧縮さ
せなくて有利であるが、大きくし過ぎると、ケーシング
１の剛性が低下するので、バイパスポート19は極力小さ
くするようにする。
せなくて有利であるが、大きくし過ぎると、ケーシング
１の剛性が低下するので、バイパスポート19は極力小さ
くするようにする。
全負荷運転時の如くエンジンで過給を必要とする場合
には、バイパス弁16及び開閉弁20をいずれも閉の状態に
する。これにより、吸入管12を通して吸入口11からケー
シング１内に吸入された空気は、吸入行程部Ａ、圧縮行
程部Ｂ、吐出行程部Ｃを順次経て吐出口13より圧縮状態
で吐出され、吐出管14を通ってエンジン７へ過給される
ことになる。
には、バイパス弁16及び開閉弁20をいずれも閉の状態に
する。これにより、吸入管12を通して吸入口11からケー
シング１内に吸入された空気は、吸入行程部Ａ、圧縮行
程部Ｂ、吐出行程部Ｃを順次経て吐出口13より圧縮状態
で吐出され、吐出管14を通ってエンジン７へ過給される
ことになる。
一方、部分負荷運転時の如くエンジン７で過給を必要
としない場合には、バイパス弁16及び開閉弁20をいずれ
も開状態にする。バイパス弁16が開かれると、吐出口13
から吐出された空気は吐出管14からバイパス流路15を通
って吸入管12に積極的に逃がされて、エンジン７への過
給が行われなくなるが、更に、開閉弁20の操作によりバ
イパスポート19が開かれると、圧縮行程部Ｂが閉空間22
と連通させられるため、ケーシング１内に吸入された空
気が閉空間22へ抜けて圧力が低下させられることにな
り、更に、第２図の矢印ａで示す如く、圧縮行程部Ｂの
空気はバイパスポート19部を通って吸入行程部Ａに逆流
する如く戻される。これにより、雄ロータ２と雌ロータ
３は回転していても両ロータ2,3間で内部圧縮仕事が行
われことはなくなり、吐出口13から吐出される空気は大
気圧となる。したがって、過給機の駆動馬力を低減させ
ることができ、無駄な動力を消費することがなくなる。
としない場合には、バイパス弁16及び開閉弁20をいずれ
も開状態にする。バイパス弁16が開かれると、吐出口13
から吐出された空気は吐出管14からバイパス流路15を通
って吸入管12に積極的に逃がされて、エンジン７への過
給が行われなくなるが、更に、開閉弁20の操作によりバ
イパスポート19が開かれると、圧縮行程部Ｂが閉空間22
と連通させられるため、ケーシング１内に吸入された空
気が閉空間22へ抜けて圧力が低下させられることにな
り、更に、第２図の矢印ａで示す如く、圧縮行程部Ｂの
空気はバイパスポート19部を通って吸入行程部Ａに逆流
する如く戻される。これにより、雄ロータ２と雌ロータ
３は回転していても両ロータ2,3間で内部圧縮仕事が行
われことはなくなり、吐出口13から吐出される空気は大
気圧となる。したがって、過給機の駆動馬力を低減させ
ることができ、無駄な動力を消費することがなくなる。
なお、本考案は上記実施例にのみ限定されるものでは
なく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
更を加え得ることは勿論である。
なく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
更を加え得ることは勿論である。
［考案の効果］ 以上述べた如く、本考案の機械駆動式過給機によれ
ば、次の如き優れた効果を発揮する。
ば、次の如き優れた効果を発揮する。
（ｉ）ケーシングに内蔵したスクリュー型圧縮機構によ
る吸入行程部、圧縮行程部、吐出行程部を順次経て空気
を圧縮して吐出させるようにし、且つ吐出される空気を
エンジンへ過給する途中で吸入側へ逃がすことができる
ようにするために、上記ケーシングに接続された吸入通
路と吐出通路との間にバイパス流路を接続して、該バイ
パス流路に、エンジンの非過給運転時にバイパス流路を
開くようにさせるバイパス弁が設けてある機械駆動式過
給機において、少なくとも圧縮行程部に位置するケーシ
ングの内周面にバイパスポートを開口させると共に、該
バイパスポートと連通する閉空間をケーシングに形成
し、更に、上記バイパスポートの開閉弁を備え、上記バ
イパス弁の開弁時に、上記閉空間が大きくなる方向に開
閉弁を作動させるようにしてなる構成としてあるので、
エンジンの非過給運転時に、バイパス弁と開閉弁を開く
ようにさせると、吐出空気をバイパス流路を通して吸入
側へ積極的に逃がすことができると共に、圧縮行程部の
圧力を閉空間へ抜くことができて、圧縮行程部の圧力を
下げることができ、これにより、過給駆動馬力を低減さ
せることができる。
る吸入行程部、圧縮行程部、吐出行程部を順次経て空気
を圧縮して吐出させるようにし、且つ吐出される空気を
エンジンへ過給する途中で吸入側へ逃がすことができる
ようにするために、上記ケーシングに接続された吸入通
路と吐出通路との間にバイパス流路を接続して、該バイ
パス流路に、エンジンの非過給運転時にバイパス流路を
開くようにさせるバイパス弁が設けてある機械駆動式過
給機において、少なくとも圧縮行程部に位置するケーシ
ングの内周面にバイパスポートを開口させると共に、該
バイパスポートと連通する閉空間をケーシングに形成
し、更に、上記バイパスポートの開閉弁を備え、上記バ
イパス弁の開弁時に、上記閉空間が大きくなる方向に開
閉弁を作動させるようにしてなる構成としてあるので、
エンジンの非過給運転時に、バイパス弁と開閉弁を開く
ようにさせると、吐出空気をバイパス流路を通して吸入
側へ積極的に逃がすことができると共に、圧縮行程部の
圧力を閉空間へ抜くことができて、圧縮行程部の圧力を
下げることができ、これにより、過給駆動馬力を低減さ
せることができる。
（ii）バイパスポートを、スクリュー型圧縮機構を構成
するロータの歯溝幅よりも大きく開口させた構成とする
ことによって、バイパスポートを開いたときに、圧縮行
程部の空気をより積極的に隣りの歯溝へ逃がすことがで
き、圧力を更に下げることができる。
するロータの歯溝幅よりも大きく開口させた構成とする
ことによって、バイパスポートを開いたときに、圧縮行
程部の空気をより積極的に隣りの歯溝へ逃がすことがで
き、圧力を更に下げることができる。
（iii）バイパスポートを、吸入行程部から圧縮行程部
に跨がる位置に開口させた構成とすることにより、バイ
パスポートを開いたときに、圧縮行程部の空気を吸入行
程部へ逆流させるようにすることができるため、空気の
圧縮圧力をより低下させることができ、圧縮機構による
内部圧縮仕事を行わせないようにすることができる。
に跨がる位置に開口させた構成とすることにより、バイ
パスポートを開いたときに、圧縮行程部の空気を吸入行
程部へ逆流させるようにすることができるため、空気の
圧縮圧力をより低下させることができ、圧縮機構による
内部圧縮仕事を行わせないようにすることができる。
（iv）ケーシングのバイパスポート部に、ケーシングの
外方へ突出するケースを設け、該ケース内に、ケースの
突出方向へ作動する開閉弁を収納させて、ケースと開閉
弁とによって閉空間を形成させるようにした構成とする
と、閉空間を容易に形成することができる。
外方へ突出するケースを設け、該ケース内に、ケースの
突出方向へ作動する開閉弁を収納させて、ケースと開閉
弁とによって閉空間を形成させるようにした構成とする
と、閉空間を容易に形成することができる。
第１図は本考案の機械駆動式過給機の一実施例を示す概
要図、第２図は第１図のII部拡大断面図、第３図は従来
の機械駆動式過給機の一例を示す概要図、第４図（イ）
（ロ）は過給機でのロータの回転による体積変化を示す
もので、（イ）は圧縮仕事開始時の状態を、又、（ロ）
は圧縮仕事終了時の状態をそれぞれ示す図である。 １……ケーシング、２……雄ロータ（圧縮機構）、３…
…雌ロータ（圧縮機構）、７……エンジン、11……吸入
口、12……吸入管（吸入通路）、13……吐出口、14……
吐出管（吐出通路）、15……バイパス流路、16……バイ
パス弁、19……バイパスポート、20……開閉弁、21……
ケース、22……閉空間、Ａ……吸入行程部、Ｂ……圧縮
行程部、Ｃ……吐出行程部。
要図、第２図は第１図のII部拡大断面図、第３図は従来
の機械駆動式過給機の一例を示す概要図、第４図（イ）
（ロ）は過給機でのロータの回転による体積変化を示す
もので、（イ）は圧縮仕事開始時の状態を、又、（ロ）
は圧縮仕事終了時の状態をそれぞれ示す図である。 １……ケーシング、２……雄ロータ（圧縮機構）、３…
…雌ロータ（圧縮機構）、７……エンジン、11……吸入
口、12……吸入管（吸入通路）、13……吐出口、14……
吐出管（吐出通路）、15……バイパス流路、16……バイ
パス弁、19……バイパスポート、20……開閉弁、21……
ケース、22……閉空間、Ａ……吸入行程部、Ｂ……圧縮
行程部、Ｃ……吐出行程部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田中 真也 東京都江東区豊洲３丁目１番15号 石川 島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)考案者 後藤 剛 広島県安芸郡府中町新地３番１号 マツ ダ株式会社内 (72)考案者 畑村 耕一 広島県安芸郡府中町新地３番１号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平２−294520（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−18625（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−285219（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−131791（ＪＰ，Ａ) 実開 昭51−47912（ＪＰ，Ｕ)
Claims (4)
- 【請求項１】ケーシングに内蔵したスクリュー型圧縮機
構による吸入行程部、圧縮行程部、吐出行程部を順次経
て空気を圧縮して吐出させるようにし、且つ吐出される
空気をエンジンへ過給する途中で吸入側へ逃がすことが
できるようにするために、上記ケーシングに接続された
吸入通路と吐出通路との間にバイパス流路を接続して、
該バイパス流路に、エンジンの非過給運転時にバイパス
流路を開くようにさせるバイパス弁が設けてある機械駆
動式過給機において、少なくとも圧縮行程部に位置する
ケーシングの内周面にバイパスポートを開口させると共
に、該バイパスポートと連通する閉空間をケーシングに
形成し、更に、上記バイパスポートの開閉弁を備え、上
記バイパス弁の開弁時に、上記閉空間が大きくなる方向
に開閉弁を作動させるようにしてなることを特徴とする
機械駆動式過給機。 - 【請求項２】バイパスポートを、スクリュー型圧縮機構
を構成するロータの歯溝幅よりも大きく開口させた請求
項１記載の機械駆動式過給機。 - 【請求項３】バイパスポートを、吸入行程部から圧縮行
程部に跨がる位置に開口させた請求項１又は２記載の機
械駆動式過給機。 - 【請求項４】ケーシングのバイパスポート部に、ケーシ
ングの外方へ突出するケースを設け、該ケース内に、ケ
ースの突出方向へ作動する開閉弁を収納させて、ケース
と開閉弁とによって閉空間を形成させるようにした請求
項１、２又は３記載の機械駆動式過給機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990083980U JP2531193Y2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 機械駆動式過給機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990083980U JP2531193Y2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 機械駆動式過給機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0442222U JPH0442222U (ja) | 1992-04-09 |
| JP2531193Y2 true JP2531193Y2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=31632093
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990083980U Expired - Lifetime JP2531193Y2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 機械駆動式過給機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2531193Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5147912U (ja) * | 1974-10-09 | 1976-04-09 | ||
| JPS59131791A (ja) * | 1983-01-19 | 1984-07-28 | Toyoda Autom Loom Works Ltd | スクリユ−圧縮機 |
| JPH0536992Y2 (ja) * | 1988-02-04 | 1993-09-20 | ||
| JPH02294520A (ja) * | 1989-05-09 | 1990-12-05 | Yamaha Motor Co Ltd | スクリュー式過給機の過給圧制御装置 |
-
1990
- 1990-08-10 JP JP1990083980U patent/JP2531193Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0442222U (ja) | 1992-04-09 |
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