JP2531018B2 - 通過検出装置 - Google Patents

通過検出装置

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JP2531018B2
JP2531018B2 JP61071904A JP7190486A JP2531018B2 JP 2531018 B2 JP2531018 B2 JP 2531018B2 JP 61071904 A JP61071904 A JP 61071904A JP 7190486 A JP7190486 A JP 7190486A JP 2531018 B2 JP2531018 B2 JP 2531018B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、家庭やビルなでの防犯装置として用いら
れ、人や物体が予め定められた光路への進入を検出する
通過検出装置に関するものである。
[従来の技術] 第6図は従来の通過検出装置の概要配置図を示す。図
において、(51)は図示の矢印方向に信号光(4a)を投
光すなわち送出する投光装置、(52)は受光装置(52)
の信号光(4a)の光路上にあり、信号光(4a)を受光す
る受光装置、(54)は受光装置(52)の出力を入力する
警報装置である。
以上のような従来の通過検出装置において、通常は投
光装置(51)から送出される信号光(4a)は、遮断され
ることなく、受光装置(52)に入力される状態にある。
この状態では警報装置(54)は警報を発生しない。しか
し、投光装置(51)からの信号光(4a)の光路に例えば
物体(3b)が進入したときは、信号光(4a)は物体(3
b)により遮断され、または反射されて信号光(4b)と
なり、いずれにしろ信号光(4a)は警報装置(54)に到
達しない。警報装置(54)はこのような状態となったと
きは、警報を出力する。
[発明が解決しようとする問題点] 従来の通過検出装置は、以上のように投光装置側と警
報装置側に電気的な配線を必要とするので、装置の構成
が複雑となるという問題点があった。
また、従来の通過検出装置は、上述のごとく物体の移
動を検出感知した後、連動する防犯カメラのピント合わ
せをして測距を行なっていたので、物体の移動速度が速
いと、物体を正確に捕捉する前に物体が防犯カメラの視
界外に去ってしまうという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、装置を複雑にすることなく、物体の移動速
度が速くてもこれを速やかに捕捉することができる通過
検出装置を得ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明に係る通過検出装置は、投光装置から出射さ
れた光を、予め定められた位置の反射板が反射すること
により形成される第1の光路の光、及び上記投光装置と
反射板との間の上記第1の光路に進入した物体が上記光
を反射することにより形成される第2の光路の光を、上
記第1及び第2の光路の延長上に並置された一対の受光
素子によりそれぞれ受光し、電気信号に変換した後、こ
の電気信号について演算処理し、上記一対の受光素子の
光起電流の比から距離情報を算出して、上記光路を通過
する物体が予め定められた距離範囲にあるか否かを示す
第1の論理信号と、上記受光装置に対する上記光の入射
レベルを示す第2の論理信号を生成するようにするとと
もに、上記第1及び第2の論理信号により防犯カメラの
ピント合わせ及びシャッタ作動が行なわれるようにした
ものである。
[作 用] この発明における通過検出装置は、投光装置から出射
され、第1及び第2の光路を介した光に基づく電気的な
信号についての演算処理で得た第1及び第2の論理信号
に従って防犯カメラのピント合わせ、及び防犯カメラの
シャッタの作動を容易にさせる。
[実施例] 以下この発明の一実施例を図について説明する。第1
図は以下で説明する通過検出装置の各部分の配置を概要
的に示す配置図である。図において、(3a)は投光装置
(51)から予め定められた距離lに配置された反射板、
(53)は投光装置(51)の近傍に配置された防犯カメラ
である。
第2図は第1図に示す各部分の配置を更に具体的に示
す配置図である。投光装置(51)において、(1)は投
光素子であり、点滅によりパルス状の光を出射する。
(2)は投光素子(1)から出射された光を収光する収
光レンズである。
(3a)は収光レンズ(2)から入射される信号光
(4)を反射する反射板であり、第1の光路を形成す
る。物体(3b)及び(3c)は信号光(4a)が進む第1の
光路に進入した場合の動作を説明するための例示であっ
て、装置の構成要素として存在するものではない。
受光装置(52)において、(5)は物体(3b)(信号
光(4a)の光路に存在した場合を示す)により反射され
た収光レンズ(2)の光を入射して収光する収光レン
ズ、(6)は受光素子ブロックであり、投光素子(1)
から出射され、収光レンズ2)、反射板(3a)及び収光
レンズ(5)を介する第1の光路の光、すなわち信号光
(4a)を受光する半導体層(6a)上のアノード・セル
(受光素子)(7a)と、投光素子(1)から出射され、
収光レンズ(2)、物体(3b)(信号光(4a)の光路に
存在した場合を示す)、及び収光レンズ(5)を介する
第2光路の光、すなわち信号光(4b)を受光する半導体
層(6b)上のアノード・セル(受光素子)(7b)とを有
する。
第3図は受光素子ブロック(6)におけるアノード・
セル(7a)及び(7b)は並置され、それらの周囲はガー
ド(6c)からなる。信号光(4a)のスポットは、その大
部分が図において斜線で示すアノード・セル(7a)の円
形の領域に入射され、残りがアノード・セル(7b)の円
形の領域に入射される。第2図に示すように、信号光
(4a)の光路に物体(3b)が存在した場合は、同じよう
な対応で信号光(4b)のスポットは、その大部分が図に
ついて斜線で示すアノード・セル(7b)の円形の領域に
入射され、残りがアノード・セル(7a)の円形の領域に
入射される。
第4図は第2図に示す受光装置(52)及びこれに接続
され、アノード・セル(7a)及び(7b)の光起電流を対
数圧縮する機能を備えた信号処理回路(10)の回路図で
ある。図示のように、受光装置(52)は受光装置(52
a)及び受光装置(52b)からなることを示す。
受光装置(52a)をなすアノード・セル(7a)、及び
受光装置(52b)をなすアノード・セル(7b)は、信号
光(4a)及び(4b)をそれぞれ電気的な信号(9a)及び
(9b)に変換し、バッファ増幅器(10a)及び(10b)に
入力する。バッファ増幅器(10a)及び(10b)は、信号
(9a)及び(9b)をそれぞれ増幅して抵抗(13a)及び
(13c)を介して演算増幅器(12)の差動入力にそれぞ
れ入力される。
演算増幅器(12)の出力端は抵抗(13b)を介して演
算増幅器(12)の第1入力に接続される。演算増幅器
(12)の第2入力は抵抗(13d)を介して基準電圧源(1
4)の正端子に接続されている。演算増幅器(12)は、
抵抗(13a)〜抵抗(13d)とともに差動増幅器を構成し
ているので、抵抗(13a)及び(13c)を介して入力され
る信号の差動電圧に対応した出力をその出力端に接続さ
れている出力端(18d)に供給する。出力端子(18d)の
電圧は、アノード・セル(7a)及び(7b)間の光起電流
比に関連する値を有し、受光装置(52)から反射板(3
a)または物体(3b)までの距離情報として図示しない
論理回路に供給される。
基準電圧源(14)の正端子は抵抗(17a)を介してコ
ンパレータ(15a)の第1入力に接続され、その第2入
力はバッファ増幅器(10b)に接続されている。基準電
圧源(14)の正端子は抵抗(17b)を介してコンパレー
タ(15b)の第1入力に接続され、その第2入力は出力
端子(18d)に接続されている。また、出力端子(18d)
はコンパレータ(15c)の第1入力に接続される。更
に、コンパレータ(15a)及び(15b)の第1入力はそれ
ぞれ定電流源(16a)(16b)に接続され、コンパレータ
(15c)の第2入力は定電流(16c)に接続され、かつ抵
抗(17c)及び(17b)を介して定電流源(16b)に接続
されている。
ここでは定電流源(16a)(16b)及び(16c)の電流
値、抵抗(17a)(17b)及び(17c)の抵抗値、基準電
圧源(14)の電圧値を予め定められた値に設定する。従
って、コンパレータ(15b)及び(15c)は、定電流源
(16b)及び(16c)の電流値により設定される基準電圧
と出力端子(18d)の電圧値とを比較し、その結果を第
2図に示す物体(3c)が予め定められた距離範囲内に
「あり」、または「なし」を示す第1の論理信号として
出力端子(18b)及び(18c)から出力し、論理回路(図
示せず)に供給する。同様にして、コンパレータ(15
a)は、定電流源(16a)により設定される基準電圧とバ
ッファ増幅器(10b)の出力端子(11b)の電圧と比較し
てアノード・セル(7b)に、予め定められた以上の信号
光(4b)が入射されているか否かを示す第2の論理信号
をその出力端(18a)から出力し、図示していない論理
回路に供給する。論理回路(図示しない)の出力側には
第6図に示す警報装置、及び第1図に示す防犯カメラ
(53)のピント合わせ及びシャッタ作動回路が接続され
ている。
第5図は第4図に示す受光装置(52a)の回路を示す
回路図である。受光装置(52b)は受光装置(52a)と同
様の構成を有するので、受光装置(52a)について説明
する。第5図において、(7a)はカソードが電源電位点
Vccに接続されるとともにアノードが負荷抵抗(33)を
介して接地される受光素子、(34)はこの受光素子のア
ノードと電流増幅トランジスタ(19)のベースとの間に
接続される低周波減衰用コンデンサ、(35)はベースに
バイアス電圧が供給され、電源電位点Vccと電流増幅ト
ランジスタ(19)のベースとの間に接続されるベースバ
イアス用npnトランジスタ、(36)は1対のpnpトランジ
スタ(21)(22)から構成される第1のカレントミラー
回路であり、それら両pnpトランジスタのエミッタは電
源電位点Vccに接続されるとともにベースが共通接続さ
れ、一方のpnpトランジスタ(21)のベース及びコレク
タは増幅トランジスタ(19)のコレクタに接続され、他
方のpnpトランジスタ(22)のコレクタは対数圧縮ダイ
オード(23)のアノードに接続されており、pnpトラン
ジスタ(21)(22)のエミッタ面積比が1:nに構成され
てのpnpトランジスタ(22)に流れる電流値がpnpトラン
ジスタ(21)に流れる電流値のn倍となる関係を保って
いる。(37)は上記pnpトランジスタ(21)に並列に接
続され、第2定電流源(27)の定電流I27より大きい定
電流I37なる電流が流れる第1の定電流源で、例えばト
ランジスタにより構成されている。(38)は対数圧縮ダ
イオード(24)のベースにベースが接続されてカレント
ミラー回路を構成するnpnトランジスタで対数圧縮ダイ
オード(24)と等しい電流値が流れるように設定されて
いる。(39)は1対のpnpトランジスタ(40)(41)か
ら構成される第2のカレントミラー回路で、両pnpトラ
ンジスタのエミッタは電源電位点Vccに接続されるとと
もにベースが共通接続され、一方のpnpトランジスタ(4
0)のベース及びコレクタが上記npnトランジタ(38)の
コレクタに接続される。(42)は1対のpnpトランジス
タ(43)(44)から構成される第3のカレントミラー回
路で、両npnトランジスタのエミッタは接地されるとと
もにベースが共通接続され、一方のベース及びコレクタ
が上記npnトランジスタ(41)のコレクタに接続されて
おり、npnトランジスタ(44)に流れる電流値がpnpトラ
ンジスタ(40)に流れる電流値のm倍なる関係になるよ
う、各pnpトランジスタ(40)(41)及びnpnトランジス
タ(43)(44)のエミッタ面積比が設定されているもの
である。(46)は1対のnpnトランジスタ(47)(48)
から構成される第4のカレントミラー回路で、両トラン
ジスタのエミッタは接地されるとともにベースが共通接
続され、一方のnpnトランジスタ(47)のベース及びコ
レクタは上記pnpトランジスタ(44)のコレクタに接続
されるとともに第2の定電流源(45)を介して電源電位
点Vccに接続され、他方のトランジスタ(48)のコレク
タは電流増幅トランジスタ(19)のエミッタに接続され
ており、両トランジスタ(47)(48)には等しい電流が
流されるように設定されている。(49)は上記対数圧縮
ダイオード(23)のアノードと接地との間に接続される
第4の定電流源である。
以上のごとく構成の通過検出装置につき、次に、その
動作について説明する。異状なしのとき、すなわち物体
(3b)及び(3c)のいずれも第1の光路に存在しないと
きは、測距動作の開始により、投光装置(51)から出射
された信号光(4a)は、反射板(3a)により反射され、
受光装置(52)に入射される。この信号光(4a)は、受
光素子ブロック(6)のアノード・セル(7a)に大部分
入射され、アノード・セル(7b)には殆ど入射されな
い。従って、アノード・セル(7a)にはアノード・セル
(7b)より大きな光起電流が流れる。この状態におい
て、反射板(3a)と受光装置(52)の距離lに対応した
距離情報及び信号光(4a)の入射レベルを示す論理信号
は、前述の出力端(18a)〜出力端子(18c)を介して論
理装置(図示せず)に供給される。この論理回路はこれ
らの情報の論理状態を判断して警報装置を作動させるこ
とはない。また上記論理回路は出力端(18b)及び出力
端子(18c)の出力について予め定められた時間間隔で
前述の判断処理を反復する。
異常のとき、すなわち前述のような測距動作を反復し
ているときは、第2図に示されるように物体(3b)が収
光レンズ(2)と物体(3c)との間に進入したときは、
物体(3b)により反射された信号光(4b)が収光レンズ
(5)を介して受光素子ブロック(6)のアノード・セ
ル(7b)に大部分入射される。従って、このような状態
では、アノード・セル(7b)にアノード・セル(7a)よ
りも大きな電流が流れる。そして、論理装置は、出力端
(18b)及び出力端子(18c)の論理的な出力状態以上で
あると判断して警報装置を作動させて警報を発生させる
とともに、防犯カメラのピントを物体(3b)の距離に合
わせる指令を出力した後、シャッタを作動させ、警報の
状態をラッチする。
また、金属のように反射率の大きな物体(3c)が図示
のように収光レンズ(2)と反射板(3a)との間に進入
すると、信号光(4a)は物体(3c)により反射され信号
光(4c)となり、受光装置(52)には到達しない。従っ
て、アノード・セル(7a)及び(7b)のいずれにも信号
光(4a)及び(4b)が入射されない状態となり、アノー
ド・セル(7a)及び(7b)には光起電流が発生しない。
このため図示していない論理装置は、出力端(18a)(1
8b)及び(18c)の出力についての論理的な判断から警
報装置を作動させて警報を発生させるとともに、信号光
(4a)及び(4b)の信号レベルが予め定められた値以下
となっていることが判断されるので、警報も発生してこ
れをラッチする。
次に、測距の動作について説明する。第2図を参照す
るに、投光素子(1)と受光素子ブロック(6)との間
の距離、すなわち基線長は一定であるので、投光素子
(1)の投光角と、受光素子ブロック(6)の受光角が
明らかなときは、反射板(3a)または物体(3b)までの
距離を算出することができる。従って、投光角が基線長
に対して垂直とすると、反射板(3a)からの信号光(4
a)または物体(3b)からの信号光(4b)は、収光レン
ズ(5)を介し、第3図に示すように、アノード・セル
(7a)及び(7b)に結像し、これらの上を反射板(3a)
または物体(3b)までの距離に対応して移動する。従っ
てアノード・セル(7a)の光起電流(I7a)とアノード
・セル(7b)の光起電流(I7b)との間の比I7a/I7bまた
はI7b/I7aを算出する。これらの比は物体(3b)及び(3
c)の反射率に影響されない距離情報である。受光装置
(52a)及び(52b)は同一構成であるので、そのゲイン
をA.対数圧縮定数をKとすると、信号(9a)及び(9b)
はバッファ増幅器(10a)及び(10b)の出力において、 V11a=KlnAI7a V11b=KlnAI7b として示すことができる。
演算増幅器(12)、抵抗(13a)〜(13d)は差動増幅
器を構成しているので、基準電圧源(14)の電圧を
V14、抵抗(13a)〜(13d)の値をRとすると、出力端1
8dの電圧は V18d=V14+{V11b−V11a} と表わすことができる。従って V18d=V14+KlnI7b/I7a となって基準電圧V14を中心にして距離に対応した電圧
が得られる。電圧V18dを予め定められた距離に対応した
比較基準電圧を入力に有するコンパレータ(15b)及び
(15c)により比較して出力端(18b)(18c)を介して
図示しない論理回路に供給する。
次に、以上のような構成からなる受光装置(52a)の
動作について説明する。まずアノード・セル(7a)に被
測距の物体(7b)から反復されたパルス状の信号光(4
b)が入射されていないとき、つまり無信号のときにつ
いて説明する。
いま対数圧縮ダイオード(23)(24)に流れる初期電
流をI23とすると、第1のカレントミラー回路(36)のp
npトランジスタ(22)に流れる電流は、I23+I49となり
pnpトランジスタ(21)に流れる電流は、1/n{I23
I49}となる。従って、電流増幅トランジスタ(19)の
コレクタにはI37+1/n{I23+I49}の電流が流れ込む。
また、トランジスタ(38)には初期電流と等しい電流I
23が流れ、これが第2及び第3のカレントミラー回路
(39)(42)によりm倍にされる。このため、第3のカ
レントミラー回路(42)のnpnトランジスタ(44)にはm
I23なる電流が流れる。そして第4のカレントミラー回
路(46)のnpnトランジスタ(47)にはI45−mI23なる電
流が流れるため、npnトランジスタ(48)にもI45−mI23
なる電流が流れる。従って、電流増幅トランジスタ(1
9)のエミッタから流れ悠る電流はI27+I45−mI23にな
る。電流増幅トランジスタ(19)において、ベース電流
はほとんど無視できるためコレクタ電流とエミッタ電流
は一致する。このため、I37+1/n{I23+I49}=I27+I
45−mI23を満足するように、カレントミラー回路の面積
比m、n、第1ないし第4の定電流源(37)(27)(4
5)(49)の定電流値I37、I27、I45、I49を設定すれば
良い。従って、対数圧縮ダイオード(23)(24)の初期
電流I23を上記した定数により設定できるため、任意に
設定でき設計裕度が大きいものである。
次に無信号時に対数圧縮ダイオード(23)(24)に初
期電流I23が流れるメカニズムについて説明する。い
ま、対数圧縮ダイオード(23)(24)に電流が流れてい
ないとすると、トランジスタ(38)は非導通状態となる
ため、第3のカレントミラー回路(42)のnpnトランジ
スタ(44)も非導通状態となり、第4のカレントミラー
回路(46)のnpnトランジスタ(47)(48)には第2の
定電流電源(45)に流れる定電流I45と等しい電流が流
れる。そして第1のカレントミラー回路(36)のpnpト
ランジスタ(21)にはI45+I27−I37の電流が違れ、pnp
トランジスタ(22)にはn{I45+I27−I37}の電流が
流れる。このn{I45+I27−I37}は第4の定電流源(4
9)に流れる定電流I49より大きいため、対数圧縮対数ダ
イオード(23)(24)にはn{I45+I27−I37}−I49
電流が流れ込み、初期電流I23で安定する。一方、圧縮
ダイオード(23)(24)に初期電流I23より大きな電流
I′23が流れたとすると、第3のカレントミラー回路
(42)のnpnトランジスタ(44)に流れる電流は、mI′
23になる。このmI′23が第3の定電流源(45)の定電流
より大きければ第4のカレントミラー回路(46)のnpn
トランジスタ(47)(48)は非導通状態となる。そし
て、第1の定電流源(37)の定電流I37が第2の定電流
源I27より大きいため、第1のカレントミラー(36)のp
npトランジスタ(21)(22)も非常通状態となって、対
数圧縮ダイオード(23)(24)に流れ込む電流値は減少
して、初期電流I23で安定する。
以上から明らかなように、対数圧縮ダイオード(23)
(24)に流れる初期電流I23は、第1ないし第4のカレ
ントミラー回路及び第1ないし第4の電流源により決定
され、温度変化の影響が少ない安定した一定電流にな
る。
また、受光素子(7)に外光、例えば太陽光等のほぼ
一定の強さの光や蛍光灯等の低周波の光が入射すること
により、アノード・セル(7a)に直流や低周波の光起電
流が発生しても低周波減衰用コンデンサ(34)により電
流増幅トランジスタ(19)のベースへの伝送が阻止され
るため、受光装置(52a)の動作には何ら不都合な影響
を及ぼさない。
一方、受光素子(7a)に物体(3b)から反射されたパ
ルス状の信号光(4b)が入射されると、このパルス状の
信号光(4b)によりアノード・セル(7a)にはパルス状
の光起電流IL7が発生する。このパルス状の光起電流IL7
は、負荷抵抗(33)及び低周波減衰用コンデンサ(34)
を介して電流増幅トランジスタ(19)のベースに流れ込
みhFE19倍されてバイパスコンデンサ(20)に流れ込
む。このとき、第1及び第2の定電流源(37)(27)の
定電流は電流増幅トランジスタ(19)のベースに流れ込
む起動流のhFE19倍された値に対して充分大きく設定さ
れている。このため、電流増幅トランジスタ(19)のベ
ース・エミッタ間の電圧の電位変動は非常に小さく、負
荷抵抗(33)の両端間電圧の変動も非常に小さいものと
なり、受光素子(7)におけるパルス状の光起電流IL7
はほとんど全て電流増幅トランジスタ(19)のベースに
流れる。そしてhFE19倍された上記光起電流IL7がバイパ
スコンデンサ(20)に流れることにより、このhFE19・I
L7に相当する電流は第1のカレントミラー回路(36)の
pnpトランジスタ(21)に流れ、pnpトランジスタ(22)
にn・hFE19・IL7が流れる。その結果、対数圧縮ダイオ
ード(23)(24)にはI23+n・IFE19・IL7なる電流が
流れ、出力端子には受光素子(7)のパルス状の光起電
流IL7に応じた幅分の対縮圧縮電圧が現われる。
上記のように構成された受光装置(52a)において
は、蛍光灯等の低周波の外光に対して、低周波減衰用コ
ンデンサ(34)によりほとんど影響されない対数圧縮ダ
イオード(23)のアノード電位が得られ、しかも、対数
圧縮ダイオード(23)に流れる初期電流I23が第1ない
し第4のカレントミラー回路(36)(39)(42)(46)
及び第1ないし第4の定電流源(37)(27)(45)(4
9)により決定されるため、対数圧縮ダイオード(23)
のアノード電位が温度の変動、外乱等の影響を受けにく
い、精度の高いものが得られる。
なお、上記実施例では、投光素子からのパルスの光を
出射し、論理回路が受光装置の出力を周期的に読み込
み、論理的な判断をする場合について説明したが、投光
素子から連続的に断続変調された光を出射させるように
制御し、受光側でこのような断続変調された光を受光
し、電気的な信号に変換した後、検波及び積分して連続
的な測距信号を得るようにしてもよく、上記実施例と同
様の効果の奏する。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば、受光側で測距処理
と、入射光のエネルギ・レベルの判定処理をし、更にこ
れらの処理の結果を論理的に判断するように構成したの
で、警報の発生とともに、防犯カメラのピント合わせ、
及びシャッタ差動を容易に実行させることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による通過検出装置の配置
図、第2図は第1図に示す通過検出装置の詳細を示す配
置図、第3図はアノード・セルの配置を示す平面図、第
4図は受光装置及びアノード・セルの光起電流信号を対
数圧縮する信号処理回路の回路図、第5図は受光装置の
回路図、第6図は従来の通過検出装置の配置図である。 図において、(2)(5)は収光レンズ、(7a)(7b)
はアノード・セル(受光素子)、(10)は信号処理回
路、(15a)(15b)(15c)はコンパレータ、(51)は
投光装置、(52)(52a)(52b)は受光装置である。 なお、図中同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投光装置と、この投光装置と予め定められ
    た距離に配置された反射板と、この反射板が上記投光装
    置から投射された光を反射することにより形成される第
    1の光路の光を、上記投光装置と反射板との間の上記第
    1の光路に進入した物体が上記光を反射することにより
    形成される第2の光路の光を、収光レンズを介してそれ
    ぞれ受光し、上記第1及び第2の光路の延長上に並置さ
    れ、受光した光に応じて電気信号に変換する一対の受光
    素子を備えた受光装置と、この受光装置の上記電気信号
    について演算処理し、上記一対の受光素子の光起電流の
    比から距離情報を算出して、上記第1の光路を通過する
    物体が予め定められた距離範囲にあるか否かを示す第1
    の論理信号、及び上記受光装置に対する上記光の入射レ
    ベルを示す第2の論理信号を生成する信号処理回路と、
    上記投光装置近傍に配設され、上記第1及び第2の論理
    信号によってピント合わせ及びシャッタ作動が行なわれ
    る防犯カメラとを備えた通過検出装置。
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