JP2530953B2 - 畜肉加工食品の製造方法 - Google Patents

畜肉加工食品の製造方法

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JP2530953B2
JP2530953B2 JP3223153A JP22315391A JP2530953B2 JP 2530953 B2 JP2530953 B2 JP 2530953B2 JP 3223153 A JP3223153 A JP 3223153A JP 22315391 A JP22315391 A JP 22315391A JP 2530953 B2 JP2530953 B2 JP 2530953B2
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博 小野
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HANAMASA KK
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、牛肉等の畜肉を用い、
最終商品として、あるいは菓子、その他の加工食品の原
料として使用することができる畜肉加工食品の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の畜肉加工食品の製造方法として
は、例えばミンチ状の牛肉を、しょうゆ、水あめ、化学
調味料などを濃厚に配合した調味液で煮込んで製造する
方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の畜肉加工食品の製造方法では、畜肉が固形状
をなし、畜肉が本来持つ繊維状または粒状の組成が失わ
れて軟らかみに欠けて、軟らかい食べ物を好む消費者の
嗜好と合わず、また、牛肉か他の肉か畜肉の種類が分か
らなくなるほど、畜肉の風味が損なわれるという問題点
があった。
【0004】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、畜肉が繊維質を残し
ながら、あるいは、固形分を残しながらも軟らかく、軟
らかい食べ物を好む消費者の嗜好に合うとともに、畜肉
の風味が保たれる畜肉加工食品の製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 1 畜肉を芯温が80〜150℃となる温度で加熱し、
この加熱後の畜肉に液体および調味料を加え、さらにそ
の後に沸点前後の温度で再加熱しながら撹拌し、前記
肉を、繊維質または粒質たせたまま分解しほぐすこ
とを特徴とする畜肉加工食品の製造方法。
【0006】2 前記加熱後の畜肉は、缶詰肉または芯
温まで十分に加熱した肉であることを特徴とする1項記
載の畜肉加工食品の製造方法。
【0007】3 前記加熱後の畜肉を脱水し、脱水後の
畜肉をフレーク状にカットし、カット後の畜肉に前記液
体および前記調味料を加えて混合した後、スチーム加熱
により再加熱することを特徴とする請求項1または2記
載の畜肉加工食品の製造方法。 4 前記畜肉加工食品の製造方法にて製造された食品
に、鮭フレーク肉を混合することを特徴とする請求項1
ないし3の何れかに記載の畜肉加工食品の製造方法に存
する。
【0008】ここで、畜肉とは、牛肉、豚肉、鳥肉等の
鳥獣の肉をいう。芯温とは、最も加熱されにくい中心の
温度をいう。また、液体とは、肉汁、水、調味料を加え
ることにより味付けした水、しょうゆ、食用油等の飲食
可能な液体をいう。調味料とは、砂糖、しょうゆ、水あ
め、化学調味料、塩等の味覚を整えるために用いられる
材料をいう。液体および調味料は、混合して一体となっ
た調味液であってもよい。
【0009】畜肉の加熱時間は、1時間〜4時間であ
り、特に、3時間前後が好ましい。缶詰肉は、原料の調
理、肉詰め、脱気、密封、熱処理、冷却の諸工程により
製造される通常の缶詰の肉であり、熱処理工程で芯温が
80〜150℃となる温度で加熱殺菌されるものであ
る。再加熱の温度は、沸点前後の温度である。
【0010】製造される畜肉加工食品は、そのままで畜
肉佃煮、あるいはジャム、スプレッド等の食品として食
べることができ、また、せんべいや餅、ビスケット等の
中に練り込んだり、その表面に付着させたりして菓子等
の原料として用いることができる。また、乾燥させて、
せんべい、お茶漬け等の原料として用いることができ
る。
【0011】脱水工程は、例えば、遠心分離機を用いて
1100〜1200rpmの回転数で15〜20分間回
転させることにより行なわれる。
【0012】
【作用】畜肉を芯温が80〜150℃となる温度で加熱
し、再加熱することにより、畜肉が繊維質または粒質を
保ったまま分解されてほぐれ、肉がジャム状に軟らかい
畜肉加工食品が得られる。
【0013】加熱後の畜肉に缶詰肉等を用いた場合に
は、調理をす早く、かつ容易にすることができる。
【0014】加熱後の畜肉を脱水し、フレーク状にカッ
トし、液体および調味料を加えて混合した場合には、鮭
のフレーク缶詰肉と同様に、フレーク状で肉が軟らかい
畜肉加工食品が得られる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1および第2実施例を説明
する。本発明の第1実施例について、図1を参照して説
明する。図1に示すように、原料として、缶詰の牛肉1
を700g、調味液2を1000g準備した。牛肉1の
缶詰は、熱処理工程で、牛肉塊を芯温が120℃となる
温度で3時間程度、十分に加熱して製造されたものであ
る。調味液2は、肉汁300ml、水200ml、しょ
うゆ200mlと、液糖160gと、みりん50ml
と、しょうが、化学調味料、牛肉ベースおよび牛脂の若
干量ずつとを混合して成る液状の調味料である。
【0016】次に、煮釜に、準備した牛肉1の塊と調味
液2とを入れ、沸点で60分間再加熱しながら撹拌し
た。これにより牛肉塊は、ほぐれて繊維状になる。さら
に冷却工程3を経て、重さ1420gの繊維状牛肉入り
のジャムまたはみそ状の牛肉食品を得た。
【0017】この牛肉食品は、牛肉の繊維質または固形
分を残しながら、牛肉の一部が調味液に良く溶け込んで
おり、ジャムまたはみそ状の軟らかさを有していた。
【0018】このように、加熱処理済の牛肉を再加熱処
理して、牛肉の繊維質または固形分を残したことによ
り、いろいろな分野の食品に応用することが可能な牛肉
食品ができる。例えば、この牛肉食品は、パン類、米飯
類、ピザ等の具材としたり、スプレッド商品としたり、
そぼろとしたり、あるいは、そのままで酒肴としたりす
ることができる。
【0019】なお、原料の牛肉は、塊状に加工したもの
のほか、ミンチ状の物を用いてもよい。
【0020】また、牛肉食品には、さらに、植物蛋白
や、缶詰の挽肉および挽肉汁を加えても良い。
【0021】また、調味液を加える代わりに、肉汁と調
味料とを加えたり、水と調味料とを加えたり、牛脂、牛
肉ベース、みりん等を加えることにより味付けした水と
調味料とを加えたりしてもよい。
【0022】また、図1に示すように、調味料としてケ
チャップ調味料4を用いて、レトルト高温加熱すること
により、ケチャップ入り牛肉ジャム5を製造することが
できる。また、ケチャップ調味料の代りに、調味料とし
てマヨネーズを用いてもよい。
【0023】また、乾燥することにより、乾菓等製菓原
料やお茶漬け等混入原料6を製造することができる。
【0024】本発明の第2実施例について、図2を参照
して説明する。図2に示すように、原料として、加熱処
理牛肉11を130g、調味料等の混和物を14g準備
した。加熱処理牛肉11は、熱処理工程で、牛肉塊を芯
温が120℃となる温度で3時間程度、十分に加熱して
製造された缶詰肉である。混和物は、13gの調味料、
食用油1g、および若干量の着色料である。
【0025】加熱処理牛肉11を水切りした後(水切り
作業工程12)、遠心分離機を用いて1200rpmの
回転数で20分間回転させ、脱水した(脱水工程1
3)。
【0026】脱水後の牛肉を、サイレントカッターを用
いてフレーク状にカットした(カット工程14)。カッ
ト後の牛肉に準備した混和物を加え、ミキサーを用いて
十分に混合した(混合工程15)。混合物を100ml
のガラス瓶に瓶詰し(瓶詰工程16)、連動蒸機を用い
てスチーム加熱により、95℃の温度で30分間、再加
熱した(加熱殺菌工程17)。
【0027】さらに冷却工程により10℃の温度で40
分間冷却し(冷却工程18)、重さ100gのフレーク
状の牛肉食品19を得た。この牛肉食品は、鮭のフレー
ク缶詰肉と同様に、フレーク状で肉が軟らかかった。
【0028】なお、こうして得られた牛肉食品に1対1
の割合で鮭のフレーク缶詰肉を混合して、魚肉と畜肉と
が混合した独特の風味と食感の食品を得ることができ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明にかかる畜肉加工食品の製造方法
によれば、畜肉を芯温が80〜150℃となる温度で加
熱しているので、畜肉が繊維質を残しながら、あるい
は、固形分を残しながらもジャム状に軟らかく、軟らか
い食べ物を好む消費者の嗜好に合うとともに、畜肉の風
味が保たれるものである。
【0030】加熱後の畜肉に缶詰肉等を用いた場合に
は、すでに加熱済のため、調理をす早く、かつ容易にす
ることができる。
【0031】加熱後の畜肉を脱水し、フレーク状にカッ
トし、液体および調味料を加えて混合した場合には、脱
水工程およびカット工程により、鮭のフレーク缶詰肉と
同様に、フレーク状で肉が軟らかい畜肉加工食品を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の畜肉加工食品の製造方法
を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施例の畜肉加工食品の製造方法
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…牛肉および肉汁 2…調味料液 3…冷却工程 4…ケチャップ調味料 5…ケチャップ入り牛肉ジャム 6…乾菓等製菓原料、お茶漬け等混入原料 11…加熱処理牛肉 12…水切り作業工程 13…脱水工程 14…カット工程 15…混合工程 16…瓶詰工程 17…加熱殺菌工程 18…冷却工程 19…フレーク状牛肉食品

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畜肉を芯温が80〜150℃となる温度
    で加熱し、この加熱後の畜肉に液体および調味料を加
    え、さらにその後に沸点前後の温度で再加熱しながら撹
    拌し、前記畜肉を、繊維質または粒質たせたまま分
    解しほぐすことを特徴とする畜肉加工食品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記加熱後の畜肉は、缶詰肉または芯温
    まで十分に加熱した肉であることを特徴とする請求項1
    記載の畜肉加工食品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記加熱後の畜肉を脱水し、脱水後の畜
    肉をフレーク状にカットし、カット後の畜肉に前記液体
    および前記調味料を加えて混合した後、スチーム加熱に
    より再加熱することを特徴とする請求項1または2記載
    の畜肉加工食品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記畜肉加工食品の製造方法にて製造さ
    れた食品に、鮭フレーク肉を混合することを特徴とする
    請求項1ないし3の何れかに記載の畜肉加工食品の製造
    方法。
JP3223153A 1991-05-13 1991-09-03 畜肉加工食品の製造方法 Expired - Lifetime JP2530953B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10734991 1991-05-13
JP3-107349 1991-05-13

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JPH05304930A JPH05304930A (ja) 1993-11-19
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