JP2530505Y2 - 同軸リボンケーブル用コネクタ構造 - Google Patents

同軸リボンケーブル用コネクタ構造

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JP2530505Y2
JP2530505Y2 JP10872591U JP10872591U JP2530505Y2 JP 2530505 Y2 JP2530505 Y2 JP 2530505Y2 JP 10872591 U JP10872591 U JP 10872591U JP 10872591 U JP10872591 U JP 10872591U JP 2530505 Y2 JP2530505 Y2 JP 2530505Y2
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coaxial ribbon
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俊二 水口
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は同軸リボンケーブル用コ
ネクタ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般通信機、データ伝送機器の信
号のやり取りは、その信号の速度が速くなればなるほ
ど、コネクタのインピーダンスマッチングが困難であっ
たり、クロストークの発生の恐れがある。また、比較的
遅い高速信号(〜100MHz)の伝送に用いられるコ
ネクタとしては、同軸リボンケーブルが圧接、半田付け
または溶接等により結線された同軸リボンケーブル用コ
ネクタ(多芯)がある(特公平3−48631号公
報)。さらに、比較的速い高速信号(300MHz〜)
の伝送に用いられるコネクタでは、1本1本の同軸ケー
ブルを個々に結線してしようしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、中速の
高速信号(100〜500MHz)を取り扱う場合、前
者の同軸リボンケーブル用コネクタでは、インピーダン
スマッチングが困難であったり、クロストーク等の発生
の恐れの問題で使用することができない。また、後者の
場合、1本1本の同軸ケーブルを個々に結線して使用し
たのでは、コスト的にも高く、多信号の場合、そのコネ
クタの占める基板スペースが大きくなるという問題点が
あった。
【0004】本考案は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その目的とするところは、結合時のイ
ンピーダンスマッチングが向上するし、信号間のクロス
トークの発生を防ぐことができるばかりか、2本の同軸
リボンケーブルの取付固定が可能になって、これら同軸
リボンケーブルの取付が簡単になり、コネクタ組み立て
の作業性を向上させることができる同軸リボンケーブル
用コネクタ構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案は、ケーブル側コネクタは、ケーブル側絶
縁ケースと、前記ケーブル側絶縁ケースに設けられて2
本の同軸リボンケーブルの信号線が接続される2本の信
号端子列と、前記ケーブル側絶縁ケースに設けられて前
記信号端子列における隣り合う前記信号線を、前記信号
端子列に直交するようにして互いに隔絶すると共に、前
記同軸リボンケーブルのドレイン線に接続されるグラン
ド端子と、前記同軸リボンケーブルを挟み込んだ状態で
前記ケーブル側絶縁ケースに組み付けられる一方及び他
方のカバーと、前記同軸リボンケ ーブル間に挿入して一
方の同軸リボンケーブルを一方のカバーに、他方の同軸
リボンケーブルを他方のカバーにそれぞれ固定するスペ
ーサーとを備え、基板側コネクタは、基板側絶縁ケース
と、前記基板側絶縁ケースに設けられ且つ前記ケーブル
側コネクタとの結合時に、前記ケーブル側コネクタ側の
前記信号端子に接触する信号端子と、前記基板側絶縁ケ
ースに設けられ且つ前記ケーブル側コネクタ側の前記グ
ランド端子に直交して接触する第2グランド端子と、前
記基板側絶縁ケースに設けられ且つ前記第2グランド端
子と前記信号端子を挟んで対向するグランド板と、前記
基板側絶縁ケースに設けられ且つこのグランド板に接触
すると共に、前記ケーブル側コネクタ側の前記グランド
端子に接触する第1グランド端子とを備えたことを特徴
とする。
【0006】
【作用】かかる構成により、前記ケーブル側コネクタと
基板側コネクタとが結合した際に、グランド端子、第2
グランド端子及びグランド板とで信号端子の四方を囲む
ようになる。このために、コネクタ結合時のインピーダ
ンスマッチングが向上するし、信号間のクロストークの
発生を防ぐことができるばかりか、2本の同軸リボンケ
ーブルの取付固定が可能になって、これら同軸リボンケ
ーブルの取付が簡単になり、コネクタ組み立ての作業性
を向上させることができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本考案に係わる同軸リボンケーブルコネ
クタ構造の結合前の状態の断面図、図2は同同軸リボン
ケーブルコネクタ構造の結合後の状態の断面図、図3は
基板側コネクタの平面図である。
【0008】同軸リボンケーブル用コネクタ構造はケー
ブル側コネクタ1と基板側コネクタ2とより構成されて
いる。ケーブル側コネクタ1は、ケーブル側絶縁ケース
とガイドブロック16と正面側、背面側カバー23、
34とグランド部材であるグランド端子35と信号端子
41と圧接端子45とスペーサー49とを備えている。
【0009】ケーブル側絶縁ケース3を図4乃至図10
に示す。このケーブル側絶縁ケース3の下面部3aには
嵌合凹部4が形成してあり、この嵌合凹部4の底面4a
には、中央部に位置させて左右方向に沿うて凸条部5が
形成してあり、ケーブル側絶縁ケース3の上面部3bに
は凹部6が形成してあり、この凹部6の中央部には左右
方向に沿う凸条部7が形成してあり、この凸条部7の両
端部は凹部6の左右壁部6a、6bに連なっている。そ
して、ケーブル側絶縁ケース3には、前記凹部6から嵌
合凹部4の底面4aに貫通するスリット状のグランド端
子挿入孔8が左右方向に所定の間隔をおいて複数個形成
してあり、これらのグランド端子挿入孔8により前記凸
条部5は複数に分割した様相を呈しており、凸条部5の
グランド端子挿入孔8により挟まれた部分9には柱状体
10が点対称に突設してあり、この柱状体10の一端面
10aはグランド端子挿入孔8の延長上に位置してお
り、前記部分9内において、点対称に配置された柱状体
10は平面Z状の空間11を形成している。そして、柱
状体10の外面には端子孔12が形成してあり、これら
の端子孔12はケーブル側絶縁ケース3の上面部3bの
凹部6に抜けている。また、ケーブル側絶縁ケース3
左、右側面部3c、3dにはガイド溝部13が形成して
あり、これらのガイド溝部13には係合突起14が突設
してあり、さらに、ケーブル側絶縁ケース3の正面3e
には左右にロック用孔15が形成してある。
【0010】ガイドブロック16を図11乃至図15に
示す。このガイドブロック16は絶縁ブロック本体17
を備えており、この絶縁ブロック本体17の背面17a
には左右方向に所定の間隔をおいて複数の信号線挿入部
18が形成してあり、この背面17aには信号線挿入部
18に重なるようにして端子挿入部21が形成してあ
る。また、絶縁ブロック本体17の上面17bには左右
方向に所定の間隔をおいて複数の凸部19が形成してあ
り、これらの凸部19の上面にはドレイン線挿入溝20
と圧接端子挿入部22とが形成してある。また、ブロッ
ク本体17の下面17cにはグランド端子挿入溝部20
aが左右方向に所定の間隔をおいて形成してある。
【0011】一方のカバーである正面側カバー23を図
16乃至19に示す。この正面側カバー23はカバー本
体24を備えており、このカバー本体24の左面部24
aには下方に突出する縦係合脚25と、後方に突出する
横係合脚32がそれぞれ設けてあり、これらの係合脚2
5、32の先端部には内側に向いた係合突起26、33
が形成してある。また、カバー本体24の右面部24b
には前後方向(正面から背面にかけて)に沿う案内溝2
7が形成してあり、この案内溝27に係合突起28が形
成してある。また、カバー本体24の背面部24cには
ケーブル挿入部29とスペーサー挿入部30とが形成し
てあり、スペーサー挿入部30の左、右面部30a、3
0bには係合突起31が形成してある。
【0012】他方のカバーである背面側カバー34は、
図20に示すように前記の正面側カバー23と点対称の
形状であり、この正面側カバー23と同じ部位を同一の
符号を付して説明を省略する。
【0013】グランド端子35を図21乃至図23に示
す。このグランド端子35は、その上部が幅広に成され
ており、この幅広部36には左右に切り込みより成るブ
ロック挿入部37が形成してあって、このブロック挿入
部37により片部38が形成してあって、これらの片部
38は中間部において僅かに屈曲されていてばね性が付
与してあり、片部38の先部には曲げ加工により圧接端
子接触部39が形成してある。また、グランド端子35
の下縁部中央には切り込みより成る挿入部40が形成し
てある。
【0014】信号端子41を図24乃至図26に示す。
この信号端子41は接触部42と圧入部43と圧接部4
4とを備えており、圧接部44は圧入部43に対して直
角に折り曲げてある。
【0015】圧接端子45を図27に示す。この圧接端
子45は複数の端子部46を連結部47で連ねて成り、
一方の外側の端子部46の外縁部がグランド端子接触部
48に成されている。
【0016】スペーサー49を図28乃至図30に示
す。このスペーサー49はその中間部に楔状体50を備
えており、この楔状体50の左右にはロック片51が設
けてあり、これらのロック片51に先部には外側に向く
係合突起51aが形成してある。
【0017】同軸リボンケーブル52は、図31に示す
ように誘電体53で被覆された中心導体54から成る信
号線55とドレイン線56とを金属箔シールド57で一
緒にくるんで一本のシールド電線58とし、このシール
ド電線58を複数個横に並べてジャケット59で被覆し
て構成されている。
【0018】そして、ケーブル側絶縁ケース3の端子孔
12に信号端子41の圧入部43および接触部42が挿
入されて、接触部42が柱状体10の側方に位置してい
る。また、ケーブル側絶縁ケース3のグランド端子挿入
孔8にはグランド端子35が挿入してあり、これらのグ
ランド端子35の下部は嵌合凹部4内に突入していて、
グランド端子35は横の並んだ各信号端子41を互いに
隔絶している。
【0019】上記のように構成されたケーブル側絶縁ケ
ース3に同軸リボンケーブル52を接続する場合には、
2本の同軸リボンケーブル52を用意し、これらの同軸
リボンケーブル52の端部のジャッケット59を切除し
て金属箔シールド57を剥ぎ、信号線55とドレイン線
56とを表出させて、ドレイン線56を直角に曲げる。
そして、信号線55を、ケーブル側絶縁ケース3に既に
装着されている信号端子41の圧接部44の手前に位置
させ、ガイドブロック16の信号線挿入部18内に信号
線55を挿入させると共に、ガイドブロック16のドレ
イン線挿入溝20にグランド線56を挿入して、このガ
イドブロック16をケーブル側絶縁ケース3の凹部6に
位置させ、ガイドブロック16側にケーブル側絶縁ケー
ス3を移動して、これらのガイドブロック16を内側に
押し込むことにより、信号端子41の圧接部44をガイ
ドブロック16の端子挿入部21に挿入して、この圧接
部44で信号線55を圧接する。次に、圧接端子45を
圧接端子挿入部22に挿入してドレイン線56を圧接す
ると共に、圧接端子45のグランド端子接触部48にグ
ランド端子35の圧接端子接触部39を接触させる。し
たがって、同軸リボンケーブル52の信号線55は信号
端子41に圧接により接続され、ドレイン線56は圧接
端子45を介してグランド端子35に接続されている。
【0020】次に、ケーブル側絶縁ケース3の上部に正
面側カバー23および背面側カバー34が装着される。
すなわち、正面側カバー23と背面側カバー34とで2
本の同軸リボンケーブル52を挟んだ状態で正面側カバ
ー23の横係合脚32を背面側カバー34の案内溝27
に挿入すると共に、背面側カバー34の横係合脚32を
正面側カバー23の案内溝27に挿入して各々の横係合
脚32の係合突起33を案内溝27の係合突起28の係
合させて両カバー23、34を互いに結合させる。次
に、正面側カバー23の縦係合脚25をケーブル側絶縁
ケース3のガイド溝13に挿入すると共に、背面側カバ
ー34の縦係合脚25をケーブル側絶縁ケース3のガイ
ド溝13に挿入して各々の縦係合脚25の係合突起26
をガイド溝13の係合突起14の係合させて両カバー2
3、34をケーブル側絶縁ケース3に結合させる。この
状態では、正面側の同軸リボンケーブル52は正面側カ
バー23のケーブル挿入部29に、背面側の同軸リボン
ケーブル52は背面側カバー34のケーブル挿入部29
にそれぞれ挿入されて、同軸リボンケーブル52間には
スペーサー挿入部30より成る空間ができる。この空間
スペーサー49を挿入して同軸リボンケーブル52を
それぞれのケーブル挿入部29内に挿入固定し、スペー
サー49のロック片51の係合突起51aをスペーサー
挿入部30の係合突起31に係合させてスペーサー49
を固定することのより、上記のケーブル側コネクタ1が
構成されている。
【0021】前記基板側コネクタ2は、基板側絶縁ケー
ス60とグランド部材であるグランド板71とグランド
部材である第1グランド端子74とグランド部材である
第2グランド端子78と信号端子86とを備えている。
【0022】基板側絶縁ケース60は、図32乃至36
に示すようにベース部61とこのベース部61に形成し
嵌合部62とを備え、この嵌合部62内が嵌合凹部6
3に成っている。この嵌合凹部63の底部64には左右
方向に所定の間隔をおいて複数の縦溝65が、またこの
底部64には上下方向に所定の間隔をおいて複数の横溝
66がそれぞれ形成してあり、横溝66の縦溝65に交
差する部分を除いた位置に端子孔67が形成してある。
したがって、前記底部64は、縦溝65と横溝66とに
より複数の区画68が形成されており、各区画68内に
は端子孔69が形成してある。また、前記底部64の両
側には3つ一組の端子孔70が、その中央の端子孔70
を縦溝の端部側に位置させて左右方向に複数形成してあ
る。
【0023】前記グランド板71は、図37に示すよう
に平面長方形状の金属板体72に縦に長い条孔部73を
左右方向に所定の間隔で形成して片部72aを複数形成
したものである。
【0024】また、前記第1グランド端子74は、図3
8および図39に示すように複数の接触部75と圧入部
76と脚部77とを備えており、接触部75は側面ほぼ
く字形状に屈曲させてある。
【0025】また、前記第2グランド端子78は、図4
0乃至図42に示すように端子本体82を備えており、
この端子本体82には複数の接触部79と圧入部80と
脚部81とを備えており、接触部79は端子本体82の
上部の形成された支持片83の左、右側部に接触片8
4、85を形成し、左側の接触片84と右側の接触片8
5とを逆方向に折り曲げて、隣り合う接触片84、85
を支持片83間に位置させたものである。
【0026】また、前記信号端子86は、図43乃至図
45に示すように接触部87と圧入部88と脚部89と
を備えており、接触部87は側面ほぼく字形状に屈曲さ
せてある。
【0027】そして、前記基板側絶縁ケース60の嵌合
凹部63の底部64の外側の横溝66には基板側絶縁ケ
ース60の裏側からこれらの横溝66の端子孔部67に
グランド板71の片部72aを挿入してグランド板71
が装着してあり、これらの片部72aが嵌合凹部63内
に突入している。また、前記底部64の端子孔70には
第1グランド端子74が、その圧入部76で圧入されて
装着してあり、これらの第1グランド端子74の中間の
接触部75はグランド板71の片部72a間に挿入され
ていてグランド板71の内方に突入している。また、第
2グランド端子78は、その圧入部80を、中央の横溝
66の端子孔部67に圧入して底部64に装着してあ
り、これの接触片84、85の合せ部が縦溝65の真上
に位置している。また、信号端子86は、その圧入部8
8を端子孔69に圧入して底部64に装着してあって、
これらで基板側コネクタ2が構成してある。
【0028】次に、ケーブル側コネクタ1と基板側コネ
クタ2との結合を説明する。基板側コネクタ2は、その
各端子74、78、86の脚部77、81、89を基板
(図示せず)のスルーホール(図示せず)に挿入され半
田付けされて実装されている。そして、この基板側コネ
クタ2の嵌合部62をケーブル側コネクタ1の嵌合凹部
4に嵌合して両コネクタ1、2が結合される。この場
合、ケーブル側コネクタ1のグランド端子35は基板側
コネクタ2の第2グランド端子78の接触部79の接触
片84、85に接触すると共に、グランド端子35の側
縁部35aに基板側コネクタ2の第1グランド端子74
の接触部75が接触し、グランド端子35の先部は、基
板側コネクタ2の縦溝65内に挿入される。これと同時
に、ケーブル側コネクタ1の信号端子41の接触部42
が基板側コネクタ2の信号端子86の接触部87に接触
する。
【0029】上記のように、ケーブル側コネクタ1が基
板側コネクタ2に結合した状態では、ケーブル側コネク
タ1のグランド端子35が基板側コネクタ2の第2グラ
ンド端子78の接触部79の接触片84、85に接触
し、また、グランド端子35の側縁部35aに基板側コ
ネクタ2の第1グランド端子74の接触部75が接触す
ることにより、グランド端子35はグランドに落とさ
れ、これらのグランド端子35に導通した同軸リボンケ
ーブル52のドレイン線56がグランドに落とされる。
また、ケーブル側コネクタ1の信号端子41は基板側コ
ネクタ2の信号端子86の接触部87に接触するため
に、両信号端子41、86は導通し、信号線55の情報
は基板側に伝送される。
【0030】この場合、基板側コネクタ2の前記区画6
8内に配置された信号端子86およびこの信号端子86
に接触したケーブル側コネクタ1の信号端子41はその
四方をグランド端子35、74、78およびグランド板
71により囲まれた状態になって、結合時のインピーダ
ンスマッチングが向上するし、信号端子86(41)間
はグランド端子34、74、78により隔絶されるので
信号間のクロストークの発生を防ぐことができる。
【0031】上記の実施例によれば、ケーブル側コネク
タ1において、正面側カバー23と裏面側カバー34と
で2本の同軸リボンケーブル52を挟んだ状態で両カバ
ー23、34を互いに結合し、これらのカバー23、3
4をケーブル側絶縁ケース3に組み付けて、一方の同軸
リボンケーブル52を正面側カバー23のケーブル挿入
部29に、他方の同軸リボンケーブル52を裏面側カバ
ー34のケーブル挿入部29にそれぞれ挿入し、同軸リ
ボンケーブル52間にスペーサー49を挿入して同軸リ
ボンケーブル52をそれぞれのケーブル挿入部29内に
挿入固定したので、2本の同軸リボンケーブル52の取
付固定が可能になって、これら同軸リボンケーブル52
の取付が簡単になり、コネクタ組み立ての作業性を向上
させることができる。
【0032】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、ケーブ
ル側コネクタは、ケーブル側絶縁ケースと、前記ケーブ
ル側絶縁ケースに設けられて2本の同軸リボンケーブル
の信号線が接続される2本の信号端子列と、前記ケーブ
ル側絶縁ケースに設けられて前記信号端子列における隣
り合う前記信号線を、前記信号端子列に直交するように
して互いに隔絶すると共に、前記同軸リボンケーブルの
ドレイン線に接続されるグランド端子と、前記同軸リボ
ンケーブルを挟み込んだ状態で前記ケーブル側絶縁ケー
スに組み付けられる一方及び他方のカバーと、前記同軸
リボンケーブル間に挿入して一方の同軸リボンケーブル
を一方のカバーに、他方の同軸リボンケーブルを他方の
カバーにそれぞれ固定するスペーサーとを備え、基板側
コネクタは、基板側絶縁ケースと、前記基板側絶縁ケー
スに設けられ且つ前記ケーブル側コネクタとの結合時
に、前記ケーブル側コネクタ側の前記信号端子に接触す
る信号端子と、前記基板側絶縁ケースに設けられ且つ前
記ケーブル側コネクタ側の前記グランド端子に直交して
接触する第2グランド端子と、前記基板側絶縁ケースに
設けられ且つ前記第2グランド端子と前記信号端子を挟
んで対向するグランド板と、前記基板側絶縁ケースに設
けられ且つこのグランド板に接触すると共に、前記ケー
ブル側コネクタ側の前記グランド端子に接触する第1グ
ランド端子とを備えたことから、前記ケーブル側コネク
タと基板側コネクタとが結合した際に、グランド端子、
第2グランド端子及びグランド板とで信号端子の四方を
囲むようになる。このために、コネクタ結合時のインピ
ーダンスマッチングが向上するし、信号間のクロストー
クの発生を防ぐことができる。また、ケーブル側コネク
タにおいて一方のカバーと他方のカバーとで2本の同軸
リボンケーブルを挟んだ状態で両カバーを互いに結合
し、これらのカバーを絶縁ケースに組み付けて、一方の
同軸リボンケーブルを一方のカバーのケーブル挿入部
に、他方の同軸リボンケーブルを他方のカバーのケーブ
ル挿入部にそれぞれ挿入し、同軸リボンケーブル間にス
ペーサーを挿入して同軸リボンケーブルをそれぞれのケ
ーブル挿入部内に挿入固定したから、2本の同軸リボン
ケーブルの取付固定が可能になって、これら同軸リボン
ケーブルの取付が簡単になり、コネクタ組み立ての作業
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる同軸リボンケーブルコネクタ構
造の結合前の状態の断面図である。
【図2】同同軸リボンケーブルコネクタ構造の結合後の
状態の断面図である。
【図3】基板側コネクタの平面図である。
【図4】ケーブル側コネクタの絶縁ケースの正面図であ
る。
【図5】図4A方向からの矢視図である。
【図6】図4B方向からの矢視図である。
【図7】図4D方向からの矢視図ある。
【図8】図5E部の拡大図である。
【図9】図8F−F線に沿う断面図である。
【図10】図5G−G線に沿う断面図である。
【図11】ガイドブロックの背面図である。
【図12】図11H方向からの矢視図である。
【図13】図11I方向からの矢視図である。
【図14】図12J−J線に沿う断面図である。
【図15】図13K−K線に沿う断面図である。
【図16】正面側カバーの正面図である。
【図17】図16L方向からの矢視図である。
【図18】図16M方向からの矢視図である。
【図19】図17N方向からの矢視図である。
【図20】正面側カバーと背面側カバーとを組み合わせ
た状態の平面図である。
【図21】グランド端子の正面図である。
【図22】図21O方向からの矢視図である。
【図23】図21P方向からの矢視図である。
【図24】信号端子の斜視図である。
【図25】図24Q方向からの矢視図である。
【図26】図24R方向からの矢視図である。
【図27】圧接端子の正面図である。
【図28】スペーサーの正面図である。
【図29】図28S方向からの矢視図である。
【図30】図28T方向からの矢視図である。
【図31】同軸リボンケーブルの斜視図である。
【図32】基板側コネクタの絶縁ケースの正面図であ
る。
【図33】図32U方向からの矢視図である。
【図34】図32V方向からの矢視図である。
【図35】図33W部の拡大図である。
【図36】図35X−X線に沿う断面図である。
【図37】グランド板の正面図である。
【図38】第1グランド端子の正面図である。
【図39】同側面図である。
【図40】第2グランド端子の正面図である。
【図41】図40Y方向からの矢視図である。
【図42】図40Z方向からの矢視図である。
【図43】信号端子の正面図である。
【図44】同平面図である。
【図45】同側面図である。
【図46】 グランド端子とグランド板と第1グランド端
子との関係を示す一部省略した斜視図である。
【符号の説明】
1 ケーブブル側コネクタ 2 基板側コネクタ 23 正面側カバー(一方のカバー) 29 ケーブル挿入部 34 裏面側カバー(他方のカバー)49 スペーサー 52 同軸リボンケーブル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル側コネクタは、ケーブル側絶縁
    ケースと、前記ケーブル側絶縁ケースに設けられて2本
    の同軸リボンケーブルの信号線が接続される2本の信号
    端子列と、前記ケーブル側絶縁ケースに設けられて前記
    信号端子列における隣り合う前記信号線を、前記信号端
    子列に直交するようにして互いに隔絶すると共に、前記
    同軸リボンケーブルのドレイン線に接続されるグランド
    端子と、前記同軸リボンケーブルを挟み込んだ状態で前
    記ケーブル側絶縁ケースに組み付けられる一方及び他方
    のカバーと、前記同軸リボンケーブル間に挿入して一方
    の同軸リボンケーブルを一方のカバーに、他方の同軸リ
    ボンケーブルを他方のカバーにそれぞれ固定するスペー
    サーとを備え、 基板側コネクタは、基板側絶縁ケースと、前記基板側絶
    縁ケースに設けられ且つ前記ケーブル側コネクタとの結
    合時に、前記ケーブル側コネクタ側の前記信号端子に接
    触する信号端子と、前記基板側絶縁ケースに設けられ且
    つ前記ケーブル側コネクタ側の前記グランド端子に直交
    して接触する第2グランド端子と、前記基板側絶縁ケー
    スに設けられ且つ前記第2グランド端子と前記信号端子
    を挟んで対向するグランド板と、前記基板側絶縁ケース
    に設けられ且つこのグランド板に接触すると共に、前記
    ケーブル側コネクタ側の前記グランド端子に接触する第
    1グランド端子とを備えた ことを特徴とする同軸リボン
    ケーブル用コネクタ構造。
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