JP2530118Y2 - 板材の絞り型 - Google Patents
板材の絞り型Info
- Publication number
- JP2530118Y2 JP2530118Y2 JP1198691U JP1198691U JP2530118Y2 JP 2530118 Y2 JP2530118 Y2 JP 2530118Y2 JP 1198691 U JP1198691 U JP 1198691U JP 1198691 U JP1198691 U JP 1198691U JP 2530118 Y2 JP2530118 Y2 JP 2530118Y2
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- Japan
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- plate material
- guide member
- die
- male
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- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、鉄板、アルミニウム
合金板、ステンレス鋼板等の板材に対する穴抜き作業
後、これら板材のフランジ部の絞り作業を、片側のみに
おいて実施できるように構成した板材の絞り型に関す
る。
合金板、ステンレス鋼板等の板材に対する穴抜き作業
後、これら板材のフランジ部の絞り作業を、片側のみに
おいて実施できるように構成した板材の絞り型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばタンクロ−リ車のタンク底弁、マ
ンホ−ル取付部の胴板の絞り作業等、タンク構造物で、
内側へ入れない場合や、内側へ入ることが困難な場合
に、従来は、図7に示すように、絞り型の雄型aと雌型
bとを分離構成し、先ず雌型bを構造物の板材cの外側
からその穴dにセツトし、雄型aを構造物の内側へ持ち
込み、前記雌型bから突出している油圧シリンダeのロ
ツドfを前記雄型aに嵌挿し、このロツドfの末端に形
成した雄ねじgにナツトhをねじ込むことによつて、雄
型aをロツドfに固定した後、この雄型aをロツドfを
介して前記油圧シリンダeの作動で、雌型bの方へ引き
寄せることにより、これら雄型aと雌型bとの間で板材
cのフランジ部の絞り作業を行なつていた。
ンホ−ル取付部の胴板の絞り作業等、タンク構造物で、
内側へ入れない場合や、内側へ入ることが困難な場合
に、従来は、図7に示すように、絞り型の雄型aと雌型
bとを分離構成し、先ず雌型bを構造物の板材cの外側
からその穴dにセツトし、雄型aを構造物の内側へ持ち
込み、前記雌型bから突出している油圧シリンダeのロ
ツドfを前記雄型aに嵌挿し、このロツドfの末端に形
成した雄ねじgにナツトhをねじ込むことによつて、雄
型aをロツドfに固定した後、この雄型aをロツドfを
介して前記油圧シリンダeの作動で、雌型bの方へ引き
寄せることにより、これら雄型aと雌型bとの間で板材
cのフランジ部の絞り作業を行なつていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述のような従来の作
業形態では、次のような不具合がありその解決が必要と
されていた。すなわち、 構造物の片側(特に外側)のみで作業が行なえないた
め、構造物の内側へ入れない場合や、入り難い場合の作
業が不可能であるか、または困難であつた。 大径の穴のフランジの絞り作業においては、大型で重
い雄型を持ち運んでセツトする作業に労力を要する上、
危険でもあつた。
業形態では、次のような不具合がありその解決が必要と
されていた。すなわち、 構造物の片側(特に外側)のみで作業が行なえないた
め、構造物の内側へ入れない場合や、入り難い場合の作
業が不可能であるか、または困難であつた。 大径の穴のフランジの絞り作業においては、大型で重
い雄型を持ち運んでセツトする作業に労力を要する上、
危険でもあつた。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案は、上述の不具
合を解消するため、駆動機構により往復動されるロツド
の先端に取り付けた受座と、この受座に向かつて末拡が
り状のテ−パ面を有する案内部材と、この案内部材のテ
−パ面に沿う傾斜内壁を有しかつ、半径方向に数分割さ
れた構成部材と、これら構成部材を収束する弾性部材と
から構成される雄型と、前記駆動機構の往動時前記案内
部材の前進に伴ない縮径されて板材に設けた穴を越えて
前記受座に受け止められた前記雄型と、前記駆動機構の
復動時に前記板材を挾んで対峙する雌型とから構成して
なる板材の絞り型を提案するものである。
合を解消するため、駆動機構により往復動されるロツド
の先端に取り付けた受座と、この受座に向かつて末拡が
り状のテ−パ面を有する案内部材と、この案内部材のテ
−パ面に沿う傾斜内壁を有しかつ、半径方向に数分割さ
れた構成部材と、これら構成部材を収束する弾性部材と
から構成される雄型と、前記駆動機構の往動時前記案内
部材の前進に伴ない縮径されて板材に設けた穴を越えて
前記受座に受け止められた前記雄型と、前記駆動機構の
復動時に前記板材を挾んで対峙する雌型とから構成して
なる板材の絞り型を提案するものである。
【0005】
【作用】上述の構造からなるこの考案の絞り型によれ
ば、半径方向に数分割された雄型は、駆動機構のロツド
の往動により、案内部材のテ−パ面に沿つて縮径され
て、フランジ部の絞り作業を行なうべき板材の穴を通り
抜けた後、前記駆動機構の復動に伴ない、前記案内部材
のテ−パ面によつて前記雄型が拡開され、雌型との間に
板材の穴の辺縁部を挾んでフランジ部の絞り成形加工を
行なうものである。
ば、半径方向に数分割された雄型は、駆動機構のロツド
の往動により、案内部材のテ−パ面に沿つて縮径され
て、フランジ部の絞り作業を行なうべき板材の穴を通り
抜けた後、前記駆動機構の復動に伴ない、前記案内部材
のテ−パ面によつて前記雄型が拡開され、雌型との間に
板材の穴の辺縁部を挾んでフランジ部の絞り成形加工を
行なうものである。
【0006】
【実施例】図1及び図2において、1は駆動機構として
の油圧シリンダで、この油圧シリンダ1によつて駆動さ
れて往復動するロツド2の先端には受座3が形成され、
かつこの受座3に向かつて末拡がり状のテ−パ面4を有
する案内部材5が取り付けられている。
の油圧シリンダで、この油圧シリンダ1によつて駆動さ
れて往復動するロツド2の先端には受座3が形成され、
かつこの受座3に向かつて末拡がり状のテ−パ面4を有
する案内部材5が取り付けられている。
【0007】一方、半径方向に数分割(図示の実施例で
は8分割)された各構成部材6a,6b,・・・6hを、弾性部
材としてのスプリング7,8によつて収束されてなる雄
型9は、前記テ−パ面4に沿う傾斜内壁10を有し、かつ
前記構成部材6aないし6hはそれらの頂部近くに形成した
凹溝11に係合する冠状体12によつて外方への拡開を制限
される。なお前記スプリング7,8も各構成部材6aない
し6hに2段に形成した凹部13及び14に係合させるものと
する。なお図1及び図2の状態では図示のように各構成
部材6aないし6hは互いの間に間隔が保たれている。雌型
15は前記雄型9の外面に形成した成形部16と共働する成
形部17を有し、ロツド2を包囲する形態で、前記油圧シ
リンダ1に固着される。
は8分割)された各構成部材6a,6b,・・・6hを、弾性部
材としてのスプリング7,8によつて収束されてなる雄
型9は、前記テ−パ面4に沿う傾斜内壁10を有し、かつ
前記構成部材6aないし6hはそれらの頂部近くに形成した
凹溝11に係合する冠状体12によつて外方への拡開を制限
される。なお前記スプリング7,8も各構成部材6aない
し6hに2段に形成した凹部13及び14に係合させるものと
する。なお図1及び図2の状態では図示のように各構成
部材6aないし6hは互いの間に間隔が保たれている。雌型
15は前記雄型9の外面に形成した成形部16と共働する成
形部17を有し、ロツド2を包囲する形態で、前記油圧シ
リンダ1に固着される。
【0008】前記構成からなるこの考案の絞り型におい
て、先ず当初は、前記図1に示すように雄型9及び雌型
15は共に、構造物の板材18の片側(実際上外側)にあつ
て、すでに実施された穴抜き作業によつて設けられた穴
19に相対して位置される。
て、先ず当初は、前記図1に示すように雄型9及び雌型
15は共に、構造物の板材18の片側(実際上外側)にあつ
て、すでに実施された穴抜き作業によつて設けられた穴
19に相対して位置される。
【0009】次に前記油圧シリンダ1によつてロツド2
を往動させると、前記案内部材5が前進するに伴ない、
そのテ−パ面4に沿う傾斜内壁10を有する各構成部材6a
ないし6hの間隔が狭まり、すなわち雄型9の外径が縮小
し、その外径が前記穴19により、小となるに及んで、こ
の穴19を抜けて反対側に移動可能となる。この場合作業
を前記ロツドの往動が下方への移動により行なわれる際
は、雄型9は自重で落下して、受座3に受け止められる
ことになる。これは雄型9の図3から図4への移動を示
すものである。
を往動させると、前記案内部材5が前進するに伴ない、
そのテ−パ面4に沿う傾斜内壁10を有する各構成部材6a
ないし6hの間隔が狭まり、すなわち雄型9の外径が縮小
し、その外径が前記穴19により、小となるに及んで、こ
の穴19を抜けて反対側に移動可能となる。この場合作業
を前記ロツドの往動が下方への移動により行なわれる際
は、雄型9は自重で落下して、受座3に受け止められる
ことになる。これは雄型9の図3から図4への移動を示
すものである。
【0010】かような状況において、油圧シリンダ1に
よつてロツド2を復動させれば、今度は前記案内部材5
の変位に伴ない、そのテ−パ面4によつて雄型9は拡径
され、その間に雌型15の成形部17と、雄型9の成形部16
との間で、板材18の穴19の縁部は図5に示すように折り
曲げられるのである。かようにしてフランジ部の絞り加
工を施こされた板材18の状態を図6に示す。
よつてロツド2を復動させれば、今度は前記案内部材5
の変位に伴ない、そのテ−パ面4によつて雄型9は拡径
され、その間に雌型15の成形部17と、雄型9の成形部16
との間で、板材18の穴19の縁部は図5に示すように折り
曲げられるのである。かようにしてフランジ部の絞り加
工を施こされた板材18の状態を図6に示す。
【0011】
【考案の効果】上述のような構成を有するこの考案の絞
り型を使用することによつて、次のような実用上の効果
が得られる。すなわち、 構造物の片側(特に外側)のみで板材の穴の絞り作業
が行なえるので、構造物の内側へ入り込めない場合や、
入り難い場合において、作業を容易に実施できる。 雄型を持ち運んでセツトする必要がないため、絞り作
業を安全かつ効率的に行なうことが可能である。
り型を使用することによつて、次のような実用上の効果
が得られる。すなわち、 構造物の片側(特に外側)のみで板材の穴の絞り作業
が行なえるので、構造物の内側へ入り込めない場合や、
入り難い場合において、作業を容易に実施できる。 雄型を持ち運んでセツトする必要がないため、絞り作
業を安全かつ効率的に行なうことが可能である。
【図1】絞り型とその周辺部分の図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】雄型が板材の穴を通過する直前の絞り型の各部
の断面図である。
の断面図である。
【図4】雄型が板材の穴を通過した後の絞り型の各部の
断面図である。
断面図である。
【図5】雄型と雌型との間で絞り作業が行なわれている
状態の断面図である。
状態の断面図である。
【図6】フランジ部の絞り作業が実施された板材の一部
分の斜視図である。
分の斜視図である。
【図7】従来例の配置図である。
1 油圧シリンダ(駆動機構) 2 ロツド 3 受座 4 テ−パ部 5 案内部材 6aないし6h 構成部材 7,8 スプリング(弾性部材) 9 雄型 10 傾斜内壁 15 雌型 18 板材 19 穴
Claims (1)
- 【請求項1】駆動機構により往復動されるロツドの先端
に取り付けた受座と、この受座に向かつて末拡がり状の
テ−パ面を有する案内部材と、この案内部材のテ−パ面
に沿う傾斜内壁を有しかつ、半径方向に数分割された構
成部材と、これら構成部材を収束する弾性部材とから構
成される雄型と、前記駆動機構の往動時前記案内部材の
前進に伴ない縮径されて板材に設けた穴を越えて前記受
座に受け止められた前記雄型と前記駆動機構の復動時に
前記板材を挾んで対峙する雌型とから構成してなる板材
の絞り型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1198691U JP2530118Y2 (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 板材の絞り型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1198691U JP2530118Y2 (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 板材の絞り型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04104219U JPH04104219U (ja) | 1992-09-08 |
JP2530118Y2 true JP2530118Y2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=31745634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1198691U Expired - Fee Related JP2530118Y2 (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 板材の絞り型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2530118Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-13 JP JP1198691U patent/JP2530118Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04104219U (ja) | 1992-09-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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