JP2530107Y2 - クロマトグラフ用恒温槽 - Google Patents

クロマトグラフ用恒温槽

Info

Publication number
JP2530107Y2
JP2530107Y2 JP10429490U JP10429490U JP2530107Y2 JP 2530107 Y2 JP2530107 Y2 JP 2530107Y2 JP 10429490 U JP10429490 U JP 10429490U JP 10429490 U JP10429490 U JP 10429490U JP 2530107 Y2 JP2530107 Y2 JP 2530107Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
main body
temperature
column
temperature control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10429490U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0461058U (ja
Inventor
文也 石戸
Original Assignee
株式会社マクサルト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社マクサルト filed Critical 株式会社マクサルト
Priority to JP10429490U priority Critical patent/JP2530107Y2/ja
Publication of JPH0461058U publication Critical patent/JPH0461058U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2530107Y2 publication Critical patent/JP2530107Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ガスクロマトグラフや液体クロマトグラフ
のカラムを所定の温度に維持するために用いられる恒温
槽に関し、特にカラム全長にわたって均一な温度に維持
することが出来る改良された恒温槽に関する。
〔従来の技術〕
ガスクロマトグラフ及び液体クロマトグラフは、ガス
や液体の成分分析装置として一般的に使用されている。
これら装置におけるカラムは所定の分析精度を得るた
め、通常恒温槽内に収容し、一定温度に維持されて用い
られる。第3図は従来の恒温槽の一例を模式的に示した
断面図であり、恒温槽1における本体2の内部3にクロ
マトグラフ用のカラム4が上下方向に配置されている。
本体2の側壁5には開口部6が設けられ、隣接した温度
調節用気体供給手段7からの温度調節用の空気等の気体
を取入れるようになっている。温度調節用気体供給手段
7はヒータ8及びファン9を備え、該ヒータ8により加
温された気体は開口部6から本体2にファン9によって
押し込まれ、本体2内の気体を攪拌対流させる。従って
本体2内はほぼ温度調節用気体供給手段7内によって供
給される気体と同じ温度に調節される。温度調節用気体
供給手段7の温度は、本体2内に設けられたサーミスタ
等の温度センサーからの信号で動作する温度コントロー
ラにより、ヒータ8の電流を制御することによって行わ
れる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来のクロマトグラフ用恒
温槽は、本体2内に設けられたカラム4の温度が均一に
ならず、特にカラム端部の温度が中央部より低下すると
いう欠点があった。
即ち、開口部6から本体2に供給された気体は、カラ
ム中央部に接触した後上下に分流して本体2内を対流
し、ファン9の回転羽根の周囲から温度調節用気体供給
手段7内へ戻るように循環する。しかしこの気体は本体
2内を均一に対流せず、通常本体2内の底部と天井部付
近に滞留現象を生じる。そのため、滞留部分の温度は中
央部より低くなり、カラムの当該部分の温度もそれに応
じて低下することになる。
このようにカラムの温度が不均一になると、カラム内
を通過する分析すべき物質の分離性が一定とならず、分
析精度が低下する。
そこで本考案は、このような従来のクロマトグラフ用
恒温槽の問題点に鑑み、カラム全長にわたって均一に温
度を維持することが出来る恒温槽を提供することを課題
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記課題を解決するための本考案の恒温槽は、クロマ
トグラフのカラムが上下方向に配置される恒温槽の本体
と、該本体の側壁の下部に設けた温度調節用気体の流入
口と、前記配置されるカラムの上端よりわずかに下方に
おける前記側壁及び本体の天井中央部にそれぞれ設けた
温度調節用気体の流出口と、温度調節用気体供給手段と
を具備する。そして前記温度調節用気体の流入口と流出
口は、前記温度調節用気体供給手段の気体吐出側及び気
体吸入側にそれぞれ連通されていることを特徴とするも
のである。
〔作用〕
本考案の恒温槽においては、温度調節用気体供給手段
の気体吐出側からの気体が、本体の側壁の下部に設けた
温度調節用気体の流入口より本体内に流入する。そして
流入した気体は本体内をカラムに沿って上昇し、カラム
の上端よりわずかに下方における前記側壁と本体天井の
中央部にそれぞれ設けた温度調節用気体の流出口から分
流排出する。該流出口から排出した気体は次いで合流
し、温度調節用気体供給手段の気体吸入側へ戻る。
このように気体を本体内に循環流通させることによ
り、本体内、特にその上部における気体滞留部分の発生
が防止され、均一な温度分布を形成させることが出来
る。従って、カラムの温度はその全長にわたって均一に
維持される。
〔実施例〕
次に、図面により本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の恒温槽の一例を模式的に示した断面
図であり、第2図はそのII-II矢視部分拡大断面図であ
る。
恒温槽1は本体2と温度調節用気体供給手段7を主要
部として構成されている。本体2の内部3にはクロマト
グラフ用のカラム4が上下方向に配置されており、カラ
ム4はその上下2ケ所においてカラム支持部材10により
側壁5に着脱自在に取り付けられている。また、カラム
4とクロマトグラフ12はステンレス製のパイプ13によっ
て連通されている。(第2図参照) 側壁5の下部、即ち本体2内に配置されるカラム4の
下端もしくはそれよりわずかに下方の位置には温度調節
用気体の流入口14が設けられると共に、側壁5の上部、
即ち前記カラム4の上端よりわずかに下方の位置には温
度調節用気体の流出口15が設けられている。また、温度
調節用気体の流出口15より上方の側壁5及び天井16に沿
ってL字形のダクト17が設けられており、その一方の開
口部は天井16の中央部に開口されて温度調節用気体の流
出口18を形成し、他の開口部19は前記流出口15と接して
その上方の側壁5に設けられた開口部を貫通して開口さ
れている。そしてこれら流出口15と開口部19の両者は温
度調節用気体供給手段7の気体吸入側20に連通されてい
る。一方、前記流入口14は温度調節用気体供給手段7の
気体吐出側21に連通されている。
なお、本体2の側壁5に対向する他の側壁22の一部に
は開口部23が設けられており、カラム交換のための開閉
扉24が該開口部23に取り付けられている。
次に、温度調節用気体供給手段7はヒータ8、ファン
9、及び冷却手段25を有しており、該ファン9は温度調
節用気体供給手段7の上部に設けられた支持板26に支持
固定され、そのファン駆動用モータ32が上方に設けた冷
却用補助ファン27によって冷却されるようになってい
る。冷却手段25は圧縮機28,放熱器29及び冷却フィンユ
ニット30から構成され、分析用流体を冷却することが必
要な場合等において、所望により設けられるものであ
る。
本体2内の温度制御は、本体2内に設けたサーミスタ
等の温度センサー31からの信号で動作する図示しない温
度コントローラにより、ヒータ8の電流(もしくは冷却
手段25の駆動時間)を制御することによって行われる。
第1図に示す恒温槽の温度調節用気体は、ファン9に
よって本体2と温度調節用気体供給手段7間を循環され
る。即ち、ヒータ8で加温(もしくは冷却手段25で冷
却)された気体は、温度調節用気体供給手段7の気体吐
出側21から本体2の下部へ流入口14を経由して矢印のよ
うに流入され、上下方向に配置されたカラム4に平行し
て上昇する。次いでその一部は直接に側壁の流出口15よ
り排出され、残りがダクト17の流出口18より排出され
る。次にこれらの排出気体は矢印のように温度調節用気
体供給手段7の気体吸入側20へ再び戻される。このよう
に、本体2内に配置されるカラム4の上端よりわずかに
下方における側壁5に設けた流出口15と、本体の天井中
央部に設けた流出口18の両方から温度調節用の気体を排
出することにより、特に本体2内の上部における気体の
滞留が防止され、カラム4の温度はその全長にわたって
均一に維持することが出来る。流出口15の位置及び、流
出口15と流出口18の流出割合は、本体2における気体の
滞留を実験により測定しながら適宜に設定することがで
きる。
〔考案の効果〕
本考案の恒温槽は以上のような構成としたので、恒温
槽における温度調節用気体の滞留現象を有効に防止する
ことが出来、カラムをその全長にわたって所定の温度に
均一に維持することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の恒温槽の一例を模式的に示した断面
図、第2図はそのII-II矢視部分拡大断面図、第3図は
従来の恒温槽の一例を模式的に示した断面図。 1……恒温槽、2……本体、3……内部、4……カラ
ム、5……側壁、6……開口部、7……温度調節用気体
供給手段、8……ヒータ、9……ファン、10……カラム
支持部材、12……クロマトグラフ、13……パイプ、14…
…流入口、15……流出口、16……天井、17……ダクト、
18……流出口、19……開口部、20……気体吸入側、21…
…気体吐出側、22……側壁、23……開口部、24……開閉
扉、25……冷却手段、26……支持板、27……補助ファ
ン、28……圧縮機、29……放熱器、30……冷却フィンユ
ニット、31……温度センサー、32……駆動用モータ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロマトグラフのカラムが上下方向に配置
    される恒温槽の本体2と、該本体2の側壁5の下部に設
    けた温度調節用気体の流入口14と、前記配置されるカラ
    ムの上端よりわずかに下方における前記側壁5及び本体
    2の天井16の中央部にそれぞれ設けた温度調節用気体の
    流出口15、18と、温度調節用気体供給手段7とを具備
    し、前記温度調節用気体の流入口14と流出口15、18は前
    記温度調節用気体供給手段7の気体吐出側20及び気体吸
    入側21にそれぞれ連通されていることを特徴とするクロ
    マトグラフ用恒温槽。
JP10429490U 1990-10-02 1990-10-02 クロマトグラフ用恒温槽 Expired - Lifetime JP2530107Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10429490U JP2530107Y2 (ja) 1990-10-02 1990-10-02 クロマトグラフ用恒温槽

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10429490U JP2530107Y2 (ja) 1990-10-02 1990-10-02 クロマトグラフ用恒温槽

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0461058U JPH0461058U (ja) 1992-05-26
JP2530107Y2 true JP2530107Y2 (ja) 1997-03-26

Family

ID=31849510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10429490U Expired - Lifetime JP2530107Y2 (ja) 1990-10-02 1990-10-02 クロマトグラフ用恒温槽

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2530107Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0461058U (ja) 1992-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5830262A (en) Gas chromatograph oven with improved regulation of the air temperature
US5123477A (en) Thermal reactor for biotechnological processes
US4585923A (en) Heating cabinet
JPH032854Y2 (ja)
US6248158B1 (en) Oven housing module in an analytical instrument
US3403545A (en) Chromatograph having a heated enclosure
JP2530107Y2 (ja) クロマトグラフ用恒温槽
JP2005214972A (ja) ガスクロマトグラフオーブンのためのオーブン用内開き式インテーク
RU2529665C1 (ru) Термостат колонок хроматографа
JP2001013126A (ja) カラム恒温槽
JPH0765974B2 (ja) 熱分析装置の加熱炉部冷却装置
RU2286563C2 (ru) Термостат хроматографа
GB2250581A (en) Temperature control for sample incubator
US2583906A (en) Constant temperature cabinet
WO2007138761A1 (ja) 恒温槽
JPS62167473A (ja) ガスクロマトグラフ
JPH0126508B2 (ja)
JP3660369B2 (ja) 恒温槽の液体温度調節装置
US2298163A (en) Control apparatus
CA1114041A (en) Fan control circuit for air conditioner
JP2002055094A (ja) クロマトグラフ用カラムオーブン
JPH07294596A (ja) 高低温ハンドラ用恒温槽内の温度制御方法
JPS63188757A (ja) 恒温槽
CN219243960U (zh) 一种半导体式恒温恒湿柜
KR930002593B1 (ko) 가열처리장치