JP2530066Y2 - 真空ポンプの吸気口部 - Google Patents

真空ポンプの吸気口部

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JP2530066Y2
JP2530066Y2 JP7135992U JP7135992U JP2530066Y2 JP 2530066 Y2 JP2530066 Y2 JP 2530066Y2 JP 7135992 U JP7135992 U JP 7135992U JP 7135992 U JP7135992 U JP 7135992U JP 2530066 Y2 JP2530066 Y2 JP 2530066Y2
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重之 高橋
亨 村石
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三輪精機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案に係る真空ポンプの吸気
口部は、例えば、乗用車、小型、中型トラック等の自動
車の走行用エンジンにより駆動して真空タンク内の空気
を排出する、自動車用真空ポンプに組み付けられる。
【0002】
【従来の技術】乗用車、小型、中型トラック等の自動車
のブレーキに組み込まれる真空倍力装置の場合、制動時
には予め真空タンク内に溜めていた負圧を、真空倍力装
置のブースタシリンダに導入する。又、上記真空タンク
内の空気は、走行用のエンジンにより駆動される真空ポ
ンプにより排出して、この真空タンク内を、常に一定以
上の負圧に保持している。
【0003】この様な用途に使用される自動車用真空ポ
ンプとして従来から、図3に示す様な構造のものが使用
されている。円筒状のハウジング1の内側にはロータ2
を、このハウジング1に対し偏心させた状態で設け、こ
のロータ2を、駆動軸3により、図3の反時計方向に回
転駆動自在としている。このロータ2には複数のベーン
溝4、4を、このロータ2の外周面2aに開口する状態
で、放射方向に形成している。これら複数のベーン溝
4、4にはそれぞれベーン5、5を1枚ずつ、放射方向
に亙る摺動を自在として嵌装している。
【0004】各ベーン5、5には、図示しないばね、或
はカム機構により、上記各ベーン溝4、4から突出する
方向の力が付与されている。従って、上記ロータ2の回
転に伴なって各ベーン5、5は、それぞれの外周縁5
a、5aと上記ハウジング1の内周面1aとを摺接させ
つつ、各ベーン溝4、4に出入りする。
【0005】互いに偏心したハウジング1の内周面1a
とロータ2の外周面2aとの間には、円周方向に亙って
連続的に幅寸法が変化する隙間6が形成されている。そ
して、上述の様に各ベーン溝4、4から出入りするベー
ン5、5により、上記隙間6が複数の密閉空間7a、7
b、7cに分割されている。
【0006】又、前記ハウジング1の一部で、上記ロー
タ2の回転に伴なって上記隙間6の幅が広がる部分に
は、この隙間6に連通する吸気口8を、上記ハウジング
1の一部で、上記ロータ2の回転に伴なって上記隙間6
の幅が狭まる部分には、この隙間6に連通する排気口9
を、それぞれ設けている。そしてこの排気口9を、大気
に開放している。
【0007】円管状に形成された上記吸気口8には、吸
気管(図示せず)の端部を接続する為、図4に示す様な
吸気コネクタ10を螺着し、この吸気コネクタ10内
に、逆止弁14を設けている。ゴム製の弁体11と、こ
の弁体11を弁座13に向けて押圧する圧縮ばね12と
を備えた、この逆止弁14は、前記ロータ2とベーン
5、5との回転に伴なって、図示しない真空タンクから
ハウジング1内に空気を吸引するが、これらロータ2と
ベーン5、5とが停止した状態で、ハウジング1から真
空タンクに向けて空気が流れる事を阻止する機能を有す
る。
【0008】上述の様に構成される従来の自動車用真空
ポンプの場合、駆動軸3を介してロータ2を回転させる
と、上記密閉空間7a、7b、7cの容積が連続的に変
化する。この容積変化は、上記吸気口8部分では増大傾
向となり、上記排気口9部分では減少傾向となる。従っ
て、上記吸気口8を真空タンクに連通させれば、この真
空タンク内を負圧に出来る。真空タンク内から吸い出さ
れた空気は、排気口9から大気中に放出される。
【0009】上述の様に、上記ロータ2の回転時には、
隙間6の一部で上記吸気口8が対向する部分が負圧にな
るので、上記逆止弁14を構成する弁体11が、圧縮ば
ね12の弾力に抗して変位(図4で下降)し、上記逆止
弁14が開かれる。又、上記ロータ2の停止時には、上
記弁体11が、圧縮ばね12の弾力に基づいて弁座13
に押し付けられ、上記逆止弁14が閉じられる。この結
果、前記ハウジング1内に存在する潤滑油や空気が、上
記吸気コネクタ10を通じて真空タンクに進入する事が
防止される。
【0010】ところで、上述の様に構成され作用する真
空ポンプが故障した場合、例えば、ハウジング1の内周
面1aやベーン5、5の外周縁5a、5aに傷が付い
て、この内周面1aと外周縁5a、5aとの間の気密保
持が不完全となった場合に、そのまま放置すると、真空
倍力装置を構成する真空タンク内の負圧が不足して、真
空倍力装置の機能が損なわれる恐れがある。
【0011】この為従来から、上記真空タンクとは別
に、小容量の補助タンクを設けると共に、この補助タン
クを上記逆止弁14を介さずに上記ハウジング1内に連
通させ、この補助タンク内の圧力変動により、真空ポン
プの故障を検出する事が行なわれていた。
【0012】即ち、図4に示す様に吸気コネクタ10
に、上記真空タンクに通じる主吸気管15の他、上記補
助タンクに通じる補助吸気管16を設けている。そし
て、上記吸気コネクタ10内に、上記逆止弁14を短絡
する状態で設けた補助空気通路33により、この補助吸
気管16をハウジング1の内部に通じさせている。
【0013】真空ポンプに、ハウジング1の内周面1a
とベーン5、5の外周縁5a、5aとの間の気密保持が
不完全となる等の故障が発生した場合でも、逆止弁14
を介して上記ハウジング1内と連通した真空タンク内に
は、(制動を行なわない限り)外気が入り込む事はない
が、上記補助タンク内へは、補助空気通路33、補助吸
気管16を介して、外気が吸引される。しかも、補助タ
ンクの容量は小さいので、上記故障に基づく漏洩空気量
が少ない場合でも、この補助タンク内の圧力は迅速に上
昇する。そこで、この補助タンク内の圧力変動を観察す
れば、真空ポンプの故障の有無を判定出来る。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成され作用する従来の真空ポンプに組み込まれた吸気
口部は、真空タンクに通じる主吸気管15と、補助タン
クに通じる補助吸気管16とを、吸気口8から突出した
部分に、軸方向にずらせた状態で設けていた為、これら
両吸気管15、16を組み込んだ吸気コネクタ10の軸
方向長さ(図4の上下方向の寸法)が大きくなり、この
吸気コネクタ10がハウジング1の外周面から大きく突
出する事が避けられなかった。
【0015】この様に吸気コネクタ10がハウジング1
の外周面から大きく突出した場合には、真空ポンプを自
動車の床下等、狭い空間に設置しにくくなり、自動車を
設計する場合に於ける自由度が限定される為、好ましく
ない。
【0016】本考案の真空ポンプの吸気口部は、この様
な事情に鑑みて考案されたもので、ハウジングからの突
出量が少なく、狭い空間内への真空ポンプの設置を容易
にする構造を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本考案の真空ポンプの吸
気口部の内、請求項1に記載したものは、空気を吸引し
て吐出するポンプ部を収納したハウジングの一部に設け
られ、このハウジング内に吸い込む空気を通過させる吸
気口と、この吸気口の開口部にその内端部を気密に接合
し、内側に主空気通路を有する管状のケーシングと、こ
のケーシングの内端部内側に設けられ、上記ハウジング
の内側に向けてのみ空気を流す逆止弁と、上記ケーシン
グの中間部に形成された鍔部と、この鍔部よりも外端寄
り部分に於いて上記ケーシングに形成され、外周面を円
筒面とした嵌着部と、この嵌着部に形成され、その一端
を上記主空気通路に連通させた主吸気ポートと、上記ケ
ーシング内に上記主空気通路とは独立した状態で、且つ
上記逆止弁を短絡する状態で設けられて、上記ハウジン
グ内に通じる補助空気通路と、上記主吸気ポートと円周
方向反対位置に於いて上記ケーシングに形成され、その
一端を上記補助空気通路に連通させた補助吸気ポート
と、上記嵌着部にがたつきなく外嵌された円筒状の接続
筒と、この接続筒にその一端を接続して、この接続筒の
内側に通じさせた主吸気管と、この主吸気管と円周方向
反対位置に於いてこの接続筒にその一端を接続し、この
接続筒の内側に通じさせた補助吸気管と、抑え鍔部を有
し、この抑え鍔部により上記接続筒を上記鍔部に押圧す
る状態で、上記ケーシングの外端部に螺着した抑えボル
トと、上記鍔部の片面と上記接続筒の一端面との間に挟
持した第一のパッキングと、上記接続筒の他端面と上記
抑え鍔部との間に挟持した第二のパッキングと、軸方向
に傾斜した状態で、上記嵌着部の外周面と上記接続筒の
内周面との間に設けられ、上記主吸気ポートの開口部と
上記補助吸気ポートの開口部とを気密に仕切るOリング
とから構成される。
【0018】又、請求項2に記載したものは、空気を吸
引して吐出するポンプ部を収納したハウジングの一部に
設けられ、このハウジング内に吸い込む空気を通過させ
る、管状の吸気口と、中央部に通気口を有し、この吸気
口の開口端部内側に固定された弁座板と、この弁座板よ
りも上記ハウジングの内側寄り部分に於いて上記吸気口
の内側に、この吸気口の軸方向に亙る変位自在に設けら
れた弁体と、この弁体よりも上記ハウジングの内側寄り
部分に於いてこの弁体と上記吸気口の内周面に固定の部
分との間に設けられ、上記弁体を上記弁座板に向けて弾
性的に押圧するばねと、上記吸気口の端部に被着され
る、主吸気管を備えたコネクタと、上記弁体よりも上記
ハウジングの内側寄り部分に於いて上記吸気口の内外を
連通する補助空気通路と、上記吸気口の外周面に支持さ
れて、この補助空気通路に通じる補助吸気管とを備えて
いる。
【0019】
【作用】上述の様に構成される本考案の真空ポンプの吸
気口部は何れも、前述した従来構造の場合と同様に、例
えば主吸気管を真空倍力装置の真空タンク内に、補助吸
気管を故障検出用の補助タンク内に、それぞれ通じさせ
る。
【0020】この様に接続した状態で本考案の真空ポン
プの吸気口部が、ポンプ部の運転時に、逆止弁の作用に
基づいて主吸気管からハウジング内に向けてのみ空気を
流す事、ポンプ部の停止時に、この逆止弁の作用に基づ
いてハウジング内から主吸気管への空気や潤滑油の逆流
を防止する事、及び、上記ポンプの故障時に、補助吸気
管に接続された補助タンク内の圧力を上昇させて、故障
の検出を自在とする事は、前述した従来構造の場合と同
様である。
【0021】特に、本考案の真空ポンプの吸気口部の
内、請求項1に記載したものの場合、主吸気管と補助吸
気管とを、ケーシングの円周方向反対位置に設けている
為、又、請求項2に記載したものの場合、吸気口の内側
に直接弁座板と弁体とを設けている為、何れもハウジン
グの外周面からの突出量を小さく抑えられる。
【0022】
【実施例】図1は、請求項1に対応する、本考案の第一
実施例を示している。円筒状のハウジング1の内部に
は、空気を吸引して吐出するポンプ部である、ロータ2
及びベーン5、5(図3)を収納している。このハウジ
ング1の一部外周面には、このハウジング1内に吸い込
む空気を通過させる為の、円筒状の吸気口8を形成して
いる。
【0023】この吸気口8の開口部には円管状のケーシ
ング17の内端部を、ろう付け等により、気密に接合し
ている。このケーシング17の内側には、真空倍力装置
を構成する真空タンク内の空気を上記ハウジング1内に
吸引する為の、主空気通路18を設けている。又、上記
ケーシング17の内端部内側には、ゴム製の弁体11と
圧縮ばね12とを備え、上記ハウジング1の内側に向け
てのみ空気を流す、逆止弁14を設けている。
【0024】又、上記ケーシング17の中間部外周面に
は、外向きフランジ状の鍔部19を形成している。上記
ケーシング17の一部で、この鍔部19よりも外端寄り
(図1の上端寄り)部分には、外周面を円筒面とした嵌
着部20を形成している。この嵌着部20には、主空気
通路18と補助空気通路21とを、互いに平行に、且つ
互いに独立させた状態で設けている。上記ケーシング1
7の中心部に形成された主空気通路18の一端は、上記
逆止弁14を介して上記ハウジング1内に連通し、補助
空気通路21の一端は、この逆止弁14を介する事な
く、直接上記ハウジング1内に連通している。
【0025】上記嵌着部20の中間部で、円周方向反対
側部分には、上記主空気通路18に通じる主吸気ポート
22と、上記補助空気通路21に通じる補助吸気ポート
23とを設けている。又、上記嵌着部20の周囲には、
円筒状の接続筒24を、がたつきなく外嵌している。
【0026】この接続筒24の円周方向反対位置には、
それぞれ主吸気管25の一端と補助吸気管26の一端と
を接続し、各吸気管25、26を、この接続筒24の内
側に通じさせている。
【0027】一方、上記主空気通路18の外端部内周面
には雌螺子部27を形成し、この雌螺子部27に、抑え
ボルト28を螺合させている。この抑えボルト28は、
外端部に抑え鍔部28aを有し、上記雌螺子部27への
螺合緊締に基づいてこの抑え鍔部28aにより、上記接
続筒24を前記鍔部19に押圧する。
【0028】上記鍔部19の片面(図1の上面)と上記
接続筒24の一端面(図1の下面)との間には第一のパ
ッキング29を、上記接続筒24の他端面(図1の上
面)と上記抑え鍔部28aとの間には第二のパッキング
30を、それぞれ挟持して、上記接続筒24とケーシン
グ17並びに抑えボルト28との間の気密保持を図って
いる。
【0029】更に、上記接続筒24の内周面には、軸方
向に傾斜した係止凹溝31を形成している。上記主吸気
ポート22と補助吸気ポート23との内、主吸気ポート
22は上記接続筒24の内周面に、この係止凹溝31の
下側で開口し、補助吸気ポート23は、同じく上側で開
口している。この様な係止凹溝31の内側にはOリング
32を装着し、上記接続筒24を前記嵌着部20に外嵌
した状態でこのOリング32により、上記主吸気ポート
22の開口部と上記補助吸気ポート23の開口部とを気
密に仕切っている。
【0030】上述の様に構成される本考案の真空ポンプ
の吸気口部は、前述した従来構造の場合と同様、主吸気
管25を真空倍力装置の真空タンク内に、補助吸気管2
6を故障検出用の補助タンク内に、それぞれ通じさせ
る。
【0031】この様に接続した状態で本考案の真空ポン
プの吸気口部が、ロータ2とベーン5、5との回転時
に、逆止弁14の作用に基づいて主吸気管25からハウ
ジング1内に向けてのみ空気を流す事、上記ロータ2と
ベーン5、5との停止時に、この逆止弁14の作用に基
づいてハウジング1内から主吸気管25への空気や潤滑
油の逆流を防止する事、及び、上記ロータ2とベーン
5、5とを含んで構成されるポンプ部の故障時に、補助
吸気管26に接続された補助タンク内の圧力を上昇させ
て、上記ポンプ部の故障の検出を自在とする事は、前述
した従来構造の場合と同様である。
【0032】特に、本考案の真空ポンプの吸気口部の場
合、主吸気管25と補助吸気管26とを、ケーシング1
7の円周方向反対位置に設けている為、このケーシング
17の軸方向長さを小さくして、ハウジング1の外周面
からの突出量を小さく抑えられる。
【0033】次に、図2は、請求項2に対応する、本考
案の第二実施例を示している。ハウジング1の一部に、
このハウジング1内に吸い込む空気を通過させる為に設
けた、管状の吸気口8の内周面は、ハウジング1寄りの
小径部34と、中間の中径部35と、最も外寄りの大径
部36とを、段部で連続させて成る。
【0034】この内の大径部36の内側には、中央部に
通気口37を有する円輪状の弁座板38を圧入する事
で、内嵌固定している。又、上記中径部35の内側に
は、硬質ゴム等の弾性材により造られた弁体39を、上
記吸気口8の軸方向(図2の上下方向)に亙る変位自在
に設けている。更に、上記小径部34と中径部35とを
連続させる段部には、通気口を設けた支持板40の外周
縁部を突き当てると共に、この支持板40と上記弁体3
9との間に圧縮ばね41を設けて、この弁体39を上記
弁座板38に向け弾性的に押圧している。一方、上記吸
気口8の先端部には、真空倍力装置の真空タンク内に通
じる主吸気管42を有する、合成樹脂製のコネクタ43
を被着している。
【0035】又、上記吸気口8の中間部外周面で、上記
小径部34の周囲に存在する部分には凹溝44を、全周
に亙って形成している。そして、この凹溝44と上記小
径部34の内側との間に補助空気通路45を設けて、上
記吸気口8の内外を連通させている。
【0036】更に、上記吸気口8の中間部外周面で、上
記凹溝44を挟む2個所位置には係止凹溝46、46を
形成し、各係止凹溝46、46内に、それぞれOリング
47、47を装着している。そして、両Oリング47、
47に掛け渡す状態で、短円筒状の接続筒48を、上記
吸気口8の中間部外周面に外嵌している。合成樹脂の射
出成形により造られた、この接続筒48の外周面には、
補助吸気管49が設けられており、この補助吸気管49
の内端開口が、上記凹溝44と補助空気通路45とを介
して、上記小径部34の内側に通じている。
【0037】本実施例の場合も、前述した従来構造及び
第一実施例の場合と同様に、主吸気管42を真空倍力装
置の真空タンク内に、補助吸気管49を故障検出用の補
助タンク内に、それぞれ通じさせた状態で使用する。吸
気口8の内側に直接弁座板38と弁体39とを設けてい
る為、吸気口部がハウジング1の外周面から突出する量
を小さく抑えられる。
【0038】
【考案の効果】本考案の真空ポンプの吸気口部は、以上
に述べた通り構成され作用する為、ハウジングからの突
出量を少なくして、吸気口部を有する真空ポンプを狭い
空間内に設置する事を容易にし、真空ポンプを組み込ん
だ自動車等の設計の自由度を向上させる事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す断面図。
【図2】本考案の第二実施例を示す断面図。
【図3】従来の吸気口部を組み込んだ真空ポンプの断面
図。
【図4】従来構造を示す断面図。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a 内周面 2 ロータ 2a 外周面 3 駆動軸 4 ベーン溝 5 ベーン 5a 外周縁 6 隙間 7a、7b、7c 密閉空間 8 吸気口 9 排気口 10 吸気コネクタ 11 弁体 12 圧縮ばね 13 弁座 14 逆止弁 15 主吸気管 16 補助吸気管 17 ケーシング 18 主空気通路 19 鍔部 20 嵌着部 21 補助空気通路 22 主吸気ポート 23 補助吸気ポート 24 接続筒 25 主吸気管 26 補助吸気管 27 雌螺子部 28 抑えボルト 28a 抑え鍔部 29 第一のパッキング 30 第二のパッキング 31 係止凹溝 32 Oリング 33 補助空気通路 34 小径部 35 中継部 36 大径部 37 通気口 38 弁座板 39 弁体 40 支持板 41 圧縮ばね 42 主吸気管 43 コネクタ 44 凹溝 45 補助空気通路 46 係止凹溝 47 Oリング 48 接続筒 49 補助吸気管

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を吸引して吐出するポンプ部を収納
    したハウジングの一部に設けられ、このハウジング内に
    吸い込む空気を通過させる吸気口と、この吸気口の開口
    部にその内端部を気密に接合し、内側に主空気通路を有
    する管状のケーシングと、このケーシングの内端部内側
    に設けられ、上記ハウジングの内側に向けてのみ空気を
    流す逆止弁と、上記ケーシングの中間部に形成された鍔
    部と、この鍔部よりも外端寄り部分に於いて上記ケーシ
    ングに形成され、外周面を円筒面とした嵌着部と、この
    嵌着部に形成され、その一端を上記主空気通路に連通さ
    せた主吸気ポートと、上記ケーシング内に上記主空気通
    路とは独立した状態で、且つ上記逆止弁を短絡する状態
    で設けられて、上記ハウジング内に通じる補助空気通路
    と、上記主吸気ポートと円周方向反対位置に於いて上記
    ケーシングに形成され、その一端を上記補助空気通路に
    連通させた補助吸気ポートと、上記嵌着部にがたつきな
    く外嵌された円筒状の接続筒と、この接続筒にその一端
    を接続して、この接続筒の内側に通じさせた主吸気管
    と、この主吸気管と円周方向反対位置に於いてこの接続
    筒にその一端を接続し、この接続筒の内側に通じさせた
    補助吸気管と、抑え鍔部を有し、この抑え鍔部により上
    記接続筒を上記鍔部に押圧する状態で、上記ケーシング
    の外端部に螺着した抑えボルトと、上記鍔部の片面と上
    記接続筒の一端面との間に挟持した第一のパッキング
    と、上記接続筒の他端面と上記抑え鍔部との間に挟持し
    た第二のパッキングと、軸方向に傾斜した状態で、上記
    嵌着部の外周面と上記接続筒の内周面との間に設けら
    れ、上記主吸気ポートの開口部と上記補助吸気ポートの
    開口部とを気密に仕切るOリングとから成る真空ポンプ
    の吸気口部。
  2. 【請求項2】 空気を吸引して吐出するポンプ部を収納
    したハウジングの一部に設けられ、このハウジング内に
    吸い込む空気を通過させる、管状の吸気口と、中央部に
    通気口を有し、この吸気口の開口端部内側に固定された
    弁座板と、この弁座板よりも上記ハウジングの内側寄り
    部分に於いて上記吸気口の内側に、この吸気口の軸方向
    に亙る変位自在に設けられた弁体と、この弁体よりも上
    記ハウジングの内側寄り部分に於いてこの弁体と上記吸
    気口の内周面に固定の部分との間に設けられ、上記弁体
    を上記弁座板に向けて弾性的に押圧するばねと、上記吸
    気口の端部に被着される、主吸気管を備えたコネクタ
    と、上記弁体よりも上記ハウジングの内側寄り部分に於
    いて上記吸気口の内外を連通する補助空気通路と、上記
    吸気口の外周面に支持されて、この補助空気通路に通じ
    る補助吸気管とを備えた、真空ポンプの吸気口部。
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JP7135992U Expired - Lifetime JP2530066Y2 (ja) 1992-01-10 1992-09-21 真空ポンプの吸気口部

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JP (1) JP2530066Y2 (ja)

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JPH0573285U (ja) 1993-10-08

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