JP2529865Y2 - 打抜き機のパンチユニット - Google Patents
打抜き機のパンチユニットInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、打抜き機のパンチユニ
ット、特に、パンチユニットとダイとの組合せを交換可
能にした所謂タレット式の打抜き機であって、タレット
に保持させたパンチユニットのパンチヘッドを打抜き機
のストライカーによってダイ側に打ち込むことにより、
ダイとパンチとの間に介在させた被加工板を打抜く形式
の前記パンチユニットに関するものである。
ット、特に、パンチユニットとダイとの組合せを交換可
能にした所謂タレット式の打抜き機であって、タレット
に保持させたパンチユニットのパンチヘッドを打抜き機
のストライカーによってダイ側に打ち込むことにより、
ダイとパンチとの間に介在させた被加工板を打抜く形式
の前記パンチユニットに関するものである。
【0002】
【従来技術及び課題】前記形式のパンチユニットとして
は、図1に示すような形式のものが最も普及している。
このものでは、第1タレット(T1)に装備されたガイ
ド筒(G)に収容されるようにしたパンチボディ(1)
と、これの上方に続く軸部(11)の下端に摺動可能に
外嵌させた下座金(12)と、前記軸部(11)の上端
に螺合させた円板状のパンチヘッド(13)と、これら
下座金(12)と、パンチヘッド(13)の下方に外嵌
装着した上座金との間に介在させた復帰用バネ(14)
とからなる。
は、図1に示すような形式のものが最も普及している。
このものでは、第1タレット(T1)に装備されたガイ
ド筒(G)に収容されるようにしたパンチボディ(1)
と、これの上方に続く軸部(11)の下端に摺動可能に
外嵌させた下座金(12)と、前記軸部(11)の上端
に螺合させた円板状のパンチヘッド(13)と、これら
下座金(12)と、パンチヘッド(13)の下方に外嵌
装着した上座金との間に介在させた復帰用バネ(14)
とからなる。
【0003】前記構成のパンチユニットが第1タレット
(T1)のガイド筒(G) に装着されると、このパンチユニッ
トの上方にストライカー(S) が位置することとなり、ま
た、下方には、第2タレット(T2)に装着されたダイ(D)
が位置する。そして、このダイ(D) とガイド筒(G) との
間に被加工板(W) を介在させて、前記ストライカー(S)
を作動させると、ストライカー(S) の打撃力によってパ
ンチボディ(1) が復帰用バネ(14)の付勢力に抗して押し
下げられて、被加工板(W) の被打抜き部がパンチボディ
(1) の下端の打抜き刃(1a)とダイ(D) の刃部とによって
所定形状に打抜かれる。
(T1)のガイド筒(G) に装着されると、このパンチユニッ
トの上方にストライカー(S) が位置することとなり、ま
た、下方には、第2タレット(T2)に装着されたダイ(D)
が位置する。そして、このダイ(D) とガイド筒(G) との
間に被加工板(W) を介在させて、前記ストライカー(S)
を作動させると、ストライカー(S) の打撃力によってパ
ンチボディ(1) が復帰用バネ(14)の付勢力に抗して押し
下げられて、被加工板(W) の被打抜き部がパンチボディ
(1) の下端の打抜き刃(1a)とダイ(D) の刃部とによって
所定形状に打抜かれる。
【0004】そして、この打抜き完了後にストライカー
(S) が初期位置に上昇復帰すると、パンチボディ(1) も
復帰用バネ(14)によって初期位置に上昇復帰されてパン
チボディ(1) の打抜き刃(1a)が被加工板(W) から上方に
離れる。この後、被加工板(W) を移動させて上記動作
を繰り返すと、新たな被打抜き部が打抜かれることとな
る。
(S) が初期位置に上昇復帰すると、パンチボディ(1) も
復帰用バネ(14)によって初期位置に上昇復帰されてパン
チボディ(1) の打抜き刃(1a)が被加工板(W) から上方に
離れる。この後、被加工板(W) を移動させて上記動作
を繰り返すと、新たな被打抜き部が打抜かれることとな
る。
【0005】また、前記打抜き刃(1a)が摩耗したり損傷
すると、研磨によって新たな打抜き刃(1a)に仕上げる。
このとき、パンチボディ(1) の長さが同図の破線で示す
ように前記研磨量に相当する長さだけ徐々に短くなるこ
とから、打抜き刃(1a)のダイ(D) に対する一定の侵入深
さを確保するために、パンチヘッド(13)の螺合度合を調
節する。これが所謂ハイト調整であり、これにより、パ
ンチヘッド(13)がストライカー(S) 側に接近して一定ス
トローク降下駆動されるストライカー(S) によるパンチ
ボディ(1) の降下移動量が大きくなり、打抜き刃(1a)の
ダイ(D) に対する侵入深さが所定深さになる。
すると、研磨によって新たな打抜き刃(1a)に仕上げる。
このとき、パンチボディ(1) の長さが同図の破線で示す
ように前記研磨量に相当する長さだけ徐々に短くなるこ
とから、打抜き刃(1a)のダイ(D) に対する一定の侵入深
さを確保するために、パンチヘッド(13)の螺合度合を調
節する。これが所謂ハイト調整であり、これにより、パ
ンチヘッド(13)がストライカー(S) 側に接近して一定ス
トローク降下駆動されるストライカー(S) によるパンチ
ボディ(1) の降下移動量が大きくなり、打抜き刃(1a)の
ダイ(D) に対する侵入深さが所定深さになる。
【0006】ところが、この従来のものでは、前記ハイ
ト調整範囲が少いと言う問題がある。パンチユニットの
初期状態において、パンチヘッド(13)がストライカー
(S) の下端に対接するまでの範囲でしか前記ハイト調整
ができないからである。また、同図の破線で示すように
打抜き刃(1a)の研磨を繰り返すと、パンチユニットの初
期状態(非打抜き位置)における打抜き刃(1a)とダイ
(D) との距離が大きくなって、打抜き動作時の騒音が大
きくなるという問題がある。
ト調整範囲が少いと言う問題がある。パンチユニットの
初期状態において、パンチヘッド(13)がストライカー
(S) の下端に対接するまでの範囲でしか前記ハイト調整
ができないからである。また、同図の破線で示すように
打抜き刃(1a)の研磨を繰り返すと、パンチユニットの初
期状態(非打抜き位置)における打抜き刃(1a)とダイ
(D) との距離が大きくなって、打抜き動作時の騒音が大
きくなるという問題がある。
【0007】かかる問題を解決するものとして、図2に
示すように、パンチボディ(1)と軸部(11)とを分
離して同軸状態で螺合させるようにしたものがある。こ
のものでは、上記ハイト調整に際しては、軸部(11)
とパンチボディ(1)との螺合度合を調節することによ
り、ガイド筒(G)に対する打抜き刃(1a)の位置、
及び軸部(11)と一体のパンチヘッド(13)とスト
ライカー(S)との間隔が一定に保たれることとなり、
上記不都合が解消される。
示すように、パンチボディ(1)と軸部(11)とを分
離して同軸状態で螺合させるようにしたものがある。こ
のものでは、上記ハイト調整に際しては、軸部(11)
とパンチボディ(1)との螺合度合を調節することによ
り、ガイド筒(G)に対する打抜き刃(1a)の位置、
及び軸部(11)と一体のパンチヘッド(13)とスト
ライカー(S)との間隔が一定に保たれることとなり、
上記不都合が解消される。
【0008】ところが、この先行技術のものでは、スト
ライカー(S) の打撃力が軸部(11)とパンチボディ(1) と
の螺合部(M) を介してパンチボディ(1) に伝達されるこ
ととなり、この螺合部(M) が損傷しやすい。また、この
螺合部における軸部(11)とパンチボディ(1) との同軸性
に関する精度が不十分な場合には、前記損傷が一層生じ
易いとともに、パンチボディ(1) とガイド筒(G) との相
対移動の円滑さが不十分なものとなる。
ライカー(S) の打撃力が軸部(11)とパンチボディ(1) と
の螺合部(M) を介してパンチボディ(1) に伝達されるこ
ととなり、この螺合部(M) が損傷しやすい。また、この
螺合部における軸部(11)とパンチボディ(1) との同軸性
に関する精度が不十分な場合には、前記損傷が一層生じ
易いとともに、パンチボディ(1) とガイド筒(G) との相
対移動の円滑さが不十分なものとなる。
【0009】本考案は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、『パンチボディ(1)に連設される軸部(1
1)の下端にこれに対して軸方向移動可能の下座金(1
2)を設けるとともに、上端にパンチヘッド(13)を
設け、この下座金(12)とパンチヘッド(13)の間
に復帰用バネ(14)を介在させた形式のパンチユニッ
ト』において、ハイト調整範囲が大きく且ハイト調整後
においてもパンチボディ(1)の下端の打抜き刃(1
a)とダイ(D)との間の間隔が変化しないようにする
に際して、パンチボディ(1)及び軸部(11)の強度
が十分でしかもパンチボディ(1)及び軸部(11)の
同軸性の精度が向上させられるようにすることをその課
題とする。
であり、『パンチボディ(1)に連設される軸部(1
1)の下端にこれに対して軸方向移動可能の下座金(1
2)を設けるとともに、上端にパンチヘッド(13)を
設け、この下座金(12)とパンチヘッド(13)の間
に復帰用バネ(14)を介在させた形式のパンチユニッ
ト』において、ハイト調整範囲が大きく且ハイト調整後
においてもパンチボディ(1)の下端の打抜き刃(1
a)とダイ(D)との間の間隔が変化しないようにする
に際して、パンチボディ(1)及び軸部(11)の強度
が十分でしかもパンチボディ(1)及び軸部(11)の
同軸性の精度が向上させられるようにすることをその課
題とする。
【0010】[請求項1の考案]
【0011】
【技術的手段】上記課題を解決するための本考案の技術
的手段は、『パンチヘッド(13)を軸部(11)に螺
合し、軸部(11)に対して軸線方向移動自在に外嵌す
ると共に下座金(12)に螺合される補助筒(2)を設
け、前記補助筒(2)下端部をパンチボディ(1)と軸
部(11)との境界部に対接させた』ことである。
的手段は、『パンチヘッド(13)を軸部(11)に螺
合し、軸部(11)に対して軸線方向移動自在に外嵌す
ると共に下座金(12)に螺合される補助筒(2)を設
け、前記補助筒(2)下端部をパンチボディ(1)と軸
部(11)との境界部に対接させた』ことである。
【0012】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。補助筒
(2) と下座金(12)とが螺合し、この補助筒(2) は軸部(1
1)に対して軸線方向移動自在に外嵌する。従って、第1
タレット(T1)に装着された状態でストライカー(S) がパ
ンチヘッド(13)を押込むとパンチボディ(1) がこれによ
ってダイ(D) に押込まれる。そして、ストライカー(S)
が初期位置に復帰した状態では、復帰用バネ(14)の復帰
付勢力によってパンチボディ(1) が持上げられ、パンチ
ボディ(1) と軸部(11)との境界部が補助筒(2) の下端部
と対接した初期位置に復帰する。つまり、従来のものと
同様に使用できる。
(2) と下座金(12)とが螺合し、この補助筒(2) は軸部(1
1)に対して軸線方向移動自在に外嵌する。従って、第1
タレット(T1)に装着された状態でストライカー(S) がパ
ンチヘッド(13)を押込むとパンチボディ(1) がこれによ
ってダイ(D) に押込まれる。そして、ストライカー(S)
が初期位置に復帰した状態では、復帰用バネ(14)の復帰
付勢力によってパンチボディ(1) が持上げられ、パンチ
ボディ(1) と軸部(11)との境界部が補助筒(2) の下端部
と対接した初期位置に復帰する。つまり、従来のものと
同様に使用できる。
【0013】打抜き刃(1a)の研磨の後、ハイト調整する
には、下座金(12)と補助筒(2) との螺合度合と、パンチ
ヘッド(13)と軸部(11)との螺合度合を調節する。これに
より、ダイ(D) に対する打抜き刃(1a)の位置及びストラ
イカー(S) に対するパンチヘッド(13)の位置が研磨前の
初期位置に調整される。尚、ストライカー(S) の打撃力
又は押下げ力がパンチヘッド(13)に作用すると、パンチ
ヘッド(13)と軸部(11)の螺合部を介して軸部(11)からパ
ンチボディ(1)に直接作用することとなる。また、パン
チボディ(1) と軸部(11)とは一体に構成されるものであ
るから、パンチボディ(1) と軸部(11)との同軸性に関す
る精度は、このパンチボディ(1) と軸部(11)とを一体的
に加工するときの精度に一致するものとなり、前記精度
の確保が確実である。
には、下座金(12)と補助筒(2) との螺合度合と、パンチ
ヘッド(13)と軸部(11)との螺合度合を調節する。これに
より、ダイ(D) に対する打抜き刃(1a)の位置及びストラ
イカー(S) に対するパンチヘッド(13)の位置が研磨前の
初期位置に調整される。尚、ストライカー(S) の打撃力
又は押下げ力がパンチヘッド(13)に作用すると、パンチ
ヘッド(13)と軸部(11)の螺合部を介して軸部(11)からパ
ンチボディ(1)に直接作用することとなる。また、パン
チボディ(1) と軸部(11)とは一体に構成されるものであ
るから、パンチボディ(1) と軸部(11)との同軸性に関す
る精度は、このパンチボディ(1) と軸部(11)とを一体的
に加工するときの精度に一致するものとなり、前記精度
の確保が確実である。
【0014】
【効果】ハイト調整後のパンチヘッド(13)の位置及び打
抜き刃(1a)の位置が調整前の初期位置から変化しないか
ら、打抜き刃(1a)の研磨を繰り返すことによって加工衝
撃音が大きくなる心配がない。さらに、ハイト調整範囲
がパンチヘッド(13)と軸部(11)との螺合範囲及び補助筒
(2) と下座金(12)との螺合範囲によって決るからこの調
整範囲が十分である。
抜き刃(1a)の位置が調整前の初期位置から変化しないか
ら、打抜き刃(1a)の研磨を繰り返すことによって加工衝
撃音が大きくなる心配がない。さらに、ハイト調整範囲
がパンチヘッド(13)と軸部(11)との螺合範囲及び補助筒
(2) と下座金(12)との螺合範囲によって決るからこの調
整範囲が十分である。
【0015】また、軸部(11)とパンチボディ(1)
とが一体構造であるから強度も十分であり、同軸性に関
する精度も十分である。 [請求項2の考案] この考案は、上記請求項1における補助筒(2)と下座
金(12)との螺合度合の調節と軸部(11)とパンチ
ヘッド(13)との螺合度合の調節とを同時に行えるよ
うにして、ハイト調整作業を一層簡略化できるようにす
るものである。
とが一体構造であるから強度も十分であり、同軸性に関
する精度も十分である。 [請求項2の考案] この考案は、上記請求項1における補助筒(2)と下座
金(12)との螺合度合の調節と軸部(11)とパンチ
ヘッド(13)との螺合度合の調節とを同時に行えるよ
うにして、ハイト調整作業を一層簡略化できるようにす
るものである。
【0016】
【技術的手段】このために採用される技術的手段は、
『補助筒(2) をパンチボディ(1) 又は軸部(11)に対して
回り止め状態に係合させ、軸部(11)とパンチヘッド(13)
との螺合部のリードと下座金(12)と補助筒(2) との螺合
部とのリードを一致させた』ことである。
『補助筒(2) をパンチボディ(1) 又は軸部(11)に対して
回り止め状態に係合させ、軸部(11)とパンチヘッド(13)
との螺合部のリードと下座金(12)と補助筒(2) との螺合
部とのリードを一致させた』ことである。
【0017】
【作用・効果】補助筒(2) をパンチボディ(1) 又は軸部
(11)に対して回り止め状態に係合させたから、パンチボ
ディ(1) を回転させることにより、補助筒(2) が共に回
動される。また、軸部(11)とパンチヘッド(13)との螺合
部のリードと下座金(12)と補助筒(2) との螺合部とのリ
ードを一致させたから前記二つの螺合部の螺合度合の調
節が同時に行えることとなり、ハイト調整が簡単であ
る。
(11)に対して回り止め状態に係合させたから、パンチボ
ディ(1) を回転させることにより、補助筒(2) が共に回
動される。また、軸部(11)とパンチヘッド(13)との螺合
部のリードと下座金(12)と補助筒(2) との螺合部とのリ
ードを一致させたから前記二つの螺合部の螺合度合の調
節が同時に行えることとなり、ハイト調整が簡単であ
る。
【0018】
【実施例】次に、上記した本考案の実施例を図面に従っ
て詳述する。図3〜図5に示す実施例では、基本的に
は、図1に示す従来のパンチユニットの構成と同様にし
ている。パンチボディ(1) は打抜き刃(1a)及び軸部(11)
と一体に構成されて、棒状材から切削加工により製作さ
れ、軸部(11)の上端には雄ネジ部(16)が形成される。こ
の雄ネジ部(16)にパンチヘッド(13)が螺合され、このパ
ンチヘッド(13)のネジ筒(15)に上座金(17)がテーパ嵌合
する。尚、この上座金(17)の直径に比べてパンチヘッド
(13)の直径は小さく設定されている。
て詳述する。図3〜図5に示す実施例では、基本的に
は、図1に示す従来のパンチユニットの構成と同様にし
ている。パンチボディ(1) は打抜き刃(1a)及び軸部(11)
と一体に構成されて、棒状材から切削加工により製作さ
れ、軸部(11)の上端には雄ネジ部(16)が形成される。こ
の雄ネジ部(16)にパンチヘッド(13)が螺合され、このパ
ンチヘッド(13)のネジ筒(15)に上座金(17)がテーパ嵌合
する。尚、この上座金(17)の直径に比べてパンチヘッド
(13)の直径は小さく設定されている。
【0019】軸部(11)とパンチボディ(1)との境
界部は下方に向って拡大するテーパ面となっており、こ
のテーパ面に対接するテーパ面を具備させた補助筒
(2)が軸部(11)の下端部に外嵌し、この補助筒
(2)に下座金(12)が螺合されている。そして、前
記下座金(12)と上記上座金(17)との間に復帰用
バネ(14)が介装されている。
界部は下方に向って拡大するテーパ面となっており、こ
のテーパ面に対接するテーパ面を具備させた補助筒
(2)が軸部(11)の下端部に外嵌し、この補助筒
(2)に下座金(12)が螺合されている。そして、前
記下座金(12)と上記上座金(17)との間に復帰用
バネ(14)が介装されている。
【0020】補助筒(2) を軸部(11)に対して回り止め状
態に外嵌させてあり、このため、図3及び図4に示すよ
うに、軸部(11)とパンチボディ(1) との境界部のテーパ
面にピン(21)(21)が対称位置に植設され、補助筒(2) の
下端に形成されるフランジ部(22)の下端には前記ピン(2
1)(21)が嵌入する一対の切欠部(23)(23)が形成され、こ
の切欠部(23)(23)に前記ピン(21)(21)が各別に下方から
嵌入する。
態に外嵌させてあり、このため、図3及び図4に示すよ
うに、軸部(11)とパンチボディ(1) との境界部のテーパ
面にピン(21)(21)が対称位置に植設され、補助筒(2) の
下端に形成されるフランジ部(22)の下端には前記ピン(2
1)(21)が嵌入する一対の切欠部(23)(23)が形成され、こ
の切欠部(23)(23)に前記ピン(21)(21)が各別に下方から
嵌入する。
【0021】この実施例のものでは、図3に示すように
第1タレット(T1)のガイド筒(G) に装着されると、打抜
き刃(1a)が第2タレット(T2)のダイ(D) と対向し、パン
チヘッド(13)がストライカー(S) と対向して従来のもの
と同様に使用できる。打抜き刃(1a)を研磨するときに
は、パンチユニットを第1タレット(T1)から取外して打
抜き刃(1a)の端面を所定量研磨する。この後、図5に示
すように、パンチヘッド(13)と上座金(17)との圧入嵌合
を解くように、上座金(17)と下座金(12)との間隔を治具
(J)(J)によって縮め、パンチボディ(1) 又はパンチヘッ
ド(13)を回して、前記研磨量に応じてハイト調整する。
このとき、パンチヘッド(13)と雄ネジ部(16)との螺合度
合の調整と、補助筒(2) と下座金(12)との螺合部の調整
を各別に行うが、前記状態で、下座金(12)を固定してパ
ンチボディ(1) を回すと、補助筒(2) とパンチボディ
(1) とはピン(21)(21)と切欠部(23)(23)との係合により
回り止め状態にあるから、補助筒(2) がパンチボディ
(1) と一体回動して補助筒(2) と下座金(12)の螺合部の
調整ができる。このとき、パンチヘッド(13)は自由状態
にあるから、パンチヘッド(13)と軸部(11)との螺合度合
は調節されない。この後、パンチボディ(1) を固定した
状態でパンチヘッド(13)の螺合度合を調節すると、前記
ハイト調整が完了する。
第1タレット(T1)のガイド筒(G) に装着されると、打抜
き刃(1a)が第2タレット(T2)のダイ(D) と対向し、パン
チヘッド(13)がストライカー(S) と対向して従来のもの
と同様に使用できる。打抜き刃(1a)を研磨するときに
は、パンチユニットを第1タレット(T1)から取外して打
抜き刃(1a)の端面を所定量研磨する。この後、図5に示
すように、パンチヘッド(13)と上座金(17)との圧入嵌合
を解くように、上座金(17)と下座金(12)との間隔を治具
(J)(J)によって縮め、パンチボディ(1) 又はパンチヘッ
ド(13)を回して、前記研磨量に応じてハイト調整する。
このとき、パンチヘッド(13)と雄ネジ部(16)との螺合度
合の調整と、補助筒(2) と下座金(12)との螺合部の調整
を各別に行うが、前記状態で、下座金(12)を固定してパ
ンチボディ(1) を回すと、補助筒(2) とパンチボディ
(1) とはピン(21)(21)と切欠部(23)(23)との係合により
回り止め状態にあるから、補助筒(2) がパンチボディ
(1) と一体回動して補助筒(2) と下座金(12)の螺合部の
調整ができる。このとき、パンチヘッド(13)は自由状態
にあるから、パンチヘッド(13)と軸部(11)との螺合度合
は調節されない。この後、パンチボディ(1) を固定した
状態でパンチヘッド(13)の螺合度合を調節すると、前記
ハイト調整が完了する。
【0022】又は、切欠部(23)とピン(21)との
係合が外れる程度に下座金(12)とパンチヘッド(1
3)の間隔を縮めておき、一旦、軸部(11)とパンチ
ヘッド(13)との螺合度合を適正な状態に調節した後
補助筒(2)の螺合度合を修正し、ピン(21)(2
1)と切欠部(23)とを一致させてもよい。尚、補助
筒(2)のネジ部のリードと軸部(11)のネジ部のリ
ードとを一致させる構成とすれば、パンチボディ(1)
の回転による雄ネジ部(16)とパンチヘッド(13)
の螺合部における軸方向の移動量と、補助筒(2)がパ
ンチボディ(1)と一体的に回転された場合の下座金
(12)との螺合部における軸方向の移動量とが一致す
る。従って、この構成を採用するものでは、下座金(1
2)及びパンチヘッド(13)を共に固定した状態でパ
ンチボディ(1)を回転させると、下座金(12)とパ
ンチヘッド(13)の相対位置が変ることなくパンチボ
ディ(1)のみを相対移動でき、ハイト調整が簡単であ
る。この場合にも、下座金(12)とパンチヘッド(1
3)との間隔を縮めて復帰用バネ(14)を圧縮した状
態に固定すればパンチボディ(1)が軽く回転できるこ
ととなり、前記ハイト調整が簡単である。
係合が外れる程度に下座金(12)とパンチヘッド(1
3)の間隔を縮めておき、一旦、軸部(11)とパンチ
ヘッド(13)との螺合度合を適正な状態に調節した後
補助筒(2)の螺合度合を修正し、ピン(21)(2
1)と切欠部(23)とを一致させてもよい。尚、補助
筒(2)のネジ部のリードと軸部(11)のネジ部のリ
ードとを一致させる構成とすれば、パンチボディ(1)
の回転による雄ネジ部(16)とパンチヘッド(13)
の螺合部における軸方向の移動量と、補助筒(2)がパ
ンチボディ(1)と一体的に回転された場合の下座金
(12)との螺合部における軸方向の移動量とが一致す
る。従って、この構成を採用するものでは、下座金(1
2)及びパンチヘッド(13)を共に固定した状態でパ
ンチボディ(1)を回転させると、下座金(12)とパ
ンチヘッド(13)の相対位置が変ることなくパンチボ
ディ(1)のみを相対移動でき、ハイト調整が簡単であ
る。この場合にも、下座金(12)とパンチヘッド(1
3)との間隔を縮めて復帰用バネ(14)を圧縮した状
態に固定すればパンチボディ(1)が軽く回転できるこ
ととなり、前記ハイト調整が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のパンチユニットの断面図
【図2】従来のパンチユニットの他の例の断面図
【図3】本考案実施例の断面図
【図4】補助筒(2) の部分の拡大図
【図5】ハイト調整の際の説明図
(1) ・・・パンチボディ (11)・・・小径軸部 (12)・・・下座金 (13)・・・パンチヘッド (14)・・・復帰用バネ (2) ・・・補助筒
Claims (2)
- 【請求項1】 パンチボディ(1)に連設される軸部
(11)の下端にこれに対して軸方向移動可能の下座金
(12)を設けるとともに、上端にパンチヘッド(1
3)を設け、この下座金(12)とパンチヘッド(1
3)の間に復帰用バネ(14)を介在させた形式のパン
チユニットにおいて、パンチヘッド(13)を軸部(1
1)に螺合し、軸部(11)に対して軸線方向移動自在
に外嵌すると共に下座金(12)に螺合される補助筒
(2)を設け、前記補助筒(2)の下端部をパンチボデ
ィ(1)と軸部(11)との境界部に対接させた打抜き
機のパンチユニット。 - 【請求項2】 補助筒(2) をパンチボディ(1) 又は軸部
(11)に対して回り止め状態に係合させ、軸部(11)とパン
チヘッド(13)との螺合部のリードと下座金(12)と補助筒
(2) との螺合部とのリードを一致させた請求項1に記載
の打抜き機のパンチユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5153792U JP2529865Y2 (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | 打抜き機のパンチユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5153792U JP2529865Y2 (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | 打抜き機のパンチユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0615823U JPH0615823U (ja) | 1994-03-01 |
JP2529865Y2 true JP2529865Y2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=12889782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5153792U Expired - Lifetime JP2529865Y2 (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | 打抜き機のパンチユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529865Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010247186A (ja) * | 2009-04-15 | 2010-11-04 | Amada Co Ltd | パンチ金型 |
JP2012250290A (ja) * | 2012-09-28 | 2012-12-20 | Amada Co Ltd | パンチ金型 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002059223A (ja) * | 2000-08-14 | 2002-02-26 | Miyako Seisakusho:Kk | 交換刃の廃棄遅延装置 |
-
1992
- 1992-07-22 JP JP5153792U patent/JP2529865Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010247186A (ja) * | 2009-04-15 | 2010-11-04 | Amada Co Ltd | パンチ金型 |
JP2012250290A (ja) * | 2012-09-28 | 2012-12-20 | Amada Co Ltd | パンチ金型 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0615823U (ja) | 1994-03-01 |
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