JP2529649Y2 - コネクタ装置 - Google Patents

コネクタ装置

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JP2529649Y2
JP2529649Y2 JP3526793U JP3526793U JP2529649Y2 JP 2529649 Y2 JP2529649 Y2 JP 2529649Y2 JP 3526793 U JP3526793 U JP 3526793U JP 3526793 U JP3526793 U JP 3526793U JP 2529649 Y2 JP2529649 Y2 JP 2529649Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えばフラットケー
ブルやフレキシブル基板等を接続するコネクタ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコネクタ装置は樹脂によ
ってコネクタ本体が形成され、このコネクタ本体に、複
数のリードが例えばインサート成型によって設けられて
いる。これらリードは一端部がコネクタ装置の内部に位
置して接触子とされ、他端部がコネクタ本体の外部に位
置し、印刷基板の配線パターンに接続されるアウターリ
ードとされるようになっている。
【0003】ところで、近時、コネクタ装置の小形化は
著しく、しかも、コネクタ装置に装着される接触子の数
は増加される傾向にある。したがって、上記のように接
触子とアウターリードとが一体とされたリードを用いる
場合、リード間隔を狭めるには限界がある。すなわち、
リードの相互間隔を狭めた場合、リードの相互間に樹脂
を流し込むことが難しく製造が困難となるものである。
【0004】そこで、接触子とアウターリードとを別体
とし、樹脂にモールドされるアウターリードの間隔を接
触子の間隔より広くしたコネクタ装置が本願考案の考案
者によって考えられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、接触子とアウ
ターリードとを別体とした場合、これらを接続する必要
がある。従来、これら接触子とアウターリードはワイヤ
ボンディング装置を使用し、ワイヤで接続することが考
えられていた。しかし、接触子とアウターリードの数が
多いため、ワイヤボンディングに時間を要し、製造コス
トが高騰するという問題を有していた。
【0006】この考案は、上記従来の課題を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、接
触子の数が増加した場合においても、組立てが容易であ
り、製造コストの高騰を抑えることが可能なコネクタ装
置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記課題を
解決するため、フレキシブルな接触部材を保持する保持
体と、前記保持体を収容する収容部を有する第1のコネ
クタ部と、この第1のコネクタ部に設けられ、一端部が
前記収容部の内部に前記接触部材と対向して露出され、
他端部が前記第1のコネクタ部の外部に位置された複数
のリードと、前記接触部材の一方面に形成され、一端部
接触部材のほぼ中央部に位置し第2のコネクタ部に設
けられた接触部に接触される接触子を構成し、他端部が
前記接触部材の縁部に前記リードの一端部と対向して配
置された複数の導電パターンと、前記接触部材の他方面
に設けられ、前記保持体を収容部に収容した状態におい
て、前記導電パターンの他端部を前記リードの一端部に
圧接させる弾性部材とを具備している。
【0008】また、前記第1のコネクタ部は前記第2の
コネクタ部が貫通して挿入される開口部を有し、前記第
2のコネクタ部は前記接触部としてのフラットケーブル
と、挿入方向先端部に設けられ前記開口部に貫通して挿
入された状態で開口部の縁部に係合される係合部と、こ
の係合部と前記フラットケーブルの相互間に設けられ係
合部の変形位置を規定するスリットとを具備している。
【0009】さらに、フレキシブルな接触部材を保持す
る保持体と、フラットケーブルが挿入される開口部を有
するとともに、この開口部に連通され前記保持体を収容
する収容部とを有したコネクタ部と、このコネクタ部に
設けられ、一端部が前記収容部の内部に前記接触部材
対向して露出され、他端部が前記コネクタ部の外部に位
置された複数のリードと、前記接触部材の一方面に形成
され、一端部が接触部材のほぼ中央部に位置し前記開口
部に挿入されたフラットケーブルの一方面に接触される
接触子を構成し、他端部が前記接触部材の縁部に前記リ
ードの一端部と対向して配置された複数の導電パターン
と、前記接触部材の他方面に設けられ、前記保持体を収
容部に収容した状態において、前記導電パターンの他端
部を前記リードの一端部に圧接させる弾性部材と、前記
フラットケーブルの他方面と対向する前記開口部の内面
に設けられ、フラットケーブルの挿入方向に沿って前記
フラットケーブルに接近する傾斜部と、前記開口部に移
動自在に挿入され、開口部にフラットケーブルが挿入さ
れた状態において、前記傾斜部に沿って移動され、フラ
ットケーブルを前記接触子に圧接させる押圧部材とを具
備している。
【0010】
【作用】すなわち、接触部材に設けた複数の導電パター
ンの一端部は接触子とされている。この接触部材を保持
部材によってコネクタ部の収容部に収容すると、導電パ
ターンの他端部はコネクタ部の収容部に露出されたリー
ドの一端部に弾性部材の付勢力によって圧接される。し
たがって、複数のリードおよび導電パターンを一括して
同時に接続することができるため、製造を容易化でき
る。
【0011】
【実施例】以下、この考案の実施例について図面を参照
して説明する。図2、図3は、この考案の第1の実施例
を示すものである。同図において、コネクタ装置10は
第1のコネクタ部としてのソケット11に、第2のコネ
クタ部としてのプラグ12を挿入するタイプである。
【0012】ソケット11の前面部には後面部に貫通し
た開口部11aが設けられている。この開口部11aに
はプラグ12が挿入される。ソケット11の前面部で、
前記開口部11aの下方には複数のアウターリード13
aが設けられ、ソケット11の後面部で、前記開口部1
1aの下方には複数のアウターリード13b(図1、図
4に示す)が設けられている。
【0013】また、プラグ12の表面部且つ挿入方向先
端部には、挿入方向と直交方向に離間して2つの係合部
12a、12bが設けられている。これら係合部12
a、12bは、図3に示すように、プラグ12を前記ソ
ケット11の開口部11aに挿入した際、開口部11a
の後面部に係合し、プラグ12をソケット11から抜け
止めするものである。また、プラグ12の表面部且つ挿
入方向後端部には、プラグ12の挿入位置を規定する突
部12cが設けられている。プラグ12をソケット11
から抜く場合は、係合部12a、12bを図2に示す矢
印方向に押し下げ、係合部12a、12bと後面部との
係合状態を解除すればよい。
【0014】前記プラグ12の裏面には、ソケット11
の内部に設けられた後述する接触子に接触されるフラッ
トケーブル14が設けられている。また、プラグ12に
おいて、フラットケーブル14の先端と係合部12a、
12bの相互間には、プラグ12の挿入方向と直交方向
にスリット12dが設けられている。このスリット12
dは係合部12a、12bを図示矢印方向に押圧した
際、プラグ12の変形がフラットケーブル14に及ばな
いようにしている。
【0015】図1、図4は、前記ソケット11の構成を
具体的に示している。ソケット11の底面11bには、
保持体15を収容する収容部11cが設けられている。
この収容部11cの底部11dには、前記開口部11a
と連通する開口部11eが設けられている。前記収容部
11cの底部11dには、前記アウターリード13の一
端部が露出されている。
【0016】前記保持体15には、フレキシブルな接触
部材16が設けられている。この接触部材16は例えば
TAB(Tape Automated Bonding)技術を使用して製造さ
れる。すなわち、TABテープ16aは絶縁フィルムと
銅箔の2層構造である。このTABテープ16a中央部
は、前記アウターリード13の配列方向に沿って突出す
るように湾曲され、湾曲部16bが形成されている。こ
のTABテープ16aの表面には銅箔からなる複数の導
電パターン16c、16dが交互にパターニングされて
いる。導電パターン16cのピッチは前記アウターリー
ド13aのピッチと同一とされ、導電パターン16dの
ピッチは前記アウターリード13bのピッチと同一とさ
れている。これら導電パターン16c、16dの一端部
は前記湾曲部16bに配置され、前記フラットケーブル
14に接触される接触子16eとされている。これら導
電パターン16c、16dの一端部相互間に位置するT
ABテープ16にはスリット16fが形成されている。
このスリット16fにより、導電パターン16c、16
dの接触子16eはそれぞれ独立して動き得るようにな
されている。
【0017】前記導電パターン16c、16dの他端部
はTABテープ16aの縁部にそれぞれ配置されてい
る。このTABテープ16aの縁部は前記湾曲部16b
の突出方向と同方向に折曲され、且つ、導電パターン1
6c、16dの相互間は切り離されている。したがっ
て、導電パターン16c、16dの他端部もそれぞれ独
立して動き得るようになされている。
【0018】前記TABテープ16aの裏面部には前記
導電パターン16c、16dにそれぞれ沿って金属製の
弾性部材17が接着されている。これら弾性部材17は
導電パターン16c、16dの各長さ方向ほぼ中央部に
設けられた図示せぬ連結部によって互いに連結されてい
る。これら弾性部材17はTABテープ16aの湾曲部
16bに対応して湾曲され、TABテープ16aの縁部
に対応して折曲されている。
【0019】上記構成の保持体15は、図1に示すよう
に、ソケット11の収容部11cに収容される。この状
態において、導電パターン16c、16dの接触子16
eは開口部11eから開口部11a側に突出される。ま
た、導電パターン16cの他端部は収容部11cの底部
11dに露出されたアウターリード13aの一端部にそ
れぞれ圧接され、導電パターン16dの他端部は収容部
11cの底部11dに露出されたアウターリード13b
の一端部にそれぞれ圧接される。したがって、各導電パ
ターン16c、16dは保持体15を収容部11c内に
収容するだけで一括してアウターリード13a、13b
に接続される。
【0020】図5は、上記ソケット11にプラグ12を
挿抜する場合の動作を説明するものである。プラグ12
は同図(a)に示すように、ソケット11の前面部から
開口部11aに挿入される。開口部11aに挿入された
プラグ12は同図(b)に示すように、プラグ12の係
合部12a、12bが開口部11aの内側上面に沿って
変形される。プラグ12がソケット11の開口部11a
に完全に挿入されると、係合部12a、12bは同図
(c)に示すように、ソケット11の後面部に係合され
る。この状態において、フラットケーブル14は導電パ
ターン16c、16dの各接触子16eに接触される。
プラグ12をソケット11から外す場合は、前述したよ
うに、係合部12a、12bを同図(c)に示す矢印方
向に押圧し、係合部12a、12bとソケット11の後
面部との係合状態を解除すればよい。
【0021】上記実施例によれば、TABテープ16a
の表面に一端部が接触子16eを構成する導電パターン
16c、16dを配設し、これら導電パターン16c、
16dの他端部を、ソケット11の収容部11cを構成
する底面11dに一端部が露出して配設されたアウター
リード13a、13bに圧接させている。したがって、
アウターリード13a、13bおよび導電パターン16
c、16dの数が増加した場合においても、TABテー
プ16aを有する保持体15をソケット11の収容部1
1cに装着するだけでアウターリード13a、13bと
導電パターン16c、16dとを一括して接続できるた
め、組み立て作業が極めて容易であり、組み立て工数を
削減できるものである。しかも、ワイヤボンディング装
置のような高価な装置を必要としないため、製造コスト
を低廉化できるものである。
【0022】また、プラグ12にはスリット12dを設
けているため、プラグ12をソケット11に挿抜する際
に、係合部12a、12bが変形した場合においても、
この変形がフラットケーブル14に及ばない。したがっ
て、このフラットケーブル14が接触する導電パターン
16c、16dに対する応力を緩和でき、導電パターン
16c、16dの変形を防止できる。
【0023】図6乃至図12は、この考案の第2の実施
例を示すものである。第2の実施例において、第1の実
施例と同一部分には同一符号を付し、異なる部分につい
てのみ説明する。
【0024】第1の実施例では、フラットケーブルがプ
ラグに取着され、プラグをソケットに挿入することによ
り、フラットケーブルと接触子とを接続していた。この
ような構成の場合、プラグをソケットに対して挿抜する
際、フラットケーブルと接触子とが所定の圧力によって
摺接することとなる。これに対して、第2の実施例はソ
ケットに対してフラットケーブルのみを挿抜する構成と
し、挿抜の際フラットケーブルと接触子との接触圧を極
力少なくし、所謂ZIF(Zero Insertion Force)を実現
するものである。
【0025】先ず、この実施例の構成について説明す
る。図6および図12(a)に示すように、ソケット1
1の開口部11aには、押圧部材21が緩く装着されて
いる。この押圧部材21は開口部11aに挿入されたフ
ラットケーブル14を導電パターンの接触子方向に押圧
するものであり、フラットケーブル14の挿入方向およ
びフラットケーブル14の表面と直交する方向に移動可
能とされている。
【0026】図7乃至図9は、ソケット11の構成を示
すものである。このソケット11およびソケット11の
底部に取着される保持体20の構成は第1の実施例とほ
ぼ同様であり、次の点のみ相違する。すなわち、図8に
示すように、保持体20には係止部20a〜20dが突
設されている。ソケット11の底部11dに設けられた
開口部11eには、図7に示すように、前記係止部20
a〜20dが挿通される挿通部11f〜11iが設けら
れている。保持体20をソケット11の収容部11cに
収容すると、図9に示すように、係止部20a〜20d
は挿通部11f〜11iに挿通され、その先端が開口部
11aの内部に突出した状態で、挿通部11f〜11i
の縁に係合される。
【0027】係止部20c、20dは、図10に示すよ
うに、開口部11aの内部に突出した状態で、開口部1
1a内に挿入されるフラットケーブル14を案内し、係
止部20a、20bは、開口部11a内に挿入されたフ
ラットケーブル14の先端に当接し、挿入位置を規定す
る。
【0028】さらに、係止部20a〜20dは、図11
に示すように、前記押圧部材21の移動位置を規制す
る。すなわち、押圧部材21のフラットケーブル挿入方
向先端部には、係止部20a、20bが挿通される長孔
21a、21bが設けられ、押圧部材21はこの長孔2
1a、21bの長さ範囲を移動可能とされている。ま
た、押圧部材21のフラットケーブル挿入方向後端部
は、係止部20c、20dに載置されている。すなわ
ち、押圧部材21のフラットケーブル挿入方向先端部
は、後端部より低くなるように、先端部と後端部の中間
に傾斜部21cが設けられている。また、係止部20
c、20dの押圧部材21を載置する面は前記傾斜部2
1cに従って傾斜されている。
【0029】さらに、ソケット11の開口部11a内側
上面は、図9乃至図11に示すように、前記傾斜部21
cに対応して、傾斜部11kが設けられている。すなわ
ち、この傾斜部11kはフラットケーブルの挿入方向に
沿って低くなるように傾斜されている。前記押圧部材2
1の傾斜部21cは、この傾斜部11kに摺接し、押圧
部材21はこの傾斜部11kに従って、フラットケーブ
ルの表面と直交する方向に移動可能とされている。
【0030】前記押圧部材21の長孔21a、21bの
相互間には、長孔からなる係合部21dが設けられてい
る。この係合部21dは、図9乃至図11に示すよう
に、ソケット11に設けられた突起11lに係合可能と
されている。すなわち、この突起11lは押圧部材21
が開口部11a内に押し込まれた場合、係合部21dと
係合し、押圧部材21をこの状態に保持する。図11は
係合部21dが突起11lに係合した状態を示してい
る。
【0031】次に、図12を用いて押圧部材21の動作
について説明する。押圧部材21を開口部11aから引
き出すと、押圧部材21は係止部20c、20dの上に
載置され、図12(a)に示すように、押圧部材21と
ソケット11の開口部11aの内底部との間にフラット
ケーブル14の厚みより広い間隙22が生じる。この間
隙22内にフラットケーブル14を挿入すると、フラッ
トケーブル14は図10に示すように係止部20c、2
0dに案内され、その先端が係止部20a、20bに当
接する。この時、導電パターン16c、16dの接触子
16eにはフラットケーブル14の接触圧が殆ど加わら
ない。
【0032】この状態において、図12(b)に示すよ
うに、押圧部材21を開口部11aの内部に押し込む
と、押圧部材21は係止部20c、20dの傾斜、およ
び開口部11aの内部に設けられた傾斜部11kに従っ
てフラットケーブル14に接近する方向に移動し、フラ
ットケーブル14に当接してフラットケーブル14を接
触子16eに押圧する。押圧部材21をさらに押し込む
と、図12(c)に示すように、押圧部材21の係合部
21dが突起11lに係合され、押圧部材21はフラッ
トケーブル14を接触子16eに押圧した状態で保持さ
れる。
【0033】一方、フラットケーブル14をソケット1
1から取り外す場合、先ず、押圧部材21の挿入方向先
端部を、図12(d)に示す矢印のように、上方に持ち
上げ、係合部21dと突起11lとの係合状態を解除す
る。この状態において、押圧部材21を開口部11aか
ら引き出すと、図12(e)に示すように、押圧部材2
1は傾斜部11kおよび係止部20c、20dの傾斜に
従ってフラットケーブル14から離間する方向に移動
し、押圧部材21とソケット11の内底部との間には前
記間隙22が生じる。よって、接触子16eに対してフ
ラットケーブル14の接触圧が殆ど加わらない状態で、
フラットケーブル14をソケット11から引き抜くこと
ができる。
【0034】上記第2の実施例によれば、第1の実施例
と同様に、組み立ての容易化が可能である。しかも、こ
の実施例によれば、フラットケーブル14のみをソケッ
ト11の開口部11a内に挿入し、この状態において、
押圧部材21によりフラットケーブル14を接触子16
eに押圧する構成としている。したがって、フラットケ
ーブル14の挿抜時に、接触子16eにはフラットケー
ブル14の接触圧が殆ど加わらないため、ZIFを実現
できる。
【0035】次に、図13乃至図15を用いて、この考
案の第3の実施例について説明する。この実施例におい
て、第1、第2の実施例と同一部分には同一符合を付
し、異なる部分についてのみ説明する。
【0036】上記第1、第2の実施例はソケットに対し
てフラットケーブルを挿入するタイプのコネクタ装置に
ついて説明した。これに対して、第3の実施例はソケッ
トに対してフラットケーブルを重ね合わせるタイプのコ
ネクタ装置である。
【0037】図13、図14において、コネクタ装置3
1は第1のコネクタ部32、およびこれに接続される第
2のコネクタ部33によって構成されている。第1のコ
ネクタ部32は例えば図示せぬ印刷配線基板に取着さ
れ、第2のコネクタ部33には例えばフラットケーブル
34が取着されている。前記第1のコネクタ部32の長
手方向両端部には弾性を有した起立部32f、32gが
設けられ、この起立部32f、32gには例えば長孔か
らなる第1の係合部32a、32bが設けられている。
前記第2のコネクタ部33の長手方向両端部には、前記
第1の係合部32a、32bに係合可能な突部からなる
第2の係合部33a、33bが設けられている。
【0038】前記第1のコネクタ部32の長手方向に沿
う両側面には、複数のアウターリード13a、13bが
設けられている。第1のコネクタ部32の底面には、図
15に示すように、保持体35を第1のコネクタ部32
の裏面側から収容する収容部32cが設けられている。
この収容部32cの底部32dには、開口部32eが設
けられている。前記収容部32cの底部32dには、前
記アウターリード13a、13bの一端部が破線で示す
ように、第1のコネクタ部32の裏面側に露出されてい
る。
【0039】前記保持体35には、接触部材16が設け
られている。この接触部材16の構成は第1、第2の実
施例と同様である。保持体35は、図13に示すよう
に、第1のコネクタ部32の収容部32cに収容され
る。この状態において、導電パターン16c、16dの
接触子16eは開口部32eから突出される。また、導
電パターン16cの他端部は収容部32cの底部32d
に露出されたアウターリード13aの一端部にそれぞれ
圧接され、導電パターン16dの他端部は収容部11c
の底部32dに露出されたアウターリード13bの一端
部にそれぞれ圧接される。
【0040】上記構成において、図14に示すように、
第2のコネクタ部33を第1のコネクタ部32に重ね合
わせると、フラットケーブル14が導電パターン16
c、16dの各接触子16eに接触される。第2のコネ
クタ部33を第1のコネクタ部32に重ね合わせた状態
において、第2の係合部33a、33bは、第1の係合
部32a、32bに係合される。一方、第2のコネクタ
部33を第1のコネクタ部32から取り外す場合は、起
立部32f、32gをその付勢力に抗して開き、第1の
係合部32a、32bと第2の係合部33a、33bと
の係合状態を解除すればよい。
【0041】上記第3の実施例によっても、第1、第2
の実施例と同様に、組み立ての容易化が可能である。し
かも、この実施例は、第1のコネクタ部32に対して第
2のコネクタ部33を重ね合わせるタイプのコネクタ装
置であるため、コネクタの周囲に他の部品が配置される
場合においても、それらの部品に制約されることなく、
第1のコネクタ部32に対して第2のコネクタ部33を
装着することができる。したがって、第1、第2の実施
例に比べてコネクタの装着スペースを縮小でき、印刷配
線基板に対して高密度な実装が可能となる。
【0042】尚、上記第1乃至第3の実施例では、接触
部材をTABテープによって構成したが、これに限定さ
れるものではなく、例えばフレキシブル基板等を使用す
ることも可能である。その他、この考案の要旨を変えな
い範囲において、種々変形実施可能なことは勿論であ
る。
【0043】
【考案の効果】以上、詳述したようにこの考案によれ
ば、接触子の数が増加した場合においても、組立てが容
易であり、製造コストの高騰を抑えることが可能なコネ
クタ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施例を示すものであり、図
3に示す1−1線に沿った断面図。
【図2】この考案の第1の実施例を示す分解斜視図。
【図3】図2の組み込み状態を示す斜視図。
【図4】図2の要部を説明するために示す分解斜視図。
【図5】図5(a)乃至(c)はそれぞれ図2の動作を
示す側断面図。
【図6】この考案の第2の実施例を示す斜視図。
【図7】図6の要部を説明するために示す一部切除した
斜視図。
【図8】図6の要部を説明するために示す分解斜視図。
【図9】図6の要部を説明するために示す一部切除した
斜視図。
【図10】図6の要部を説明するために示す一部切除し
た斜視図。
【図11】図6の要部を説明するために示す一部切除し
た斜視図。
【図12】図12(a)乃至(e)はそれぞれ図6の動
作を説明するために示す側断面図。
【図13】この考案の第3の実施例を示す分解斜視図。
【図14】図13の組立て状態を示す斜視図。
【図15】図13の要部を説明するために示す分解斜視
図。
【符号の説明】
10…コネクタ装置、11…ソケット(第1のコネクタ
部)、11a…開口部、11c…収容部、11k…傾斜
部、11l…突起、12…プラグ(第2のコネクタ
部)、12a、12b…係合部、12d…スリット、1
3a、13b…アウターリード、14…フラットケーブ
ル、15…保持体、16…接触部材、16a…TABテ
ープ、16b…湾曲部、16c、16d…導電パター
ン、16e…接触子、16f…スリット、17…弾性部
材、20…保持体、20a〜20d…係止部、21…押
圧部材、21a、21b…長孔、21c…傾斜部、21
d…係合部、22…間隙、31…コネクタ装置、32…
第1のコネクタ部、32a、32b…第1の係合部、3
2c…収容部、33…第2のコネクタ部、33a、33
b…第2の係合部、34…フラットケーブル。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレキシブルな接触部材を保持する保持
    体と、 前記保持体を収容する収容部を有する第1のコネクタ部
    と、 この第1のコネクタ部に設けられ、一端部が前記収容部
    の内部に前記接触部材と対向して露出され、他端部が
    記第1のコネクタ部の外部に位置された複数のリード
    と、 前記接触部材の一方面に形成され、一端部が接触部材
    ほぼ中央部に位置し第2のコネクタ部に設けられた接触
    部に接触される接触子を構成し、他端部が前記接触部材
    の縁部に前記リードの一端部と対向して配置された複数
    の導電パターンと、 前記接触部材の他方面に設けられ、前記保持体を収容部
    に収容した状態において、前記導電パターンの他端部を
    前記リードの一端部に圧接させる弾性部材とを具備した
    ことを特徴とするコネクタ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のコネクタ部は前記第2のコネ
    クタ部が貫通して挿入される開口部を有し、 前記第2のコネクタ部は前記接触部としてのフラット
    ーブルと、挿入方向先端部に設けられ前記開口部に貫通
    して挿入された状態で開口部の縁部に係合される係合部
    と、この係合部と前記フラットケーブルの相互間に設け
    られ係合部の変形位置を規定するスリットとを具備した
    ことを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
  3. 【請求項3】 フレキシブルな接触部材を保持する保持
    体と、フラット ケーブルが挿入される開口部を有するととも
    に、この開口部に連通され前記保持体を収容する収容部
    とを有したコネクタ部と、このコネクタ部に設けられ、
    一端部が前記収容部の内部に前記接触部材と対向して露
    出され、他端部が前記コネクタ部の外部に位置された複
    数のリードと、 前記接触部材の一方面に形成され、一端部が接触部材
    ほぼ中央部に位置し前記開口部に挿入されたフラット
    ーブルの一方面に接触される接触子を構成し、他端部が
    前記接触部材の縁部に前記リードの一端部と対向して配
    置された複数の導電パターンと、 前記接触部材の他方面に設けられ、前記保持体を収容部
    に収容した状態において、前記導電パターンの他端部を
    前記リードの一端部に圧接させる弾性部材と、 前記フラットケーブルの他方面と対向する前記開口部の
    内面に設けられ、フラットケーブルの挿入方向に沿って
    前記フラットケーブルに接近する傾斜部と、 前記開口部に移動自在に挿入され、開口部にフラット
    ーブルが挿入された状態において、前記傾斜部に沿って
    移動され、フラットケーブルを前記接触子に圧接させる
    押圧部材とを具備したことを特徴とするコネクタ装置。
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