JPS603748B2 - コネクタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は複数導体扇平ケーブルと単芯線に共用できるコ
ネクタに関するものである。

各種電子機器内の結線において、プリント回路坂内ある
いはプリント回路板とプリント回路板間のジャンパー接
続に複数導体屍平ケーブルが多用されているが、同時に
プリント回路板とスイッチその他の機構部品との接続に
は単芯線を用いることも多いｏ本発明の目的は、上記の
ような複数導体扇平ケーブルと単芯線を一緒にまとめて
接続することができる信頼性の高いコネクタを提供する
ことにある。

このため本発明によるコネク外ま、複数のコンタクトを
個別に離隔して受容する複数の空所部が並穀されている
ハウジングと、該ハウジングの空所部に菱入される弾性
変位可能な可動部を有するコンタクトと、前記ハウジン
グに渚勤可能に係合され且つ前記各空所部に受容した前
記コンタクトに対設するカムを変位させることによって
前記コンタクトの可動部を榛ませるようになっているス
ラィダと、前記ハウジング上部に対設して連結され前記
各空所部に対向する電線挿入孔と隣接する電線挿入孔を
相互に蓮適する切欠孔を有するストレイン・リリーフと
から成ることを特徴とする。

以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第１図
に示すように、コネクタはハウジング１、該ハウジング
１に袋入されるコンタクト２、該コンタクト２を榛ませ
るスラィダ３、及び接続する複数導体窟平ケーブル５又
は単芯線６の導体７とコンタクト２との接触部に直接振
動、衝撃、曲げ等の応力が掛からないようにするストレ
ィン・リリーフ（歪防止装置）４とから成り、コンタク
ト２以外はナイロン、ポリエステル等の絶縁性プラスチ
ック材料により成形される。ハウジング１には複数のコ
ンタクト２を各別に離隔して受容する複数の空所部１０
が並設されており、隣接する空所部１０間の間隔は接続
する局平ケーブル５内の各導体７間の間隔と等しくなっ
ている。

各空所部１０の上端は開□し、底部１１にはコンタクト
２の舌部１９が貫通する細い孔１２（第４図、第５図参
照）が設けられている。各空所部１０の前壁には上下方
向に延び且つ上端が開放している切欠部１３を有し、後
壁の上端にはコンタクト２を係止するための段部１４を
有している。更に、ハウジング１の両端には夫々一対の
支柱１５が立設されていて、相対向する面に段部１７を
有する係合溝１６が形成されている。コンタクト２は真
鈴板等の導電性の弾性材料より成り、ベース１８と、ベ
ース１８から伸び出ている舌部１９と、ベース１８の一
端に轡曲部２０を介して蓮設され且つベース１８に対し
一定間隔をおいて対向する可動部２１と、可動部２１の
中間位置に形成され各つベース１８側へ突曲している接
触部２２と、可動部２１の先端をベース１８側へ折曲し
て形成した押え部２３とを有している。押え部２３には
接続する局平ケーブル５又は単芯線６の導体７に係合す
る凹部２４が設けられ、ベース１８には可動部２１側へ
向けて突曲した接触突部２５が設けられている。更に、
ベース１８の他端を外側へ折り曲げて舌片２６が形成さ
れていて、舌片２６をハウジング１の段部１４に係止さ
せてコンタクト２を各空所部１０１こ菱入するようにな
っている。スラィダ３はその前面に狭中の案内支持部２
７を介して突設したカム２８を有し、第２図ないし第４
図に示すように、案内支持部２７をハウジング１の切欠
部１３に係合しハウジング１の前壁に沿って上下方向に
摺動自在に取り付けられ、ハウジングーに取り付けると
空所部１０に受容されたコンタクト２の可動部２１にカ
ム２８が対設し、スラィダ３の上端に設けたレバー２９
を操作してカム２８を下方へ変位させることにより、コ
ンタクト２の可動部２１を第５図に示すように榛ませる
ようになっている。

このスライダ３によって、扇平ケーブル５又は単芯線６
挿入時には第４図のようにコンタクト２のベース１８と
可動部２１との間に十分な間隔をもたせて各導体７の挿
入抵抗を極めて小さくし、導体７を所定位置まで挿入し
た後第５図に示すようにカム２８で可動部２１を携ませ
てコンタクト２と導体７を高い接触圧で接続させる所謡
挿抜力ゼロ機構を構成している。なお、第６図及び第７
図に例示するように、接続する複数導体扇平ケーブル５
ａ及び５ｂ内の導体７の数に対応する数だけスラィダ３
を一体的に連結してブロック構造３ａ，３ｂにすれば、
各局平ケーブル５ａ及び５ｂに対するスラィダ３ａ及び
３ｂの作動操作をそれぞれ独立させ乍ら単純化でき、作
業性が向上する。ストレイン・リリーフ４はハウジング
ーの各空所部１０‘こ対応する電線挿入孔３０を有し、
隣接する挿入孔３川ま切欠孔３１を介して相互に運通し
ている。

そして、接続する複数導体局平ケーブル５は各導体７が
挿入孔３川こ合致するように挿入孔３０と切欠孔３１を
通じて挿入し、単芯線６は１つの挿入孔３０を通じて挿
入するようになっている。各電線挿入孔３０の下端部は
扇平ケーブル５又は単芯線６の導体７だけが挿通し得ろ
紙孔３２に形成されている（第４図、第５図参照）。

このような構造にすると、級孔３２を貫通した導体７を
ハウジング１に挿入し、前述のようにスラィダ３を操作
してコンタクト２を榛ませて導体７に接触させたとき、
コンタクト２の可動部２１先端の押え部２３により導体
７が押圧され、しかも導体７は凹部２４に係合した状態
において押圧されるから、押え部２３と紬孔３２の開□
端緑とで導体７を侠特固定したようになり、接続した局
平ケーブル５又は単芯線６に作用する応力が直接コンタ
クト２と導体７との接触部２２，２５にかかるのを確実
に防止することができる。このような接続構造は特に保
持力の小さい単芯線６に対して有効である。ストレィン
・リリーフ４の前側部にはスラィダ３のカム２８と案内
支持部２７の一部分が鉄り込む凹部３３が各電線挿入孔
３川こ対応して設けられ、また両側端部にはハウジング
１の係合緩１６に係合する脚部３４が蓮設されている。

脚部３４は下端部に両側に突出する肩部３５を有し、肩
部３５を係合溝１６の段部１７に鶏止させることによつ
てストレイン・リリーフ４がハウジング１の上端に対接
して着脱可能に連結されるようになつている。使用に際
しては、ハウジング１から突出したコンタクト２の舌部
１９をプリント回路板の回路に接続させるが、第５図に
仮想線で示すように、ベース１８池端の舌片２６を長く
してハウジング１から突出させると共に舌部１９を折り
曲げ、両舌部１９，２６を介してプリント回路板に接続
することもできる。

このような接続構造にすると、コネクタ本体が両舌部１
９，２６によりプリント回路板に保持固定され、浮き上
がりを防止することができる。以上実施例について詳述
したように、本発明のコネクタはハウジングの各空所部
に対応して設けるストレィン・リリーフの電線挿入孔が
切欠孔を介して相互に運通すると共に、挿抜力ゼロ機構
のスラィダがハウジングの各空所部に対して個別に設け
られているから、複数導体局平ケーブルと単芯線の接続
に共用でき、しかも接続作業はそれぞれ個別に独立して
行なえるから、作業性が極めてすぐれている。

また、挿抜力ゼロ機構の採用により各導体とコンタクト
との接続は高い接触圧で良好な接触状態を保ち、信頼性
が高い。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は本発明に係るコ
ネクタの一部分を欠除した分解斜視図、第２図は同組立
状態の−都切欠正面図、第３図は同右側面図、第図は第
２図の４−４線に沿う断面図、第５図は第２図の５−５
線に沿う断面図、第６図は別の実施例を示す組立状態の
正面図、第７図は同スライダブロツクの正面図である。 １……ハウジング、２……コンタクト、３……スライダ
、４……ストレイン・リリーフ、５……複数導体扇平ケ
ーブル、６・…・・単芯線、７・・・・・・導体。第２
図 第１図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数のコンタクトを個別に離隔して受容する複数の
   空所部が並設されているハウジングと、該ハウジングの
   空所部に装入される弾性変位可能な可動部を有するコン
   タクトと、前記ハウジングに摺動可能に係合され且つ前
   記各空所部に受容した前記コンタクトに対設するカムを
   変位させることによって前記コンタクトの可動部を撓ま
   せるようになっているスライダと、前記ハウジング上部
   に対設して連結され前記各空所部に対向する電線挿入孔
   と隣接する電線挿入孔を相互に連通する切欠孔を有する
   ストレイン、リリーフとから成るコネクタ。 ２ 前記ストレイン・リリーフの電線挿入孔は、その下
   端部が接続する複数導体扁平ケーブル又は単芯線の各導
   体が挿通し得る細孔に成っていることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載のコネクタ。 ３ 前記コンタクトは両面接触型で、その可動部に突曲
   した接触部と前記導体の押え部とを有している特許請求
   の範囲第１項又は第２項記載のコネクタ。