JP2529362B2 - 等化装置 - Google Patents

等化装置

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JP2529362B2 JP63219075A JP21907588A JP2529362B2 JP 2529362 B2 JP2529362 B2 JP 2529362B2 JP 63219075 A JP63219075 A JP 63219075A JP 21907588 A JP21907588 A JP 21907588A JP 2529362 B2 JP2529362 B2 JP 2529362B2
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ディジタル移動通信等に利用する等化装置
に関する。
従来の技術 従来、この種の等化装置は、第2図に示すように、フ
ェージングにより歪んだ受信信号が端子11に入力する
と、端子12に入力する同期信号との誤差信号を減算器14
により求め、等化器13がこの誤差信号の2乗が最少にな
るようにトレーニングを行い、初期値を設定して誤り率
特性を改善するように構成されている。
尚、この従来例では、通常は数百ビット程度の同期信
号により等化器13の初期値を設定することができる。
他の従来の等化装置は、第3図に示すように、フェー
ジングにより歪んだ受信信号が端子21に入力し、同期信
号が端子22に入力すると、初期設定器24が受信信号を蓄
えて同期信号との相関と受信信号の自己相関をとり、こ
れに基づいて連立一次方程式を解いて等化器23のタップ
係数の初期値を算出し、設定するように構成されてい
る。
尚、この従来例では、通常20〜30ビットの同期信号に
より等化器23の初期値を設定することができる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記前者の等化装置では、トレーニン
グにより識別点における2乗誤差を最少にするように初
期値を設定するので誤り率特性は良いが、長い同期信号
が必要となるので、伝送効率が著しく劣化し、バースト
伝送等に用いることができないという問題点がある。
他方、後者の等化装置では、短い同期信号で初期値を
設定することができるが、相関演算の和の範囲を無限に
とることができないので誤差が生じ、また、識別点にお
ける2乗誤差を必ずしも最少にしないので、誤り率特性
が悪いという問題点がある。
本発明は上記従来の問題点に鑑み、短い同期信号で良
好な誤り率特性を実現することができる等化装置を提供
することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、予め初期設定器
が相関により等化器の初期値を算出して設定し、等化器
がこの設定された初期値に基づいてトレーニングを行
い、初期値を更新するようにしたものである。
作用 本発明は上記構成により、等化器がこの設定された初
期値に基づいて初期値を更新するので、短い同期信号で
初期値を設定することができ、また、トレーニングを行
うので、良好な誤り率特性を実現することができる。
実施例 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。第
1図は、本発明に係る等化装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。
第1図において、1は、フェージングにより歪んだ受
信信号が入力する端子、2は、同期信号が入力する端
子、3は、端子1からの受信信号と、端子2からの同期
信号との誤差信号の2乗が最少になるようにトレーニン
グを行い、初期値を設定する等化器、4は、受信信号と
同期信号の相互相関の値と、受信信号の自己相関の値を
求め、これらの値を用いて下記の連立一次方程式 受信信号の自己相関×希望する初期値=受信信号と同期
信号の相互相関 を解いて等化器3のタップ係数の初期値を算出し、設定
する初期設定器、5は、初期設定器4と等化器3の間に
設けられたスイッチ、6は、等化器3と演算器7の間に
設けられ、等化器3のトレーニング開始時に閉じられる
スイッチであり、演算器7が求めた誤差信号は等化器3
に帰還される。
上記した連立一次方程式 受信信号の自己相関×希望する初期値=受信信号と同
期信号の相互相関 は、既に、N.ウィーナ著の刊行物「エクストラポレーシ
ョン、インターポレーション アンド スムーシング
オブ ステーショナリ タイム シリーズ」(N.Wiener
“Extrapolation,Interpolation,and Smoothing of Sta
tionary Time Series";The Technology Press on the M
assachusetts Institute of Technology and John Wile
y&Sons,Inc.,)のAPPENDIX BにおけるN.レビンソン
「ザ ウィーナ RMS エラー クリテリオンイン フ
ィルタ デザイン アンド プレディクション」(N.Le
vinson:“The Wiener RNS Error Criterion in Filter
Design and Prediction"により知られている。
次に、上記実施例の動作を説明する。
第1図において、まずスイッチ5、6が共に開いてい
る状態で、受信信号が初期設定器4に入力するととも
に、等化器3に蓄えられる。
そして、初期設定器4は入力した受信信号と同期信号
との相関、および受信信号の自己相関をとり、これに基
づいて連立一次方程式を解いて等化器3のタップ係数の
初期値を算出し、スイッチ5を閉じることにより等化器
3に設定する。
次いで、等化器3は、スイッチ6を閉じることによ
り、初期設定器4により設定された初期値を基に受信信
号と同期信号との誤差信号の2乗が最少になるようにト
レーニングを行い、初期値を更新する。
したがって、上記実施例では、初期設定器4により等
化器3に設定された初期値が収束点に近いので、等化器
3が収束点の近傍からトレーニングを開始することがで
き、したがって、短い同期信号で初期値を設定すること
ができる。
また、上記実施例によれば、等化器3がトレーニング
により識別点における2乗誤差を最少にするように初期
値を設定するので誤り率特性が良い。
発明の効果 本発明において、初期設定器は、受信信号と同期信号
の相互相関の値と、受信信号の自己相関の値を求め、こ
れらの値を用いて連立一次方程式を解き、タップ係数の
初期値を算出して設定し、演算器は、受信信号と同期信
号の誤差である誤差信号を求め、等化器は、初期設定器
により設定された初期値を基に、演算器が求めた誤差信
号の2乗が最少になるようにトレーニングを行ない、初
期値を更新する構成なので、簡単な回路構成で、しかも
短い同期信号で初期値を設定できると共に、良好な誤り
率特性を実現することができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る等化装置の一実施例を示すブロ
ック図、第2図は、従来の等化装置を示すブロック図、
第3図は、他の従来の等化装置を示すブロック図であ
る。 3…等化器、4…初期設定器。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信信号と同期信号の相互相関の値と、受
    信信号の自己相関の値を求め、これらの値を用いて連立
    一次方程式を解き、タップ係数の初期値を算出し、設定
    する初期設定器と、受信信号と同期信号の誤差である誤
    差信号を求める演算器と、前記初期設定器により設定さ
    れた初期値を基に、前記演算器が求めた誤差信号の2乗
    が最少になるようにトレーニングを行ない、初期値を更
    新する等化器とを備えた等化装置。
JP63219075A 1988-09-01 1988-09-01 等化装置 Expired - Fee Related JP2529362B2 (ja)

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