JP2527951Y2 - 多点同期方式の光書込み装置 - Google Patents

多点同期方式の光書込み装置

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JP2527951Y2
JP2527951Y2 JP1989125182U JP12518289U JP2527951Y2 JP 2527951 Y2 JP2527951 Y2 JP 2527951Y2 JP 1989125182 U JP1989125182 U JP 1989125182U JP 12518289 U JP12518289 U JP 12518289U JP 2527951 Y2 JP2527951 Y2 JP 2527951Y2
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nip rollers
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佳伸 竹山
政範 斉藤
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、銀塩フィルム等の感光記録媒体を用いた多
点同期方式の光書込み装置に関する。
従来の技術 一般に、レーザプリンタ等の光書込み装置では、レー
ザ光源を画像情報に応じて変調し、かつ、ポリゴンミラ
ー等の偏向器で走査させて感光体等の記録媒体に光書込
みを行うようにしている。この時、ポリゴンミラー等の
駆動において一定速度で回転させることは困難で、現実
には速度ムラ等が生じ、書込みドット位置にずれを生ず
る。そこで、書込みドット間隔が一定となる良好なる光
書込みを行うため、多数のスリットを有するリニアエン
コーダを用いた多点同期方式の光書込み装置が、例えば
米国特許2,389,403号明細書、これを改良した特開昭54
−97050号公報等により知られている。
ここに、特開昭54−97050号公報の場合、書込みビー
ムと同期用ビームとの合成・分離を可能とするため、書
込みビームは青色アルゴンレーザ、同期用ビームは赤色
ヘリウムレーザなるガスレーザを各々光源として用いる
ようにしている。
考案が解決しようとする課題 ところが、上記公報方式によると、2つのレーザ光源
によるレーザビームを分離するミラー及び2つのガスレ
ーザが必要となり、装置が大型化してしまう。
しかして、書込みビームと同期ビームとのレーザ光源
として同じ赤外域波長を持つ半導体レーザを用いて、小
型化を図るようにしたものが考えられている。ところ
が、書込みビームが書込み信号に応じて変調されるのに
対し、同期ビームは常に画素クロックを生成し得るよう
に、プリンタ等の装置の電源投入後、常に発光してい
る。よって、スタンバイ時間が長い場合には、同期ビー
ムのフレア光によって感光体、フィルム等が露光されて
しまうことがある。特に、記録媒体として感光フィルム
を用いた場合には問題となる。
これを避けるため、書込み開始信号のないスタンバイ
期間中は同期ビームを消灯させることが考えられる。し
かし、同期精度を考えると、同期ビームをオン/オフさ
せることは好ましいことではない。
このようなことから、特開昭63−17424号公報に記載
されているように、書込みビームの光路上にシャッタ機
構を設けるようにしたものが存する。しかしながら、こ
のようなシャッタ機構を別個に設けることは、シャッタ
として特別な部品を用いなければならず、また、シャッ
タ機構を設けるためのスペースを必要とすると云う問題
点がある。
課題を解決するための手段 請求項1記載の考案では、書込みビームの他に、画素
クロック生成用の同期ビームを用いる多点同期方式の光
書込み装置において、感光記録媒体を挟持してその感光
記録媒体を副走査搬送するメインローラと2つのニップ
ローラとを設け、書込みビームの光路上で前記感光記録
媒体に対する書込みビーム露光直前に2つの前記ニップ
ローラを位置させてこれらのニップローラを近接離反さ
せることにより前記書込みビームのシャッタ機構を形成
した。
請求項2記載の考案では、書込みの開始及び終了を検
知する手段を設け、書込み開始の検知タイミングで2つ
のニップローラの間隔を開き、書込み終了の検知タイミ
ングで2つのニップローラを密着させるようにした。
作用 2つのニップローラを近接離反する機構を付加するだ
けで、その他には新規な部品を用いることなくシャッタ
機構を形成することができ、これにより、簡単にシャッ
タ機構を形成することができると共に、装置内にシャッ
タ機構のためのスペースを改めて設定する必要がないも
のである。
実施例 本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
まず、第2図により本考案が適用されるレーザプリン
タの概略を説明する。これは、例えば特開昭60−109667
号公報等に示されるように、グレーティング(スリッ
ト、グリッド又はスケールとも称される)を用いて画素
クロックを発生させる多点同期方式のものである。画素
信号により変調されて書込みビームP1を射出する書込み
用の半導体レーザ1が設けられている。この書込みビー
ムP1は回転するポリゴンミラー2の1面により偏向さ
れ、fθレンズ3を通った後、ミラー4により反射され
て感光記録媒体、例えば銀塩フィルム等の感光フィルム
5上に結像され、走査ライン6で示すような記録走査が
行なわれる。一方、書込み用の半導体レーザ1とは別に
画素クロック生成用の半導体レーザ7も設けられてい
る。もっとも、これらの半導体レーザ1,7はともに赤外
域のレーザ光を射出するものである。この半導体レーザ
7から射出された同期ビームP2はポリゴンミラー2の同
一反射面上において書込みビームP2に対しある間隔離れ
た位置(主走査方向では同一位置)に入射され、書込み
ビームP1と同様にfθレンズ3に入射する。fθレンズ
3透過後は上下位置が異なることにより、同期ビームP2
はミラー4上を通過し、感光フィルム5と光学的に等価
な位置に位置させたグレーティング8を走査する。この
グレーティング8の透過部分を透過した同期用ビームP2
はレンズアレイ9により複数、例えば4個の受光素子10
a〜10dに順次集光結像される。これらの受光素子10a〜1
0dにより受光され光電変換された受光信号は各々増幅さ
れた後、加算回路により加算処理される。これにより、
グレーティング8の明暗配列に従う走査長全域に渡るパ
ルス列(基準パルス)信号となり、必要に応じて波形整
形された後、PLL回路(図示せず)により基準パルス信
号をn逓倍処理した画素クロックが生成される。
ここで、本実施例では前記感光フィルム5をメインロ
ーラ11と2つのニップローラ12a,12bとのローラ対によ
り挟持して、スリップを生ずることなく、メインローラ
11の回転精度で副走査搬送させるものである。前記走査
ライン6は2つのニップローラ12a,12b間に設定され、
かつ、これらのニップローラ12a,12b周りは遮蔽板(図
示せず)により覆われ、ニップローラ12a,12b間のみが
感光フィルム5の露光可能位置とされている。つまり、
ニップローラ12a,12bは書込みビームP1の光路上であっ
て感光フィルム5に対する書込みビーム露光直前位置に
位置するもので、本実施例では、これらのニップローラ
12a,12bによりシャッタ機構13を構成するものである。
即ち、第3図に示すように、これらのニップローラ12a,
12bの両端の軸14a,14bが上下動される支持板15に対し
て、円弧状のガイド孔16a,16bにより接触・離反自在に
支持され、かつ、ばね17により接近方向に付勢されてい
る。支持板15の上下動作は図示しないニップローラ移動
機構により行われる。つまり、通常状態ではばね17の付
勢力によりニップローラ12a,12bは接触状態となって光
路を閉じるが、駆動機構により支持板15を所定位置まで
下降させることによりニップローラ12a,12bがメインロ
ーラ11に押し付けられガイド孔16a,16bに沿って下降し
互いに離反して書込み光路を開くことになる。
このような構成において、第1図及び第4図を参照し
て動作を説明する。なお、特に図示しないが書込みの開
始及び終了を検知タイミングする手段が設けられてい
る。
まず、本書込み装置はフィルムセット、ポリゴンミラ
ー2の定速回転等、書込み準備が終了すると、▲
▼信号によりホストマシンに知らせ、このホストマ
シンから書込み開始を知らせる▲▼信号を持
つ。ホストマシンから▲▼信号が発せられる
と、▲▼信号によってニップローラ移動機構
が作動し、第1図(a)に示す状態から同図(b)に示
すようにニップローラ12a,12bが感光フィルム5を介し
てメインローラ11上に押し当てられる。この時、ニップ
ローラ12a,12b同士はばね17により接触状態にある。こ
こで、支持板15をさらに下降させ、ニップローラ12a,12
bをメインローラ11に強く押し当てると、ガイド孔16a,1
6bに沿ってニップローラ12a,12bが下降し、同図(c)
に示すようにニップローラ12a,12bが離間し両者間が開
かれる。これにより、書込みビームP1による書込み露光
が可能な状態となる。第1図(c)に示すような状態は
センサ(図示せず)により検知され、▲▼信号
が発生し、ニップローラ12a,12bの開き移動動作が終了
し、この状態に維持される。また、この時、▲
▼信号の立下りによりホストマシンから▲
▼が発せられ、1ライン毎の同期信号(図示せず)によ
って書込みが行われる。▲ ▼が立上ること
で書込みが終了し、▲▼信号が出力される。
この▲▼信号によりニップローラ移動機構が
再び作動し、ニップローラ12a,12bは第1図(d)
(e)に示すように移動し、元の接触状態(閉じた状
態)に戻る。最終的に、第1図(e)に示す状態(即
ち、同図(a)に示す初期状態)に戻るとセンサ(図示
せず)により検知されて▲▼信号が出力され、
ニップローラ移動機構の作動が終了し、初期状態に維持
される。その後、次の▲▼信号毎に上記のニ
ップローラ開閉動作を繰返す。
ここに、▲▼信号が、書込みの開始及び終
了を検知する手段に相当するもので、奇数回目の▲
▼信号のタイミングで発生される。
本考案は上述のように、書込みビームの他に、画素ク
ロック生成用の同期ビームを用いる多点同期方式の光書
込み装置において、感光記録媒体を挟持してその感光記
録媒体を副走査搬送するメインローラと2つのニップロ
ーラとを設け、書込みビームの光路上で前記感光記録媒
体に対する書込みビーム露光直前に2つの前記ニップロ
ーラを位置させてこれらのニップローラを近接離反させ
ることにより前記書込みビームのシャッタ機構を形成
し、また、書込みの開始及び終了を検知する手段を設
け、書込み開始の検知タイミングで2つのニップローラ
の間隔を開き、書込み終了の検知タイミングで2つのニ
ップローラを密着させるようにしたので、2つのニップ
ローラを近接離反する機構を付加するだけで、その他に
は新規な部品を用いることなくシャッタ機構を形成する
ことができ、これにより、簡単にシャッタ機構を形成す
ることができると共に、装置内にシャッタ機構のための
スペースを改めて設定する必要がなく、これにより、本
来の書込みを損なうことなく感光記録媒体のフレア光に
よる感光を防止することができると云う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図はシャッタ機構
の開閉動作を順に示す正面図、第2図はレーザプリンタ
適用例を示す光書込み部の斜視図、第3図はシャッタ機
構の正面図、第4図はタイミングチャートである。 17……シャッタ機構、P1……書込みビーム、P2……同期
ビーム

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】書込みビームの他に、画素クロック生成用
    の同期ビームを用いる多点同期方式の光書込み装置にお
    いて、感光記録媒体を挟持してその感光記録媒体を副走
    査搬送するメインローラと2つのニップローラとを設
    け、書込みビームの光路上で前記感光記録媒体に対する
    書込みビーム露光直前に2つの前記ニップローラを位置
    させてこれらのニップローラを近接離反させることによ
    り前記書込みビームのシャッタ機構を形成したことを特
    徴とする多点同期方式の光書込み装置。
  2. 【請求項2】書込みの開始及び終了を検知する手段を設
    け、書込み開始の検知タイミングで2つのニップローラ
    の間隔を開き、書込み終了の検知タイミングで2つのニ
    ップローラを密着させるようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の多点同期方式の光書込み装置。
JP1989125182U 1989-10-26 1989-10-26 多点同期方式の光書込み装置 Expired - Lifetime JP2527951Y2 (ja)

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