JP2527743B2 - 棒材供給機の棒材検知装置 - Google Patents

棒材供給機の棒材検知装置

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JP2527743B2
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修一 丸山
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株式会社 アルプスツ−ル
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は棒材供給機の棒材検知装置に係り、特に外径
が細い棒材を正確に検知することができる棒材検知装置
に関する。
〔従来の技術〕
棒材供給機は、細長い棒材を施盤等の加工機に連続的
に送り込むとともに加工機の稼動中にあっては棒材を回
転支承するものである。即ち、棒材供給機は棒材棚から
新しく棒材を取り出した後、フィードパイプの先端に設
けられたフィンガーチャックに棒材の後端部を押し込み
加工機の主軸内に送り込んで行くとともに、このフィー
ドパイプ及びフィンガーチャックで高速回転する棒材を
回転支承するものである。そして、加工している棒材が
短くなり、もう製品として加工できなくなったとき、ク
ランプ装置で把持しつつ残材をフィンガーチャックより
引き抜き残材シュートに排出するようになっている。こ
の残材の排出を検知する検知装置として、従来は、第9
図に示されるようにクランプ装置Cに隣接して残材シュ
ートSを設けておき、この残材シュートS内にリミット
スイッチLSを設けたものがある。
そして、引き抜かれた残材が、残材シュートSに排出
され、落下する残材mがリミットスイッチLSのアクチュ
エータAに触れて、リミットスイッチLSを作動させ、こ
の作動信号により新しい棒材の取り出しサイクルが開始
されるようになっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来のリミットスイッチにより残材を
検知する方法では、棒材の外径が極めて小さいものは、
リミットスイッチが作動せず残材の通過を検知できない
という問題点がある。即ち、小径のため棒材の重量が軽
くアクチュエータが作動せず、又はアクチュエータが作
動しても、あまりにも短時間のためリミットスイッチに
接続されたリレーを作動させることができず、結局残材
の通過を検知できないという問題点がある。
本発明は上述の事情に鑑み創案されたもので、その目
的とする処は細い外径の棒材の有無を正確に検知するこ
とができる棒材供給機の棒材検知装置を提供することに
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した問題点を解決するため本発明は加工機に棒材
を供給するとともにこの棒材を回転支承する棒材供給機
において、棒材供給機に供給された棒材の後端をフィー
ドパイプの先端に設けられたチャックに押し込み、加工
終了後にこのチャックから棒材を引き抜く際に棒材を把
持する一対のクランプヘッドを有したクランプ装置と、
この一対のクランプヘッドの把持面間に、把持される棒
材と略直交する方向に設けられた光を透すための透光用
孔と、この透光用孔を挟んで対向して配置された一対の
光ファイバセンサとを備え、クランプ装置にて棒材を把
持した状態で一対の光ファイバセンサにより棒材を検知
するように構成したことを特徴とするものである。
〔作 用〕
本発明は上記手段により加工が終了した棒材をクラン
プ装置の一対のクランプヘッドにて把持し棒材を位置決
めした状態で、この一対のクランプヘッドの把持面間に
形成された透光用孔を棒材にて閉塞することにより、透
光用孔を挟んで対向配置された一対の光ファイバセンサ
間の投光をさえぎり、棒材の存在を検知することができ
る。
〔実施例〕
以下、本発明に係る棒材供給機の棒材検知装置の実施
例を第1図乃至第8図を参照して説明する。
第1図は棒材供給機Mの正面図を示したものであり、
第1図において符号1はメインフレームであり、このメ
インフレーム1に沿って棒材を回転支承する棒材支持部
を構成するガイドパイプ2が固定されており、このガイ
ドパイプ2内をフィードパイプ3が前後進するようにな
っている。
また、棒材供給機Mの後部には、クランプ装置10と挿
入引抜き装置40とクランプ装置10から排出された残材を
受け取る残材ボックス50とが設けられている。
クランプ装置10は第2図及び第3図に示されるように
一対の平行リンク機構11,21により構成されており、平
行リンク機構11は一対の平行レバー12,13とこれら平行
レバー12,13とピンPにて接合されたクランプヘッド14
とから構成され、平行レバー12はメインフレーム1に固
定されたブラケット15に回転支承された枢支軸16に接続
され、平行レバー13はブラケット15に植設されたピン17
に回転自在に支承されている。そして、上記枢支軸16の
一端には歯車18が、他端にはシリンダ19に連結されたア
ーム20が固定されている。
また、平行リンク機構21は同様に一対の平行レバー2
2,23とこれら平行レバー12,13とピンPにて結合された
クランプヘッド24とから構成され、平行レバー22はブラ
ケット15に回転支承された枢支軸26に接続され、平行レ
バー23はブラケット15に植設されたピン27に回転自在に
支承されている。上記枢支軸26には前記歯車18と噛合さ
れた歯車28が固定されている。
しかして、シリンダ19が作動して作動杵が引っ込む
と、アーム20が第2図において矢印方向に揺動すると歯
車18,28が回転し、一対のクランプヘッド14,24が仮想線
で示すように互いに離間する。一方、上記と反対にシリ
ンダ19の作動杵が突出すると、一対のクランプヘッド1
4,24が互いに接近して棒材を把持する。
また、一対のクランプヘッド14,24の把持面中央に
は、ヘッドの幅方向に貫通した凹部14a,24aがそれぞれ
形成され、この両凹部14a,24aによりヘッド14,24の一側
より他側に光が透光する透光用孔30が形成される。そし
て、第4図及び第5図に示されるように透光用孔30を挟
んで棒材検知装置を構成する一対の光ファイバセンサ3
1,32が対向して配設されている。即ち、光ファイバセン
サ31はフレーム1上に、光ファイバセンサ32はブラケッ
ト15上にそれぞれ固定され、両センサ面31a,32aは透光
用孔30を通して互いに対面している。そして、棒材がク
ランプ装置10によりクランプされていないときには、両
センサ31,32のセンサ面31a,32a間で透過用孔30を通って
投受光され、棒材の不存在が光電スイッチにより検知さ
れ、又、クランプ装置10により棒材をクランプしている
ときには棒材mがセンサ面31a,32a間に位置しかつ透光
用孔30を閉塞しており、両センサ面31a,32a間の投光を
さえぎり、光電スイッチにより棒材の存在を検知する。
一方、棒材供給機の最後端に配設された挿入引抜き装置
40は、第6図乃至第8図に示されるようにガイドレール
41上に摺動可能に配置されたスライダ42と、このスライ
ダ42を駆動するシリンダ43とを備え、スライダ42はその
上面にフィードパイプ3の連結板54と当接してこの連結
板54の後面を押す押圧板44を有するとともに、その前端
部にL型金具からなる連結板54前面と係合する係合片45
を有している。この係合片45は、スライダ42に対して揺
動可能に支持されており、シリンダ43の作動によりスラ
イダ42が前進すると仮想線位置に倒れるようになってい
る。
次に、前述のように構成された本発明に係る棒材供給
機の棒材検知装置の動作について説明する。
加工している棒材が短くなり、もう製品として加工で
きなくなったとき、棒材供給機後端部に設けられた送出
モータ51を駆動してプーリ52を回転させて搬送ベルト53
を走行させ、搬送ベルト53に連結板54を介して連結され
たフィードパイプ3を後退させる。フィードパイプ3の
連結板54がスライダ42の押圧板44に当接すると、クラン
プ装置10がクランプ動作を開始する。即ち、シリンダ19
が作動して、アーム20が揺動し歯車18,28が回転し一対
のクランプヘッド14,24が互いに接近してきて棒材を把
持する。このとき、クランプされた棒材が透光用孔30を
閉塞し光ファイバセンサ31,32のセンサ面31a,32a間の透
光をさえぎり、光電スイッチにより棒材の存在を検知す
る。一方、スライダ42に揺動可能に支持された係合片45
は起立して連結板54の前端に係合しており、この状態で
シリンダ43を作動させてスライダ42を後退させるとフィ
ードパイプ3の先端に設けられたフィンガーチャックよ
り残材が引き抜かれる。棒材引き抜きが完了すると、ク
ランプ装置10が残材のクランプを解除し残材を残材ボッ
クス50に排出する。そして、新たな棒材の供給作動が開
始され材料棚より新しい棒材が取り出され、ガイドパイ
プ2へ供給される。すると、棒材はクランプ装置10によ
り把持され、シリンダ43が作動して押圧板44が連結板54
の後端を押し、フィードパイプ3のフィンガーチャック
に棒材が押し込まれる。その後、送出モータ51により搬
送ベルト53が走行され、フィードパイプ3が棒材を加工
機に搬送する。
〔発明の効果〕
以上、実施例の説明から明らかなように本発明は、一
対のクランプヘッドにより棒材を把持した状態で一対の
光ファイバセンサにより棒材の有無を検知できるため常
に一定位置で無接触の手段にて棒材を検知でき、外径の
細い棒材でも正確に検知することができる。したがっ
て、加工が終了した細径の残材を排出直前に正確に検知
でき、検知ミスを防ぐことができる。また、クランプ装
置のクランプヘッドの箇所にて残材を検出できるため、
残材の長さを短くできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る棒材供給機の棒材検知装置を備え
た棒材供給機の正面図、第2図は棒材検知装置における
クランプ装置を示す正面図、第3図は同クランプ装置の
一部欠截側面図、第4図は棒材検知装置の光ファイバセ
ンサの取付状態を示す正面図、第5図は同棒材検知装置
の光ファイバセンサの取付状態を示す側面図、第6図は
棒材供給機の挿入引抜き装置の平面図、第7図は同挿入
引抜き装置の正面図、第8図は同挿入引抜き装置の側面
図、第9図は従来の棒材検知装置の側面図である。 1……メインフレーム、2……ガイドパイプ、3……フ
ィードパイプ、10……クランプ装置、11,21……平行リ
ンク機構、12,13,22,23……平行レバー、14,24……クラ
ンプヘッド、15……ブラケット、16,26……枢支軸、18,
28……歯車、19……シリンダ、20……アーム、30……透
光用孔、31,32……光ファイバセンサ、40……挿入引抜
き装置、41……ガイドレール、42……スライダ、43……
シリンダ、44……押圧板、45……係合片、51……送出モ
ータ、52……プーリ、53……搬送ベルト、54……連結
板。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工機に棒材を供給するとともにこの棒材
    を回転支承する棒材供給機において、棒材供給機に供給
    された棒材の後端をフィードパイプの先端に設けられた
    チャックに押し込み、加工終了後にこのチャックから棒
    材を引き抜く際に棒材を把持する一対のクランプヘッド
    を有したクランプ装置と、この一対のクランプヘッドの
    把持面間に、把持される棒材と略直交する方向に設けら
    れた光を透するための透光用孔と、この透光明孔を挟ん
    で対向して配置された一対の光ファイバセンサとを備
    え、クランプ装置にて棒材を把持した状態で一対の光フ
    ァイバセンサにより棒材を検知するように構成したこと
    を特徴とする棒材供給機の棒材検知装置。
JP62129947A 1987-05-28 1987-05-28 棒材供給機の棒材検知装置 Expired - Lifetime JP2527743B2 (ja)

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KR101502639B1 (ko) * 2007-06-21 2015-03-13 시티즌 마쉬나리 미야노 가부시키가이샤 워크 공급 반출 장치 및 이 워크 공급 반출 장치를 갖춘 공작기계

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