JP2525508Y2 - クレーンにおけるブームの過大モーメント検出装置 - Google Patents

クレーンにおけるブームの過大モーメント検出装置

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JP2525508Y2
JP2525508Y2 JP7389691U JP7389691U JP2525508Y2 JP 2525508 Y2 JP2525508 Y2 JP 2525508Y2 JP 7389691 U JP7389691 U JP 7389691U JP 7389691 U JP7389691 U JP 7389691U JP 2525508 Y2 JP2525508 Y2 JP 2525508Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は上下方向に転向可能なブ
ームを有するクレーンのブームに過大なモーメントが作
用したことを検出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、クレーンの作業者は重量物の吊り
上げ荷重と作業半径との関係により決定される吊り上げ
能力の範囲内で作業するためにクレーン作業について講
習又は教育を受けるように労働安全衛生法により義務付
けられている。
【0003】しかし、吊り上げ荷重が0.5トン未満の
クレーンは上記講習等を受けなくても使用できるため、
クレーンの吊り上げ能力を越えて作業を行う場合があ
り、ブーム等が破損してしまう恐れがあった。また車載
クレーンにおいては車両が転倒してしまう恐れがあっ
た。
【0004】これらの点を解消するために、上下に転向
可能なブームを有するクレーン車のブーム起伏用シリン
ダから突出するピストンロッドの先端に固着されたピス
トンを流体の封入された伝動用シリンダ内に摺動可能に
収容し、伝動用シリンダの上端をブームに連結し、伝動
用シリンダ内の流体圧を検出するセンサを伝動用シリン
ダに設け、このセンサの検出出力を電気信号として取出
してブームのモーメントを作業者に報知するように構成
されたクレーン車におけるブームのモーメント検出装置
が開示されている(実開昭56−173591)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記装置では
伝動用シリンダをブーム起伏用シリンダのピストンロッ
ドとブームとの間の大きな荷重のかかる位置に設置しな
ければならず、ピストンと伝動用シリンダの内面との間
にかじりが発生する恐れがあった。また伝動用シリンダ
に封入された流体は高圧になるため、洩出してしまう恐
れがあった。
【0006】本考案の目的は、比較的簡単な構造で故障
がほとんど発生せずかつ的確にブームの過大モーメント
を検出できるクレーンにおけるブームの過大モーメント
検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案の構成を、実施例に対応する図1を用いて説明
する。本考案は、基台12aに固着される支持具13に
旋回可能に立設された主軸14と、主軸14に固着され
上方に延びるブラケット16と、ブラケット16に枢支
されたブーム18と、下端に第1軸41を有し上端又は
上端近傍に第2軸42を有しかつ下端が第1軸41を介
してブラケット16に略上下方向に移動可能に枢支され
上端又は上端近傍が第2軸42を介してブーム18の基
端近傍に枢支され伸縮によりブーム18を上下に転向さ
せるジャッキ19と、基台12a、支持具13又はブラ
ケット16に取付けられたウインチ27と、ウインチ2
7から滑車31を介して配索されウインチ27により繰
出し又は巻取られかつ先端にフック27bが固着された
ワイヤ27aとを備えたクレーンであって、ジャッキ1
9の下方のブラケット16に取付けられ第1軸41の下
端が受け板44を介して上面に着座する弾性体46と、
弾性体46が第1軸41により圧縮され第1軸41が所
定値以上沈込んだことを検出するセンサ47とを備えた
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】クレーン11を使用するときには、ジャッキ1
9を伸長してブーム18を起こし、ブーム18を所望の
斜め上向きに保持する。フック27bに荷物34を吊り
下げ、ジャッキ19を収縮してブーム18を倒すと、モ
ーメントが大きくなって第1軸41が弾性体46を圧縮
しながらブラケット16の長孔16eに沿って下降す
る。更にブーム18を倒してモーメントが過大になる
と、センサ47は第1軸41が所定値以上沈込んだこと
を検出する。
【0009】
【実施例】次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳し
く説明する。図1〜図5に示すように、ダブルキャブト
ラック12の荷台12aの前部にはクレーン11が搭載
される(図5)。このクレーン11は、荷台12aの一
方の側部に固着される支持具13と、支持具13に旋回
可能に立設された中空の主軸14と、主軸14に固着さ
れ上方に延びるブラケット16と、ブラケット16にフ
ランジ17を介して枢支されたブーム18と、ブーム1
8を上下に転向させるジャッキ19とを備える(図
1)。
【0010】支持具13は左側の後輪21のタイヤハウ
ス12b上に基板22を介して固着される(図1及び図
3)。また図4に詳しく示すように、支持具13の上面
には水平にアッパプレート13aが固着され、このプレ
ート13aから所定の間隔をあけた下方の支持具13内
にはアッパプレート13aに平行にインナプレート13
bが固着される。アッパプレート13aの中央には主軸
14の略中央を回動可能に保持する軸受13cが固着さ
れ、インナプレート13bの中央上面には主軸14の下
端を回動可能に保持する軸受13dが固着される。アッ
パプレート13aの上方に位置する主軸14にはウォー
ムホイル24が固着され、ウォームホイル24に噛合す
るウォーム26がアッパプレート13aの上面に固着さ
れた保持具(図示せず)を介して回動可能に取付けられ
る。このウォーム26に一体的に設けられた操作軸26
aの先端は旋回用操作ハンドル23が係止可能に形成さ
れる(図1及び図3)。このハンドル23を操作軸26
aに係止して回転することにより主軸14が旋回するよ
うになっている。またインナプレート13bの下方の支
持具13及び主軸14の上部にはそれぞれ案内車38,
39が回転可能に取付けられる。
【0011】ブラケット16は主軸14の上部に嵌入さ
れて水平に固着されたベースプレート16aと、このベ
ースプレート16a上に立設されたサイドプレート16
bと、ベースプレート16a上に立設されサイドプレー
ト16bに直交しかつ互いに平行に設けられた一対の支
持プレート16c,16dとを有する。また一対の支持
プレート16c,16dの上端には支軸28が架設され
る。またブーム18は角筒状に形成されたアウタブーム
18aとこのアウタブーム18aに引出し可能に収納さ
れたインナブーム18bとを有する。アウタブーム18
aの基端の両側面には互いに平行に一対のプレート17
a,17bからなるフランジ17が固着され、アウタブ
ーム18aはフランジ17の一方のコーナ近傍に支軸2
8を挿通することによりブラケット16に枢支される。
またフランジ17の略中央にはガイド車33が回転可能
に取付けられる。アウタブーム18aの先端近傍には孔
18cが形成され、インナブーム18bの先端近傍及び
基端近傍にはそれぞれブーム固定孔18d,18eが形
成される。孔18cに2個のブーム固定孔18d,18
eのいずれかが一致するようにアウタブーム18aから
インナブーム18bを引出し又は収納し、一致した孔1
8c及びブーム固定孔18d,18eにブーム用ピン3
0を挿通することによりブーム18a,18bの全長が
2段階に変えられるようになっている。またインナブー
ム18bの先端には滑車31が取付けられる(図1及び
図3)。
【0012】ジャッキ19はこの例では多段スクリュジ
ャッキであり、ジャッキ19の下部に突出した操作軸1
9aの先端には延長部材19eの基端が係止し、延長部
材19eの先端は起伏用操作ハンドル32が係止可能に
形成される。このハンドル32を延長部材19eに係止
して回転することによりジャッキ19が伸縮するように
なっている。ジャッキ19の下端には円筒状のパイプ1
9bが水平方向に固着され、このパイプ19bには第1
軸41が回動可能に挿通される。またジャッキ19の上
部には略伏せ椀状のキャップ19cが被せられ、キャッ
プ19cはその上部に水平方向にシャフト19dを挿通
することによりジャッキ19の上端に枢支される。また
キャップ19cの下部には第1軸41に平行にキャップ
19cの両側面に外方に突出する第2軸42が固着され
る(図4)。ジャッキ19の下端はパイプ19b及び第
1軸41を介してブラケット16の略中央に形成された
長孔16eに枢支され、ジャッキ19の上端近傍はシャ
フト19d、キャップ19c及び第2軸42を介してフ
ランジ17の下端に枢支される。ブラケット16の長孔
16eは略鉛直方向に長く形成され、第1軸41は長孔
16eに沿って略上下方向に移動できるようになってい
る(図1及び図3)。
【0013】また、ジャッキ19の下方に位置するベー
スプレート16a上には、下面に敷板43が固着されか
つ上面に受け板44が固着された弾性体46が取付けら
れる。弾性体46はこの例ではゴムにより形成され、弾
性体46の上面はブラケット16の長孔16eの長手方
向に直交するように傾斜して形成される。受け板44上
には第1軸41の下端がジャッキ19に固着されたパイ
プ19bを介して着座するように構成され、敷板43に
は受け板44に向ってプランジャ47bが突出するよう
にセンサ47が取付けられる。このセンサ47はこの例
では常閉のリミットスイッチであり、ケース47aとこ
のケース47aの上端から上方に向って突出するプラン
ジャ47bとを有する。プランジャ47bは図示しない
ばねにより常に受け板44に向って付勢されてケース4
7aに出没可能に設けられる。弾性体46が第1軸41
により圧縮されて第1軸41が所定値以上沈込んだと
き、即ち受け板44が所定値以上下方に移動したとき、
受け板44の下面がプランジャ47bをケース47a内
に押込んで閉じていた接点f,gが開くようになってい
る。左側のタイヤハウス12bの内側の荷台12a上に
は基板22を介してウインチ27が取付けられる。ウイ
ンチ27により繰出し又は巻取られるワイヤ27aは主
軸14内及びブーム18内を通り、案内車38,39、
ガイド車33及び滑車31を介して配索される。またワ
イヤ27aの先端にはフック27bが固着される(図1
及び図3)。
【0014】図1及び図2に詳しく示すように、ウイン
チ27はこの例では電動ウインチであり、ウインチ27
のドラム27cにワイヤ27aを巻取るようにドラム2
7cを正転させるか又はワイヤ27aを繰出すようにド
ラム27cを逆転させるモータ27dを有する。このモ
ータ27dは正逆切換え手段48により正転又は逆転に
切換えられ、この正逆切換え手段48はメイク接点を有
するメインリレー49、正転用リレー51及び逆転用リ
レー52と切換えスイッチ53とを有する。メインリレ
ー49のスイッチ49aの接点aはメインスイッチ54
及び電源56を介して接地され、接点bは正転用リレー
51のスイッチ51aを介してモータ27dの正転用端
子jに接続され、かつ逆転用リレー52のスイッチ52
aを介してモータ27dの逆転用端子kに接続される。
またモータ27dの別の端子mは接地される。メインス
イッチ54を介して電源56に接続されたメインリレー
49のコイル49bは切換えスイッチ53の共通接点c
に接続され、切換えスイッチ53の切換え接点dは正転
用リレー51のコイル51b及びセンサ47のスイッチ
47cを介して接地され、かつ切換えスイッチ53の切
換え接点eは逆転用リレー52のコイル52bを介して
接地される。また、ブーム18に過大なモーメントが作
用してセンサ47の接点f,gが開いたとき、作業者に
報知する報知手段57が荷台12aに設けられ、この報
知手段57はブザー58とランプ59とトランジスタ6
0と抵抗61,62,63とダイオード64とを有す
る。切換えスイッチ53の共通接点cに並列に接続され
たブザー58とランプ59はトランジスタ60のコレク
タ60aに接続され、トランジスタ60のエミッタ60
bは接地される。また共通接点cは抵抗61、ダイオー
ド64、抵抗62及び抵抗63を介して接地される。抵
抗61及びダイオード64間の端子hはセンサ47の接
点fに接続され、抵抗62及び抵抗63間の端子iはト
ランジスタ60のベース60cに接続される。トランジ
スタ60はセンサ47の接点f,gが閉じているときに
所定の電圧より低いLレベルの電圧をベース60c及び
エミッタ60b間に印加し、センサ47の接点f,gが
開いているときに所定の電圧より高いHレベルの電圧を
ベース60c及びエミッタ60b間に印加するようにな
っている。
【0015】右側の後輪のタイヤハウス12c上には基
板40を介して受け具20が立設され、この受け具20
は2本の支柱20a(2本の支柱のうち1本は図示せ
ず)と、支柱20aの上端に水平に固着された下部プレ
ート20cと、下部プレート20c上に立設され互いに
平行に上方に延びて設けられた一対のサポートプレート
20d(2枚のサポートプレートのうち1枚は図示せ
ず)とを有する。下部プレート20cの上面には後述す
るフック27bが係止する逆U字状の被係止具20fが
固着され、一対のサポートプレート20dの略中央部に
は下部プレート20cと平行に受けプレート20gが架
設される。一対のサポートプレート20dの上部と受け
プレート20gによりインナブーム18bの先端が挿入
可能な凹部20hが形成される。アウタブーム18aに
収納されたインナブーム18bの先端が受け具20の凹
部20hに挿入された状態で、アウタブーム18aはキ
ャブ12dのルーフパネル12eの上面に沿って湾曲し
て形成され、その上面はルーフパネル12eの上面とほ
ぼ同一面をなす。またインナブーム18bはこのアウタ
ブーム18a内を摺動可能に湾曲して形成される(図
5)。支持具13、主軸14、ブラケット16、フラン
ジ17及びウインチ27はカバー36により覆われ、受
け具20はカバー37により覆われる(図1及び図
5)。
【0016】このように構成されたクレーンにおけるブ
ームの過大モーメント検出装置の動作を説明する。クレ
ーン11を使用するときには、切換えスイッチ53を接
点e側に切換え、モータ27dを逆転させてワイヤ27
aを弛め、更に受け具20内の被係止具20fからフッ
ク27bを外す。起伏用操作ハンドル32を回転してジ
ャッキ19を伸長しアウタブーム18aを図3の実線矢
印の方向に起こすことにより、インナブーム18bの先
端を受け具20の凹部20hから離脱させる。旋回用操
作ハンドル23を回転してフック27bが荷台12aの
略中央に位置するように主軸14を旋回させた後にジャ
ッキ19を収縮してアウタブーム18aを略水平に保持
し、ワイヤ27aを繰出す。この状態で、ブーム用ピン
30をアウタブーム18aの孔18c及びインナブーム
18bのブーム固定孔18dから抜いてインナブーム1
8bをブーム固定孔18eが孔18aに一致するように
引出し、孔18c及びブーム固定孔18eにブーム用ピ
ン30を挿通する。再びジャッキ19を伸長してブーム
18を起こし、ブーム18を図1に所望の斜め上向きに
保持する。
【0017】図1に示すようにフック27bに荷物34
を吊り下げ、ジャッキ19を収縮して破線矢印の方向に
ブームを倒すと、モーメントが大きくなって第1軸41
が弾性体46を圧縮しながらブラケット16の長孔16
eに沿って下降する。更にブーム18を倒すと、モーメ
ントが過大になり受け板44がセンサ47のプランジャ
47bをケース47a内に押込んでセンサ47の接点
f,gが離れる。この結果、トランジスタ60のベース
60c及びエミッタ60b間にHレベルの電圧が印加さ
れ、コレクタ60a及びエミッタ60b間に電流が流
れ、ブザー58が吹鳴しかつランプ59が点灯するの
で、クレーン11の作業者はブーム18に作用するモー
メントが過大になったこと知ることができる。またこの
状態でワイヤ27aを巻取るために切換えスイッチ53
を接点d側に切換えても、正転用リレー51のコイル5
1bに電流が流れずスイッチ51aが開いたままなの
で、モータ27dは正転せず荷物34を更に吊り上げる
ことはできないが、ワイヤ27aを繰出すために切換え
スイッチ53を接点e側に切換えると、逆転用リレー5
2のスイッチ52aが閉じるので、モータ27dは逆転
して荷物34を荷台12a等に降ろすことができる。
【0018】荷物34を降ろすと、弾性体46が第1軸
41を押上げて受け板44がセンサ47のプランジャ4
7bから離れ、プランジャ47bがケース47aから突
出して接点f,gが閉じる。この結果、トランジスタ6
0のベース60c及びエミッタ60b間にはLレベルの
電圧が印加されるので、コレクタ60a及びエミッタ6
0b間には電流が流れなくなり、ブザー58が停止しか
つランプ59が消灯する。降ろした荷物34をフック2
7bから外し、切換えスイッチ53を接点d側に切換え
ると、正転用リレー51のコイル51bに電流が流れる
ので、スイッチ51aが閉じ、モータ27dが正転して
ドラム27cへのワイヤ27aの巻取りが可能になる。
このように的確にブーム18の過大モーメントを検出で
きるので、ブーム18が破損したり、トラック12が転
倒したりすることはない。
【0019】なお、実施例ではダブルキャブトラックに
搭載されたクレーンを挙げたが、シングルキャブトラッ
クの荷台に搭載されたクレーンでもよい。またクレーン
をトラック以外の車両や車両以外の乗物に搭載してもよ
く、更に乗物以外の場所に設置してもよい。また、実施
例ではゴムにより形成された弾性体を用いたが、圧縮コ
イルばねや板ばね等の弾性体を用いてもよい。また、セ
ンサとして常閉のリミットスイッチを挙げたが、第1軸
の所定値以上の沈込みを検出できればその他のセンサを
用いてもよい。またセンサを弾性体の上面に固着された
受け板の沈込みを検出するように設けるのではなく、第
1軸を直接検出するように設けてもよい。また、実施例
ではアウタブームを上下に転向させるために多段スクリ
ュジャッキを用いたが、これに限らず油圧ジャッキを用
いてもよい。またジャッキの上端近傍をキャップ及び第
2軸を介してフランジの下端に枢支したが、ジャッキの
上端を第2軸を介して直接フランジの下端に枢支しても
よい。更に、実施例ではウインチを基台であるトラック
の荷台に取付けたが、支持具又はブラケットに取付けて
もよい。
【0020】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、基
台に固着される支持具に主軸を旋回可能に立設し、主軸
に固着されたブラケットが上方に延び、ブラケットにブ
ームを枢支し、下端に第1軸を有し上端又は上端近傍に
第2軸を有するジャッキの下端を第1軸を介してブラケ
ットに略上下方向に移動可能に枢支し、ジャッキの上端
又は上端近傍を第2軸を介してブームの基端近傍に枢支
し、ジャッキの伸縮によりブームを上下に転向させ、基
台等に取付けられたウインチから滑車を介してワイヤを
配索し、このワイヤをウインチにより繰出し又は巻取っ
てその先端にフックを固着し、ジャッキの下方のブラケ
ットに取付けられた弾性体の上面に第1軸の下端が受け
板を介して着座し、弾性体が第1軸により圧縮され第1
軸が所定値以上沈込んだことをセンサが検出するので、
比較的簡単な構造でブームに掛るモーメントが過大にな
ったことを的確に検出することができる。この結果、ブ
ームが破損することがなく、車載クレーンにあっては車
両が転倒することがない。また流体を用いたセンサのよ
うに流体が洩れるということがなく故障の発生がほとん
どない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例クレーンにおけるブームの過大
モーメント検出装置を含むクレーンのブームを斜め上方
に転向させかつフックに荷物を吊り下げた状態を示す断
面図。
【図2】ブームの過大モーメントを検出するセンサを含
む電気回路図。
【図3】図5のA−A線断面図。
【図4】図3のB−B線断面図。
【図5】そのクレーンを搭載したトラックの要部斜視
図。
【符号の説明】
11 クレーン 12a 荷台(基台) 13 支持具 14 主軸 16 ブラケット 18 ブーム 19 ジャッキ 27 ウインチ 27a ワイヤ 27b フック 31 滑車 41 第1軸 42 第2軸 44 受け板 46 弾性体 47 センサ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台(12a)に固着される支持具(13)に旋
    回可能に立設された主軸(14)と、 前記主軸(14)に固着され上方に延びるブラケット(16)
    と、 前記ブラケット(16)に枢支されたブーム(18)と、 下端に第1軸(41)を有し上端又は上端近傍に第2軸(42)
    を有しかつ下端が前記第1軸(41)を介して前記ブラケッ
    ト(16)に略上下方向に移動可能に枢支され上端又は上端
    近傍が第2軸(42)を介して前記ブーム(18)の基端近傍に
    枢支され伸縮により前記ブーム(18)を上下に転向させる
    ジャッキ(19)と、 前記基台(12a)、前記支持具(13)又は前記ブラケット(1
    6)に取付けられたウインチ(27)と、 前記ウインチ(27)から前記滑車(31)を介して配索され前
    記ウインチ(27)により繰出し又は巻取られかつ先端にフ
    ック(27b)が固着されたワイヤ(27a)とを備えたクレーン
    であって、 前記ジャッキ(19)の下方のブラケット(16)に取付けられ
    前記第1軸(41)の下端が受け板(44)を介して上面に着座
    する弾性体(46)と、 前記弾性体(46)が前記第1軸(41)により圧縮され前記第
    1軸(41)が所定値以上沈込んだことを検出するセンサ(4
    7)とを備えたことを特徴とするクレーンにおけるブーム
    の過大モーメント検出装置。
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JPH0537882U (ja) 1993-05-21

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