JP2525149Y2 - ガス開閉器における絶縁スペサー - Google Patents

ガス開閉器における絶縁スペサー

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JP2525149Y2
JP2525149Y2 JP1988123611U JP12361188U JP2525149Y2 JP 2525149 Y2 JP2525149 Y2 JP 2525149Y2 JP 1988123611 U JP1988123611 U JP 1988123611U JP 12361188 U JP12361188 U JP 12361188U JP 2525149 Y2 JP2525149 Y2 JP 2525149Y2
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俊和 安藤
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日本▲高▼圧電気株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は充電部となる棒状の電源側固定電極をアース
のケースに対して絶縁支持するための絶縁スペサーの改
良に係り、特に電路開放時の消弧済みの消弧性ガスによ
り同スペサーの表面が汚損されて絶縁低下を招かないよ
うに工夫したものである。
〔従来技術〕
従来、電源側ブッシングの中心部に、固定電極をケー
ス内に突出的に備えた中心導体を設け、ケース内には可
動電極を前記固定電極に接離可能に設けると共に該可動
電極側には、その開放時に固定電極側に向って消弧ガス
を吹付けるようにし、更に、前記電源側ブッシングと中
心導体との空間部を遮蔽する絶縁スペサーをケースに固
着して設けたものがある。
〔本考案が解決しようとする課題〕
ところで、前記の絶縁スペサーは、電路の開放時、可
動および固定の両電極間で発生するアークに対して吹付
けられた消弧性ガスの消弧済みガスによってその表面側
が汚損されると、同スペサーの表面が徐々に絶縁低下す
る。そして、ついには閃絡(地絡)事故へと発展する。
そのため、この事故防止策としては、絶縁スペサーの表
面の絶縁距離(絶縁スペサーにおける充電部−大地間の
絶縁距離)を長くする必要がある。そのため、従来、絶
縁スペサーの形状(直径)を大きくしたり、表面に凹凸
等を形成しているが、同スペサーが依然としてアークの
発弧点である固定電極の先端近傍に設けられているため
上記手段ではやはり充分な絶縁対策とはならない。
そこで本考案は簡易な構造で絶縁低下を極力防止でき
る絶縁カバーを提案することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は前記の課題を解決するために、電源側ブッシ
ングの中心部に、固定電極をケース内に突出的に備えた
中心導体を設け、ケース内には可動電極を前記固定電極
に接離可能に設けると共に該可動電極側には、その開放
時に固定電極側に向って消弧ガスを吹付けるようにし、
更に、前記電源側ブッシングと中心導体との空間部を遮
閉する絶縁スペサーをケースに固着して設けたものにお
いて、 前記絶縁スペサーを、ケースに固着するための鍔状取
付部と、該取付部の内周に形成した前記充電部の中心導
体に対して近接対向する環状金属片を囲む遮蔽部と該遮
蔽部に連接して前記可動電極側と反対側方向に突出させ
た筒状部と、該筒状部の突出側端部から内部側へ折り返
して前記中心導体の外面に弾力的に当接させた折り返し
部とにより形成したことを特徴とするものである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づき具体的に説明す
る。
1は電源側ブッシングを示す。2は磁器製の碍管であ
り、そのフランジ状に形成した基部2aを押さえ金具3を
介してケース6に固設したボルト4及びナット5により
ケース6の外面に押圧固定されている。7はEPT等のゴ
ムからなる絶縁キャップであり、その鍔部7aが上記基部
2aの裏面とケース6の外面との間に介在されている。8
は碍管2に対しその内面に空間を介して挿通したアルミ
ナ磁器よりなる短筒碍管であり、そのケース側の外周面
8aとケース貫通穴の取付部6aとの間をコバールからなる
環状金属片9によって封着している。また、同碍管のケ
ース外方向に突出する前端面8bと後述の中心導体10との
間を環状金属片11によって封着している。10は上記短筒
碍管8さらにはその外周に配置した碍管2に対して挿通
配置した棒状の中心導体であり、同導体のケース内に位
置する先端には固定電極12が一体にネジ連結により固設
されている。13は碍管の貫通孔2bの内段部2cのケース内
側に位置するようにして中心導体10のネジ部10aに螺挿
した位置決めナット、14は同導体に嵌装した回止め金
具、15は同じく同導体に嵌装したチューリップ形接触子
の中継導体、16はストレスコーン状の絶縁物17の凹状の
嵌合溝17aを碍管2の先端外周面2dに接着した口出し
線、18はその一端が口出し線の芯線19と圧着接続した接
続用スリーブであり、他端の内周面のネジ部18aが導体
のネジ部にネジ連結されると共にさらにその外周面が上
記中継導体15に接触している。20は中継導体の内底面15
aとスリーブ18の内端面との間に介挿された通電用ブッ
シュ、21は電界緩和リングで、前記絶縁キャップの内面
に設けられている。22は環状金属片11の外周面と位置決
めナット13の外周面を覆うようにしたEPTゴムからなる
絶縁キャップである。なお、上記絶縁キャップ7と22と
はその取付に対して内部にはグリース24が充填される。
次に25は鍔付帽子型に形成した、例えばエポキシ樹脂
等からなる絶縁スペサーであり、同スペサーは、短筒碍
管のケース内側の開口部8c及びケース6の一部さらには
環状金属片9を覆うようにしてその鍔状の取付部25aを
ケース内面にネジ着すると共にさらにその中央部を短筒
碍管8の内周面に沿ってケース外方向に延長形成して筒
状部25bとし、その先端に貫通穴25cと内方に折り曲げた
折り返し部25dとを設け、そしてこの貫通穴25cを中心導
体の外周面に嵌挿させると共にその折り返し部25dを同
導体の外周面に弾力的に密着させて取り付けている。つ
まりスペサー25はその筒状部25bの先部(貫通穴)をケ
ース外方向に大きく延長して一方のアーク発弧点である
固定電極12の先端からなるべく離間させるようにしてい
る。尚、該スペサー25における折り返し部25dは、ケー
ス6内に封入された消弧性ガスが、該折り返し部25dと
中心導体10とのわずかな隙間を通じて短筒碍管8内の空
間部にも流入するようになっている。
26は消弧装置、27はエポキシ樹脂のピストン、28はエ
ポキシ樹脂のシリンダー、29はピストンと一体のチュー
リップ型の可動電極、30は可動電極28の取付台、31は取
付金具、32はコイルバネ、33はエポキシ樹脂のノズル、
34はエポキシ樹脂のノズルカバー、35はノズルとノズル
カバーとの両者で形成するガス流通路、39は可動電極29
と一体のガイド棒、40はガイド棒と負荷側の固定電極41
との間を転がり自在に介在したローラ電極、42はガイド
棒の負荷側固定電極側に設けた脱落防止金具、43は負荷
側ブッシングであり、負荷側においてはシリンダー28の
後部28aが電源側における絶縁スペサーの役目をしてい
る。36はピストンと一体の動作板であり、同板は連動軸
37、レバー38等の操作機構を介して電路開閉用の操作ハ
ンドル(特に図示していない)に連結されている。つま
り操作ハンドルを開放操作すると、動作板36と共にピス
トン27とノズル33と可動電極29が一体に後方に移動し、
それに伴ってシリンダー28内の消弧性ガス44が圧縮さ
れ、ついには可動電極29が固定電極12から離脱する。そ
して両電極間で発生するアークに対し消弧性ガス44がガ
ス流通路35を経て同アークに吹き付けられ消弧される。
そして消弧済みガスはケース内面に拡散する。
〔考案の効果〕
以上のように本考案は、絶縁スペサーに、中心導体の
外周面と離間する筒状部を形成し、その先端部で中心導
体の外周面を当接保持する構成とした結果、絶縁スペサ
ーにおける中心導体との接触位置からケースとの接触位
置までの距離を長く形成できるため、絶縁スペサーの形
状を特別に大きくすることなく絶縁距離を大きくするこ
とができる。この種のガス開閉器においては、充電部側
の中心導体に対し、これに近接して対向するアース(ケ
ース)側の環状金属片において電界集中が起こる。即
ち、雷サージ等の異常の高電圧が侵入してくると充電部
側の中心導体とアース側の環状金属片との間で閃絡が発
生しやすくなる。発生するとその際のアークエネルギー
によりケース破壊事故やブッシング破壊事故を招いたり
する。従って電界集中が起こるアース側の環状金属片付
近の電界を緩和し、上記閃絡が起こらないようにしなけ
ればならない。かかる対策としてこの考案では絶縁スペ
ーサに環状金属片を囲む遮蔽部を設けて同金属片付近の
電界を緩和し、上記閃絡が起こらないようにしている。
又ケース内に充填する消弧性(SF6)ガスは、ブッシ
ング内にも確実に充填されなければその部分において、
絶縁低下が起こり、雷サージ等により、その部分での絶
縁破壊が生じ易くなる。つまりブッシング部において、
上記折り返し部が中心導体の外周面と接触(当接)する
先の部分(短筒硝管内の空間部)に対してもケース内と
同様に消弧性ガスが充填されることが必要である。かか
る点本願では折り返し部を中心導体に対し一体的に固着
するのではなく、上記折り返し部が中心導体と接触する
よりもさらに先の部分に対するガス流通を妨げないよう
に、その折り返し部を中心導体の外周面に対し弾力的に
当接させた構成としている。
【図面の簡単な説明】
第1図はガス開閉器の電源側ブッシング部における断面
図、第2図及び第3図は夫々絶縁キャップの断面図、第
4図は絶縁スペサーの上半部を断面とした正面図、第5
図は第4図の左側面図、第6図は第4図の右側面図であ
る。 1……電源側ブッシング、6……ケース、10……中心導
体、12……固定電極、25……絶縁スペサー、25a……取
付部、25b……筒状部、25c……貫通穴、25d……折り返
し部、29……可動電極、44……消弧性ガス

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源側ブッシング(1)の中心部に、固定
    電極(12)をケース(6)内に突出的に備えた中心導体
    を設け、ケース内には可動電極(28)を前記固定電極に
    接離可能に設けると共に該可動電極側には、その開放時
    に固定電極側に向って消弧ガスを吹付けるようにし、更
    に前記電源側ブッシングと中心導体との空間を遮蔽する
    絶縁スペサーをケースに固着して設けたものにおいて、 前記絶縁スペサー(25)を、ケースに固着するための鍔
    状取付部(25a)と、該取付部の内周に形成した前記充
    電部の中心導体(10)に対して近接対向する環状金属片
    (9)を囲む遮蔽部(25e)と該遮蔽部に連接して前記
    可動電極側と反対側方向に突出させた筒状部(25b)
    と、該筒状部の突出側端部から内部側へ折り返して前記
    中心導体(10)の外面に弾力的に当接させた折り返し部
    (25d)とにより形成したことを特徴とするガス開閉器
    における絶縁スペサー。
JP1988123611U 1988-09-21 1988-09-21 ガス開閉器における絶縁スペサー Expired - Lifetime JP2525149Y2 (ja)

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JPS57130914U (ja) * 1981-02-09 1982-08-14
JPS5840711U (ja) * 1981-09-14 1983-03-17 日本電信電話株式会社 光フアイバ心線の余長処理部
JPS6012212U (ja) * 1983-07-05 1985-01-28 住友電気工業株式会社 壁貫用ガスプツシング

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