JP2525093B2 - 保線車両用障害物位置検出方法 - Google Patents
保線車両用障害物位置検出方法Info
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- Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
Description
て、該保線の不能箇所と可能箇所とをあらかじめ自動的
に検出し、保線不能箇所における保線手段の誤動作を防
止して、軌道の障害物や地下埋設物の損傷を防止すると
共に、地上操作を簡便にして保線作業の自動化を計るこ
とができる保線車両用障害物位置検出方法に関する。
た走行および運転を得るために、定期的に、レールの高
低,水準の修正や、枕木の下面に敷設したバラストを突
き固めたり、バラスト道床の表面を締め固めたりその形
状を整えたりするいわゆる保線作業が必要である。
る装置を搭載した保線車両(マルチフ゜ルタイタンハ゜)を鉄道軌道上
を走行させて適宜行なっていた。
のATS装置等の配線,ケーブル物や、分岐器,ガード
レール等の障害物が存在するため、保線車両および保線
作業装置がこれらの障害物と干渉しないように、前記保
線作業を回避しなければならないもので、障害物が存在
する位置には事前に目印を設けて、この目印を前記保線
車両の操縦者が確認して該地点の作業を回避するか、地
上の作業者が保線車両の進行に追従して、保線車両の操
縦者へ回避の指示を与えつつ保線作業を行なっていた。
よる保線作業は、列車の運行本数が減少する深夜工事で
あることも合わせて、作業者は、この保線不能箇所を見
落とすことがしばしば生じ、これに起因する保線作業装
置の誤動作が発生して、軌道の障害物や地下埋設物ある
いはレールを損傷したり、保線車両を破損したりする事
故が起こる。
るためには、障害物等の監視を行なう専従の地上作業者
が多数必要となるものであるが、これら地上作業者同士
あるいは車両操作員との連絡ミスが生じて、前記同様な
事故を誘発すると共に、この保線作業は、騒音や粉塵等
の悪環境下であって健康衛生上好ましくなく、保線車両
の近隣において絶えず作業しているので、地上作業者が
多人数になるほど該車両への接触や引き込まれる事故が
多発し、これにより大きな労働災害を引き起こすおそれ
もあった。
なされたもので、鉄道軌道の保線において、該保線の不
能箇所と可能箇所とをあらかじめ自動的に検出し、保線
不能箇所における保線手段の誤動作を防止して、軌道の
障害物や地下埋設物の損傷を防止すると共に、検出のた
めのマークの付設する地上操作を簡便にして、保線作業
の自動化を計ることができる保線車両用障害物位置検出
方法を提供することを目的としている。
ための本発明の手段は、レール持ち上げ装置と、線路突
き固め装置と、道床バラスト整正装置とからなる保線手
段を搭載し、鉄道軌道上を走行して適宜保線作業を行な
う保線車両にあって、あらかじめ、前記鉄道軌道におけ
る障害物位置の前後に該鉄道軌道面より高明るさの色を
有するマークを施し、保線車両の鉄道軌道走行時におい
て、保線車両へ、前記保線手段より最先位置に配設した
検知カメラからなるマーク検出手段により鉄道軌道面を
読み取らせ、該マーク検出手段が読み取った画像を電気
信号に変換して、鉄道軌道面とマークとに定められた明
暗差を生じたとき、付設されたマークの位置を検出させ
る保線車両用障害物位置検出方法にある。
作用を奏する。あらかじめ、鉄道軌道の障害物位置には
該鉄道軌道面より高明るさの色を有するマークを設けて
おくもので、この状態において軌道上に保線車両を走行
させれば、レール持ち上げ装置と、線路突き固め装置
と、道床バラスト整正装置とからなる保線手段により適
宜保線作業が行なわれる。
設した検知カメラからなるマーク検出手段により鉄道軌
道面を読み取らせている。
気信号に変換されるもので、付設したマークへ走行する
保線車両が位置すると、鉄道軌道面とマークとには定め
られた明暗差を生ずるので、この電気信号が検出信号と
なって、あらかじめ付設されたマークの位置を検出す
る。
る各作動がなされる。
行する保線車両は通過して保線手段が動作されないもの
で、このマーク位置に存在する障害物や地下埋設物を保
線手段が干渉しないものである。
出方法の実施の一例を図面に基づいて説明する。
ルの高低,水準の修正や、枕木の下面に敷設したバラス
トを突き固めたり、バラスト道床の表面を締め固めたり
その形状を整えたりする、いわゆる、保線作業を行なう
保線車両の保線手段を適宜自動制御させるためのもので
あって、該自動制御手段は、保線車両1と、該保線車両
1に搭載した保線手段2と、マーク検出手段3と、走行
距離測定手段4と、情報処理手段5と、作業自動制御手
段6とにより基本的に構成される。
すように、従来公知のマルチプルタイタンパが用いられ
るもので、前部および後部の運転室に操作員がそれぞれ
乗務している。
別に行なうもので、前記保線車両1の略後半部におい
て、鉄道軌道すなわちレール7へ対抗して搭載され、進
行方向においてその前側にレール持ち上げ装置8を、次
に、線路突き固め装置9を、そして、道床バラスト整正
装置10をそれぞれ配設してある。
道7の障害物11の位置に設けたマーク12を読み取って検
知信号を発するもので、検知カメラ13と視覚コントロー
ラ14とにより構成され、前記保線車両1の進行方向にお
いて、前記保線手段2より最先にすなわち該保線車両1
の前端部に取り付けてある。
において保線作業に支障を来する不能区間、すなわち、
前記障害物11の位置に付設されるもので、例えば、レー
ル持ち上げ装置8の作動制御するときは、図2において
符合aで示すように、レール7の継目で該レール7の持
ち上げに支障が生ずるときは、符合pにより示される作
業進行方向に向かって右側レールの頭部側面においてそ
の外側へ、前記レール7の継目を挾んで前後二箇所に、
白ペイント(検知カメラ13による映像計測において、そ
の明暗差がはっきりするものであれば、他の色を用いて
も良い。)にて幅8cm前後の帯状に書き込むものであ
る。
ときは、図2において符合bで示すように、レール7の
下部において地中に障害物11が埋設されている場合は、
符合pにより示される作業進行方向に向かって左側レー
ルの頭部側面においてその外側へ、前記同様に、障害物
11を挾んで前後二箇所に設ける。
囲がそれぞれ異なるため、必ず該不能部の始まりとその
終わりとをマーキングして範囲を設定しておくことが好
ましい。
設けたマーク12を自動的に読み取るもので、例えば、立
石電機(株)社製の3Z4SP-S1タイプのものを用いるもの
であって、この検知カメラ13内のイメージセンサでとら
えた前記したマーク12の画像は、横256 画素,縦242 画
素の点として1/60秒ごとに直列の電気信号とし、視覚コ
ントローラ14へ専用複合ケーブルを通じて送信される。
カメラ13より送られる電気信号、すなわち、入力画像を
基準とする、ある明るさより明るい部分と、暗い部分と
に置き直し、明るい部分の画素数を1/60秒ごとに計測し
て、マークの位置を検出するものである。
15に連係させたロータリエンコーダを用いて、前記マー
ク検出手段3の信号により起動し前記マーク12位置から
の保線車両1の移動量を測定して、そのパルス信号を情
報処理手段5へ供給する。
出手段3および走行距離測定手段4から供給されてくる
信号を受け入れ、前もってマイクロシーケンサに入力さ
れたプログラムによって処理し、情報表示装置16および
キャンセルスイッチボックス17を介して作業自動制御手
段6へ起動信号を送り出す。
おける運転室に設けてあって、保線作業不能箇所を検知
してから、保線車両1の移動状態と、前記した保線手段
2における希望装置が前記保線作業不能箇所への到達状
態を、グラフィクパネルにてLED 表示し乗務した操作員
が視覚確認するものである。
処理手段5からの信号により、前記した保線手段2の各
装置8,9,10の運転開始または停止を制御するもの
で、レール持ち上げ装置制御回路と、線路突き固め装置
制御回路と、道床バラスト整正装置制御回路とにより構
成される。
セルするためのスイッチが前記ボックス17にそれぞれ設
けられている。
を設けてあるもので、前記したレール持ち上げ装置8と
線路突き固め装置9との作業状態は、運転室において乗
務する操作員には確認が困難であるため、これらレール
持ち上げ装置8と線路突き固め装置9との近傍の左右
に、一対の監視カメラ19,19 と20,20 (図面においては
一方のみを示す)とを設置して、カメラ電源ユニット21
と、4画面マルチユニット22とを介して運転室に設置し
た4分割方式のテレビモニター23により、前記した保線
手段2の作業状況を操作員が監視する。
おける前部または後部の運転室に据え付けた制御ボック
スで、レール7におけるカントおよびライニングの設定
と操作制御を、従来、そのつど手動により行なっていた
ものを自動的に行なうものである。
なうレール7における曲線部の緩和曲線の曲線長と、カ
ント量を事前に測定しておき、この数値を該制御ボック
ス24におけるディジタル設定器25,26へ入力するもので
あって、例えば、緩和曲線長40m,カント量40mmを計測
して設定したものとし、図6および図8を参照してその
動作を説明する。
レール7のBTC(緩和曲線入口)へ到達したとき、カ
ント調整開始ボタン29を押すと、前記入力した数値にし
たがって、レール持ち上げ装置8の把持部が設定高さに
おいてレール7を保持し、次に、線路突き固め装置9に
より希望のタンピングが、レール7の曲線部において順
次一定間隔に行なわれる。
おいてBCC(円曲線入口)に到達すると、カント量が
一定となり保線作業も続行される。
C(円曲線出口)に到達したとき、カント調整開始ボタ
ン29を押すと、前記同様に、前記入力した数値にしたが
ってレール持ち上げ装置8の把持部が設定高さにおいて
レール7を保持し、次に、線路突き固め装置9により希
望のタンピングが、レール7の曲線部において順次一定
間隔に行なわれる。
なうレール7における緩和曲線の緩和曲線長とライニン
グ補正値を事前に測定しておき、この数値を該制御ボッ
クス24におけるディジタル設定器27,28へ入力するもの
であって、例えば、緩和曲線長40m,ライニング補正値
4.0mm を計測して設定したものとし、図7を参照してそ
の動作を説明する。
レール7のBTC(緩和曲線入口)へ到達したとき、ラ
イニング調整開始ボタン30を押すと、前記入力した数値
にしたがってレール持ち上げ装置8の把持部が設定高さ
においてレール7を保持し、次に、線路突き固め装置9
により希望のタンピングが、レール7の曲線部において
順次一定間隔に行なわれる。
おいてBCC(円曲線入口)に到達すると、ライニング
量が一定となり保線作業も続行される。
C(円曲線出口)に到達したとき、ライニング調整開始
ボタン30を押すと、前記と同様に、前記入力した数値に
したがってレール持ち上げ装置8の把持部が設定高さに
おいてレール7を保持し、次に、線路突き固め装置9に
より希望のタンピングが、レール7の曲線部において順
次一定間隔に行なわれる。
ル7の所定間隔に付したカント設定値あるいはライニン
グ補正値を、保線車両1に乗車した作業者または地上作
業者が、該位置を通過ごと読み取る面倒な作業がなくな
り、そのカント設定あるいはライニング補正の精度も大
幅に向上する。
位置検出方法は、その障害物位置の表示が、鉄道軌道に
おける障害物位置の前後に該鉄道軌道面より高明るさの
色を有するマークを施すだけの簡単な作業であるため、
保線作業を行なう事前準備がきわめて簡略化されて作業
者への労働負担が軽減されると共に、このマークの検出
も、検知カメラからなるマーク検出手段によるので、検
出位置の明暗差を検出するだけでマークの認識ができる
ため、マークの付設やその検出に高精度の装置や付帯設
備が不要となって、低コストに装置の製作が可能となる
ばかりかメンテナンスも容易に行なえる格別な効果を奏
するものである。
の実施の一例の概要を示す説明図である。
である。
である。
である。
ニング自動制御ボックスの正面図である。
動例を示す説明図である。
グ作動例を示す説明図である。
置の例を示す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】レール持ち上げ装置と、線路突き固め装置
と、道床バラスト整正装置とからなる保線手段を搭載
し、鉄道軌道上を走行して適宜保線作業を行なう保線車
両にあって、あらかじめ、前記鉄道軌道における障害物
位置の前後に該鉄道軌道面より高明るさの色を有するマ
ークを施し、保線車両の鉄道軌道走行時において、保線
車両へ、前記保線手段より最先位置に配設した検知カメ
ラからなるマーク検出手段により鉄道軌道面を読み取ら
せ、該マーク検出手段が読み取った画像を電気信号に変
換して、鉄道軌道面とマークとに定められた明暗差を生
じたとき、付設されたマークの位置を検出させることを
特徴とする保線車両用障害物位置検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3229352A JP2525093B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 保線車両用障害物位置検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3229352A JP2525093B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 保線車両用障害物位置検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649802A JPH0649802A (ja) | 1994-02-22 |
JP2525093B2 true JP2525093B2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=16890821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3229352A Expired - Lifetime JP2525093B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 保線車両用障害物位置検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2525093B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106687352B (zh) * | 2014-06-30 | 2018-04-20 | 哈斯科技术有限责任公司 | 具有无人驾驶车辆的引导铁路车辆以及方法 |
AT519739B1 (de) * | 2017-05-12 | 2018-10-15 | Plasser & Theurer Export Von Bahnbaumaschinen Gmbh | Verfahren zum Steuern einer Gleisbaumaschine |
JP7157965B2 (ja) * | 2018-06-05 | 2022-10-21 | 株式会社高萩自工 | 線路保守用車両 |
CN116695501B (zh) * | 2023-08-07 | 2023-12-15 | 中国铁建高新装备股份有限公司 | 检测铁路道岔的方法、装置、及电子设备、存储介质 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0617562B2 (ja) * | 1988-10-03 | 1994-03-09 | 西日本旅客鉄道株式会社 | マルタイの自動制御装置 |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP3229352A patent/JP2525093B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0649802A (ja) | 1994-02-22 |
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