JP2524771B2 - 周波数変換装置 - Google Patents

周波数変換装置

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JP2524771B2 JP62248577A JP24857787A JP2524771B2 JP 2524771 B2 JP2524771 B2 JP 2524771B2 JP 62248577 A JP62248577 A JP 62248577A JP 24857787 A JP24857787 A JP 24857787A JP 2524771 B2 JP2524771 B2 JP 2524771B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、交流−直流−交流変換装置即ち周波数変換
装置に関し、更に詳細には、整流出力を平滑するための
直流フイルタを除去又は小型化することが出来る周波数
変換装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の周波数変換装置は、交流を直流に変換する整流
器と、この整流器の出力を平滑するDC(直流)フイルタ
と、DCフイルタから得られる直流を交流に変換するため
の逆変換器(インバータ)とから成る。なお、DCフイル
タは一般にチヨークコイルと電解コンデンサとから成
り、次の3つの機能を有している。
(1)整流器より出力される脈流を平滑する。
(2)逆変換器が逆変換動作をすることによつて直流入
力側に流れるリプル電流を吸収する。
(3)回生電流を吸収する。
ところで、DCフイルタを構成する電解コンデンサの寿
命は、他の構成部品に比較して短く、周波数変換器の製
品寿命は、電解コンデンサの寿命で決まる。また、チヨ
ークコイルの鉄心部は、流す電流の周波数成分の低下に
従つて大型になる。このため、周波数変換器からCDフイ
ルタを除去すること又はDCフイルタを小型化することが
出来れば好都合である。
電解コンデンサを除去してリプルを有する直流をPWM
インバータに入力させ、リプルを補償するようにPWMイ
ンバータを制御して正弦波出力を得る方式が特開昭60-1
87263号公報及び特開昭60-191468号公報に開示されてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記公報には、PWM三相インバータのスイツ
チング素子を予め決められたスイツチングパターン(単
位ベクトルデータの配列)に基づいて三相を一括制御す
ることについての記載はない。
そこで、本発明の目的は、ベクトルに基づいて逆変換
回路を制御して近似正弦波を得る周波数変換装置におい
て、逆変換回路の入力側の平滑フイルタを除去すること
又は小型化することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本発明は、実施例を示す図
面の符号を参照して説明すると、正弦波交流電圧をリプ
ル成分を含む直流電圧に変換する整流回路4と、前記整
流回路4に接続されており、且つ前記整流回路4から得
られた電圧を複数のスイッチング素子によってパルス幅
変調状態に断続することによって交流電圧に変換するよ
うに形成されている逆変換回路5と、前記逆変換回路5
に平滑された直流電圧を供給した時に前記逆変換回路5
から近似正弦波電圧を得ることができるように前記複数
のスイッチング素子を一括制御するための有値電圧ベク
トルデータと零電圧ベクトルデータとが書き込まれてい
る第1及び第2のメモリM1、M2と、前記整流回路4の出
力電圧のリプル成分を検出するリプル検出回路25と、前
記第1及び第2のメモリM1、M2から前記有値電圧ベクト
ルデータと前記零電圧ベクトルデータとを所定の順番で
それぞれ読み出すためのアドレスカウンタ10と、前記第
1のメモリM1の前記有値電圧ベクトルデータと前記第2
のメモリM2の前記零電圧ベクトルデータとを選択的に送
出するためのものであって、前記リプル検出回路で検出
されたリプル成分が大きくなるに従って前記零電圧ベク
トルデータの選択出力期間が長くなるように形成されて
いるデータ選択制御手段11〜16と、前記データ選択制御
手段で選択されたデータに基づいて前記逆変換回路5の
前記複数のスイッチング素子をオン・オフ駆動するため
の駆動回路8とを備えた周波数変換装置に係わるもので
ある。なお、前記データ選択制御手段は、第1図のAND
ゲート11、ORゲート12、ANDゲート13。比較器14、NOT回
路15、割算機16に対応している。
[作用] 本発明では、整流回路4の出力段に平滑用コンデンサ
を接続しないか又はこれを小容量とすることによってリ
プル成分を含む直流を逆変換回路5に供給している。従
って、平滑用コンデンサを設けない分又は小容量にした
分だけ、装置の小型化及び低コスト化が達成される。リ
プル成分を含む直流を逆変換回路に供給し、従来通りに
逆変換回路を動作させると近似性の良い正弦波出力を得
ることが不可能になる。これに対し、本発明ではリプル
成分を検出し、これに基づいて零電圧ベクトルデータを
出力する期間を制御しているので、リプル成分の有無に
無関係に近似性の良い正弦波出力を得ることができる。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例に係わる周波数変換装置を説明
する。商用電源に接続される三相交流電源線1、2、3
には、ダイオードD1〜D6をブリツジ接続した三相全波整
流回路4が接続されている。全波整流回路4の出力段に
はリプルを除去するためのフイルタは接続されておら
ず、逆変換回路3即ちインバータ回路のスイツチングに
よる高周波ノイズを除去するための1〜2mH程度のリア
クトル6と5μF程度の高周波ノイズバイパス用コンデ
ンサ7が接続されている。
PWM制御可能な三相インバータ5はトランジスタから
成るスイツチング素子A1、A2、B1、B2、C1、C2をブリツ
ジ接続し、各スイツチング素子にダイオードDを並列接
続したものである。6個のスイツチング素子A1〜C2は、
駆動回路8から供給される制御信号に応答してオン・オ
フ動作する。なお、インバータタ5の上側の3つのスイ
ツチング素子A1、B1、C1と下側の3つのスイツチング素
子A2、B2、C2とは、互いに逆に動作するので、一方の制
御を特定すれば、インバータ全体の制御が特定される。
ここでは、ROM(リードオンリーメモリー)9から読み
出される第1、第2、及び第3の信号A、B、Cにより
インバータ制御状態を特定し、信号A、B、Cが高レベ
ル即ち論理“1"の時にスイツチング素子A1、B1、C1がオ
ン、低レベル即ち論理“0"の時にスイツチング素子A1
B1、C1がオフとする。
ROM9はインバータ5をPWM制御するためのPWMスイツチ
ングパターン(単位ベクトルデータ)を予め書き込んだ
第1のメモリM1と、ゼロベクトルを書き込んだ第2のメ
モリM2と、速度調整データを書き込んだ第3のメモリM3
とを有する。各メモリM1〜M3は例えば0〜511までの512
アドレスを夫々有し、夫々カウンタ10の9ビツトの2進
出力ラインの値でアドレス指定される。第1のメモリM1
の有値ベクトルと第2のメモリM2のゼロベクトルとは同
時に出力されず、択一的に出力される。この択一的制御
を行うために、第1のメモリM1の3ビツトの出力ライン
は第1のANDゲート11とORゲート12とを介して駆動回路
8に接続され、第2のメモリM2の3ビツトの出力ライン
は第2のANDゲート13とORゲート12とを介して駆動回路
8に接続され、第1のANDゲート11は第1の比較器14の
出力によつて制御され、第2のANDゲート13は第1の比
較器14の出力に接続されたNOT回路15の出力で制御され
ている。なお、第1図では図示の都合上、第1及び第2
のメモリM1、M2の出力ライン、第1及び第2のANDゲー
ト11、13の出力ライン、及びORゲート12の出力ラインを
1本の線で示されているが、これ等は電圧ベクトルを示
す3つの信号A、B、Cを伝送する3本(3ビツト)の
信号線から成る。後述から明らかになるように第1及び
第2のメモリM1、M2の有値ベクトルとゼロベクトルに基
づく逆変換回路5のスイツチング素子A1〜C2の制御の原
理は、特願昭61-47875号に開示されているものと同一で
ある。
駆動回路8は3つのNOT回路を含み、入力する信号
A、B、Cはスイツチング素子A1、B1、C1の各ベースに
供給し、NOT回路で信号A、B、Cを反転した信号をス
イツチング素子A2、B2、C2の各ベースに供給する。
第1の比較器14は第1のメモリM1の有値ベクトルを選
択するか、第2のメモリM2のゼロベクトルを選択するか
を示す2値出力を発生するものであり、この非反転入力
端子はリプル補償用割算器16を介して電圧指令信号ライ
ン17に接続され、反転入力端子は速度補償用変調回路18
を介して20kHzの三角波発生回路19に接続されている。
アドレスカウンタ10の入力端子はANDゲート20を介し
て4MHzのクロツク発振器21に接続されている。ANDゲー
ト20はクロツク信号の通過を制御するものであり、この
もう一方の入力端子は第2の比較器22に接続されてい
る。
第2の比較器22の非反転入力端子は周波数指令信号ラ
イン23に接続され、反転入力端子は変調回路18を介して
三角波発生回路19に接続されている。次に動作原理及び
各部を更に詳しく説明する。
〔動作原理〕 完全に平滑された直流電圧を供給する直流電源に接続
された三相電圧型インバータにおいて各相電圧の和、Va
+Vb+Vc=0に中性点電圧を選べばこれらの瞬時値は空
間ベクトル V=2/3(Va+Vb・e−j2π/3+Vc・e−j4π/3) として定義される瞬時空間ベクトルで表すことができ
る。インバータのスイツチング状態により、出力の瞬時
空間電圧ベクトルは計8種類ある。そのうちの2つV
0(000)、V7(111)は出力が短縮されるため零電圧ベ
クトルである。出力に正弦波対称三相交流を得るために
は、電圧ベクトルを時間積分したベクトル即ち磁束ベク
トルの軌跡も円にならなければならないから、電圧ベク
トルが円に沿うようにインバータのスイツチが選ばれ
る。またベクトルが一定速度で進んだとしても第4図の
0度の所は30度の所よりもスイツチング回数が多いため
に、直流電圧に比例した速度で回転する磁束ベクトルの
軌跡は、第4図の30度の部分で早く、0度の部分で遅く
なり、完全な正弦波が得られない。磁束ベクトルの速度
の速くなる部分は第4図で30度、90度、150度、210度、
270度、330度の部分であり、速度の遅くなる部分はこれ
等の中間部分である。従つて、この速度分布は三相イン
バータ出力の三相全波整流波形のようになる。そこで、
第1図では第3のメモリM3に、第5図(A)に示す逆変
換回路5の出力電圧の三相全波整流波形に対応する5ビ
ットのデータaが書き込まれている。磁束ベクトルを一
定速度で回転させるためには電圧ベクトルの進む速さを
第5図(A)の三相全波整流波形の逆数に従うように変
調してやればよい。この電圧ベクトルの速度変調は、第
1図では変調回路18に乗算DA変換器(M・D/A)を使用
し、三角波発生器19から与えられる一定振幅の三角波を
第5図(B)の三角波信号bに示すように変調し、これ
を第2の比較器22に入力させ、第5図(B)の周波数指
令信号cと比較することによつて第5図(D)に示す比
較出力を形成し、これをANDゲート20に与え、第5図
(D)の比較出力が高レベルの期間のみ第5図(E)に
示す如くクロツク信号を通過させ、これをアドレスカウ
ンタ10に加えることにより達成される。要するに、第4
図の磁束ベクトルの回転が速くなる30度の近傍部分で
は、アドレスカウンタ10の単位時間長当りの入力クロツ
クパルス数を多くし、0度の近傍部分では少なくする。
これにより、磁束ベクトルの速度が円周上で一定にな
る。なお、第2のメモリM2のゼロベクトルが選択されて
いる時には、第4図の軌跡の運動は止まり、負荷の時定
数に従つて中心方向に移動し、速度調整が行われる。
以上の説明は逆変換回路5の入力段に大容量のコンデ
ンサを設けてリプルの小さい直流電圧を入力させた場合
についてであつた。これに対し、リプルを有する直流電
圧を入力させると、電圧ベクトルはリプルの最大値では
速く進み、最小値では遅く進むため磁束ベクトル軌跡は
円にならない。そこで、第1図では逆変換回路5の入力
直流ライン24にリプル検出ライン25が設けられ、これが
割算器16に接続されている。割算器16はライン17から与
えられる直流の電圧指令信号E1をリプル検出電圧e1で割
算してE1/e1=dを出力するものである。リプル補償さ
れた電圧指令信号dは第5図(B)に示す波形となり、
第1の比較器14に入力する。なおリプル検出電圧e1は入
力電源ライン1、2、3の三相電圧を全波整流した時の
リプルを含む。第1の比較器14では第5図(B)に示す
三角波信号bとリプル補償された電圧指令信号dとを比
較し、第5図(C)に示す比較出力を発生する。第5図
(C)の波形の高レベルに応答して第1のANDゲート11
が導通状態になり、第1のメモリM1の有値ベクトルが出
力され、第5図(C)の波形の低レベルに応答して第2
のANDゲート13が導通状態になり、第2のメモリM2のゼ
ロベクトルが出力される。第2のメモリM2からゼロベク
トルを出力する時間長はE1/e1に反比例し、リプルが大
きい期間ほどゼロベクトルの出力時間が長くなり、電圧
ベクトルの速度が補正され、電圧ベクトルが入力波形の
リプルに無関係に一定速度で進むようになる。従つて、
入力ライン24に大型な平滑用電解コンデンサを設けず
に、高周波スイツチングノイズ除去用のバイパスコンデ
ンサ7を設けるのみであつても、逆変換回路5の出力ラ
イン26、27、28に近似正弦波電圧を得ることができる。
〔ROMの内容〕
ROM9の各メモリM1、M2、M3には第2図に原理的に示す
如くデータが書き込まれている。即ちROM9の各メモリM1
〜M3は例えばアドレス0〜511を夫々有し、第1のメモ
リM1のアドレス0〜3には例えば電圧ベクトルV6、V2
V6、V2の3ビツトデータ(A、B、C)が順に書き込ま
れ、第2のメモリM2のアドレス0〜3にはゼロベクトル
V7、V0、V7、V0のデータが順に書き込まれ、第3のメモ
リM3には逆変換回路5の三相出力の全波整流波形に対応
する5ビツトのデータaが順次に書き込まれている。残
りのアドレス4〜511にもアドレス0〜3と同一の原理
でベクトルデータが書き込まれている。第2図の各アド
レスのベクトルデータは原理を示すものであるため、実
際のデータとは異なる。今、第1のメモリM1のアドレス
0〜84(0°〜60°区間に対応)の実際の電圧ベクトル
データを示すと、 V6、V6、V6、V6、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V6、V6
V6、V6、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V6、V6、V6、V6
V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2
V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2
V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V2
V2、V3、V3、V3、V3、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V3
V3、V3、V3、V2、V2、V2、V2、V2、V2、V3、V3、V3、V3
になる。
〔電圧ベクトル〕
第3図は6個の電圧ベクトルV1〜V6と、2つのゼロベ
クトルV0、V7とを示す。スイツチング素子A1、B1、C1
とり得るスイツチング状態は、(000)、(001)、(01
0)、(011)、(100)、(101)、(110)、(111)の
8つであるので、これをV0、V1、V2、V3、V4、V5、V6
V7で表すことにする。本実施例の装置では、電圧ベクト
ルV0〜V7が第1及び第2のメモリM1、M2に書き込まれ、
これが制御データ(A、B、C)として出力される。8
つのベクトルV0〜V7を組み合せると、正弦波出力電圧及
び回転磁界ベクトルを得ることが出来る。
〔ベクトル選択〕
第4図は回転磁界ベクトルをφを得るための電圧ベ
クトルの選択を示すものである。回転磁界ベクトルφ
の先端(終点)の軌跡を円に近づけるためには、330°
〜30°区間で第6及び第2のベクトルV6、V2、30°〜90
°区間で第2及び第3のベクトルV2、V3、90°〜150°
区間で第3及び第1のベクトルV3、V1、150°〜210°区
間で第1及び第5のベクトルV1、V5210°〜270°区間で
第5及び第4のベクトルV5、V4、270°〜330°区間で第
4及び第6のベクトルV4、V6を選択する。原理的に示す
第4図の330°〜30°区間では有値ベクトルとしてV6とV
2とが選択され、ベクトル回転を止める時にゼロベクト
ルV7が選択されている。
第1の比較器14の出力ビツトが低レベルの時には、第
2のメモリM2が選択され、第1の比較器14の出力が高レ
ベルの時には第1図のメモリM1が選択される。第2の比
較器22の出力が高レベルの期間にはクロツクパルスはAN
Dゲート20を通過してアドレスカウンタ10の入力パルス
となる。これにより、カウンタ10のnビツト(9ビツ
ト)の値がアツプ動作で増大し、第1のメモリM1のアド
レスが順次に指定される。しかし、第2の比較器22の出
力が低レベルになると、アドレスカウンタ10のクロツク
入力が禁止され、アドレスカウンタはこの時点のアドレ
ス指定を保持する。例えば、第2図に示す如くアドレス
2でメモリM1のベクトルV6が読み出されている時に、メ
モリM2が選択されると、同一のアドレス2におけるゼロ
ベクトルV7(111)が選択される。ゼロベクトルV7は第
1の比較器14の出力が低レベルの間発生し続け、比較出
力が高レベルに戻つて再びカウンタ10にクロツクパルス
が入力し、カウンタ10の出力が1段インクリメントされ
ると、第1のメモリM1のアドレス3の電圧ベクトルV
2(010)が選択される。ゼロベクトルはV0(000)とV7
(111)との2種類から成るが、スイツチ素子A1〜C2
切換えが少なくてすむ方のベクトルが選択される。カウ
ンタ10が10進数の0〜511に対応する2進数を発生し終
ると、0〜360度の全電圧ベクトルデータが読み出さ
れ、逆変換回路5から三相の近似正弦波電圧が発生し、
ライン26、27、28に接続される例えば三相交流モータに
円軌跡に近い回転磁界ベクトルが生じる。
〔実験結果〕
ROM9には360/2048度毎にスイツチングパターン即ち有
値ベクトル、ゼロベクトル、リプルデータを書き込み、
R=10Ω、L=10mHの負荷を出力ライン26、27、28に接
続し、第1図のコンデンサ7の代りに470μFの平滑用
電解コンデンサを接続し、逆変換回路5は単なるPWM駆
動して近似正弦波を出力させた場合の入力電源線1、
2、3における入力電流波形、直流ライン24、25の直流
電圧波形、出力ライン26、27、28の出力電流波形は第6
図(A)に示す通りであつた。また、直流ライン24に平
滑用コンデンサを接続しないで5μFのバイパス用コン
デンサ7を接続し、リプル検出ライン25及び変調回路18
を省いた場合の第6図(A)と同一位置の入力電流波
形、直流電圧波形、出力電流波形を測定したところ、第
6図(B)になつた。また、第1図の本実施例に従う方
式で第6図(A)と同一位置の入力電流波形、直流電圧
波形、出力電流波形を測定したところ、第6図(C)に
なつた。第6図(A)の出力電流波形と第6図(C)の
出力電流波形との比較から明らかな如く第1図の回路に
よれば平滑用コンデンサを設けた場合と実質的に同一の
出力を得ることができる。また、入力電流波形及び入力
力率の改善が可能になる。また平滑用コンデンサを省く
ことができるのみでなく、この充電用の抵抗や、これを
短絡するスイツチ等を省くことができ、装置の小型化が
達成される。
〔変形例〕
本発明は上述の実施例に限定されるものでなく、例え
ば次の変形が可能なものである。
(a)スイツチング素子A1〜C2としてFETを使用しても
よい。
(b)電圧指令信号E1を出力電圧と基準値との誤差出力
としてもよい。
(c)周波数指令信号cを出力に基づいて制御するよう
にしてもよい。
(d)割算器16の代りに減算回路を使用してリプル補償
した電圧指令信号dを形成してもよい。
〔発明の効果〕
上述から明らかな如く本発明によれば、逆変換回路の
入力段における平滑用コンデンサを省くか又は小型化す
ることが可能になり、装置の小型化を達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係わる周波数変換装置を示す
ブロツク図、 第2図は第1図のROMの内容の一部を原理的に示す図、 第3図は電圧ベクトルを示す図、 第4図は回転磁界ベクトルを示す図、 第5図は第1図の各部の状態を示す波形図、 第6図は第1図及び比較例の各部の波形図である。 1、2、3……電源線、4……整流回路、5……逆変換
回路、7……バイパス用コンデンサ、9……ROM、14…
…第1の比較器、16……割算器、17……電圧指令信号ラ
イン、22……第2の比較器、25……リプル検出ライン。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正弦波交流電圧をリプル成分を含む直流電
    圧に変換する整流回路(4)と、 前記整流回路(4)に接続されており、且つ前記整流回
    路(4)から得られた電圧を複数のスイッチング素子に
    よってパルス幅変調状態に断続することによって交流電
    圧に変換するように形成されている逆変換回路(5)
    と、 前記逆変換回路(5)に平滑された直流電圧を供給した
    時に前記逆変換回路(5)から近似正弦波電圧を得るこ
    とができるように前記複数のスイッチング素子を一括制
    御するための有値電圧ベクトルデータと零電圧ベクトル
    データとが書き込まれている第1及び第2のメモリ(M
    1、M2)と、 前記整流回路(4)の出力電圧のリプル成分を検出する
    リプル検出回路(25)と、 前記第1及び第2のメモリ(M1、M2)から前記有値電圧
    ベクトルデータと前記零電圧ベクトルデータとを所定の
    順番でそれぞれ読み出すためのアドレスカウンタ(10)
    と、 前記第1のメモリ(M1)の前記有値電圧ベクトルデータ
    と前記第2のメモリ(M2)の前記零電圧ベクトルデータ
    とを選択的に送出するためのものであって、前記リプル
    検出回路で検出されたリプル成分が大きくなるに従って
    前記零電圧ベクトルデータの選択出力期間が長くなるよ
    うに形成されているデータ選択制御手段(11〜16)と、 前記データ選択制御手段で選択されたデータに基づいて
    前記逆変換回路(5)の前記複数のスイッチング素子を
    オン・オフ駆動するための駆動回路(8)とを備えた周
    波数変換装置。
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