JP2524756B2 - 2,4−ジクロル−3−メチルフェノ−ルの製造方法 - Google Patents
2,4−ジクロル−3−メチルフェノ−ルの製造方法Info
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- JP2524756B2 JP2524756B2 JP62141152A JP14115287A JP2524756B2 JP 2524756 B2 JP2524756 B2 JP 2524756B2 JP 62141152 A JP62141152 A JP 62141152A JP 14115287 A JP14115287 A JP 14115287A JP 2524756 B2 JP2524756 B2 JP 2524756B2
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は農薬等の原料として有用な2,4−ジクロル−
3−メチルフェノールの製造方法に関するものであり、
更に詳細には2−クロル−3−メチル−4,6−ジターシ
ャリーブチルフェノール又は3−メチル−4,6−ジター
シャリーブチルフェノールを原料として高収率で2,4−
ジクロル−3−メチルフェノールを選択的に製造する方
法に関するものである。
3−メチルフェノールの製造方法に関するものであり、
更に詳細には2−クロル−3−メチル−4,6−ジターシ
ャリーブチルフェノール又は3−メチル−4,6−ジター
シャリーブチルフェノールを原料として高収率で2,4−
ジクロル−3−メチルフェノールを選択的に製造する方
法に関するものである。
〈従来の技術及びその問題点〉 一般に2,4−ジクロル−3−メチルフェノールの合成
は、例えば特公昭42-13858号では2,3,6−トリクロルト
ルエンとメタノールの反応により、2,4−ジクロル−3
−メチルフェノールを得ているが、収率が低くしかも大
量の苛性ソーダを使用せねばならず工業的に不利であ
る。
は、例えば特公昭42-13858号では2,3,6−トリクロルト
ルエンとメタノールの反応により、2,4−ジクロル−3
−メチルフェノールを得ているが、収率が低くしかも大
量の苛性ソーダを使用せねばならず工業的に不利であ
る。
又、J.Am.Chem.Soc 57,2176(1935)にはm−クレゾ
ールをスルホン化し、次いでニトロベンゼン溶媒中で塩
素ガスによりクロル化した後、スルホン基を加水分解し
て2−クロル−3−メチルフェノール、2,6−ジクロル
−3−メチルフェノールなどの異性体と共に2,4−ジク
ロル−3−メチルフェノールを得る方法が記述されてい
るが、この方法の工業的実施には、スルホン化、加水分
解という厄介なプロセスを必要とする上、異性体を分離
しなければならないという困難な問題がある。
ールをスルホン化し、次いでニトロベンゼン溶媒中で塩
素ガスによりクロル化した後、スルホン基を加水分解し
て2−クロル−3−メチルフェノール、2,6−ジクロル
−3−メチルフェノールなどの異性体と共に2,4−ジク
ロル−3−メチルフェノールを得る方法が記述されてい
るが、この方法の工業的実施には、スルホン化、加水分
解という厄介なプロセスを必要とする上、異性体を分離
しなければならないという困難な問題がある。
又、特公昭61-60056号では、3−メチル−6−ターシ
ャリーブチルフェノールを出発原料として2,4−ジクロ
ル−3−メチルフェノールを得ているが、原料の3−メ
チル−6−ターシャリーブチルフェノールは、一般的に
は3−メチル−4,6−ジターシャリーブチルフェノール
を部分的に脱アルキル化して得る為、工業的には不利と
なる。
ャリーブチルフェノールを出発原料として2,4−ジクロ
ル−3−メチルフェノールを得ているが、原料の3−メ
チル−6−ターシャリーブチルフェノールは、一般的に
は3−メチル−4,6−ジターシャリーブチルフェノール
を部分的に脱アルキル化して得る為、工業的には不利と
なる。
更に又、J.Am.Chem.Soc 76,4977(1954)には3−メ
チル−4,6−ジターシャリーブチルフェノールを低温下
に臭素と反応させて2,4−ジブロム−3−メチル−6−
ターシャリーブチルフェノールを製造する方法が記載さ
れている。しかし、この方法について具体的に記載され
た方法(同文献第4978頁、右欄下から12行〜同第4979頁
左欄第7行目)に準じて、目的とする2,4−ジクロル−
3−メチルフェノールの原料となる2,4−ジクロル−3
−メチル−6−ターシャリーブチルフェノールを合成し
たところ、2,4−ジクロル−3−メチル−4,6−ジターシ
ャリーブチルフェノールが相当量生成し、2,4−ジクロ
ル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノールの
収率は、約30%にとどまった。
チル−4,6−ジターシャリーブチルフェノールを低温下
に臭素と反応させて2,4−ジブロム−3−メチル−6−
ターシャリーブチルフェノールを製造する方法が記載さ
れている。しかし、この方法について具体的に記載され
た方法(同文献第4978頁、右欄下から12行〜同第4979頁
左欄第7行目)に準じて、目的とする2,4−ジクロル−
3−メチルフェノールの原料となる2,4−ジクロル−3
−メチル−6−ターシャリーブチルフェノールを合成し
たところ、2,4−ジクロル−3−メチル−4,6−ジターシ
ャリーブチルフェノールが相当量生成し、2,4−ジクロ
ル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノールの
収率は、約30%にとどまった。
本発明者らは、上記実情に鑑み、3−メチル−4,6−
ジターシャリーブチルフェノールを出発原料とし、高収
率で目的とする2,4−ジクロル−3−メチルフェノール
を選択的に製造する方法について、鋭意研究、検討を重
ねた結果、本発明を完成するに至ったものである。
ジターシャリーブチルフェノールを出発原料とし、高収
率で目的とする2,4−ジクロル−3−メチルフェノール
を選択的に製造する方法について、鋭意研究、検討を重
ねた結果、本発明を完成するに至ったものである。
〈問題を解決するための手段〉 本発明は、2−クロル−3−メチル−4,6−ジターシ
ャリーブチルフェノールを加温下、塩素化剤を作用させ
て脱ブチル化と塩素化を同時的に行わせて2,4−ジクロ
ル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノールを
合成して、次いで脱ターシャリーブチル化することを特
徴とする2,4−ジクロル−3−メチルフェノールの製造
方法である。
ャリーブチルフェノールを加温下、塩素化剤を作用させ
て脱ブチル化と塩素化を同時的に行わせて2,4−ジクロ
ル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノールを
合成して、次いで脱ターシャリーブチル化することを特
徴とする2,4−ジクロル−3−メチルフェノールの製造
方法である。
すなわち、本発明は、下記(1)式で示される2−ク
ロル−3−メチル−4,6−ジターシャリービチルフェノ
ールの脱ターシャリーブチル化と塩素化の同時的反応
と、下記(2)式で示される2,4−ジクロル−3−メチ
ル−6−ターシャリーブチルフェノールの脱ターシャリ
ーブチル化反応で表わすことが出来る。
ロル−3−メチル−4,6−ジターシャリービチルフェノ
ールの脱ターシャリーブチル化と塩素化の同時的反応
と、下記(2)式で示される2,4−ジクロル−3−メチ
ル−6−ターシャリーブチルフェノールの脱ターシャリ
ーブチル化反応で表わすことが出来る。
本発明を実施するにあたり、原料の2−クロル−3−
メチル−4,6−ジターシャリーブチルフェノールは、3
−メチル−4,6−ジターシャリーブチルフェノールを塩
素、塩化スルフリル等の通常のクロル化剤でモノ塩素化
することにより、容易に得られる。
メチル−4,6−ジターシャリーブチルフェノールは、3
−メチル−4,6−ジターシャリーブチルフェノールを塩
素、塩化スルフリル等の通常のクロル化剤でモノ塩素化
することにより、容易に得られる。
このモノ塩素化反応は、無溶媒ないし通常のクロル化
反応で使用されるクロロホルム、四塩化炭素等の有機溶
剤を使用してもよい。又この塩素化反応では、塩化鉄,
塩化銅,ヨード等の一般的なクロル化触媒を使用するこ
ともできる。
反応で使用されるクロロホルム、四塩化炭素等の有機溶
剤を使用してもよい。又この塩素化反応では、塩化鉄,
塩化銅,ヨード等の一般的なクロル化触媒を使用するこ
ともできる。
モノ塩素化の反応温度は、0〜100℃、好ましくは0
〜50℃の温度で行われる。
〜50℃の温度で行われる。
このようにして得られた2−クロル−3−メチル−4,
6−ジターシャリーブチルフェノールを、加温下、塩素
化剤を作用させて、脱ターシャリーブチル化と塩素化
(ジクロル化)を同時的に行い、2,4−ジクロル−3−
メチル−6−ターシャリーブチルフェノールを合成す
る。この同時的反応を加温下に行うことが、本発明の目
的達成に極めて重要である。
6−ジターシャリーブチルフェノールを、加温下、塩素
化剤を作用させて、脱ターシャリーブチル化と塩素化
(ジクロル化)を同時的に行い、2,4−ジクロル−3−
メチル−6−ターシャリーブチルフェノールを合成す
る。この同時的反応を加温下に行うことが、本発明の目
的達成に極めて重要である。
本発明のこの同時的反応について、加温下とは、室温
以上の暖めた温度範囲をいう。すなわち、この反応を室
温以下で行うと、脱ターシャリーブチル化反応が進行せ
ず、2,4−ジクロル−3−メチル−4,6−ジターシャリー
ブチルフェノール等の不純物が多量に生成する。
以上の暖めた温度範囲をいう。すなわち、この反応を室
温以下で行うと、脱ターシャリーブチル化反応が進行せ
ず、2,4−ジクロル−3−メチル−4,6−ジターシャリー
ブチルフェノール等の不純物が多量に生成する。
一方、反応をあまり高くして行うと、6位のターシャ
リーブチル基も脱離してしまい、2,4,6−トリクロル−
3−メチルフェノール等の不純物が多量に生成してく
る。
リーブチル基も脱離してしまい、2,4,6−トリクロル−
3−メチルフェノール等の不純物が多量に生成してく
る。
従って本発明においては、2−クロル−4−メチル−
4,6−ジターシャリーブチルフェノールの脱ターシャリ
ーブチル化及び塩素化の同時的反応の好ましい反応温度
は50〜180℃、更に好ましくは70〜145℃である。
4,6−ジターシャリーブチルフェノールの脱ターシャリ
ーブチル化及び塩素化の同時的反応の好ましい反応温度
は50〜180℃、更に好ましくは70〜145℃である。
(1)式で示される脱ターシャリーブチル化と塩素化
の同時的反応は、塩素、塩化スルフリル等の通常の塩素
化剤を用いることができる。
の同時的反応は、塩素、塩化スルフリル等の通常の塩素
化剤を用いることができる。
更に反応は、無溶媒ないし通常のクロル化反応で使用
されるテトラクロルエチレン等の有機溶剤を使用しても
よい。又塩素化は、触媒として一般的な鉄、塩化鉄、塩
化アルミニウム、塩化銅、ヨード等の触媒や、脱アルキ
ル化触媒として一般的に公知の硫酸、アルミニウム等の
触媒をそれぞれ単独に、あるいは併用して用いることも
できる。触媒の添加量は原料化合物に対して0.01〜5重
量%である。
されるテトラクロルエチレン等の有機溶剤を使用しても
よい。又塩素化は、触媒として一般的な鉄、塩化鉄、塩
化アルミニウム、塩化銅、ヨード等の触媒や、脱アルキ
ル化触媒として一般的に公知の硫酸、アルミニウム等の
触媒をそれぞれ単独に、あるいは併用して用いることも
できる。触媒の添加量は原料化合物に対して0.01〜5重
量%である。
又、反応は常圧又は加圧下に行うことができる。
上記(1)式で示される塩素化反応で得られた反応液
は少量の塩酸を含んでいるが窒素ガスを通すことにより
容易に除去することができる。本塩素化反応で得られた
反応液を蒸留することにより容易に反応目的物である2,
4−ジクロル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフ
ェノールを分離できる。ここで分離した後(2)式の脱
ターシャリーブチル化反応に供することができるが、こ
うした分離操作を行うことなく塩素化反応液を直接脱タ
ーシャリーブチル化反応に供しても、何ら支障はなく、
工業的にはむしろ、この方が非常に有利となる。
は少量の塩酸を含んでいるが窒素ガスを通すことにより
容易に除去することができる。本塩素化反応で得られた
反応液を蒸留することにより容易に反応目的物である2,
4−ジクロル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフ
ェノールを分離できる。ここで分離した後(2)式の脱
ターシャリーブチル化反応に供することができるが、こ
うした分離操作を行うことなく塩素化反応液を直接脱タ
ーシャリーブチル化反応に供しても、何ら支障はなく、
工業的にはむしろ、この方が非常に有利となる。
次に上記(2)式で示される脱ターシャリーブチル化
反応は、一般的に公知の方法が採用され、この際、前記
した一般的に公知な脱アルキル化触媒を使用することが
できる。このときの触媒の添加する量は該化合物に対し
て0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜1.0重量%であ
る。
反応は、一般的に公知の方法が採用され、この際、前記
した一般的に公知な脱アルキル化触媒を使用することが
できる。このときの触媒の添加する量は該化合物に対し
て0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜1.0重量%であ
る。
また、反応は加圧又は減圧下で行うことができるが、
通常は、常圧下100〜300℃、好ましくは150〜250℃の反
応温度で脱ターシャリーブチル化反応を順調に行うこと
ができる。
通常は、常圧下100〜300℃、好ましくは150〜250℃の反
応温度で脱ターシャリーブチル化反応を順調に行うこと
ができる。
更に、反応液は、触媒を洗浄等で除いた後または含ん
だまま蒸留して2,4−ジクロル−3−メチルフェノール
を分離することができる。
だまま蒸留して2,4−ジクロル−3−メチルフェノール
を分離することができる。
なお、上記(1)式の反応と(2)式の反応では、一
般的に公知な脱アルキル化触媒を共通して使用できるの
で(1)式の反応で脱アルキル化触媒を使用した場合に
は、その触媒を含んだマスをそのまま(2)式の脱ター
シャリーブチル化反応に供し、反応液から触媒を洗浄等
で除いた後または含んだまま蒸留して2,4−ジクロル−
3−メチルフェノールを分離する方法が、工業的に非常
に有利なものとなる。
般的に公知な脱アルキル化触媒を共通して使用できるの
で(1)式の反応で脱アルキル化触媒を使用した場合に
は、その触媒を含んだマスをそのまま(2)式の脱ター
シャリーブチル化反応に供し、反応液から触媒を洗浄等
で除いた後または含んだまま蒸留して2,4−ジクロル−
3−メチルフェノールを分離する方法が、工業的に非常
に有利なものとなる。
〈発明の効果〉 本発明にれば、2−クロル−3−メチル−4,6−ジタ
ーシャリーブチルフェノール又は3−メチル−4,6−ジ
ターシャリーブチルフェノールを原料として高収率、か
つ高純度で目的とする2,4−ジクロル−3−メチルフェ
ノールを工業的に有利に製造することができる。
ーシャリーブチルフェノール又は3−メチル−4,6−ジ
ターシャリーブチルフェノールを原料として高収率、か
つ高純度で目的とする2,4−ジクロル−3−メチルフェ
ノールを工業的に有利に製造することができる。
〈実施例〉 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、
本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定
されるものではない。
本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定
されるものではない。
尚、実施例中の部及び%はそれぞれ重量部または重量
%を意味する。
%を意味する。
実施例1 2−クロル−3−メチル−4,6−ジターシャリーブチ
ルフェノール127部をフラスコに加え、これに撹拌下100
〜105℃で塩素ガス37.1部を2時間で吹込む。反応後窒
素ガスを通じて溶存する未反応の塩素ガスを除去する。
反応液の組成はガスクロマトグラフィーで分析の結果2,
4−ジクロル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフ
ェノールの純度86%,収率84mol%であった。
ルフェノール127部をフラスコに加え、これに撹拌下100
〜105℃で塩素ガス37.1部を2時間で吹込む。反応後窒
素ガスを通じて溶存する未反応の塩素ガスを除去する。
反応液の組成はガスクロマトグラフィーで分析の結果2,
4−ジクロル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフ
ェノールの純度86%,収率84mol%であった。
実施例2 2−クロル−3−メチル−4,6−ジターシャリーブチ
ルフェノール127部をフラスコに加え、これに撹拌下120
〜125℃で、塩素ガス37.1部を4時間30分で吸込む。反
応後窒素ガスを通じて溶存する未反応の塩素ガスを除去
する。反応液の組成はガスクロマトグラフィーで分析の
結果、2,4−ジクロル−3−メチル−6−ターシャリー
ブチルフェノールの純度85%,収率82mol%であった。
ルフェノール127部をフラスコに加え、これに撹拌下120
〜125℃で、塩素ガス37.1部を4時間30分で吸込む。反
応後窒素ガスを通じて溶存する未反応の塩素ガスを除去
する。反応液の組成はガスクロマトグラフィーで分析の
結果、2,4−ジクロル−3−メチル−6−ターシャリー
ブチルフェノールの純度85%,収率82mol%であった。
実施例3 2−クロル−3−メチル−4,6−ジターシャリーブチ
ルフェノール127部及び金属アルミニウム0.6部を加え、
これに撹拌下70〜75℃で、塩化スルフリル68.5部を3時
間で滴下する。反応後窒素ガスを通じて溶存する未反応
の塩化スルフリルを除去する。反応液の組成はガスクロ
マトグラフィーで分析の結果、2,4−ジクロル−3−メ
チル−6−ターシャリーブチルフェノールの純度87%,
収率84mol%であった。
ルフェノール127部及び金属アルミニウム0.6部を加え、
これに撹拌下70〜75℃で、塩化スルフリル68.5部を3時
間で滴下する。反応後窒素ガスを通じて溶存する未反応
の塩化スルフリルを除去する。反応液の組成はガスクロ
マトグラフィーで分析の結果、2,4−ジクロル−3−メ
チル−6−ターシャリーブチルフェノールの純度87%,
収率84mol%であった。
実施例4 実施例3で得た2−クロル−3−メチル−4,6−ジタ
ーシャリーブチルフェノールの塩素化反応液100部(2,4
−ジクロル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフェ
ノール純度87%)を200〜210℃まで昇温する。
ーシャリーブチルフェノールの塩素化反応液100部(2,4
−ジクロル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフェ
ノール純度87%)を200〜210℃まで昇温する。
イソブチレンガスが発生して反応が完結した。
反応液を冷却後5%塩酸水溶液で、触媒を除去してか
ら、分留によりbp118〜120℃/25mmHgで純度98%の2,4−
ジクロル−3−メチルフェノール留分58.2部を得た。こ
の脱ターシャリーブチル化収率は対仕込2,4−ジクロル
−3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール86mo
l%であった。
ら、分留によりbp118〜120℃/25mmHgで純度98%の2,4−
ジクロル−3−メチルフェノール留分58.2部を得た。こ
の脱ターシャリーブチル化収率は対仕込2,4−ジクロル
−3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール86mo
l%であった。
実施例5 3−メチル−4,6−ジターシャリーブチルフェノール1
10部を250部の四塩化炭素に加え、これに撹拌下5〜10
℃で塩素ガス37.2部を2時間で吹込む。
10部を250部の四塩化炭素に加え、これに撹拌下5〜10
℃で塩素ガス37.2部を2時間で吹込む。
その後、温度を120〜125℃に上昇させてから、塩素ガ
ス37.2部を4時間30分で吹込む。
ス37.2部を4時間30分で吹込む。
反応後窒素ガスを通じて溶存する未反応の塩素ガスを
除去する。反応液の組成は、ガスクロマトグラフィーで
分析の結果、2,4−ジクロル−3−メチル−6−ターシ
ャリーブチルフェノールの純度84%,収率84mol%であ
った。
除去する。反応液の組成は、ガスクロマトグラフィーで
分析の結果、2,4−ジクロル−3−メチル−6−ターシ
ャリーブチルフェノールの純度84%,収率84mol%であ
った。
実施例6 3−メチル−4,6−ジターシャリーブチルフェノール1
10部をフラスコに加え、撹拌下65〜67℃で、塩素ガス3
7.2部を2時間で吹き込む。
10部をフラスコに加え、撹拌下65〜67℃で、塩素ガス3
7.2部を2時間で吹き込む。
その後98%硫酸1.0部を加え、温度を100〜105℃に上
昇させる。この温度で塩素ガス37.2部を6時間で吹込
む。
昇させる。この温度で塩素ガス37.2部を6時間で吹込
む。
反応後窒素ガスを通じて溶存する未反応の塩素ガスを
除去する。反応後のガスクロ分析の結果は、2,4−ジク
ロル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール
の純度85%,収率83mol%であった。
除去する。反応後のガスクロ分析の結果は、2,4−ジク
ロル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール
の純度85%,収率83mol%であった。
実施例7 実施例6で得た3−メチル−4,6−ジターシャリーブ
チルフェノールのジクロル化反応液100部(2,4−ジクロ
ル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール純
度85%)を180〜190℃まで昇温する。イソブチレンガス
が発生して反応が完結した。
チルフェノールのジクロル化反応液100部(2,4−ジクロ
ル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール純
度85%)を180〜190℃まで昇温する。イソブチレンガス
が発生して反応が完結した。
反応液を冷却後アルカリ水溶液で硫酸を中和してか
ら、分留により、bp118〜120℃/25mmHgで純度98%の2,4
−ジクロル−3−メチルフェノール留分57.2部を得た。
この脱ターシャリーブチル化収率は対仕込2,4−ジクロ
ル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール87
mol%であった。
ら、分留により、bp118〜120℃/25mmHgで純度98%の2,4
−ジクロル−3−メチルフェノール留分57.2部を得た。
この脱ターシャリーブチル化収率は対仕込2,4−ジクロ
ル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール87
mol%であった。
比較例1 3−メチル−4,6−ジターシャリーブチルフェノール1
10部を250部の四塩化炭素に加え、これの撹拌下5〜10
℃で塩素ガス74.4部を6時間30分で吹込む。
10部を250部の四塩化炭素に加え、これの撹拌下5〜10
℃で塩素ガス74.4部を6時間30分で吹込む。
反応後の処理は実施例1と同様に行い、反応液のガス
クロ分析の結果は、2,4−ジクロル−3−メチル−6−
ターシャリーブチルフェノール24%、2,4−ジクロル−
3−メチル−4,6−ジターシャリーブチルフェノール51
%、2−クロル−3−メチル−4,6−ジターシャリーブ
チルフェノール20%、その他成分5%を含むものであっ
た。この混合物中の2,4−ジクロル−3−メチル−6−
ターシャリーブチルフェノールの収率は31mol%であっ
た。
クロ分析の結果は、2,4−ジクロル−3−メチル−6−
ターシャリーブチルフェノール24%、2,4−ジクロル−
3−メチル−4,6−ジターシャリーブチルフェノール51
%、2−クロル−3−メチル−4,6−ジターシャリーブ
チルフェノール20%、その他成分5%を含むものであっ
た。この混合物中の2,4−ジクロル−3−メチル−6−
ターシャリーブチルフェノールの収率は31mol%であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳丸 融 大分市大字鶴崎2200番地 住友化学工業 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−16944(JP,A) J.Am.Chem.Soc.,76 4977(1954)
Claims (5)
- 【請求項1】2−クロル−3−メチル−4,6−ジターシ
ャリーブチルフェノールを加温下、塩素化剤を作用させ
て脱ブチル化と塩素化を同時的に行わせて2,4−ジクロ
ル−3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノールを
合成し、次いで脱ターシャリーブチル化することを特徴
とする2,4−ジクロル−3−メチルフェノールの製造方
法。 - 【請求項2】塩素化剤の作用を70〜145℃の温度範囲下
で行う特許請求の範囲第1項に記載の方法。 - 【請求項3】3−メチル−4,6−ジターシャリーブチル
フェノールをモノ塩素化して2−クロル−3−メチル−
4,6−ジターシャリーブチルフェノールを合成し、次い
でこの2−クロル−3−メチル−4,6−ジターシャリー
ブチルフェノールに加温下、塩素化剤を作用させて脱ブ
チル化と塩素化を同時的に行わせて2,4−ジクロル−3
−メチル−6−ターシャリーブチルフェノールを合成
し、次いで脱ターシャリーブチル化することを特徴とす
る2,4−ジクロル−3−メチルフェノールの製造方法。 - 【請求項4】2−クロル−3−メチル−4,6−ジターシ
ャリーブチルフェノールを合成する工程でのモノ塩素化
を0〜50℃で行うことを特徴とする特許請求の範囲第3
項に記載の方法。 - 【請求項5】2,4−ジクロル−3−メチル−6−ターシ
ャリーブチルフェノールを合成する工程での塩素化剤の
作用を70〜145℃の温度範囲下で行うことを特徴とする
特許請求の範囲第3項に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62141152A JP2524756B2 (ja) | 1987-06-04 | 1987-06-04 | 2,4−ジクロル−3−メチルフェノ−ルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62141152A JP2524756B2 (ja) | 1987-06-04 | 1987-06-04 | 2,4−ジクロル−3−メチルフェノ−ルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63303941A JPS63303941A (ja) | 1988-12-12 |
JP2524756B2 true JP2524756B2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=15285345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62141152A Expired - Lifetime JP2524756B2 (ja) | 1987-06-04 | 1987-06-04 | 2,4−ジクロル−3−メチルフェノ−ルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2524756B2 (ja) |
-
1987
- 1987-06-04 JP JP62141152A patent/JP2524756B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
J.Am.Chem.Soc.,764977(1954) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63303941A (ja) | 1988-12-12 |
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