JP2524534Y2 - 足袋包装用袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、内部に足袋を収納する
足袋包装用袋、詳しくはメジャーが付設され足部の寸法
を測定できる足袋包装用袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、足部寸法を測定する測定具と
して、例えば実公昭２８−５７７９号公報に提案されて
いるようなものが知られている。しかし、このような測
定具は、いわゆる足部測定用の専用器であり、特定の場
所に設置して使用するものであるため、どこでも手軽に
足部寸法を測定しうるというものではない。そこで、本
出願人は、どこでも手軽に足部寸法を測定しうるものと
して、実公平２−３０４０３号公報にサイズ測定具付足
袋用袋体を提案した。このものは、足袋の包装用の袋体
の背面に種々のサイズの足長寸法図を描くとともに、そ
の足長寸法図に足を置いた際足の甲近傍部分に対応する
位置にメジャーを付設したものである。こうすることに
より、どこでも手軽に足長寸法と甲回り寸法を測定でき
るようにし、足袋を購入する際の便宜を図れるようにし
たものである。しかしながら、足袋はこはぜによって足
に係止されるものであるため、例え足と足袋夫々の足長
寸法、及び甲回り寸法が各々適合しても足首回りの寸法
が適合しなければ履いた後に足袋が擦れ落ちたり、ある
いはこはぜが止まらなかったりすることになる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】本考案は、以上の実情
に鑑み提案されたものでその目的とするところは、どこ
でも手軽に足袋のこはぜ位置に対応する足の首回りの寸
法を測定できる足袋包装用袋を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案は、以下の特徴を
有する足袋包装用袋を提供することにより上記課題を解
決する。本考案の足袋包装用袋は、内部に足袋を収納し
うる形状を有する袋本体と、足首回りの寸法を測定する
ためのメジャーとを備える。袋本体は、測定の際の基準
となる基準辺を有する測定基準部を備える。そして、測
定の際、この測定基準部の基準辺が床面等に当接される
ことによって袋本体が測定基準部を最下端にして立て掛
けられる。メジャーは、少なくとも足の足首回りの寸法
を測定できる長さを有する。そして、このメジャーが袋
本体の一面に、足袋の踵裏からこはぜまでに相当する距
離だけ基準辺から離れた位置に取り付けられことにより
測定の際、常時足袋のこはぜに対応する高さ位置に配設
されるようになされたものである。

【０００５】

【作用】本考案においては、足袋を収納する袋本体に測
定の際の基準となる基準辺を備えるとともに、袋本体に
足の足首回りの寸法を測定できるメジャーを足袋の踵裏
からこはぜまでに相当する距離だけ測定基準部から離れ
た位置に配設するため、どこでも手軽に足の足首回りの
寸法を測定できる。しかも、その測定の際、基準辺を床
面等に当接させ袋本体をその基準辺を最下端にして立て
掛けることによってメジャーを常時足袋のこはぜに対応
する高さ位置に配設することができ、足首におけるこは
ぜに対応する足首回りの寸法を測定することができる。

【０００６】

【実施例】以下、図面を基に本考案の一実施例を具体的
に説明する。図１は、本考案の足袋包装用袋の一実施例
の背面図である。本考案の足袋包装用袋は、袋本体１
と、足の足首回りを測定するためのメジャー２とを備え
てなる。

【０００７】袋本体１は、紙製から構成され、上方の開
口部１１から内部に複数の足袋を入れられる程度の大き
さの四角形状に形成されたものからなり、足袋を販売す
る場合の包装用袋として一般的に使用されているものと
同様のものである。そして、この袋本体１の下方部には
測定基準部３を備えている。

【０００８】この測定基準部３は、足首回りを測定する
際の基準とされる部分をなすもので、この実施例におい
ては、図２に示すように基準辺３１と折り曲げ片３２と
を有してなる。これらは、図１に示すように袋本体１の
背面に、下端辺３５と略平行に予め表示された折り目線
３３に沿って袋本体１を折り曲げることによって形成さ
れる。この基準辺３１は、床面等４に沿わされることに
よって測定の際のメジャー２の高さ位置を定めることに
なる。一方、折り曲げ片３２は、測定の際、踵に踏まれ
ることによって基準辺３１の位置ずれを防止する。

【０００９】又、この実施例における袋本体１の背面に
は、種々の大きさの足長寸法図が描かれている。これら
の足長寸法図は、下方側に踵を形取った踵外形線４１が
一つ描かれるとともに、上方側に足のつま先を形取った
つま先外形線４２…４２が、０．５ｃｍ毎に上下方向に
沿って複数、描かれことによって構成されている。

【００１０】メジャー２は、表面に寸法表示部２１を有
し、全体の長さが３５ｃｍ程度のものからなる。寸法表
示部２１は、１ｍｍ単位で３０ｃｍまでの寸法表示がな
されており、足の甲回りと足首回りとを測定できるよう
になされている。そして、このメジャー２は、袋本体１
の背面に、表面の寸法表示部２１を接着することによっ
て取り付けられている。又、その取り付け位置は、上記
の基準辺３１からの距離ｐ（図２に図示）が、足袋の踵
裏からこはぜまでの距離と略同じになるように位置とさ
れるが、この実施例では、足袋がこはぜを四枚取り付け
たものと五枚取り付けたものとの二種類あることを考慮
し、袋本体１の背面に上記の折り目線３１から四枚もの
に合致する位置と、それよりやや上部で５枚ものに合致
する位置とに夫々予め印線２２、２３を表示しておき、
その印線２２、２３の何れかにメジャー２を接着するよ
うになされている。（この図２は、こはぜ五枚ものの位
置に接着している）の距離を設定している。

【００１１】尚、この実施例のメジャー２は、紙製のも
のから構成され、製作コストがかからないようにしてい
るが、合成樹脂等から構成する等適宜変更できる。又、
袋本体１への取付けについても接着するものに限らず、
例えば図３に示すように二つ印線２２、２３に渡る上下
方向の切り込み１０、１０を設けておき、切り込み１
０、１０内を上下させることによって二つ印線２２、２
３に選択的に適宜取付けるようにしても良い。一方、印
線２２、２３を二つ設けているが、これを一つとし、折
り目線３１を二つ、その印線から四枚ものと五枚もの各
々の位置に夫々設けるようにしても良い。

【００１２】次に、この足袋包装用袋による足部寸法の
測定方法について説明する。先ず、袋本体１を床面等に
背面側を上にして置き、踵外形線４１に踵を沿わせて足
を置く。そして、足のつま先に合致したつま先外形線４
２を読み取ることにより足長寸法を測定することができ
る。更に、その状態からメジャー２を足の甲回りに巻付
け、メジャー２を読み取ることにより足の甲回りの寸法
を測定することができる。

【００１３】次に、足首回りを測定するには、まず、床
面等に置いていた袋本体１を持ち上げ、図２に示すよう
に袋本体１を折り目線３３から折り曲げることにより、
基準辺３１と折り曲げ片３２とを形成する。そして、袋
本体１の上部を持って基準辺３１を床面等４に沿わせて
立て掛けるとともに、その立て掛けた袋本体１の折り曲
げ片３２を踵で踏む。これにより、基準辺３１はずれる
ことがなくなる。これにより、メジャー２の高さ位置
は、足袋のこはぜ位置に位置合わせされたものとなる。
そして、その状態からメジャー２を足の足首に巻付け、
メジャー２を読み取ることにより足袋のこはぜ位置に対
応した足の足首回りの寸法を測定することができる。
尚、この測定の際、袋本体１が撓み易いような場合に
は、袋本体１の表面側を柱等に沿わして立て掛けるよう
にしても良い。こうすることにより、折り曲げ片３２に
よって袋本体１を撓ませることなく自身で容易に立て掛
けることができ、より簡単に足首回りを測定することが
できる。

【００１４】以上のように足袋を収納する包装用の袋を
利用するとにより、店頭に点在する包装用の袋によって
足の長さ、足の甲回り、及び足首回りを容易に測定でき
るものとなる。又、一度、足袋を購入すれば家に持ち帰
り、その袋で家族の者、あるいは近所の人々が夫々の足
の大きさを測定することができる。これにより、以後、
足袋を購入しようと思えば本人が店頭まで行かなくとも
その人の足に適合した足袋を即座に購入できるようにな
る。

【００１５】尚、本実施例では、足長寸法図を描いたも
のとしているが、描かずに足首回りのみ測定できるよう
にしても良く、適宜変更できるものである。又、測定基
準部３を、基準辺３１と折り曲げ片３２とで形成するよ
うにしているが、この態様のものに限らず、例えば袋本
体１の下端辺３５を基準辺３１とし折り曲げ片３２を設
けないようにしても良く、適宜変更できるものである。

【００１６】

【考案の効果】以上、実施例で述べたように本考案は、
足袋を収納する足袋包装用袋を利用し基準辺とメジャー
とによってどこでも手軽に足の足首回りの寸法を測定で
きる。しかも、その測定の際、メジャーを常時足袋のこ
はぜに対応する高さ位置に配設することができ、足首に
おけるこはぜに対応する足首回りの寸法を測定すること
ができる。これにより、各々の人の足に適合した足袋を
即座に購入できるようになる。以上本考案は、どこでも
手軽に足袋のこはぜ位置に対応する足の首回りの寸法を
測定できる有用且つ実用的な足袋包装用袋を提供しえた
ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の背面図である。

【図２】足首回り寸法測定の際の説明図である。

【図３】他の実施例を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 袋本体 ２ メジャー ３ 測定基準部 ３１ 基準辺 ３２ 折り曲げ片 ３３ 折り目線 ４１ 踵外形線 ４２ つま先外形線

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】内部に足袋を収納しうる形状を有する袋本
   体と、足首回りの寸法を測定するためのメジャーとを備
   え、 袋本体が、測定の際の基準となる基準辺を有する測定基
   準部を備え、測定の際、この測定基準部の基準辺が床面
   等に当接されることによって袋本体が測定基準部を最下
   端にして足首に沿うように立て掛けらるものであり、 メジャーが、少なくとも足の足首回りの寸法を測定でき
   る長さを有し、 このメジャーが袋本体の一面に、足袋の踵裏からこはぜ
   までに相当する距離だけ基準辺から離れた位置に取り付
   けられことにより測定の際、常時足袋のこはぜに対応す
   る高さ位置に配設されるようになされたものであること
   を特徴とする足袋包装用袋。