JP2524381B2 - テ―プカセット - Google Patents

テ―プカセット

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JP2524381B2 JP63078697A JP7869788A JP2524381B2 JP 2524381 B2 JP2524381 B2 JP 2524381B2 JP 63078697 A JP63078697 A JP 63078697A JP 7869788 A JP7869788 A JP 7869788A JP 2524381 B2 JP2524381 B2 JP 2524381B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はテープの種類や厚さ,長さなどをシェルの下
面に設けた検出穴の開閉により検出し、かつ検出したテ
ープの種類や厚さ,長さなどをシェルの側面に設けた表
示窓から表示できるようにしたテープカセットに関する
ものである。
[発明の概要] 本発明は、下面に複数の検出穴を有し、側面に表示窓
を有するシェルと、周面が前記表示窓に面すると共に、
一端面側が前記複数の検出穴に面し、前記一端面側に設
けられた第1の軸部及び前記一端面の反対側の他端面側
に設けられた第2の軸部が、前記シェルの内側に設けら
れた第1の軸孔及び第2の軸孔に夫々回転可能に嵌合さ
れ、前記周面に複数の表示部材を有する開閉表示体とを
備え、前記複数の検出穴は、前記開閉表示体の回転中心
に対して60゜の角度で配置され、前記開閉表示体の回転
角度に応じて選択的に前記複数の検出穴が開閉されるよ
うに前記開閉表示体の前記一側面の形状が選定され、か
つ前記回転角度に応じて選択的に前記複数の表示部材の
うち1つが前記表示窓に面するように前記複数の表示部
材が前記周面に配置されているテープカセットにおい
て、 前記開閉表示体を90゜づつ回転させて、前記凹部で複
数の検出穴を開閉して、これら複数の検出穴の開閉の組
合せにより多種類の検出を行うことができるようにする
と共に、開閉表示体の周面側に設けた表示部でその種類
の表示を行うことができるようにしたものである。
[従来の技術] テープカセットとして第11〜12図に示したようにシェ
ル41の下面に、テープの種類、例えばビット数などを検
出するための検出穴42を設け、シェル41の側面には、前
記検出穴42により検出したテープの種類を表示するため
の表示窓43を設けると共に、シェル41内に開閉表示体44
をスライド可能に取付け、該開閉表示体44をスライドさ
せることにより、その開閉部45で前記検出穴42を開閉し
て、テープの種類を検出できるようにすると共に、開閉
表示体44の表示部46を前記表示窓43に位置させ、前記表
示部46に付した赤や青等の色でテープの種類を視認でき
るようにしたものが知られている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、磁気テープの種類や厚さ,長さは技術の進
歩や消費者のニーズの多様化と共に増加し、上記従来の
テープカセットでは多種類のテープの検出,表示ができ
ないという問題点があった。
本発明は上記従来の問題点を解決し、多種類のテープ
の検出,表示を行うことができるテープカセットを提供
することを目的として為されたものである。
[課題を解決するための手段] 下面に複数の検出穴を有し、側面に表示窓を有するシ
ェルと、周面が前記表示窓に面すると共に、一端面側が
前記複数の検出穴に面し、前記一端面側に設けられた第
1の軸部及び前記一端面の反対側の他端面側に設けられ
た第2の軸部が、前記シェルの内側に設けられた第1の
軸孔及び第2の軸孔に夫々回転可能に嵌合され、前記周
面に複数の表示部材を有する開閉表示体とを備え、前記
開閉表示体の回転角度に応じて選択的に前記複数の検出
穴が開閉されるように前記開閉表示体の前記一側面の形
状が選定され、かつ前記回転角度に応じて選択的に前記
複数の表示部材のうち1つが前記表示窓に面するように
前記複数の表示部材が前記周面に配置されているテープ
カセットにおいて、 前記複数の検出穴は前記開閉表示体の回転中心に対し
て60゜の角度で配置され、前記開閉表示体の回転角度90
゜毎に選択的に前記複数の検出穴を開閉するために、前
記開閉表示体の底部に所定間隔で複数の穴(凹部)を形
成した。
[作用] 開閉表示体を90゜づつ回転させると、該開閉表示体の
一端面側に設けた凹部で複数の検出穴を選択的に開閉
し、その開閉の組合せにより、多種類の検出を行うこと
ができる。
そして検出したテープの種類は開閉表示体の周面に設
けた表示部により、前記表示窓を通して表示されること
になる。
[実施例] 次に本発明テープカセットの実施例を図面を参照して
説明する。第1〜4図は本発明の第1実施例を示す。
1はテープカセットであり、シェル2の下面には、テ
ープの種類や厚さ,長さなどを検出するための第1〜第
2の2個の検出穴3,4が後記する開閉表示体6の回転中
心に対して60゜の角度で配置されていると共に、シェル
2の側面には、前記検出穴3,4の開閉により検出したテ
ープの種類や厚さ,長さなどを表示するための表示窓5
が設けられている。
また、シェル2内には、第2〜4図に示したように周
面側が前記表示窓5側に位置し、下端面側が前記検出穴
3,4側に位置する軸状の開閉表示体6が回転可能に取付
けられていて、該開閉表示体6の端面側には、その回転
角度を変えることにより、前記2個の検出穴3,4を選択
的に開閉する開閉部7が設けられていると共に、周面側
には、前記開閉部7による2個の検出穴3,4の選択的な
開閉により検出されるテープの種類や厚さ,長さなど
を、前記表示窓5を通して表示する表示部8が設けられ
ている。
前記開閉表示体6は筒状体9と、該筒状体9の下端を
閉塞する端面板10と、該端面板10の中央部に設けた軸部
11とからなっていて、該軸部11の上,下端を上,下シェ
ル2a,2bに設けた軸受孔12,13に嵌合することによりシェ
ル2内に回転可能に取付けられる。
そして、前記筒状体9の外周面側が表示部8になり、
端面板10の下面側が開閉部7になっている。前記表示部
8つまり筒状体9の外周面側には90゜ごとに第1〜第4
までの4個の着色板取付部14〜17が設けられていて、こ
れら第1〜第4の着色板取付部14〜17に、それぞれ異な
った色彩を付した第1〜第4までの着色板18〜21がそれ
ぞれ取付けられる。
前記第1〜第4の着色板取付部14〜17は円筒形の筒状
体9の外周面を90゜ごとに所定の幅に切欠した状態に形
成されていて、上端側には着色板取付用の長溝22が形成
されていると共に、下端側には弾性舌片部23が形成され
ている。また、前記第1〜第4の着色板18〜21は前記円
筒形の筒状体9の外周面と略同じ曲率の円弧状に作られ
ていて、外周面(円弧面)側にはそれぞれ異なった色が
付されていると共に、その内面側には長溝嵌合突起24が
設けられている。そして、前記長溝嵌合突起24を前記長
溝22内に嵌合し、かつ前記長溝嵌合突起24の先端に設け
た抜止突起25で抜止めを行うことにより、着色板は着色
板取付板に着脱可能に取付けられ、前記弾性舌片23の先
端に設けた凸部26が着色板の内面に設けた凹部27に嵌ま
り込んで着色板の位置決めがなされるようになってい
る。そして前記第1〜第4の着色板18〜21は開閉表示体
6を90゜づつ回転させるごとに前記表示窓5に位置し、
該表示窓5を通して外部から視認されるようになってい
る。
また開閉部7、つまり、端面板10の下面には、第1〜
第4までの4個の穴(凹部)28〜31が回転中心に対して
180゜未満の範囲に所定の間隔で形成されている。これ
ら第1〜第4までの4個の凹部28〜31は前記第4の着色
板取付部17の近傍に、前記軸部11を中心とする同一円周
上に形成されていて、第1図に示したように前記第1の
着色板18が表示窓5に位置している状態の下では、これ
ら第1〜第4の凹部28〜31は全て、前記シェル2の下面
に設けた第1〜第2の検出穴3,4の位置と重合しない位
置にあって、これら第1,第2の検出穴3,4は端面板10の
下面によって共に閉じられた状態になっている。
そして、この状態から開閉表示体6を時計方向に90゜
回転させると、第2の着色板19が表示窓5に位置すると
共に、第4の凹部31のみが第1の検出穴3に重合し、該
第1の検出穴3のみを開いた状態にする。
この状態から開閉表示体6を時計方向に更に90゜回転
させると、今度は第3の着色板20が表示窓5に位置する
と共に、第3の凹部30が第2の検出穴4に重合し、第2
の凹部29が第1の検出穴3に重合し、第1,第2の検出穴
3,4を共に開いた状態にする。
この状態から更に開閉表示体6を時計方向に更に90゜
回転させると今度は、第4の着色板21が表示窓5に位置
すると共に、第1の凹部28が第2の検出穴4に重合し、
第2の検出穴4のみを開いた状態にするのである。
なお、32は開閉表示体6の軸部11の上端の周面に突設
された弾性舌片であり、該弾性舌片32はシェル2の内面
に圧着されていて、開閉表示体6と共に回転するように
なっている。そして、開閉表示体6の回転により第1〜
第4の着色板18〜21がそれぞれ表示窓5の位置にきたと
きに、前記弾性舌片32の上面に設けた凸部33がシェル2
の内面に設けた第1〜第4の凹部34…34(これら凹部34
…34は前記第1〜第4の凹部28〜31と同様に90゜ごとに
形成されている)にそれぞれ嵌合して、開閉表示体6の
位置決めを行うようになっている。35は開閉表示体6の
軸部11の上,下端面に設けられたドライバ受溝であり、
該ドライバ受溝35にドライバの先端を差し込んで開閉表
示体6を回転させるようになっている。
第1実施例のテープカセットは上記のような構成であ
るから開閉表示体6を90゜づつ回転させて、開閉部7で
第1,第2の検出穴3,4を開閉し、これら第1,第2の検出
穴3,4の開閉の組合せにより4通り(4種類)の検出を
行うことができ、それぞれの種類を第1〜第4の着色板
18〜21で表示窓5を通して色分け表示することができる
のである。
第5〜7図は本発明の第2実施例を示す。この第2実
施例では第1〜第4の凹部28〜31を形成する代わりに開
閉表示体6の端面板10を半円形に形成し、第4の着色板
取付部17を中心にして、その両側を第1の着色板取付部
14及び第3の着色板取付部16にかけて切欠した状態にし
て、該切欠部36,37に前記第1〜第4の凹部28〜31の機
能をもたせ、開閉表示体6に4個の凹部28〜31を形成す
る面倒を省くと共に、材料費を削減して、開閉表示体6
のコストを下げることができるようにした場合を示して
いる。他の構成部分は第1実施例の場合と同じであるの
で同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略す
る。
第8〜10図は本発明の第3実施例を示し、該第3実施
例においては開閉表示体6を円柱状に形成し、その周面
に90゜ごとに溝状の着色板取付部14〜17を形成し、これ
ら溝状の着色板取付部14〜17にそれぞれシート状の着色
板18〜21を嵌合して取付ける場合を示している。他の構
成は第1実施例の場合と同様である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、シェル外部から
例えばドライバによって開閉表示体を回転させ、開閉表
示体の一端面からシェル下面の複数の検出穴を選択的に
開閉させることにより複数種類、例れば4種類のテープ
情報を伝達することが可能である。
また、これと同時に、シェル側面の表示窓より、複数
の検出穴の開閉で伝達したテープ情報と同一の情報内容
を例えば色などの視覚的手段を伝達することができる。
つまり、同一の情報内容を機械的及び視覚的に伝達す
ることができるので、例えばVTRのモード自動切り替え
及び、手動での切り替えの両方の情報源とすることがで
き、又例えば4種類の情報を表現することができるの
で、テープ情報の種類が多くても対応でき、使い勝手が
極めて良いといった格別の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は第1実施例を示し、第1図はシェルを
取外した状態の要部の平面図、第2図は第1図のII−II
線断面図、第3図は開閉表示体の斜視図、第4図は開閉
表示体を底面側から見た斜視図、第5図〜第7図は第2
実施例を示し、第5図は上シェルを取外した状態の要部
の平面図、第6図は開閉表示体の斜視図、第7図は開閉
表示体を底面側から見た斜視図、第8図〜第10図は第3
実施例を示し、第8図は上シェルを取外した状態の要部
の平面図、第9図は開閉表示体の斜視図、第10図は開閉
表示体を底面側から見た斜視図、第11図は従来例の斜視
図、第12図は従来例の断面図である。 1……テープカセット、2……シェル、3,4……検出
穴、5……表示窓、6……開閉表示体、7……開閉部、
8……表示部、28〜31……第1〜第4の穴(凹部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角井 良治 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 五十嵐 忠男 東京都品川区北品川6丁目5番6号 ソ ニー・マグネ・プロダクツ株式会社内 (72)発明者 太田 孝 東京都品川区北品川6丁目5番6号 ソ ニー・マグネ・プロダクツ株式会社内 (72)発明者 大場 武雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−124178(JP,A) 実開 昭50−105431(JP,U) 実開 昭61−98289(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下面に複数の検出穴を有し、側面に表示窓
    を有するシェルと、 周面が前記表示窓に面すると共に、一端面側が前記複数
    の検出穴に面し、前記一端面側に設けられた第1の軸部
    及び前記一端面の反対側の他端面側に設けられた第2の
    軸部が、前記シェルの内側に設けられた第1の軸孔及び
    第2の軸孔に夫々回転可能に嵌合され、前記周面に複数
    の表示部材を有する開閉表示体とを備え、 前記複数の検出穴は、前記開閉表示体の回転中心に対し
    て60゜の角度で配置され、 前記開閉表示体の回転角度90゜毎に選択的に前記複数の
    検出穴が開閉されるように前記開閉表示体の前記一側面
    の形状が選定され、かつ前記回転角度に応じて選択的に
    前記複数の表示部材のうち1つが前記表示窓に面するよ
    うに前記複数の表示部材が前記周面に配置されているこ
    とを特徴とするテープカセット。
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