JP2524215Y2 - 延反機の解反装置 - Google Patents
延反機の解反装置Info
- Publication number
- JP2524215Y2 JP2524215Y2 JP1990089102U JP8910290U JP2524215Y2 JP 2524215 Y2 JP2524215 Y2 JP 2524215Y2 JP 1990089102 U JP1990089102 U JP 1990089102U JP 8910290 U JP8910290 U JP 8910290U JP 2524215 Y2 JP2524215 Y2 JP 2524215Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolls
- pair
- breaking
- roll
- unrolling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
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- Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、延反機の解反装置、詳しくはロール巻き形
状の原反を解反して繰り出すために用いられる解反装置
に関する。
状の原反を解反して繰り出すために用いられる解反装置
に関する。
［従来の技術］ 従来、延反機の解反装置は、ロール巻き形状の原反が
搭載される一対の平行な解反ロールを、それらに共通の
回転駆動源にチェンなどの伝動手段を介して連動させた
ものであった。
搭載される一対の平行な解反ロールを、それらに共通の
回転駆動源にチェンなどの伝動手段を介して連動させた
ものであった。
［考案が解決しようとする課題］ しかし、原反には反物の巻きむら等が残存していた
り、解反ロールに対する原反の自重による接触圧が原反
の幅方向の各所で均一にならなかったりすることなどの
種々の要因により、従来の解反装置の解反ロールを回転
させることにより原反を回転させ、それによって原反か
ら反物を解反して繰り出すと、原反側に反物の緩み、つ
まり原反の緩みが生じ、延反機による延反に支障を来し
やすいという問題があった。
り、解反ロールに対する原反の自重による接触圧が原反
の幅方向の各所で均一にならなかったりすることなどの
種々の要因により、従来の解反装置の解反ロールを回転
させることにより原反を回転させ、それによって原反か
ら反物を解反して繰り出すと、原反側に反物の緩み、つ
まり原反の緩みが生じ、延反機による延反に支障を来し
やすいという問題があった。
この問題を解決するには、一対の解反ロールの回転数
の比率を異ならせたり、異なる外周直径を有する一対の
解反ロールを用いてそれらの周速度を異ならせたりする
ことが有効である。
の比率を異ならせたり、異なる外周直径を有する一対の
解反ロールを用いてそれらの周速度を異ならせたりする
ことが有効である。
しかしながら、従来の解反装置にそのような対策を講
ずると、延反終了後に反物を原反側に巻き戻すという作
業を良好に行えなくなる。また、原反には反物の表が外
側になっている外表原反や反物の表が内側になっている
中表原反があり、これらの原反は解反装置上での反物の
繰出方向が前後逆向きになるので、上述の対策を講じた
従来の解反装置では、外表原反または中表原反の一方だ
けにしか使えなくなり、その汎用性が著しく損なわれる
という問題を生じる。
ずると、延反終了後に反物を原反側に巻き戻すという作
業を良好に行えなくなる。また、原反には反物の表が外
側になっている外表原反や反物の表が内側になっている
中表原反があり、これらの原反は解反装置上での反物の
繰出方向が前後逆向きになるので、上述の対策を講じた
従来の解反装置では、外表原反または中表原反の一方だ
けにしか使えなくなり、その汎用性が著しく損なわれる
という問題を生じる。
本考案は上記の実情に鑑みてなされたもので、一対の
解反ロールの回転数を個別に制御可能として、外表原反
および中表原反のいずれであっても原反の解反や反物の
原反側への巻き戻しを、原反の緩みを生じることなく円
滑、良好に行うことができそのうえ、装置全体を構造簡
単かつコンパクトにしつつ、安全性を確保することがで
きる延反機の解反装置を提供することを目的としてい
る。
解反ロールの回転数を個別に制御可能として、外表原反
および中表原反のいずれであっても原反の解反や反物の
原反側への巻き戻しを、原反の緩みを生じることなく円
滑、良好に行うことができそのうえ、装置全体を構造簡
単かつコンパクトにしつつ、安全性を確保することがで
きる延反機の解反装置を提供することを目的としてい
る。
［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本考案による延反機の解
反装置は、ロール巻き形状の原反が搭載される一対の平
行な解反ロールが延反機の機枠に支軸および軸受を介し
て回転自在に支持されてなる延反機の解反装置におい
て、上記一対の解反ロール、支軸および軸受が中空に形
成され、それらの内部空間を通して上記機枠から各解反
ロールの内部空間にまで突設させた取付具のそれぞれ
に、一対の解反ロールの回転数を個別に制御可能な回転
駆動源を設置させたものである。
反装置は、ロール巻き形状の原反が搭載される一対の平
行な解反ロールが延反機の機枠に支軸および軸受を介し
て回転自在に支持されてなる延反機の解反装置におい
て、上記一対の解反ロール、支軸および軸受が中空に形
成され、それらの内部空間を通して上記機枠から各解反
ロールの内部空間にまで突設させた取付具のそれぞれ
に、一対の解反ロールの回転数を個別に制御可能な回転
駆動源を設置させたものである。
［作用］ 上記構成の本考案によれば、一対の解反ロールの回転
数が個別に制御可能であるために、これら一対の解反ロ
ール回転数の比率を任意に定めることが可能であり、こ
れによって外表原反であっても、原反の解反や、延反終
了後における反物の原反側への巻き戻しを、原反の緩み
のない状態で円滑、良好に行うことができる。また、一
対の解反ロールを個別に駆動する回転駆動源を各解反ロ
ールの内部空間に設置してこれら各解反ロールを回転駆
動源用の安全カバーに兼用させた構成としているので、
各回転駆動源がロールの外部に突出しないばかりか、そ
の外部に突出した回転駆動源を覆うための安全カバーを
別途設ける必要もなくなり、装置全体を構造簡単かつコ
ンパクトにしつつ、解反や巻き戻し作動時における安全
性を確保することができる。
数が個別に制御可能であるために、これら一対の解反ロ
ール回転数の比率を任意に定めることが可能であり、こ
れによって外表原反であっても、原反の解反や、延反終
了後における反物の原反側への巻き戻しを、原反の緩み
のない状態で円滑、良好に行うことができる。また、一
対の解反ロールを個別に駆動する回転駆動源を各解反ロ
ールの内部空間に設置してこれら各解反ロールを回転駆
動源用の安全カバーに兼用させた構成としているので、
各回転駆動源がロールの外部に突出しないばかりか、そ
の外部に突出した回転駆動源を覆うための安全カバーを
別途設ける必要もなくなり、装置全体を構造簡単かつコ
ンパクトにしつつ、解反や巻き戻し作動時における安全
性を確保することができる。
［実施例］ 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第１図は本考案に係る延反機の解反装置の実施例を示
す概略側面図、第２図は同要部の一部切欠き平面図であ
り、これら各図において、1,2は一対の平行な解反ロー
ルで、これら解反ロール1,2は延反機の機枠3,3に支軸1
1,21および軸受31,32を介して回転自在に支持されてい
る。これら一対の解反ロール1,2、支軸11,21および軸受
31,32は中空に形成されており、それらの内部空間を通
して上記機枠３から各解反ロール1,2の内部空間にまで
突設された取付具6,7に上記一対の解反ロール1,2の回転
数を個別に制御可能な回転駆動源4,5がそれぞれ設置さ
れている。
す概略側面図、第２図は同要部の一部切欠き平面図であ
り、これら各図において、1,2は一対の平行な解反ロー
ルで、これら解反ロール1,2は延反機の機枠3,3に支軸1
1,21および軸受31,32を介して回転自在に支持されてい
る。これら一対の解反ロール1,2、支軸11,21および軸受
31,32は中空に形成されており、それらの内部空間を通
して上記機枠３から各解反ロール1,2の内部空間にまで
突設された取付具6,7に上記一対の解反ロール1,2の回転
数を個別に制御可能な回転駆動源4,5がそれぞれ設置さ
れている。
回転駆動源4,5の回転軸41,51に固着された歯車42,52
が解反ロール1,2に固着された内歯歯車12,22に噛合され
ている。
が解反ロール1,2に固着された内歯歯車12,22に噛合され
ている。
上記回転駆動源4,5にはサーボモータが用いられてい
る。周知のようにサーボモータは入力信号に応じて負荷
の変動に係わりなく回転数を高精度で制御することがで
きる。
る。周知のようにサーボモータは入力信号に応じて負荷
の変動に係わりなく回転数を高精度で制御することがで
きる。
以上の構成で、ロール巻き形状の中表原反を解反して
繰り出すときは、第１図のようにその原反100を一対の
解反ロール1,2の上に搭載し、それらの解反ロール1,2を
回転駆動源4,5で矢符A,B方向に回転させる。このとき、
繰出し側に設けられた一方の解反ロール１の回転を他方
の解反ロール２よりも少し速くすることによって双方の
解反ロール1,2の回転数に一定の比率を持たせる。この
ようにすると、原反100から反物110が引っ張り出される
状態となり、原反100の緩みを生じにくいことが判っ
た。また、各解反ロール1,2の回転方向に逆向きにし、
他方の解反ロール２の回転を一方の解反ロール１よりも
少し速くすることによって双方の解反ロール1,2の回転
数に一定の比率を持たせると、原反100の緩みを生じず
に反物110を原反100側に良好に巻き戻すことができる。
以上は中表原反について行われる解反や巻き戻しを説明
しているが、外表原反を解反するときは、第１図の仮想
線のように反物110が解反される。したがって、この場
合の解反は、他方の解反ロール２の回転を一方の解反ロ
ール１よりも少し速くすることによって双方の解反ロー
ル1,2の回転数に一定の比率を持たせて行い、巻き戻し
は一方の解反ロール１の回転を他方の解反ロール２より
も少し速くすることによって双方の解反ロール1,2の回
転数に一定の比率を持たせるとよい。なお、原反100か
ら繰り出された反物110には弛み111を付与してあり、そ
の弛み111によって延反時における反物のテンションが
原反100側に影響を及ばさないようにしてある。
繰り出すときは、第１図のようにその原反100を一対の
解反ロール1,2の上に搭載し、それらの解反ロール1,2を
回転駆動源4,5で矢符A,B方向に回転させる。このとき、
繰出し側に設けられた一方の解反ロール１の回転を他方
の解反ロール２よりも少し速くすることによって双方の
解反ロール1,2の回転数に一定の比率を持たせる。この
ようにすると、原反100から反物110が引っ張り出される
状態となり、原反100の緩みを生じにくいことが判っ
た。また、各解反ロール1,2の回転方向に逆向きにし、
他方の解反ロール２の回転を一方の解反ロール１よりも
少し速くすることによって双方の解反ロール1,2の回転
数に一定の比率を持たせると、原反100の緩みを生じず
に反物110を原反100側に良好に巻き戻すことができる。
以上は中表原反について行われる解反や巻き戻しを説明
しているが、外表原反を解反するときは、第１図の仮想
線のように反物110が解反される。したがって、この場
合の解反は、他方の解反ロール２の回転を一方の解反ロ
ール１よりも少し速くすることによって双方の解反ロー
ル1,2の回転数に一定の比率を持たせて行い、巻き戻し
は一方の解反ロール１の回転を他方の解反ロール２より
も少し速くすることによって双方の解反ロール1,2の回
転数に一定の比率を持たせるとよい。なお、原反100か
ら繰り出された反物110には弛み111を付与してあり、そ
の弛み111によって延反時における反物のテンションが
原反100側に影響を及ばさないようにしてある。
なお、原反100から解反されて繰り出された反物110は
延反機によって延反台上に延反される。
延反機によって延反台上に延反される。
［考案の効果］ 以上のように、本考案によれば、一対の解反ロールの
回転数を個別に制御することが可能であるから、外表原
反および中表原反のいずれであっても、原反の解反や、
延反終了後における反物の原反側への巻き戻しを、原反
の緩みのない状態で、円滑、良好に行うことができる。
しかも、一対の解反ロールを個別に駆動する回転駆動源
が各解反ロールの内部空間に設置されてこれら各解反ロ
ールを回転駆動源用の安全カバーに兼用させた構成とし
ているので、各回転駆動源がロールの外部に突出するこ
とによる所要スペースの増大および回転駆動源を覆うた
めの安全カバーの別途設置の必要がなく、装置全体を構
造簡単かつコンパクトに構成しつつ、解反や巻き戻し作
動時における安全性を確保することができるという効果
を奏する。
回転数を個別に制御することが可能であるから、外表原
反および中表原反のいずれであっても、原反の解反や、
延反終了後における反物の原反側への巻き戻しを、原反
の緩みのない状態で、円滑、良好に行うことができる。
しかも、一対の解反ロールを個別に駆動する回転駆動源
が各解反ロールの内部空間に設置されてこれら各解反ロ
ールを回転駆動源用の安全カバーに兼用させた構成とし
ているので、各回転駆動源がロールの外部に突出するこ
とによる所要スペースの増大および回転駆動源を覆うた
めの安全カバーの別途設置の必要がなく、装置全体を構
造簡単かつコンパクトに構成しつつ、解反や巻き戻し作
動時における安全性を確保することができるという効果
を奏する。
第１図は本考案に係る延反機の解反装置の実施例を示す
概略側面図、第２図は同要部の一部切欠き平面図であ
る。 1,2……解反ロール、３……延反機の機枠、4,5……回転
駆動源、６……取付具、11,21……支軸、31,32……軸
受、100……原反。
概略側面図、第２図は同要部の一部切欠き平面図であ
る。 1,2……解反ロール、３……延反機の機枠、4,5……回転
駆動源、６……取付具、11,21……支軸、31,32……軸
受、100……原反。
Claims (1)
- 【請求項１】ロール巻き形状の原反が搭載される一対の
平行な解反ロールが延反機の機枠に支軸および軸受を介
して回転自在に支持されてなる延反機の解反装置におい
て、 上記一対の解反ロール、支軸および軸受が中空に形成さ
れ、それらの内部空間を通して上記機枠から各解反ロー
ルの内部空間にまで突設させた取付具のそれぞれに、一
対の解反ロールの回転数を個別に制御可能な回転駆動源
を設置させたことを特徴とする延反機の解反装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990089102U JP2524215Y2 (ja) | 1990-08-23 | 1990-08-23 | 延反機の解反装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990089102U JP2524215Y2 (ja) | 1990-08-23 | 1990-08-23 | 延反機の解反装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0446049U JPH0446049U (ja) | 1992-04-20 |
| JP2524215Y2 true JP2524215Y2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=31822847
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990089102U Expired - Lifetime JP2524215Y2 (ja) | 1990-08-23 | 1990-08-23 | 延反機の解反装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2524215Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005219845A (ja) * | 2004-02-04 | 2005-08-18 | Konica Minolta Holdings Inc | 記録媒体供給装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2654961B2 (ja) * | 1988-04-08 | 1997-09-17 | アキレス株式会社 | 合成樹脂フィルムの接合装置 |
-
1990
- 1990-08-23 JP JP1990089102U patent/JP2524215Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0446049U (ja) | 1992-04-20 |
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