JP2523661Y2 - 多段変速機の同期噛合装置 - Google Patents
多段変速機の同期噛合装置Info
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- JP2523661Y2 JP2523661Y2 JP1991047766U JP4776691U JP2523661Y2 JP 2523661 Y2 JP2523661 Y2 JP 2523661Y2 JP 1991047766 U JP1991047766 U JP 1991047766U JP 4776691 U JP4776691 U JP 4776691U JP 2523661 Y2 JP2523661 Y2 JP 2523661Y2
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- Japan
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- shaft
- spline
- gear
- speed
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D23/00—Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
- F16D23/02—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
- F16D23/04—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
- F16D23/06—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
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- F16D2023/0618—Details of blocking mechanism comprising a helical spring loaded element, e.g. ball
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主変速機の変速回転を
ロー,ハイ2段に切り換える副変速機を有する多段変速
機の同期噛合装置に関するものである。
ロー,ハイ2段に切り換える副変速機を有する多段変速
機の同期噛合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の多段変速機は図2で示すよう
に、主変速機1に副変速機2が並設され、図示省略して
いる主変速機1のメインシャフトと同一軸心線でカウン
タシャフトを介して主変速機1の変速回転が伝達される
第1インプットシャフト4と、前記カウンタシャフトか
らハイスピードギヤ6を介して主変速機1の変速回転が
増速伝達される第2インプットシャフト5とを備え、こ
の第1、2インプットシャフト間に第1インプットシャ
フト4の回転を前記第2インプットシャフト5に直結伝
達し、また第1インプットシャフト4と第2インプット
シャフト5との直結を切り離し第2インプットシャフト
5と前記ハイスピードギヤ6とを結合切換えするシンク
ロ機構3が配置されている。
に、主変速機1に副変速機2が並設され、図示省略して
いる主変速機1のメインシャフトと同一軸心線でカウン
タシャフトを介して主変速機1の変速回転が伝達される
第1インプットシャフト4と、前記カウンタシャフトか
らハイスピードギヤ6を介して主変速機1の変速回転が
増速伝達される第2インプットシャフト5とを備え、こ
の第1、2インプットシャフト間に第1インプットシャ
フト4の回転を前記第2インプットシャフト5に直結伝
達し、また第1インプットシャフト4と第2インプット
シャフト5との直結を切り離し第2インプットシャフト
5と前記ハイスピードギヤ6とを結合切換えするシンク
ロ機構3が配置されている。
【0003】前記シンクロ機構3は、シングルコーンク
ラッチに摩擦トルクを発生させ、その摩擦トルクを利用
して同期させるボルグワーナ式のものが多く用いられて
いる。このシングルコーンクラッチによるシンクロ機構
3の構造を図3で説明する。
ラッチに摩擦トルクを発生させ、その摩擦トルクを利用
して同期させるボルグワーナ式のものが多く用いられて
いる。このシングルコーンクラッチによるシンクロ機構
3の構造を図3で説明する。
【0004】第1インプットシャフト4には第1ギヤド
ッグ9がスプライン嵌合されている。このスプライン嵌
合は、第1インプットシャフト4に軸心0を中心とする
半径r2のスプライン軸部11に嵌合される。また、第
1ギヤドッグ9にはテーパ面を有するコーン9aが形成
され、このコーン9aには第1シンクロナイザリング1
5が摺動可能にテーパ嵌合されている。
ッグ9がスプライン嵌合されている。このスプライン嵌
合は、第1インプットシャフト4に軸心0を中心とする
半径r2のスプライン軸部11に嵌合される。また、第
1ギヤドッグ9にはテーパ面を有するコーン9aが形成
され、このコーン9aには第1シンクロナイザリング1
5が摺動可能にテーパ嵌合されている。
【0005】一方、第2インプットシャフト5には、ハ
イスピードギヤ6がベアリング7を介して回転自在に支
持されている。このハイスピードギヤ6には、第2ギヤ
ドッグ10がスプライン8によって回転方向を係合して
一体的に組み付けられている。この第2ギヤドッグ10
にもテーパ面を有するコーン10aが形成され、このコ
ーン10aには、第2シンクロナイザリング16が摺動
可能にテーパ嵌合されている。
イスピードギヤ6がベアリング7を介して回転自在に支
持されている。このハイスピードギヤ6には、第2ギヤ
ドッグ10がスプライン8によって回転方向を係合して
一体的に組み付けられている。この第2ギヤドッグ10
にもテーパ面を有するコーン10aが形成され、このコ
ーン10aには、第2シンクロナイザリング16が摺動
可能にテーパ嵌合されている。
【0006】さらに、前記第1、2ギヤドッグ9、10
の間にはシンクロハブ14が配置されている。このシン
クロハブ14は、第2インプットシャフト5の一端の所
要長さL1の範囲における軸心0を中心とする半径r1
のスプライン軸部13に回転並びに軸線方向の移動を拘
束されてスプライン嵌合されている。このシンクロハブ
14には、ピン17がスプリングを介して第1、2イン
プットシャフト4、5の軸線方向と平行する方向に移動
可能に取付けられ、ピン17の両側面には前記第1、2
シンクロナイザリング15、16に当接して押動するた
めのシンクロナイザキー18が設けられている。
の間にはシンクロハブ14が配置されている。このシン
クロハブ14は、第2インプットシャフト5の一端の所
要長さL1の範囲における軸心0を中心とする半径r1
のスプライン軸部13に回転並びに軸線方向の移動を拘
束されてスプライン嵌合されている。このシンクロハブ
14には、ピン17がスプリングを介して第1、2イン
プットシャフト4、5の軸線方向と平行する方向に移動
可能に取付けられ、ピン17の両側面には前記第1、2
シンクロナイザリング15、16に当接して押動するた
めのシンクロナイザキー18が設けられている。
【0007】また、前記ピン17上には、このピン17
を第1シンクロナイザリング15側と第2シンクロナイ
ザリング16側へ移動し、かつ第1シンクロナイザリン
グ15並びに第1ギヤドッグ9の歯に噛合し、また第2
シンクロナイザリング16並びに第1ギヤドッグ10の
歯に噛合するチャンファを内周面に備えたシフタスリー
ブ19が設けられ、図3では省略しているシフトフォー
クにて図3において左右方向にシフトされるようになっ
ている。
を第1シンクロナイザリング15側と第2シンクロナイ
ザリング16側へ移動し、かつ第1シンクロナイザリン
グ15並びに第1ギヤドッグ9の歯に噛合し、また第2
シンクロナイザリング16並びに第1ギヤドッグ10の
歯に噛合するチャンファを内周面に備えたシフタスリー
ブ19が設けられ、図3では省略しているシフトフォー
クにて図3において左右方向にシフトされるようになっ
ている。
【0008】図3の状態では中立位置であるが、シフタ
スリーブ19を右方にシフトした場合は、ピン17は右
方にシフトしてシンクロナイザキー18が第1シンクロ
ナイザリング15を押動し、第1インプットシャフト4
と一体回転している第1ギヤドッグ9のコーン9aに摩
擦接触してシフタスリーブ19を第1ギヤドッグ9と同
期回転させる。この同期回転後にシフタスリーブ19の
チャンファが第1シンクロナイザリング15並びに第1
ギヤドッグ9の歯に噛合し、第1インプットシャフト4
の回転が第1ギヤドッグ9、シフタスリーブ19、シン
クロハブ14を介して第2インプットシャフト5に伝達
される。この場合は第1インプットシャフト4と第2イ
ンプットシャフト5は直結状態であり、主変速機1の変
速段数による回転が第2インプットシャフト5に取り出
されるロースピードの切り換え状態となる。
スリーブ19を右方にシフトした場合は、ピン17は右
方にシフトしてシンクロナイザキー18が第1シンクロ
ナイザリング15を押動し、第1インプットシャフト4
と一体回転している第1ギヤドッグ9のコーン9aに摩
擦接触してシフタスリーブ19を第1ギヤドッグ9と同
期回転させる。この同期回転後にシフタスリーブ19の
チャンファが第1シンクロナイザリング15並びに第1
ギヤドッグ9の歯に噛合し、第1インプットシャフト4
の回転が第1ギヤドッグ9、シフタスリーブ19、シン
クロハブ14を介して第2インプットシャフト5に伝達
される。この場合は第1インプットシャフト4と第2イ
ンプットシャフト5は直結状態であり、主変速機1の変
速段数による回転が第2インプットシャフト5に取り出
されるロースピードの切り換え状態となる。
【0009】上記とは反対にシフタスリーブ19を左方
にシフトするとピン17は左方に移動してシンクロナイ
ザキー18が第2シンクロナイザリング16を押動し、
ハイスピードギヤ6と一体回転している第2ギヤドッグ
10のコーン10aに摩擦接触してシフタスリーブ19
を第2ギヤドッグ10と同期回転させる。こ同期回転後
にシフタスリーブ19のチャンファが第2シンクロナイ
ザリング16並びに第2ギヤドッグ10の歯に噛合し、
ハイスピードギヤ6の回転が第2ギヤドッグ10、シフ
タスリーブ19、シンクロハブ14を介して第2インプ
ットシャフト5に伝達される。この場合は第1インプッ
トシャフト4と第2インプットシャフト5とが切り離さ
れ、主変速機1の変速段数による回転がハイスピードギ
ヤ6によって増速されて第2インプットシャフト5に取
り出されるハイスピードの切り換え状態となる。
にシフトするとピン17は左方に移動してシンクロナイ
ザキー18が第2シンクロナイザリング16を押動し、
ハイスピードギヤ6と一体回転している第2ギヤドッグ
10のコーン10aに摩擦接触してシフタスリーブ19
を第2ギヤドッグ10と同期回転させる。こ同期回転後
にシフタスリーブ19のチャンファが第2シンクロナイ
ザリング16並びに第2ギヤドッグ10の歯に噛合し、
ハイスピードギヤ6の回転が第2ギヤドッグ10、シフ
タスリーブ19、シンクロハブ14を介して第2インプ
ットシャフト5に伝達される。この場合は第1インプッ
トシャフト4と第2インプットシャフト5とが切り離さ
れ、主変速機1の変速段数による回転がハイスピードギ
ヤ6によって増速されて第2インプットシャフト5に取
り出されるハイスピードの切り換え状態となる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のシングルコ
ーンクラッチによるシンクロ機構では、シンクロ容量が
小さく、これの耐久性を確保するために、副変速機2を
ロー,ハイの切り換えを行うエアシリンダへ送り込まれ
るエア圧を絞りで調整して切り換えスピードを制御して
いる。そのために切り換え速度が遅速となっている。
ーンクラッチによるシンクロ機構では、シンクロ容量が
小さく、これの耐久性を確保するために、副変速機2を
ロー,ハイの切り換えを行うエアシリンダへ送り込まれ
るエア圧を絞りで調整して切り換えスピードを制御して
いる。そのために切り換え速度が遅速となっている。
【0011】この問題を解決するにはシンクロ容量の大
きい周知のダブルコーン型シンクロ機構を採用すること
で達成するが、第1ギヤドッグ9を嵌合する第1インプ
ットシャフ4のスプライン軸部11の半径r2と、シン
クロハブ14が嵌合する第2インプットシャフト5のス
プライン軸部13の半径r1とは同径であり、この従来
構造に幅寸法の大きいダブルコーン型シンクロ機構を採
用すると、第2インプットシャフト5の一端のスプライ
ン軸部13の長さL1を長くする必要があり、これに伴
って副変速機2の軸線方向の長さが長くなる。従って、
主変速機1に副変速機2を並設して軸線方向が長くなっ
ている多段変速機全体のコンパクト化が得られない問題
がある。
きい周知のダブルコーン型シンクロ機構を採用すること
で達成するが、第1ギヤドッグ9を嵌合する第1インプ
ットシャフ4のスプライン軸部11の半径r2と、シン
クロハブ14が嵌合する第2インプットシャフト5のス
プライン軸部13の半径r1とは同径であり、この従来
構造に幅寸法の大きいダブルコーン型シンクロ機構を採
用すると、第2インプットシャフト5の一端のスプライ
ン軸部13の長さL1を長くする必要があり、これに伴
って副変速機2の軸線方向の長さが長くなる。従って、
主変速機1に副変速機2を並設して軸線方向が長くなっ
ている多段変速機全体のコンパクト化が得られない問題
がある。
【0012】本考案の目的は、上記従来の問題を解消し
た多段変速機の同期噛合装置を提供することである。
た多段変速機の同期噛合装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案の要旨は、主変速機の変速回転がカウンタシ
ャフトを介して伝達される第1インプットシャフトと、
この第1インプットシャフト端の外周面に一端が前記第
1インプットシャフトと同心で回転自在に結合支持され
前記カウンタシャフトからハイスピードギヤを介して主
変速機の変速回転が増速伝達される第2インプットシャ
フトと、この第2インプットシャフト上の前記一端に前
記第1インプットシャフトの回転を前記第2インプット
シャフトに直結伝達し、また第1インプットシャフトと
第2インプットシャフトとの直結を切り離し第2インプ
ットシャフトと前記ハイスピードギヤとを結合切換えす
るシンクロ機構とを備え、主変速機の変速回転をロー,
ハイ2段に切り換える副変速機を有する多段変速機にお
いて、前記第2インプットシャフトの一端の内、外径を
第1インプットシャフトにスプライン嵌合されたギヤド
ッグのスプライン軸部の径より大径とし、この第2イン
プットシャフトの一端内径を前記スプライン軸部と軸線
方向でラップして配置し、かつ第2インプットシャフト
の一端の外径部にダブルコーン型シンクロ機構を設置し
たものである。
めの本考案の要旨は、主変速機の変速回転がカウンタシ
ャフトを介して伝達される第1インプットシャフトと、
この第1インプットシャフト端の外周面に一端が前記第
1インプットシャフトと同心で回転自在に結合支持され
前記カウンタシャフトからハイスピードギヤを介して主
変速機の変速回転が増速伝達される第2インプットシャ
フトと、この第2インプットシャフト上の前記一端に前
記第1インプットシャフトの回転を前記第2インプット
シャフトに直結伝達し、また第1インプットシャフトと
第2インプットシャフトとの直結を切り離し第2インプ
ットシャフトと前記ハイスピードギヤとを結合切換えす
るシンクロ機構とを備え、主変速機の変速回転をロー,
ハイ2段に切り換える副変速機を有する多段変速機にお
いて、前記第2インプットシャフトの一端の内、外径を
第1インプットシャフトにスプライン嵌合されたギヤド
ッグのスプライン軸部の径より大径とし、この第2イン
プットシャフトの一端内径を前記スプライン軸部と軸線
方向でラップして配置し、かつ第2インプットシャフト
の一端の外径部にダブルコーン型シンクロ機構を設置し
たものである。
【0014】
【作用】上記の構成により、第2インプットシャフトの
一端をを第1インプットシャフトにスプライン嵌合され
たギヤドッグのスプライン軸部とラップして配置するこ
とにより、軸線方向の長さを短縮した上に、ダブルコー
ン型シンクロ機構の設置を可能とし、シンクロ容量の増
大並びにシンクロ性能を向上するものである。
一端をを第1インプットシャフトにスプライン嵌合され
たギヤドッグのスプライン軸部とラップして配置するこ
とにより、軸線方向の長さを短縮した上に、ダブルコー
ン型シンクロ機構の設置を可能とし、シンクロ容量の増
大並びにシンクロ性能を向上するものである。
【0015】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1において、4は第1インプットシャフトであ
り、図2で示す主変速機1のカウンタシャフトから回転
が伝達される。この第1インプットシャフト4には、軸
心0を中心とする半径r2のスプライン軸部11を有
し、このスプライン軸部11に第1ギヤドッグ9がスプ
ライン嵌合されている。
る。図1において、4は第1インプットシャフトであ
り、図2で示す主変速機1のカウンタシャフトから回転
が伝達される。この第1インプットシャフト4には、軸
心0を中心とする半径r2のスプライン軸部11を有
し、このスプライン軸部11に第1ギヤドッグ9がスプ
ライン嵌合されている。
【0016】5は第2インプットシャフトであり、この
軸上には前記カウンタシャフトを回転するハイスピード
ギヤ6がベアリング7を介して回転自在に支持されてい
る。このハイスピードギヤ6には第2ギヤドッグ10が
スプライン8により一体的に係合されている。
軸上には前記カウンタシャフトを回転するハイスピード
ギヤ6がベアリング7を介して回転自在に支持されてい
る。このハイスピードギヤ6には第2ギヤドッグ10が
スプライン8により一体的に係合されている。
【0017】前記第2インプットシャフト5の一端は、
その内径5aと外径5bを前記第1インプットシャフト
4に設けられているスプライン軸部11の半径r2より
大径の半径r1とし、内径5aの一部の長さL2は前記
スプライン軸部11と軸線方向でラップして配置されて
いる。そして、前記外径5bにはダブルコーン型のシン
クロ機構3が設置されている。
その内径5aと外径5bを前記第1インプットシャフト
4に設けられているスプライン軸部11の半径r2より
大径の半径r1とし、内径5aの一部の長さL2は前記
スプライン軸部11と軸線方向でラップして配置されて
いる。そして、前記外径5bにはダブルコーン型のシン
クロ機構3が設置されている。
【0018】すなわち、前記外径5bには軸線方向の長
さL1にスプライン軸部13が設けられ、これにシンク
ロハブ14が回転並びに軸線方向の移動を拘束してスプ
ライン嵌合されている。このシンクロハブ14にはピン
17がスプリングを介して第1、2インプットシャフト
4、5の軸線方向と平行する方向に移動可能に取付けら
れ、ピン17の両側にはシンクロナイザキー18が設け
られている。
さL1にスプライン軸部13が設けられ、これにシンク
ロハブ14が回転並びに軸線方向の移動を拘束してスプ
ライン嵌合されている。このシンクロハブ14にはピン
17がスプリングを介して第1、2インプットシャフト
4、5の軸線方向と平行する方向に移動可能に取付けら
れ、ピン17の両側にはシンクロナイザキー18が設け
られている。
【0019】また、シンクロハブ14上には、前記ピン
17の軸線を中心にして右側に第1インナコーン20
が、左側に第2インナコーン21が回転方向を係合して
支持されている。この第1インナコーン20には第1ア
ウタコーン22がテーパ嵌合され、第2インナコーン2
1には第2アウタコーン23がテーパ嵌合されている。
この第1アウタコーン22には、その円周方向に等間隔
で突起22aが突設され、これが第1ギヤドッグ9に噛
合している。また、第2アウタコーン23にも、その円
周方向に等間隔で突起23aが突設され、これが第2ギ
ヤドッグ10に噛合している。
17の軸線を中心にして右側に第1インナコーン20
が、左側に第2インナコーン21が回転方向を係合して
支持されている。この第1インナコーン20には第1ア
ウタコーン22がテーパ嵌合され、第2インナコーン2
1には第2アウタコーン23がテーパ嵌合されている。
この第1アウタコーン22には、その円周方向に等間隔
で突起22aが突設され、これが第1ギヤドッグ9に噛
合している。また、第2アウタコーン23にも、その円
周方向に等間隔で突起23aが突設され、これが第2ギ
ヤドッグ10に噛合している。
【0020】さらに、前記第1アウタコーン22上に
は、第1シンクロナイザリング15がテーパ嵌合され、
第2アウタコーン23上にも第2シンクロナイザリング
16がテーパ嵌合されている。
は、第1シンクロナイザリング15がテーパ嵌合され、
第2アウタコーン23上にも第2シンクロナイザリング
16がテーパ嵌合されている。
【0021】19はシフタスリーブであり、その内周に
は前記第1シンクロナイザリング15と第1ギヤドッグ
9に同時に噛合し、また第2シンクロナイザリング16
と第1ギヤドッグ9に同時に噛合するチャンファを有
し、図略のシフトフォークによって、図1の左右方向に
シフトされる。
は前記第1シンクロナイザリング15と第1ギヤドッグ
9に同時に噛合し、また第2シンクロナイザリング16
と第1ギヤドッグ9に同時に噛合するチャンファを有
し、図略のシフトフォークによって、図1の左右方向に
シフトされる。
【0022】本考案は上記の通りの構造であるから、図
1のようにシフタスリーブ19が右方にシフトされる
と、ピン17が右方に移動しシンクロナイザキー18が
第1シンクロナイザリング15を押動し、第1ギヤドッ
グ9に係合して第1インプットシャフト4と一体回転し
ている第1アウタコーン22に摩擦接触し、さらにシフ
トすると第1アウタコーン22と第1インナコーン20
が摩擦接触してシフタスリーブ19を第1ギヤドッグ9
と同期回転させる。
1のようにシフタスリーブ19が右方にシフトされる
と、ピン17が右方に移動しシンクロナイザキー18が
第1シンクロナイザリング15を押動し、第1ギヤドッ
グ9に係合して第1インプットシャフト4と一体回転し
ている第1アウタコーン22に摩擦接触し、さらにシフ
トすると第1アウタコーン22と第1インナコーン20
が摩擦接触してシフタスリーブ19を第1ギヤドッグ9
と同期回転させる。
【0023】この同期回転後にシフタスリーブ19のチ
ャンファが第1シンクロナイザリング15と第1ギヤド
ッグ9の歯に噛合し、第1インプットシャフト4と第2
インプットシャフト5とを第1ギヤドッグ9、シフタス
リーブ19、第1シンクロナイザリング15、第1アウ
タコーン22、第1インナコーン20、シンクロハブ1
4を介して直結状態とし、主変速機1の変速段数の回転
が第2インプットシャフト5に取り出されるロースピー
ドの切り換え状態となる。
ャンファが第1シンクロナイザリング15と第1ギヤド
ッグ9の歯に噛合し、第1インプットシャフト4と第2
インプットシャフト5とを第1ギヤドッグ9、シフタス
リーブ19、第1シンクロナイザリング15、第1アウ
タコーン22、第1インナコーン20、シンクロハブ1
4を介して直結状態とし、主変速機1の変速段数の回転
が第2インプットシャフト5に取り出されるロースピー
ドの切り換え状態となる。
【0024】また、シフタスリーブ19を左方にシフト
すると、ピン17は左方に移動してシンクロナイザキー
18が第2シンクロナイザリング16を押動し、ハイス
ピードギヤ6と一体回転している第2ギヤドッグ10に
係合して回転している第2アウタコーン23に摩擦接触
し、さらにシフトすると第2アウタコーン23と第2イ
ンナコーン21が摩擦接触してシフタスリーブ19を第
2ギヤドッグ10と同期回転させる。
すると、ピン17は左方に移動してシンクロナイザキー
18が第2シンクロナイザリング16を押動し、ハイス
ピードギヤ6と一体回転している第2ギヤドッグ10に
係合して回転している第2アウタコーン23に摩擦接触
し、さらにシフトすると第2アウタコーン23と第2イ
ンナコーン21が摩擦接触してシフタスリーブ19を第
2ギヤドッグ10と同期回転させる。
【0025】この同期回転後にシフタスリーブ19のチ
ャンファが第2シンクロナイザリング16と第2ギヤド
ッグ10の歯に噛合し、第2ギヤドッグ10と同期回転
させる。この同期回転後にシフタスリーブ19のチャン
ファが第2シンクロナイザリング16並びに第2ギヤド
ッグ10の歯に噛合し、ハイスピードギヤ6の回転が第
2ギヤドッグ10、シフタスリーブ19、第2シンクロ
ナイザリング16、第2アウタコーン23、第2インナ
コーン21、シンクロハブ14を介して第2インプット
シャフト5に伝達される。この場合は第1インプットシ
ャフト4と第2インプットシャフト5とが切り離され、
主変速機1の変速段数による回転がハイスピードギヤ6
によって増速されて第2インプットシャフト5に取り出
されるハイスピードの切り換え状態となる。
ャンファが第2シンクロナイザリング16と第2ギヤド
ッグ10の歯に噛合し、第2ギヤドッグ10と同期回転
させる。この同期回転後にシフタスリーブ19のチャン
ファが第2シンクロナイザリング16並びに第2ギヤド
ッグ10の歯に噛合し、ハイスピードギヤ6の回転が第
2ギヤドッグ10、シフタスリーブ19、第2シンクロ
ナイザリング16、第2アウタコーン23、第2インナ
コーン21、シンクロハブ14を介して第2インプット
シャフト5に伝達される。この場合は第1インプットシ
ャフト4と第2インプットシャフト5とが切り離され、
主変速機1の変速段数による回転がハイスピードギヤ6
によって増速されて第2インプットシャフト5に取り出
されるハイスピードの切り換え状態となる。
【0026】
【考案の効果】以上のように本考案は、第2インプット
シャフトの一端のスプライン軸部における一部の長さL
2は、第1インプットシャフトのスプライン軸部と軸線
方向にラップして配置されるため、第2インプットシャ
フトのスプライン軸部の長さL1を、幅の大きいダブル
コーン型のシンクロ機構を配置するのに十分な長さとす
ることができ、しかも、第2インプットシャフトのスプ
ライン軸部の長さL1を長くしても、多段変速機の全長
寸法を大きくすることがない。
シャフトの一端のスプライン軸部における一部の長さL
2は、第1インプットシャフトのスプライン軸部と軸線
方向にラップして配置されるため、第2インプットシャ
フトのスプライン軸部の長さL1を、幅の大きいダブル
コーン型のシンクロ機構を配置するのに十分な長さとす
ることができ、しかも、第2インプットシャフトのスプ
ライン軸部の長さL1を長くしても、多段変速機の全長
寸法を大きくすることがない。
【0027】また、ダブルコーン型のシンクロ機構をコ
ンパクトの状態で設置可能とし、かつ第2インプットシ
ャフトのスプライン軸部の半径r1の拡大と、これに伴
う第1インプットシャフトのスプライン軸部の半径r2
の拡大を可能とし、これによりシンクロ容量が大きくな
り、シンクロ性能が向上されるため、副変速機のロー,
ハイの切り換え時間を短縮することができる。
ンパクトの状態で設置可能とし、かつ第2インプットシ
ャフトのスプライン軸部の半径r1の拡大と、これに伴
う第1インプットシャフトのスプライン軸部の半径r2
の拡大を可能とし、これによりシンクロ容量が大きくな
り、シンクロ性能が向上されるため、副変速機のロー,
ハイの切り換え時間を短縮することができる。
【図1】本考案の断面図
【図2】多段変速機の要部断面側面図
【図3】従来の同期噛合装置の断面図
1 主変速機 2 副変速機 3 シンクロ機構 4 第1インプットシャフト 5 第2インプットシャフト 9 第1ギヤドッグ 10 第2ギヤドッグ 11 スプライン軸部 13 スプライン軸部 14 シンクロハブ 15 第1シンクロナイザリング 16 第2シンクロナイザリング 17 ピン 18 シンクロナイザキー 19 シフタスリーブ 20 第1インナコーン 21 第2インナコーン 22 第1アウタコーン 23 第2アウタコーン
Claims (1)
- 【請求項1】 主変速機の変速回転がカウンタシャフト
を介して伝達される第1インプットシャフトと、この第
1インプットシャフト端の外周面に一端が前記第1イン
プットシャフトと同心で回転自在に結合支持され前記カ
ウンタシャフトからハイスピードギヤを介して主変速機
の変速回転が増速伝達される第2インプットシャフト
と、この第2インプットシャフト上の前記一端に前記第
1インプットシャフトの回転を前記第2インプットシャ
フトに直結伝達し、また第1インプットシャフトと第2
インプットシャフトとの直結を切り離し第2インプット
シャフトと前記ハイスピードギヤとを結合切換えするシ
ンクロ機構とを備え、主変速機の変速回転をロー,ハイ
2段に切り換える副変速機を有する多段変速機におい
て、前記第2インプットシャフトの一端の内、外径を第
1インプットシャフトにスプライン嵌合されたギヤドッ
グのスプライン軸部の径より大径とし、この第2インプ
ットシャフトの一端内径を前記スプライン軸部と軸線方
向でラップして配置し、かつ第2インプットシャフトの
一端の外径部にダブルコーン型シンクロ機構を設置した
ことを特徴とする多段変速機の同期噛合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991047766U JP2523661Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 多段変速機の同期噛合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991047766U JP2523661Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 多段変速機の同期噛合装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04132226U JPH04132226U (ja) | 1992-12-07 |
JP2523661Y2 true JP2523661Y2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=31926627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991047766U Expired - Lifetime JP2523661Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 多段変速機の同期噛合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2523661Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-29 JP JP1991047766U patent/JP2523661Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04132226U (ja) | 1992-12-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |