JP2523547Y2 - バレル研磨装置 - Google Patents

バレル研磨装置

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JP2523547Y2
JP2523547Y2 JP1991055338U JP5533891U JP2523547Y2 JP 2523547 Y2 JP2523547 Y2 JP 2523547Y2 JP 1991055338 U JP1991055338 U JP 1991055338U JP 5533891 U JP5533891 U JP 5533891U JP 2523547 Y2 JP2523547 Y2 JP 2523547Y2
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tank
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武幸 佐藤
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、バレル研磨加工を行
う装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】バレル研磨加工は、磨き仕上げ加工の一
種として従来から広く用いられており、本考案者も、こ
の種の装置として、実公平2−26612号の考案をな
している。この考案を含め、従来の環状バレル研磨装
置、即ち環状のバレル槽と、このバレル槽に振動を加え
る手段とを備え、被研磨物と研磨用のメディアとをバレ
ル槽内に入れて振動を加えて移動させることにより、被
研磨物の研磨を行うバレル研磨装置においては、一般に
被研磨物の大きさが研磨用のメディアの大きさよりも大
きいものを対象としていた。そのため、研磨加工後に、
被研磨物とメディアとを選別するためのスクリーンの目
の大きさは、被研磨物よりも小さくメディアよりも大き
いものが用いられていた。そして、このスクリーンを透
過したメディアは、そのままバレル槽内にもどり、スク
リーン上に残された被研磨物のみが取り出されるように
なっていた。
【0003】ところが、最近においては、被研磨物の大
きさが研磨用のメディアの大きさよりも小さいものを対
象とすることが多くなっている。その結果、従来の装置
では被研磨物とメディアとの選別が実質上不可能となっ
てきている。例えば、被研磨物とメディアとを選別する
ためのスクリーンの目の大きさを、被研磨物よりも大き
くメディアよりも小さいものに変更したとしても、被加
工物はスクリーンを透過してそのままバレル槽内に戻っ
てしまい、本来バレル槽内に戻るべきメディアがスクリ
ーン上に残されてしまうという結果となってしまう。そ
のため、バレル研磨装置とは別個の選別機を用い、被研
磨物とメディアとを選別機に移替えて選別作業を行う必
要が生じてしまう。また、実公昭46一874号公報に
おいては、1枚のスクリーンと3か所の堰板を用い、3
か所の堰板を移動させることによって、被研磨物の大き
さが研磨用のメディアより大きい場合と、小さい場合と
の双方に対応せんとしているが、堰板の操作が複雑なも
のとなる。
【0004】さらに、この実公昭46−874号公報の
ものについては、バレル専用の研磨機を前提に開発が行
われているが、今日おいては、実公平2−26612号
の考案のように、バレル研磨と同時に、投射材を被研磨
物に投射するブラスト加工を行うことが行われている。
この場合、メディアと、被研磨物に加え、投射材をも選
別する必要があり、実公昭46−874号公報のもので
は充分な対応が不可能となっている。特に、メディアが
最も大きく、被研磨物が次に大きく、投射材が 小さい時
には、中間の大きさの被研磨物のみをバレル槽から取り
出し、メディアと投射材とをバレル槽に戻してやること
が困難となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】そこで、本考案は、バ
レル研磨とブラスト加工とを同時に行うようにしたバレ
ル研磨装置において、被研磨物の大きさが研磨用のメデ
ィアの大きさよりも小さい場合においても、被研磨物、
メディア、投射材の三者を、環状のバレル槽を有するバ
レル研磨装置内で、能率的に選別し得る装置の提供を図
らんとする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、環状のバレル
槽と、このバレル槽に振動を加える手段と、バレル槽内
に投射材を投射する手段とを備え、被研磨物と研磨用の
メディアとをバレル槽内に入れて振動を加えて移動させ
ることにより、被研磨物の研磨を行うと共に、投射材を
被研磨物に投射するようにしたバレル研磨装置におい
て、次の構成を有するものを提供することにより、上記
の課題を解決する。
【0007】本願の第1の考案に係るバレル研磨装置
は、下記の構成を有する。バレル槽の適宜位置に排出口
が開けられ、この排出口にバリ投射材用スクリーンが配
設される。被研磨物がメディアより小さく投射材より大
きい場合に使用される第1スクリーンと第2スクリーン
とが、バレル槽の排出口とは異なる位置に、バレル槽と
共に振動可能に、且つ取り外し可能に配設される。第2
スクリーンが第1スクリーンの下方に配位され、第1ス
クリーンの目がメディアよりも小さく、且つ、被研磨物
及び投射材よりも大きく、第2スクリーンの目がメディ
ア及び被研磨物よりも小さく、且つ、投射材よりも大き
なものである。バレル槽と第1スクリーンとの間にバレ
ル槽内の被研磨物とメディアと投射材とを第1スクリー
ン上に導く導入路が設けられる。第1スクリーン上に残
されたメディアをバレル槽内に戻すための戻し路が、第
1スクリーンに設けられる。第1スクリーンを通過し第
2スクリーン上に残された被研磨物をバレル槽外に排出
する排出路が、第2スクリーンに設けられる。そして、
第2スクリーンの下方がバレル槽内に通じていることに
より、第2スクリーンを通過した投射材がバレル槽内に
戻されるものである。さらに、メディアが被研磨物より
小さく投射材より大きい場合に第1スクリーンと交換し
て第1スクリーンの配設位置に配設される交換用スクリ
ーンと、上記の戻し路を閉じる手段とが設けられ、交換
用スクリーンの目が被研磨物より小さく、且つ、メディ
ア及び投射材より大きなものであり、第1スクリーン及
び第2スクリーンを取り外し、第1スクリーンと交換し
て第1スクリーンの配設位置に交換用スクリーンを配設
すると共に、上記の戻し路を閉じるようにしたことを特
徴とする。
【0008】本願の第2の考案に係るバレル研磨装置
は、下記の構成を有する。バレル槽の適宜位置に排出口
が開けられ、この排出口にバリ投射材用スクリーンが配
設される。被研磨物がメディアより小さく投射材より大
きい場合に使用される第1スクリーンと第2スクリーン
とが、バレル槽の排出口とは異なる位置に、バレル槽と
えに振動可能に配設される。第2スクリーンが第1スク
リーンの下方に配位され、且つ、この第2スクリーンが
バレル槽から取り外し可能とされる。第1スクリーンの
目がメディアよりも小さく、且つ、被研磨物及び投射材
よりも大きく、第2スクリーンの目がメディア及び被研
磨物よりも小さく、且つ、投射材よりも大きなものであ
る。バレル槽と、第1又は第2スクリーンの何れかとを
選択的に導通する導入路が設けられ、被研磨物がメディ
アより小さく投射材より大きい場合に、この導入路がバ
レル槽と第1スクリーンとを導通して、バレル槽内の被
研磨物とメディアと投射材とを第1スクリーン上に導く
ものである。第1スクリーン上に残されたメディアをバ
レル槽内に戻すための戻し路が、第1スクリーンに設け
られる。第1スクリーンを通過し第2スクリーン上に残
された被研磨物をバレル槽外に排出する排出路が、第2
スクリーンに設けられる。そして、第2スクリーンの下
方がバレル槽内に通じていることにより、第2スクリー
ンを通過した投射材がバレル槽内に戻されるものであ
る。さらに、メディアが被研磨物より小さく投射材より
大きい場合に第2スクリーンと交換して第2スクリーン
の配設位置に配設される交換用スクリーンが設けられ
る。交換用スクリーンの目が被研磨物より小さく、且
つ、メディア及び投射材より大きなものである。第2ス
クリーンを取り外し、第2スクリーンと交換して第2ス
クリーンの配設位置に交換用スクリーンを配設すると共
に、上記の導入路の選択を変更してバレル槽と交換用ス
クリーンとを導通させ、交換用スクリーン上にバレル槽
内の被研磨物とメディアと投射材とを導くようにしたこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】本考案のバレル研磨装置においては、バレル槽
内の被研磨物とメディアと投射材は、導入路25によ
り、第1スクリーン21上に導かれる。第1スクリーン
21と第2スクリーン22とは、バレル槽2と共に振動
し、この振動により、選別がなされる。
【0010】ここで、これらの3者の大きさが、メディ
ア、被研磨物、投射材の順に大きい 場合には、第1スク
リーン21上にはメディアが残され、他は第2スクリー
ン22上に落下する。残されたメディアは、戻し路29
からバレル槽内に戻される。第1スクリーン21を通過
し第2スクリーン22上に残された被研磨物は、排出路
23からバレル槽外に排出される。投射材は、第2スク
リーン22を通過しバレル槽内に戻される。そして、バ
レル槽内に戻った、メディア、投射材は、バリ投射材用
スクリーン7で選別され、メディアのみがバレル槽内に
残り、投射材は下方に落下する。尚、加工中に発生する
バリと投射材とを選別したい時には、投射材用スクリー
ン9をバリ投射材用スクリーン7の下方に配設すればよ
い。
【0011】他方、上記の3者の大きさが、被研磨物、
メディア、投射材の順に大きい場合には下記の通りとな
る。本願の第1の考案の場合には、第1スクリーン21
及び第2スクリーン22を取り外し、第1スクリーン2
1と交換して第1スクリーン21の配設位置に交換用ス
クリーンを配設すると共に、上記の戻し路を適宜手段に
よって閉じる。これにより、交換用スクリーン上には、
被研磨物が残され、他は交換スクリーンを通過してバレ
ル槽に戻される。残された被研磨物は、戻し路29が閉
じられているため、そのま外部に排出される。バレル槽
に戻されたメディア、投射材は、前述と同様の処理がな
される。
【0012】本願の第2の考案の場合には、第2スクリ
ーン22を取り外し、第2スクリーン22と交換して第
2スクリーン22の配設位置に交換用スクリーンを配設
すると共に、上記の導入路25の選択を変更し、交換用
スクリーン上にバレル槽内の被研磨物とメディアと投射
を導くようにする。これによって、第2スクリーン2
2の位置にある交換用スクリーン上に被研磨物、メディ
ア、投射材が導かれ、交換用スクリーン上には、被研磨
物が残され、他は交換スクリーンを通過してバレル槽に
戻される。残された被研磨物は、排出路23からバレル
槽外に排出される。バレル槽に戻されたメディア、投射
材は、前述と同様の処理がなされる。
【0013】
【実施例】以下図面に基づき本考案の一実施例を説明す
る。図1は一実施例のバレル研磨装置の要部斜視図であ
り、図2は同装置の加工手段の概略図である。
【0014】このバレル研磨装置は、バレル研磨加工と
同時にブラスト等の噴射(投射)加工とを同時に行い得
るようにしたものである。まず図2を主として参照し、
バレル研磨手段について説明する。バレル研磨手段は架
台1上にバレル槽2が支持スプリング3に支持されてな
り、このバレル槽2は振動モーター4等の公知の振動手
段により振動させられる振動旋回式のものである。バレ
ル槽2は環状をなし、その上部が開放されている。振動
手段は振動モーター4により、鉛直軸回りで位相の異な
る上下の偏心回転体4a,4bが水平面内の振動を発生
し、バレル槽2内の被研磨物とメディア等が振動と同時
に旋回を行うものである。この被研磨物とメディアは、
螺旋状に回転・撹拌させられながらバレル槽2内を循環
するものであり、バレル槽2にはダム部5が設けられて
いる。このダム部5によりバレル槽2の始端と終端とが
つながれ、被研磨物及びメディアは始端から終端へ循環
し、ダム部を乗り越えて始端に戻る。このダム部5の始
端側下部には排出口6が開けられ、この排出口6にはバ
リ投射材用スクリーン7が配されている。排出口6には
ホッパー8が取り付けられ、そのホッパー8の中間には
投射材用スクリーン9が配されている。ホッパー8の排
出口は噴射加工手段の投射材循環ホース11に接続され
ている。
【0015】次に噴射加工手段について説明する。投射
材循環ホース11の一端はホッパー8の排出口に接続さ
れ、他端は噴射ノズル12に接続されている。噴射ノズ
ル12には圧縮空気用のホース13が接続され、投射材
は圧縮空気と共にノズルから噴射される。この圧縮空気
はコンプレッサー等の公知の手段によって供給される
が、図示は省略する。尚、圧縮空気による噴射に代え、
インペラーユニット等の他の手段により投射材を投射し
てもよい。尚、噴射加工における粉塵や小さなバリ、破
損ショットの飛散を防止するためにダストカバー14及
び集塵装置(図示せず)を設けておくことが望ましい。
又、投射材循環ホース11には自動蒸気噴射装置16や
加湿用水噴霧装置17を接続しておいても良い。
【0016】次にこの装置の使用方法について説明す
る。 (A)バレル及び噴射加工両用の場合 バレル槽2に被研磨物、メディアを入れ、バレル研
磨を行う。 被研磨物等はバレル槽2内を、振動を受けながら螺
旋状に回転しつつ循環する。 ダム部5にきた被研磨物等はこれを乗り越えバリ投
射材用スクリーン7上に落ちる。 このダム部5を乗り越える時にダム部上方に配され
たノズル12から投射材の噴射を受ける。この投射材と
してはショット、グリット、サンド、砥粒等を用いる。 バリ投射材用スクリーン7においては、被研磨物の
バリ、投射材が通過し、投射材用スクリーン9へと向か
う。被研磨物、メディアはバレル槽内で循環を繰り返
す。 投射材用スクリーン9においては、投射材が通過
し、投射材循環ホース11へと向かい、バリは投射材用
スクリーン9において濾過される。尚、投射材用スクリ
ーン9はホッパー8内に配され、バレル槽2に固定され
ているため、バレル槽2の振動と共に振動し、有効な濾
過を為すことができる。 投射材循環ホース11に入った投射材及び工作液は
ノズル側へ送られ、圧縮空気と共にノズルから噴射され
る。
【0017】(B)バレル研磨の場合 バレル槽2に被研磨物、メディアを入れ、バレル研
磨を行う。 噴射加工手段は作動させず、ホッパー8に噴射材循
環ホース11を接続せずに、通常のバレル研磨機として
使用する。
【0018】(C)噴射加工の場合 バレル槽2に被研磨物を入れ、作動させる。 バレル槽2内の被研磨物は、振動を受けながら槽内
を循環し、ダム部5においてノズル12からの投射材の
噴射を受ける。投射材はホッパー8、投射材循環ホース
11等を介して循環する。
【0019】以上本考案のバレル兼噴射装置は、(A)
(B)(C)の三通りの使用方法が可能である。そし
て、各加工の終了後、被研磨物のみを選別して取り出
す。このとき、(A)(B)の使用方法をおこなう際、
前述のように、被研磨物よりもメディアの方が大きい場
合に、能率的に被研磨物のみを取り出して、メディアを
槽内に戻すための手段が、本考案の要部である。以下、
この選別手段を図1に基づき説明する。
【0020】この選別手段は、第1スクリーン21と第
2スクリーン22との2つの選別手段を備える。これら
のスクリーン21,22は、前述のダム部5の前方に配
位され、且つ、第2スクリーン22が第1スクリーン2
1の下方に配位されている。これらのスクリーン21,
22はバレル槽2の上方を、その接線方向に延設されて
おり、第2スクリーン22の先端は、バレル槽2外に至
り、被研磨物を槽外に排出するための排出路23とな
る。これらのスクリーン21,22は、その両横が内側
支持板24aと外側支持板24bにより支持されてい
る。尚、図1では外側支持板24bの下半のみを図示
し、上半分の図示を省略した。これらの支持手段は、支
持板の他、フレーム等に適宜変更でき、又、支持板にス
クリーンを溶接により固定してもよいが、支持板にフラ
ンジ等を設けてその上にスクリーンを載置する等して交
換可能にしておく方が好ましい。これらのスクリーンの
目と被研磨物及びメディアの大きさの関係は、メディア
が最も大きく、以下、第1スクリーン21の目、被研磨
物、第2スクリーン22の目の順に小さくなっていく。
尚、投射材及び被研磨物のバリは、第2スクリーン22
の目よりも小さく、第2スクリーンを通過して下方に落
下し、そのままバレル槽2に戻る。
【0021】この第1スクリーン21上に被研磨物、メ
ディア、投射材及び被研磨物のバリを導くための導入路
として、この実施例では、導入板25が設けられてい
る。この導入板25は、その基端がダム部5の上端に配
位され、その先端が第1スクリーン21の端部に届いて
いる。そして、導入板25の基端にて、軸26により回
動可能に支持されている。この導入板25は、常時(加
工作業時)は、符号25aにて示すように、下方に回動
されており、第1スクリーン21とバレル槽との関係を
絶つ。これにより、被研磨物、メディア、投射材及び被
研磨物のバリは、ダム部5の上端から、下方に回動した
導入板25a上を転がり、ダム部5の下方に戻される。
そして、被研磨物の研磨等の加工が終了した時点で、上
方に回動され、被研磨物、メディア、投射材及び被研磨
物のバリは、導入板25上を通り、第1スクリーン21
上に導かれる。
【0022】この導入板25の回動のために、この実施
例では、軸26に導入板25と共に回動するアーム27
aを設けている。このアーム27aの中間部分にはロッ
クボルト27bが設けられ、このロックボルト27bの
軸が円弧形状の固定体28の溝内に挿入れれている。そ
して、アーム27aを下方に回動することにより導入板
25も下方に回動し、アーム27aを上方に回動するこ
とにより導入板25も上方に回動し、ロックボルト27
bを締めることにより、同位置で導入板25を固定し得
る。図では、アーム27aが下方に回動した状態、従っ
て下方に回動した導入板25aに対応する状態で描かれ
ている。尚、図示は省略しているが、バレル槽2の外壁
の外側に、アーム27a、ロックボルト27b及び固定
体28が配位され、固定体28はバレル槽2の外壁に取
り付けられているものである。
【0023】次に、前記の内側支持板24aには、メデ
ィアの戻し口29が形成されている。この戻し口29
は、第1スクリーン21と略同一レベルに開口してい
る。又、第1スクリーン21の上面には、誘導バー30
が配位されている。この導入バー30は、第1スクリー
ン21の長手方向に対して斜めに配位され、その先端は
戻し口29に接続されている。尚、誘導バー30は、第
1スクリーン21に直接取り付けてもよく、或いは内側
支持板24aと外側支持板24bとの少なくともいずれ
か一方に着脱可能に固定してもよい。
【0024】ここで、この選別手段による選別方法につ
いて説明すると、被研磨物の研磨等の加工が終了した時
点で、導入板25が上方に回動され、被研磨物、メディ
ア、投射材及び被研磨物のバリは、導入板25上を通
り、第1スクリーン21上に導かれる。尚、この選別作
業時も、バレル槽の振動は停止されず、この振動により
選別が行われる。前述のように、メディアは第1スクリ
ーン21の目よりも大きいため、メディアのみが第1ス
クリーン21上に残り、他は、下方に落下する。残った
メディアは、誘導バー30に導かれ、戻し口29からバ
レル槽2に落下して槽内に戻される。第2スクリーン2
2では、被研磨物のみが残され、残った被研磨物は第2
スクリーン22上をそのまま先端の排出路23まで移動
して、バレル槽2外に排出される。第2スクリーンを透
過した投射材及び被研磨物のバリは、第2スクリーン2
2から下方に落下してそのままバレル槽2内に戻され
る。バレル槽2内に戻った投射材及び被研磨物のバリ
は、前述のように、バリ投射材用スクリーン7と投射材
用スクリーン9とにより選別される。
【0025】尚、メディアより被研磨物の方が大きい場
合には、次の要領で選別することができる。第1、第2
のスクリーン21,22及び誘導パー30を取り外し、
第1スクリーン21の位置に、メディアより大きく被研
磨物より小さな目を持つ交換用スクリーン(図示せず)
を配位すると共に、戻し口29を当て板(図示せず)等
の適宜手段でふさぐ。これにより、被研磨物のみがスク
リーン上に残されてその先端からバレル槽2外に排出さ
れ、他のメディア等はスクリーンを透過して槽内に戻さ
れる。又、他の方法としては、第2スクリーン22を、
メディアより大きく被研磨物より小さな目を持つ交換用
スクリーン(図示せず)に交換し、導入板25の回動位
置を当該交換用スクリーンに対応する位置に固定して使
用することも可能である。
【0026】以上この実施例では、導入板25は、回動
式のものとしたが、本願の第1の考案においては、摺動
式にする等、被研磨物等を第1スクリーン上に導けるも
のであれば適宜変更し得る。又、第1第2のスクリーン
を、バレル槽2の平面形状と同様に湾曲させておき、第
1スクリーン先端からメディアをバレル槽2内に戻し、
第2スクリーンの側方から被研磨物を槽外に排出するよ
うにしてもよい。さらに第1スクリーンの形状と第2ス
クリーン形状とが異なるようにしてもよい。
【0027】
【考案の効果】以上本考案は、被研磨物の大きさが研磨
用のメディアの大きさよりも小さい場合においても、
きい場合においても、被研磨物、メディア、投射材の三
者を、環状のバレル槽を有するバレル研磨装置内で能率
的に選別できるようなったものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のバレル研磨装置の要部斜視
図である。
【図2】同装置の加工手段の概略図である。
【符号の説明】
2 バレル槽 5 ダム部 7 バリ投射材用スクリーン 9 投射材用スクリーン 21 第1スクリーン 22 第2スクリーン 23 排出路 25 導入板 29 メディアの戻し口 30 誘導バー

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状のバレル槽と、このバレル槽に振動を
    加える手段と、バレル槽内に投射材を投射する手段とを
    備え、被研磨物と研磨用のメディアとをバレル槽内に入
    れて振動を加えて移動させることにより、被研磨物の研
    磨を行うと共に、投射材を被研磨物に投射するようにし
    たバレル研磨装置において、 バレル槽の適宜位置に排出口が開けられ、この排出口に
    バリ投射材用スクリーンが配設され、被研磨物がメディアより小さく投射材より大きい場合に
    使用される第1スクリーンと第2スクリーンとが、バレ
    ル槽の排出口とは異なる位置に、バレル槽と共に振動可
    能に、且つ取り外し可能に配設され、 第2スクリーンが第1スクリーンの下方に配位され、第1スクリーンの目がメディアよりも小さく、且つ、被
    研磨物及び投射材よりも大きく、第2スクリーンの目が
    メディア及び被研磨物よりも小さく、且つ、投射材より
    も大きなものであり、 バレル槽と第1スクリーンとの間にバレル槽内の被研磨
    物とメディアと投射材とを第1スクリーン上に導く導入
    路が設けられ、 第1スクリーン上に残されたメディアをバレル槽内に戻
    すための戻し路が、第1スクリーンに設けられ、 第1スクリーンを通過し第2スクリーン上に残された被
    研磨物をバレル槽外に排出する排出路が、第2スクリー
    ンに設けられ、第2スクリーンの下方がバレル槽内に通じていることに
    より、第2スクリーンを通過した投射材がバレル槽内に
    戻されるものであり、 さらに、メディアが被研磨物より小さく投射材より大き
    い場合に第1スクリーンと交換して第1スクリーンの配
    設位置に配設される交換用スクリーンと、上記の戻し路
    を閉じる手段とが設けられ、交換用スクリーンの目が被研磨物より小さく、且つ、メ
    ディア及び投射材より大きなものであり、 第1スクリーン及び第2スクリーンを取り外し、第1ス
    クリーンと交換して第1スクリーンの配設位置に交換用
    スクリーンを配設すると共に、上記の戻し路を閉じるよ
    うにしたこと、 を特徴とするバレル研磨装置。
  2. 【請求項2】環状のバレル槽と、このバレル槽に振動を
    加える手段と、バレル槽内に投射材を投射する手段とを
    備え、被研磨物と研磨用のメディアとをバレル槽内に入
    れて振動を加えて移動させることにより、被研磨物の研
    磨を行うと共に、投射材を被研磨物に投射するようにし
    たバレル研磨装置において、 バレル槽の適宜位置に排出口が開けられ、この排出口に
    バリ投射材用スクリーンが配設され、被研磨物がメディアより小さく投射材より大きい場合に
    使用される第1スクリーンと第2スクリーンとが、バレ
    ル槽の排出口とは異なる位置に、バレル槽と共に振動可
    能に配設され、 第2スクリーンが第1スクリーンの下方に配位され、且
    つ、この第2スクリーンがバレル槽から取り外し可能と
    され、第1スクリーンの目がメディアよりも小さく、且つ、被
    研磨物及び投射材よりも大きく、第2スクリーンの目が
    メディア及び被研磨物主りも小さく、且つ、投射材より
    も大きなものであり、 バレル槽と、第1又は第2スクリーンの何れかとを選択
    的に導通する導入路が設けられ、被研磨物がメディアよ
    り小さく投射材より大きい場合に、この導入路がバレル
    槽と第1スクリーンとを導通して、バレル槽内の被研磨
    物とメディアと投射材とを第1スクリーン上に導くもの
    であり、 第1スクリーン上に残されたメディアをバレル槽内に戻
    すための戻し路が、第1スクリーンに設けられ、 第1スクリーンを通過し第2スクリーン上に残された被
    研磨物をバレル槽外に排出する排出路が、第2スクリー
    ンに設けられ、第2スクリーンの下方がバレル槽内に通じていることに
    より、第2スクリーンを通過した投射材がバレル槽内に
    戻されるものであり、 さらに、メディアが被研磨物より小さく投射材より大き
    い場合に第2スクリーンと交換して第2スクリーンの配
    設位置に配設される交換用スクリーンが設けられ、交換用スクリーンの目が被研磨物より小さく、且つ、メ
    ディア及び投射材より大きなものであり、 第2スクリーンを取り外し、第2スクリーンと交換して
    第2スクリーンの配設位置に交換用スクリーンを配設す
    ると共に、上記の導入路の選択を変更してバレル槽と交
    換用スクリーンとを導通させ、交換用スクリーン上にバ
    レル槽内の被研磨物とメディアと投射材とを導くように
    したこと、 を特徴とするバレル研磨装置。
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