JP2522630B2 - 配管群の据付方法 - Google Patents

配管群の据付方法

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JP2522630B2 JP5143334A JP14333493A JP2522630B2 JP 2522630 B2 JP2522630 B2 JP 2522630B2 JP 5143334 A JP5143334 A JP 5143334A JP 14333493 A JP14333493 A JP 14333493A JP 2522630 B2 JP2522630 B2 JP 2522630B2
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洋一 山根
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Supports For Pipes And Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配管群の据付方法に係
り、特に複雑な曲がり形状を持ち、かつ複数本の配管が
ほぼ同一方向に向いて設定される配管群の据付方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、原子力発電プラント、並びに再
処理設備においては、各種プラント間に種々の用途、ま
た種々形状の多数の配管が配設されており、そのプラン
ト建設時における配管の据付け作業には多くの時間が費
やされている。
【0003】近年になり、益々この配管の据付け作業を
なるべく単純化し、現地における実作業量を軽減する手
法が求められている。特に、この原子力発電プラント、
並びに再処理設備における配管群の据付工事では、管の
物量が多いことに加えて、各々の配管の曲がり形状が複
雑であることが多く、また、配管にはそれぞれの勾配が
あるため、据付に係る工数は膨大なものとなっている。
【0004】原子力発電所の建設に限らず、一般のプラ
ント、建築物の配管据付においても、配管の据付作業は
各々の配管の据付を各単品の配管毎に行なわれることが
主流であるが、時には据付工数の低減を図る目的で、複
数の配管をサポート材を用いて連結し、モジュールブロ
ック化して据付現場に搬入、据え付ける方法がとられる
こともある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来のモ
ジュール化工法は、現場工数の低減に貢献しているが、
これは比較的単純な形状をなした多数の配管の据付け作
業、また、比較的小さい範囲の据付現場内の配管組立て
作業を、工場あるいは現地加工場での作業に置き換えた
に過ぎず、複雑な形状をなした据付け建屋の場合や、ま
た、規模が大きく複雑な形状の配管が多数あり、しかも
異なった勾配を持っている複数の配管の集まった配管群
の据付を省力化することは難しい。さらに、このもので
は複雑な形状の配管群を単一のモジュールとして一括し
て据付ることは、据付誤差が発生しやすいこと、据付ル
ーズ代の確保ができないこと等の理由から施工不可能で
あった。
【0006】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、たとえ、据付け建屋の形状が複雑
であっても、また配管自体の物量が多く、かつ各々の配
管自体の形状が複雑で、しかも、それぞれの配管の形状
が異なっており、更に、異なった勾配を有する配管群で
あっても、容易に据付けでき、かつ据付の工数を低減す
ることのできるこの種配管群の据付方法を提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、プラ
ントに配設されている多数の配管の内、ほぼ同方向に向
いている配管を、据付け現場以外の場所にて、予め最終
据付け状態と同様に組立てブロック化しておき、かつそ
の他の配管を、最終据付け状態と同様に配管枠体により
保持し、そして、据付け場所にて、前記配管枠体に保持
されている配管を配管枠体から取外しながら、前記ブロ
ック化された各々の配管と接続するようになし所期の目
的を達成するようにしたものである。また本発明は、プ
ラントに配設されている多数の配管の内、ほぼ同方向に
向いている配管を、据付け現場以外の場所にて、最終据
付け状態と同様の間隔、配列、勾配を確保して組立てブ
ロック化し、かつその他の配管を、最終据付け状態と同
様の間隔、配列で据付けの配列どおりに保持する配管枠
体にて保持し、据付け場所にて、前記配管枠体に保持さ
れている配管を配管枠体から取外しながら、前記ブロッ
ク化された配管と接続するようにしたものである。 また
本発明は、プラントに配設されている多数の配管の内、
ほぼ同方向に向いている配管を、据付け現場以外の場所
にて、予め最終据付け状態と同様に組立てブロック化し
ておき、かつその他の配管を、配管の据付け手順に基づ
いて順次配管枠体に並設保持し、据付け場所にて、前記
配管枠体に保持されている配管を、配管枠体から順次取
外しながら、前記ブロック化された所定の配管と接続す
るようにしたものである。 また本発明は、プラントに配
設されている多数の配管の内、ほぼ同方向に向いている
配管を、据付け現場以外の場所にて、最終据付け状態と
同様の間隔、配列、勾配を確保して組立てブロック化
し、かつその他の配管を、最終据付け状態と同様の間
隔、配列で据付けの配列どおりに保持する配管枠体にて
保持し、据付け場所にて、前記配管枠体に保持されてい
る配管を、その保持された状態で、前記ブロック化され
た配管と接続し、接続後に前記配管枠体を取り去るよう
にしたものである。
【0008】
【作用】すなわちこのような配管群の据付方法である
と、プラントに配設されている多数の配管の内、ほぼ同
方向に向いている配管を、据付け現場以外の場所にて、
予め最終据付け状態と同様に組立てブロック化してお
き、またその他の配管を、最終据付け状態と同様に配管
枠体により保持し、そして据付け場所にて、前記配管枠
体に保持されている配管を配管枠体から取外しながら、
前記ブロック化された各々の配管と接続するようになし
たから、据付け時における配管のルーズ代は容易に確保
され、また配管の最終据付け状況と同様の管群の間隔、
配列、勾配を据付け現場にて容易に再現できることによ
り、据え付けられるべき配管の現場での選定が容易とな
り、また配管の位置合わせを行う必要がなくなり、据付
け工数を大幅に低減することができ、したがって、たと
え据付け建屋の形状が複雑であっても、また配管自体の
物量が多く、かつ各々の配管自体の形状が複雑で、しか
もそれぞれの配管の形状が異なっており、さらに異なっ
た勾配を有する配管群であっても、容易に据え付けるこ
とができるのである。
【0009】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいて本発明を詳
細に説明する。図1および図2には、原子力発電プラン
トにおける制御棒駆動系(以下CRDと称する)の配管
群およびその周囲が示されている。
【0010】尚、図1は、配管群の据付を行なうCRD
配管のルート及び関連設備の位置関係並びに配管群ブロ
ックの適用範囲について、その位置関係を真上方向から
見た状況を模式的に示したものであり、図2は側面から
見た図である。
【0011】ここで取り上げるCRD配管1は、その各
々が制御棒駆動機構2と各制御棒駆動機構を作動する水
圧制御ユニット3を個別に連結していて、各制御棒駆動
機構は、独自にコントロールされる仕組になっている。
【0012】尚、ここでは、制御棒駆動装置2に接続さ
れた配管群の状況を全体のおよそ2分の1だけ示してい
る。CRD配管のルート及び関連設備の位置関係は、残
りの部分もほとんど同様の構成となるため省略してい
る。
【0013】CRD配管シーケンスの全体を見てみる
と、複数の配管群がほぼ同一の方向に並行して設置され
ている部分と、各々の配管が独自の形状をとり、各々の
形状が全く異なっている部分とに大別できる。
【0014】CRDの配管群は、特に制御棒駆動装置2
と水圧制御ユニット3の近傍においては、各々の配管が
独自の形状に複雑に曲がった状態となっていて、配管群
から分岐した各々のCRD配管1はそれぞれ独自のルー
トに従って制御棒駆動機構2並びに水圧制御ユニット3
に連結されている。
【0015】本発明においては、CRD配管群全体のう
ち、配管群ブロック化する部分と、単品の配管として搬
入据付る部分とに分割され施工される。すなわち、この
図においては、CRD配管群が制御棒駆動機構2から水
圧制御ユニット間を結んで設定される状況において、配
管群ブロックとして一括搬入される範囲4と、配管群の
うち単品配管として搬入されて据付られる範囲5とに分
割され施工される。
【0016】尚、この図では便宜上、配管群ブロック並
びに配管の束を角柱状に模擬して表示してある。
【0017】配管群は、制御棒駆動機構2と水圧制御ユ
ニット3の間を連結しているわけであるが、制御棒駆動
機構2と水圧制御ユニット3各々の近傍では、各配管1
は独自の形状をとっている。このため、この部分におい
ては配管群ブロックにはならない。それに対して、中間
部分の配管は、ほぼ並行して配置されるので、作業環境
の良い工場等の現場外の加工施設にて配管群ブロックと
しておき、一括搬入して据付ることが効率的である。
【0018】しかし、配管群ブロックがあまりにも長大
で、誤差を生じ易く、或いは据付自体が困難になる場合
は、配管群ブロック化する範囲を同一ライン上で複数箇
所とし、各々の配管群ブロック間を単品配管として搬入
した配管にて接続する。
【0019】こうすることにより、配管群の据付は、配
管群ブロック化されていない配管部分にてルーズ代の調
整が可能となることにより、施工性が大幅に向上できる
のである。
【0020】次に、この配管群ブロックについて説明す
る。図3及び図4は、配管群ブロックに対する配管の組
付け例を示したものである。すなわち配管群ブロックを
構成する各配管1は、サポート材6に対して抑え金具7
によってボルトで取付けられる。本図の実施例では、サ
ポート材6に対して両側に配管1をボルト8を用いて固
定しているが、配管1の取付は片側のみという構成でも
可能である。
【0021】また、サポート材6に対する配管1の取付
方法は、本図に示すボルト止め方式の他に、溶接によっ
て固定する方法も考えられる。
【0022】図5及び図6は、サポート6に対して、配
管1が多数取付けられている状態を模式的に示したもの
である。配管1は、サポート材6に対して複数取付けら
れ、配管群ブロックを構成する。
【0023】図7は、本発明におけるCRD配管の据付
にて実際に適用する配管群ブロックのうちの1つを例
に、その全体構成を概念的に示したものである。図3及
び図4にて示したサポート材6を介して組立られら配管
群は、仮設サポート9によって固定される。
【0024】仮設サポート9は、輸送時及び現場での搬
入、据付に際して、配管群ブロックの強度を十分に保持
し、形状のゆがみを生じさせないことを主なる目的とし
ている。
【0025】また、この仮設サポート9に吊りピ−ス1
0を取付けておけば、揚重機を用いて吊った状態で運搬
する際に便利である。
【0026】一方、先に述べたように、CRD配管群の
如く各々の形状が異なっている配管群を据付する場合、
多数の配管の中から目的の配管を選別して据付位置に搬
入することは手間のかかる作業である。
【0027】そこで、複雑な曲がり形状を持つ配管群の
据付方法において、配管群に接続する複数のブロック化
していない配管群シーケンス5を最終設定状態と同様の
間隔、配列で組据付の配列どおりに保持することが可能
な治具、すなわち配管を保持する枠体を用いることによ
り、運搬、一時保管し、据付時には、この配管枠体から
各単品の配管を外して設定場所に据付るようにすること
で、配管群ブロック化していない範囲の配管群を据付る
際の施工性を向上させることができる。
【0028】図8は、CRD配管群の据付用に開発した
配管枠体11の例を示したものである。本図の例は、制
御棒駆動機構2側の配管群ブロック化していないCRD
配管を保持することを目的としており、運搬性を考慮し
て、制御棒駆動機構2全体に取付けられる配管1全体の
うちの4分の1の部分を保持するようにした配管枠体の
例である。
【0029】この例では、ブロック化されていない配管
が、各々の配管の設定位置12に対して設置され、配管
保持用のサポート13によって支持されて、個々の配管
は、図3で示したのと同様のサポート方式によって位置
関係を保つことができる。
【0030】配管枠体11の適用は、配管群のうち単品
配管として搬入されて据付られる範囲5の全範囲につい
て可能である。例えば水圧制御ユニット側の配管や、配
管群ブロック化した部分4間を連絡する配管についても
適用することで据付性向上の効果が期待できる。
【0031】また、配管枠体11を用いて据付場所に直
接搬入した配管と配管群ブロック化した配管群4を連絡
して設定することも可能である。尚、この場合には配管
据付け完了後、この配管枠体は取り去られる。
【0032】また、配管枠体11に吊りピース10を取
付けておけば、吊った状態で配管を輸送する際に便利で
ある。
【0033】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
、多数の配管の内、ほぼ同方向に向いている配管を、
据付け現場以外の場所にて、予め最終据付け状態と同様
に組立てブロック化しておき、またその他の配管を、最
終据付け状態と同様に配管枠体により保持し、そして据
付け場所にて、前記配管枠体に保持されている配管を配
管枠体から取外しながら、前記ブロック化された各々の
配管と接続するようになしたので、配管の最終据付け状
況と同様の管群の間隔、配列、勾配を据付け現場にて容
易に再現できることにより、据え付けられるべき配管の
現場での選定が容易となり、また配管の位置合わせを行
う必要がなくなり、据付け工数を大幅に低減することが
でき、したがって、たとえ据付け建屋の形状が複雑であ
っても、また配管自体の物量が多く、かつ各々の配管自
体の形状が複雑で、しかもそれぞれの配管の形状が異な
っており、さらに異なった勾配を有する配管群であって
も、容易に据え付けることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配管群とその周囲を模式的に示す平面
図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本発明の配管群ブロックを構成するサポート材
と配管との取付状態を示した側面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】本発明の配管群ブロックを構成する配管が、サ
ポート材に多数取付られている状態を示す正面図であ
る。
【図6】図5の側面図である。
【図7】本発明の配管群ブロックを構成する配管がサポ
ート材の一実施例をを示す斜視図である。
【図8】本発明の配管枠体の一実施例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…配管、2…制御棒駆動機構、3…水圧制御ユニッ
ト、4…ブロック化される配管群、5…ブロック化され
ない配管群、6…サポート材、7…抑え金具、8…ボル
ト、9…配管群ブロック保持用の仮設サポート、10…
吊りピース、11…配管枠体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 直人 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社日立製作所日立工場内 (72)発明者 後藤 金雄 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社日立製作所日立工場内 (56)参考文献 特開 平3−269296(JP,A) 特開 昭58−123087(JP,A) 特開 平4−269216(JP,A) 特開 平6−75080(JP,A) 特開 昭57−61885(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントに配設されている多数の配管の
    内、ほぼ同方向に向いている配管を、据付け現場以外の
    場所にて、予め最終据付け状態と同様に組立てブロック
    化しておき、かつその他の配管を、最終据付け状態と同
    様に配管枠体により保持し、 据付け場所にて、前記配管枠体に保持されている配管を
    配管枠体から取外しながら、前記ブロック化された各々
    の配管と接続するようにしたことを特徴とする配管群の
    据付方法
  2. 【請求項2】 プラントに配設されている多数の配管の
    内、ほぼ同方向に向いている配管を、据付け現場以外の
    場所にて、最終据付け状態と同様の間隔、配列、勾配を
    確保して組立てブロック化し、 かつその他の配管を、最終据付け状態と同様の間隔、配
    列で据付けの配列どおりに保持する配管枠体にて保持
    し、 据付け場所にて、前記配管枠体に保持されている配管を
    配管枠体から取外しながら、前記ブロック化された配管
    と接続するようにしたことを特徴とする配管群の据付方
  3. 【請求項3】 プラントに配設されている多数の配管の
    内、ほぼ同方向に向いている配管を、据付け現場以外の
    場所にて、予め最終据付け状態と同様に組立てブロック
    化しておき、かつその他の配管を、配管の据付け手順に
    基づいて順次配管枠体に並設保持し、 据付け場所にて、前記配管枠体に保持されている配管
    を、配管枠体から順次取外しながら、前記ブロック化さ
    れた所定の配管と接続するようにしたことを特徴とする
    配管群の据付方法
  4. 【請求項4】 プラントに配設されている多数の配管の
    内、ほぼ同方向に向いている配管を、据付け現場以外の
    場所にて、最終据付け状態と同様の間隔、配列、勾配を
    確保して組立てブロック化し、 かつその他の配管を、最終据付け状態と同様の間隔、配
    列で据付けの配列どおりに保持する配管枠体にて保持
    し、 据付け場所にて、前記配管枠体に保持されている配管
    を、その保持された状態 で、前記ブロック化された配管
    と接続し、接続後に前記配管枠体を取り去るようにした
    ことを特徴とする配管群の据付方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58123087A (ja) * 1982-01-13 1983-07-22 Toshiba Eng Constr Co Ltd 復水器上部配管の配設方法及び該方法に用いられる支持体
JPH03269296A (ja) * 1990-03-19 1991-11-29 Hitachi Ltd ブロツク搬入工法

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