JP2522366B2 - 文字放送アダプタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、ニューメディアとしての文字放送を受信
する文字放送アダプタに係り、特に詳しくは受信した文
字、図形データのうち所定データを蓄積し、かつ、演算
処理を行い、それらデータに基づいた画面表示ができる
特に株式情報に好適な文字放送アダプタに関するもので
ある。

［従 来 例］ 従来、この種の文字放送アダプタは、例えば第２図に
示す構成をしている。

この図において、受信テレビ信号（映像信号）は、文
字放送アダプタ１の入力端子を介して入力データ処理部
２に入力され、その垂直帰線消去期間に重畳されている
文字、図形情報が２値のデータに変換される。さらに、
その２値のデータは、その入力データ処理部２にて誤り
訂正が行なわれ、バスバッファ部３にてバスライン４を
介してワークRAM;番組RAM5の番組RAMに記憶される。す
ると、制御部（画像処理MPU）６にて、その番組RAMに記
憶された文字、図形データが、例えば１頁分が読み出さ
れ、このコード化されたデータは、I/O;CG ROM（キャラ
クタジェネレータメモリ）７にて文字表示データとされ
てＶ−RAM（ビデオメモリ）８に記憶され、一方図形デ
ータもそのＶ−RAM8に記憶される。Ｖ−RAM8に記憶され
た表示データは、I/O;CRTC（CRTコントローラ）部９に
て読み出され、テレビI/F（入出力インターフェイス）
部10よりビデオ出力とされる共に、RGBエンコーダ部11
よりRGB出力とされる。なお、ワークRAM;番組RAM5のワ
ークRAMには、上記制御部６の動作に必要なデータが一
時的に記憶されている。また、バスライン４にはプログ
ラムROM12が接続され、このプログラムROM12にはその制
御部６の動作プログラムが記憶されている。さらに、バ
スライン４には、例えばテレビ画面に表示される文字、
図形をプリンタ13にてプリントするために、プリンタI/
F（インターフェイス）部14が接続され、さらにリモコ
ン15からのリモコン信号を入力するために、I/O（入出
力）部16が接続されている。そして、I/O部16にはその
リモコン信号を受信する受光部17が接続されている。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、上記文字放送アダプタ１においては、受信
した文字放送情報の所定番組を呼び出してテレビ画面に
表示することができるが、その表示は例えば１頁単位で
行なわれる。そのため、必要としている情報が数頁に渡
り、一部ずつである場合、一度に必要とする情報全部を
テレビ画面に表示することができないという問題点があ
った。

また、上記文字放送の情報（文字、図形データ）を記
憶するワークRAM;番組RAM5は、一杯になると古いデータ
を捨て、新しいデータを記憶する。すなわち、その番組
RAMはデータは垂れ流し状態になっている。したがっ
て、例えば株式市況を例にとると、その番組RAMに記憶
されている株式市況の株価等を教えてくれるものであ
り、以前（一週間前、一カ月前等）の所定銘柄の株価を
教えくれない。しかも、株価情報としては、例えば所定
銘柄の株価についてここ一週間や一カ月の変動、これか
らの株価変動の傾向を得たいという希望がある。

この発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その
目的は受信文字放送のうち所定データを蓄積し、それら
蓄積したデータに基づいた表示を行なうことができ、ま
た所定データを統計的に演算処理し、演算結果のデータ
に基づいた表示を行なうことができ、しかもパーソナル
コンピュータと接続することができるようにした多機能
の文字放送アダプタを提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するため、この発明は、テレビ信号の
垂直帰線消去期間に重畳された文字、図形データを分離
し、その文字、図形データに基づいた表示信号をテレビ
受像機に出力し、その画面上に文字放送番組を表示する
文字放送アダプタにおいて、前記文字、図形データのう
ち所定データを取り出して累積、平均化などの統計演算
処理を行なう演算処理手段と、同演算処理手段にて統計
演算処理されたデータを記憶する選択用データメモリ
と、外部機器としてのパーソナルコンピュータとの間で
データの授受を行なうための外部通信用インターフェイ
スとが設けられ、同外部通信用インターフェイスを介し
て前記選択用データメモリに記憶されているデータを前
記パーソナルコンピュータに出力可能とするとともに、
前記選択用データメモリに記憶されているデータを表示
処理して前記テレビ受像機に出力するようにしたことを
特徴としている。

［作用］ 上記構成としたので、受信文字放送情報（文字、図形
データ）の所定データが上記選択用データメモリに蓄積
される。また、統計演算処理にて所定データを累積、加
算処理し、この処理したデータがその選択用データメモ
リに記憶される。

このように、選択用データメモリに蓄積、記憶された
データに基づいて、画面表示が行なわれる。しかも、必
要とするデータは、捨てられることなく、選択用データ
メモリに記憶されているため、一週間、一カ月経過後で
あっても必要な文字放送の情報（記憶されているデー
タ）をテレビ画面に表示することができる。また、演算
処理されたデータに基づいた、例えば文字放送情報に加
工を施したものがテレビ画面に表示される。

また、上記外部出力インターフェイスにて文字放送ア
ダプタとパーソナルコンピュータとが接続され、それら
の間でデータの授受が行なわれる。すなわち、高機能の
パーソナルピュータにて文字放送情報（文字、図形デー
タ）を種々処理することができ、より文字放送の利用を
拡大することができる。

［実 施 例］ 以下、この発明に実施例を第１図に基づいて説明す
る。なお、図中、第２図と同一部分には同一符号を付し
重複説明を省略する。

図において、制御部６の動作プログラムが記憶されて
いるプログラムROM12には、累積、平均化等の統計演算
処理のためのプログラムが記憶される処理プログラムRO
M18が設けられている。

バスライン４には選択用データメモリ（RAM）19が接
続され、この選択用データメモリ19には受信している文
字放送情報（文字、図形データ）の所定データが記憶さ
れ、かつ、上記演算処理にて演算処理されたデータ等が
記憶される。さらに、そのバスライン４には外部I/O
（入出力）部20が接続され、この外部I/O部20はRS−232
C,セントロニクス,DMA等に準拠した機能を有し、パーソ
ナルコンピュータ21と接続できるようになっている。す
なわち、文字放送アダプタ１とパーソナルコンピュータ
21との間においては、データ等の授受が行なえる。

次に、上記構成の文字放送アダプタの動作を説明す
る。

まず、文字放送アダプタ１がテレビ受像機（図示せ
ず）に接続され、さらにその文字放送アダプタ１が文字
放送受信とされ、例えば株式市況の文字放送が受信され
ているものとする。

すると、テレビ受像機の受信映像信号が入力データ処
理部２に入力され、その垂直帰線消去期間に重畳されて
いる文字、図形データ（株式市況情報）が入力処理され
てワークRAM;番組RAM5に記憶される。この番組RAMに記
憶されたデータのうち、リモコン15等の所定操作に応じ
て株式市況番組がテレビ受像機の画面に表示される。ま
た、リモコン15あるいはパーソナルコンピュータ21等の
操作にて外部制御信号が入力、例えば所定銘柄が指定さ
れていると、制御部６にて、例えば上記画面表示に際
し、所定銘柄の株価等（必要なデータ）が取り出され、
選択用データメモリ19に記憶、蓄積される。なお、それ
ら所定データを頁単位で再編集処理するようにしてもよ
い。このように、選択用データメモリ19には、例えば数
頁に渡って一部分のデータが記憶され、あるいは一週
間、一カ月記憶に渡って一部分のデータ（所定銘柄の株
価）が記憶されるので、テレビ画面にはその選択用デー
タメモリ19に記憶された必要なデータに基づいて、累積
した所定銘柄の株価を一括して表示することができる。
すなわち、所定銘柄の株価が一週間、一カ月に何のよう
に変動しているかが一目で知ることができる。

さらに、文字放送における待ち時間、空き時間には、
制御部６にてそれらデータの累計加算（例えば月別合
計、平均演算等）の統計演算処理が行なわれる。すなわ
ち、選択用データメモリ19に蓄積されているデータか
ら、例えば所定銘柄の株価変動が算出されるので、株価
変動の傾向情報を得ることができるようになる。

また、その選択用データメモリ19のデータを外部出力
I/O部20を介してパーソナルコンピュータ21にも出力す
ることができる。すると、パーソナルコンピュータ21に
て、例えば月別毎の株価変動を得る演算処理等より複雑
な処理を行なうことができる。さらに、文字放送アダプ
タ１に、そのパーソナルコンピュータ21の処理に対応し
てMPU（CG C）を設ければ、テレビ画面にそのパーソナ
ルコンピュータ21に得られるような表示が可能となる。

このように、上記文字放送アダプタに設けられている
選択用データメモリ19には、受信文字放送の中から個人
的に必要な所定データが蓄積されると共に、統計演算処
理したデータ（加工データ）が記憶される。したがっ
て、例えば所定銘柄の１週間に渡る株価を容易に知るこ
とができる。また、演算処理にて得られた、所定銘柄の
株価の変動を容易に知ることができ、さらに、パーソナ
ルコンピュータを用いてグラフ表示処理等を行なえば、
例えば株価解析に利用することもできる。また、この文
字放送アダプタは従来方式にも対応しているため、受信
した全頁について見ることができる。

なお、上記実施例では、文字放送の株式市況番組を例
にしているが、他の番組であっても同様の利用方法が考
えられる。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明の文字放送アダプタに
よれば、受信した文字放送データのうち所定の文字、図
形データを取り出して累積、平均化などの統計演算処理
を行なう演算処理手段と、同演算処理手段にて統計演算
処理されたデータを記憶する選択用データメモリと、外
部機器としてのパーソナルコンピュータとの間でデータ
の授受を行なうための外部通信用インターフェイスとが
設けられ、同外部通信用インターフェイスを介して前記
選択用データメモリに記憶されているデータを前記パー
ソナルコンピュータに出力可能とするとともに、前記選
択用データメモリに記憶されているデータを表示処理し
て前記テレビ受像機に出力し得るようにしたことによ
り、個人的に必要な株価などのデータを蓄積しておくこ
とができ、画面表示に際し必要な情報をすべて瞬時に見
ることができる。また、統計演算処理されたデータによ
り加工された情報も見ることが可能となり、例えば株価
市況の文字放送による所定銘柄の株価の推移や平均株価
などが得られる。さらに、外部通信用インターフェイス
を介してパーソナルコンピュータと接続することによ
り、より複雑な演算処理を行なうことができ、例えば株
価の変動をグラフ表示するといった多くの機能の拡大が
可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す文字放送アダプタの
概略的ブロック図、第２図は従来の文字放送アダプタの
概略的ブロック図である。 図中、１は文字放送アダプタ、６は制御部（画像処理MP
U）、18は処理プログラムROM（演算処理プログラム）、
19は選択用データメモリ、20は外部出力I/O部、21はパ
ーソナルコンピュータである。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】テレビ信号の垂直帰線消去期間に重畳され
   た文字、図形データを分離し、その文字、図形データに
   基づいた表示信号をテレビ受像機に出力し、その画面上
   に文字放送番組を表示する文字放送アダプタにおいて、
   前記文字、図形データのうち所定データを取り出して累
   積、平均化などの統計演算処理を行なう演算処理手段
   と、同演算処理手段にて統計演算処理されたデータを記
   憶する選択用データメモリと、外部機器としてのパーソ
   ナルコンピュータとの間でデータの授受を行なうための
   外部通信用インターフェイスとが設けられ、同外部通信
   用インターフェイスを介して前記選択用データメモリに
   記憶されているデータを前記パーソナルコンピュータに
   出力可能とするとともに、前記選択用データメモリに記
   憶されているデータを表示処置して前記テレビ受像機に
   出力するようにしたことを特徴とする文字放送アダプ
   タ。